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みんみん



 期日前投票

もうすぐ参議院選挙である。
投票日(7月11日)は出張帰りで遅くなるかも知れないので、この選挙から導入されている期日前投票をしてきた。
不在者投票もやったことがあるけれど、新しいシステムは殆ど普通の投票と変わらない。投票前に宣誓書にサインするという手続きが加わるだけで。
宣誓書なんてのは(大丈夫か、自分)とむやみに思ってしまってどきりとするものだけれど、しかしそれこそが目的であると言えよう。

ちなみに不在者投票では「投票用紙を封筒に入れる」という手続きが入った。うろ覚えだけれど、封筒は大・小二重ではなかったか。

ついでに市役所内の銀行や郵便局に行って、いろいろ振り込む。

2004年06月29日(火)



 今日借りた本

▼井狩春男「本の虫」(弘文堂、2002)
本書は、
・最新ベストセラーの方程式
・《鈴木書店》最終章
・『日刊まるすニュース』風速30年視
の3部で構成されている。
かつて鈴木書店という書店取次(問屋さん)があり(今は倒産してしまった)、「日刊まるすニュース」という手書きの出版ニュースが、書店や大学生協宛てに(本書によれば日・祝日をのぞく)毎日配信していた。このまるすニュースを書いていたのが元社員の井狩氏。
まるすニュースは、通っていた大学の生協の一隅に毎日掲示されていて知った。大学2年の頃まで、学校から歩いて15分ほどのところに住んでいて、授業があってもなくても日曜日以外はたぶん毎日大学に行っていたような気がする。「ような気がする」じゃなくて「行っていた」と断言していいのだが、たぶん生協にも毎日行っていて、その時にまるすニュースもチェックしていたのだろうと思う。
本書の第3部としてまるすニュースの抜粋が収められている。推薦されている本のいろいろを見て、あーこの本あったなー、などと思い出されるのも懐かしい。実際に読んだ記憶の残るニュースもある。

▼甲田幹夫「ルヴァンの天然酵母パン」(柴田書店、2001)
富ヶ谷にある天然酵母パン屋、ルヴァンのオーナーが書いた本。ルヴァンは日本でいちばん有名な天然酵母パン屋、と断言していいだろう。

もしこれがうまくいかなかったら、とか、そういう時にいろいろ考えることがあった。例えば、大学の不合格通知が来てどうするよ、というような時に、とっさに尼さんになる!と思ってしまったり。またある時にはパン屋になるかなーと思ったこともあった。
幸か不幸かパン屋にはならず、違う道に進んだのだが、もしパン屋になるならルヴァンに紹介しようか、と甲田氏の知己である友人が言ってくれたこともあった。あとは紙を漉こうかとか、染色をしようかとか、すぐそういうことを考えた。が、冬の朝の早起きは辛いなあ、などと不埒なことを思い、妄想で終わった(でも夜更かしよりは早起きの方が得意だ)。逃避から始まってはいかん。真っ正面からその道に入る人に失礼極まりないというものだ。
一方で、結果オーライだ、とも思うのだけれど。

今年は縁側のぶどうが豊作の予感なので、できれば自家製干しぶどうを作り、そこから酵母を取ってパンを作ってみたい気がしている。実は去年もそう思い立ち、夏の終わり頃であったか、市立図書館に本書の予約をした。しかし私の直前に借りていた人のところにずっとあったようだ。そのうち、ぶどうは虫にやられて枯れてしまった。
秋が来て冬が来て春が来て夏が来て、本が来たという連絡をもらった。その本は妙に新しかった。返却本ではなくて新しく購入したものらしい。
たいへんだなぁ。

2004年06月22日(火)



 大牧温泉

行ってきました。
船でしか行かれないのかと思っていたら陸路もありました(もりママ情報のとおり)。もっともこの道路は許可車のみ通行可能ということで、一般の観光客は船に揺られて向かいます。
たぶん三半規管が強くない私ですが、川を走る船は大丈夫だということがわかりました。海は揺れますから。
行きは小牧発15:50の最終便(!)に乗り、帰りは大牧発9:40の1便に乗りました。小牧〜大牧間の所要時間は30分です。

●たてもの
温泉は何年か前にリニューアルしたらしく、普通にこぎれいな旅館になっています。古い時代の痕跡がほぼ残っていないのがりー氏には不満な模様。唯一、大牧の船着き場だけは往時の面影を残しているようで、そちらをもっぱら探検していました。

●おんせん
お湯はほんのり硫黄臭がしました。硫黄泉(ではないのですが。好きずきのある泉質ですね)好きの私には、気分の高まるいいお湯です。男女とも館内・露天の風呂があります。

●おりょうり
事前情報によると期待しない方がいいということだったのですが、まあいわゆる旅館のごはんです。今日は宴会場に団体さんが入っていたからか、部屋食ではなくて囲炉裏のあるお座敷で、部屋ごとに囲炉裏を囲んで食べました。
りー氏には夕食のボリュームがちょっと足りなかった模様。もう一品、揚げ物あたり欲しかったようです。中に海老が入った長いもの蒸し物が美味しかったです。
朝食では囲炉裏にあじの開きを載せて焼きました。これは楽しい趣向ですね。7時20分くらいに仲居さんが起こしにくるのが旅館ならではですな。まあ実際することがないので早寝になるわけです。

