days;flower-bird-wind-moon
みんみん



 結局

昨日の続き。

夜。
近所のブックスNかだで、『サバの秋の夜長』と『サバの夏が来た』(大島弓子、白泉社文庫)を買ってしまったよ。


あの白黒猫も
あののら猫もサバも
猫ってどうして
たやすく人を
ゆるすのかなあ

または
忘れるのかなあ

わたしはいままで
どれだけゆるされただろう
または忘れられただろう
               (『サバの秋の夜長』)


冒頭部分に関しては、ぴよたさんも以前同様のことをおっしゃっていたような気がする。
茶トラのことを思い出し、近頃のあまりやさしくない自分のことなど思い出していたら、ニュイカフェで目頭があつくなってしまった。

ニュイカフェのオーナー・Mさんは、こちらが本を読んでいようと手紙を書いていようと関係なく、いっつも話しかけてくる人なんだけど(いつもなら、察してくれよう、と思うこともなくはないが)、今日ほどその話しかけにほっとしたことはなかった。

2003年05月29日(木)



 ふと

母が家に帰ってきたときののいの様子は、

おかえりおかあさんおかあさんおかえりおかえりあのねあのねおかあさんあのねおかあさんあのね

という感じだよなあ。
などと考えていたら、昔ほんの少しだけ読んだことのある、大島弓子の『綿の国星』のことを思い出した。で読みたくなってしまった。
『綿の国星』だけでなくて、そもそも、大島弓子を読まなくてはいけないような気がしてきた。ちゃんと読んだことがないのです(ひょっとすると、意外に思う方もあるかも知れませんが)。
どうする(どうも、こうも)。


そういえば、こないだ観た『blue』で、小西真奈美演ずる女の子の部屋には、岩館真理子の『森子物語』があったように見えた。

2003年05月28日(水)



 ぼくらはみんな

すっかり朝顔係になっているわたくしです。
毎朝、たっぷりと水をやり(もっと暑くなったら朝夕にやる予定)、時間がある時は少しずつ草を抜き、それぞれの苗の生長ぶりを確認します。
つるが少しずつのびてきています。
去年の朝顔の(文字通り)ご落胤も7つほど芽を出しており、中には本葉を1枚2枚出しているものもあります。
ハーブ類も順調です。


今日の新聞より。
《アイガモベビー 今年も出勤》
アイガモ農法というのがありますが、アイガモならなんでもいいというわけではないらしく、幼鳥でなくてはいけないようです。成鳥になるとイネを傷めてしまうとのこと。
年季奉公なんですね。え?
お役目を果たしたアイガモのその後とは。

「役目を終えたアイガモは、昨年は市内の特別養護老人ホームなどにプレゼントした。」
プレゼントって、プレゼントって、もしかして、もしかして・・・

アイガモ農法についてしらべたページには、アイガモ料理も紹介されていたよ(涙)。


ここのところののいのごはんは、2種類のドライフードをミックスさせたものです。
しかし最近そのうちのひとつが気に入らないらしく、もう一方の方ばかりを選り好みして食べてしまいます。今までは食べていたのになまいきだ、と言われながら、なぜかしらと訝ってもいました。食欲がないわけではないし、いつもどおり元気だから心配はないにせよ。
実はその食いつきの悪い方のフード、最近リニューアルをしたのですが、調査によれば他にも「リニューアル後食いつきが悪くなってしまった」という猫さんがいるようなのでした。
それにしてものいは、食べ物やトイレの砂といった物に関しては神経質ではなく、今まで与えられたものを難なくクリアしてきたので、まさか選り好みなんて、とごく自然に思ってしまったのですが、そんなこともあるのだなあと驚きました。そりゃあそんなこともあろうよ。


そうそう、今日は、のいにも会えましたが、のいじゃない猫(4びき)にも会えました。なんていい日!>あほ
りー氏の職場の近くの家にいるグレーの猫と、仕事先の猫(初めてあったキジトラ白の猫と前にも会ったことのある黒猫)と、実家近くの茶トラ猫(先輩)。
キジトラ白は側溝の水(それなり流れはあってわりときれいに見える)を飲もうとして一所懸命身体をひねっていました。いくら浅くても溝の中に下りてしまうと身体が濡れてしまうからいやなんだよね、たぶん。
先輩はゆうゆうと実家の裏手にやってきました。実家と隣りの家の間には幅1mちょっとほどの小さな川が流れています。先輩が川の淵のところでしゃがんだので、さてどうするんだろうかと見ていたら、体勢をととのえて、ひょい、とジャンプして川を越えて行きました。すごいすごい。
のいもその昔お隣りさんの庭にいたことがあります。ってことはあんたもジャンプしていったのかい?(重そー)



ぴよたさんよりカウンタが10002だった旨お知らせいただいた後、Kさんよりそういえば10001でしたとご連絡をいただきました。
・・・ってことは10000はやっぱりあの人か。

2003年05月27日(火)



 水曜は

週の谷間。
外での仕事はない。午前中はインチキ・ハウスキーパーとしての仕事をいささかやり、午後から映画を観に出かけた。今日はレディースデイだったので。
チケットを買ったらキャラメルポップコーンのひきかえ券をもらった。レディースデイだから? 平日の日中だから? 
作品は「blue」。観客はまばら。