●おみやげ
週末は予約で一杯だったので、りー氏には1日会社を休んでもらいました。会社の皆さんに何かお土産を、と思うのですが、気の利いた品はほぼ期待できません。りー氏は「あんたならどれが食べたいか」と言われたものの、どう見ても富山じゃない場所で作られているらしいお菓子を持たせるのも少し残念です。「土産」と書くからには。
結局、宿でお茶請けに出されているというおせんべい(小矢部のお菓子屋さんが作っている模様。もっとも私たちの部屋にあったのは別の名入りせんべいでした)を、いちばん地元っぽい感じがしたので1箱買い求めました。

船は関西電力が運行しています。先日りー氏は黒部湖で、甥のためにトロリーバスのおもちゃを買ってきてくれたのですが、同じシリーズで私たちが乗った船のおもちゃがあります。それをおみやげに買いました。また明日会う予定の友人に、地元庄川名産の柚子を使った柚子味噌のびんづめを。


基本的に船でしか行かれないので、秘湯であることは間違いないですが、いまやバスツアーの団体さんもあたりまえのように入っているようです。お忍び旅の行き先としてはもはや人目に付きすぎる場所かも。

2004年06月19日(土)



 糸電話

をした。しかも、甥とりー氏と私の3人で。
糸はそんなに長いわけではないから、張り切って大声でしゃべると、糸を伝わって片方の耳で聞く声より、もう片方の耳で聞く音の方が勝ってしまう。
3人用糸電話は1本のたこ糸にクリップをつけ、T字型になるように更にたこ糸をつけて作ったものだ。派生させる本数を増やしたら4人とか5人で糸電話が出来るのかも知れない。

りー氏は先日黒部湖で買ってきた電車のおもちゃを甥に渡した。
誰からもらったの? と聞かれ、
「この人」
とりー氏を指さす甥。

お互いに慣れていない。

2004年06月06日(日)



 アイロンがけ

久しぶりに『暮しの手帖』を買う。リニューアル(2度目の?)してからは初めてかも知れない。
主たる目的は「やってみたらおもしろかった アイロンがけ」という記事。記事に従ってやってみたら、袖口の仕上がりがうまくいったような気がする。
でも着ている本人は「べつにー」なんて言っている。
りー氏の好んで着るシャツは、普通のワイシャツ・カッターシャツに比べるとアイロンがかけにくい。生地が厚いし。

そういえば実家でアイロンを買い換えたとき、父が、
「アイロンなんて何に使うの?」
と言ったことがあった。父はアイロンを使ったことがなかったのだろう(単身赴任していた時にはどうしていたんだろう。下着や靴下は自分で洗っても、シャツはクリーニング屋頼みか?)。憤るところなのかも知れないが、母と2人で大笑いしてしまった。
母はいつも日曜の夜に大河ドラマを見ながらアイロンをかけている。大河ドラマを見ながらワイシャツのアイロンをかけている妻(たぶん共働き)はどのくらいいるのだろう。私はなぜか夜より朝アイロンがけをする方が好きだ(時間に余裕があれば)。
そんな父も今では晩ご飯を作ったりしている。



雑誌といえば『ミーツ・リージョナル』も買った。
最近『ミーツ・リージョナル』を買わなくなりました、前は面白かったんですけど、
と、ある人に言われ、ふんふんと適宜合わせた返事をしていたのだが、後で、むしろ私は最近の方が好きかも知れないことに気づいた。
そんなことは他にもあるのだろう。私が面白いと思っても他のある人は面白いと思わないとか、あるいは、ある人にとっては面白さや好ましさとして伝わる要素が、まさに私にとってはつまらなさや臭みであったりするようなことが。
当たり前なのだ。でも目からウロコが落ちたような、膝をポンとたたくような、晴れ晴れとしたような気持で(皮肉ではなく!)面白く思った。
当たり前なんだけど。

2004年06月03日(木)



 ご利益

今日から6月。

りー氏と一緒に日枝神社の春季大祭(通称・さんのさん)に行ってきました。
お参りして香具師をひやかして、といった具合で、特に何をするというわけでもないのですがここ数年行っています。ただし今年は早起きして朔日饅頭(詳しくはりー氏のサイト:T-maniaを参照)を買いに行くということはしませんでした。
香具師のお店も昔ながらのものといまふうのものが混在しています。

混雑する神社でお参りをしようと並んでいたところ、コンタクトの調子が悪くなってしまいました。つけ直そうとして(そんなところで!)うっかり落としてしまいました(やっぱりね)。
うわー、と思っていたのですが、りー氏が見つけてくれて事なきをえました。しかしレンズを入れるケースを持ってきていません。はてどうしたものか、タオルにくるんで行くか、それも恐い、などと言い合っていると、横の方から、
「お菓子の入れ物ですみませんけど、よかったら使ってください」
という男の人の声がしました。シート状のブレスケアの容器で、大きすぎずフタもかっちり閉まるし、いい具合です。
うわーありがとうございますー、と大いに感謝して頂きました。

男の人(と、お連れの女の人)のお参りの順番が回ってきました。後ろから見る背中は何やら少々じっくりとお願いごとをされている様子。
男の人(と、お連れの女の人)にはきっといいことがあるに違いない、神様の前だし。いや神様の前であってもなくても。
りー氏とそう言い合っているうちに、順番が来ました。

まずは、さきほどはありがとうございました、と心の中で。

2004年06月01日(火)
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