おなかはすいていなかったのでポップコーンはテイクアウトにした。

映画を観たあと、お茶でも飲もうと考えた。
シネコンの入っているショッピングセンターは、富山で初めてのスターバックス・コーヒーが入っているというのがウリだが(そうなのか?そうなんだろうなあ)、入ったことがなかった。なので今日は入ってみようかとカウンター前に並んでみたが、どうにもざわざわと落ち着かない感じでやめた。牛乳のかわりに豆乳でつくるスターバックス・ラテ(+50円)は今度にしよう。
それで、もうひとつ気になっていた、本屋さんに併設されたカフェに入ることにした。中でパラパラめくろうと雑誌を2冊ほど買っていたのだが、「会計が済んでいない本や雑誌・3冊まで持ち込み可」というすばらしいシステムがあったのでそれを利用することにする。今観たばかりの「blue」の原作(マンガ)と川内倫子による写真集と、それから小林信彦の新刊を持ち込む。

映画のスチール写真っていうのはどうやって撮影するんだろう。カメラマンが撮影に同行するのかなあ。遠藤役の小西真奈美(お芝居がややくさいのだが雰囲気はある)は、どちらかというと丸顔なので髪をひとつに結んだ写真を見るとかわいらしい感じがするが、スクリーンで観るととても大人っぽかった。
原作は章立てで、それぞれの独立したエピソードが連続して長編となっている。映画よりは女の子たちが饒舌、かつ現実的。辛酸なめ子は映画「blue」について、男性監督が撮ると美しい女子の世界になってしまうのかねー(かなり意訳)と書いていた(『サイゾー』のたぶん先月号くらい)。それもよーくわかる見方だけれど、女の子はかわいいし(結局それかい)、基本的に別の作品だと思ってみた。それぞれが描く女子高校生としてのリアリティのありかも別なんだけど、どちらにも心当たりはあった。
しかし年上の男(遠藤の元恋人)役がもう少しこぎれいで大人っぽかったらなあ。村上淳ファンには悪いがちょっと醒めた。まあ若者の志向はそちら系ということか。

帰宅してから改めて「blue」のサイトをみた。

2003年05月21日(水)



 緑の季節

軒下の朝顔は苗を買ってきて植えたのだったが、昨年の種がこぼれて6つほど発芽している。まだ双葉だが、うまい具合に本葉が2、3枚出てきたら、鉢に仕立ててやろうと思う。
数日前気まぐれに草むしりをした時には見えなかったカタバミが生えてきていた。


高校生は衣替え移行期間中と見えて、気がつけば濃い色ではなく部分的に白い色の制服になっているようだ。
昔に比べ、高校生が夏服を着始める時期は早くなっている気がする。


夕方、実家に行く。のいにも会う。
勝手口のガラス越しに目があうとのいの口が開く。(にゃーん)と言っているのだ。外からは聞こえないけれど。
父が獲ってきたばかりのほうれん草をやると、においをかいで、葉っぱについている水滴だけをぺろぺろとなめていた。初物のいちご(これも畑のもの)をやってみると、これには興味がないようだった。果物はあまり好きではないらしい。
麦とブタクサは気に入ったようだ。早速食べている。一瞬、うげええ、とのどの奥の方で言っていたようだが、その時には毛玉を吐いている様子はなかった。
キャットフードは「ヘアボールコントロール」と銘打ったものを選んでいるが、今は衣替えの季節だからなおいっそう草が欲しいのだろうか。


夜、帰宅してテレビをつけたら、パンダの赤ちゃんが映っていた。ムツゴロウさんの番組らしい。
これが本当にぬいぐるみのようで(という表現は本家に失礼なのだけれど)かわいらしかった。初めて寝返りをうっているシーンもあり、興味深い映像だったが、その様子といったらまさに例のたれぱんだである。別にたれているわけではないんだけれど、たれているより他はない時期とでもいうのか。かわいらしいと共に「だら」っぽくて、りー氏に見せてあげたいと思った。

と思っていたら珍しく早い時間にりー氏が帰ってきた。
帰宅するなりぶどうを愛でるりー氏。

2003年05月20日(火)



 今日はワイン/謝辞

夕方まで在宅。

気がつけば16時近くになっていて、慌てて出かける支度をしました。
ひるね中のりー氏にも一声。
市内循環の黄ーバス(「きーばす」と読む。黄色いから。そして本数は少ない)に乗って、市民プラザまで出かけました。地下に無国籍料理のお店があり、ここはりー氏の勤務する会社の経営(に、なった)なのですが、今日はワインを飲みながらクラシックギターを聴こうという企画です。
りー氏の会社関係の人が多いらしいというので、知らない人ばかりなのかなドキドキドキ(それはそれで緊張するけれど楽しい)と思っていたけれど、同じテーブルについたのがりー氏のほかには私も知っているお友達のFさんだったりしたので、なんかこのテーブルだけちっとも目新しくないねえと話したことでした。
ワインは、食前にスパークリング、食事をしながら白、赤2種類をいただきました。お料理の種類が多くてとても食べきれませんでした。以前、試作メニューを頂いた時よりもお店の雰囲気に合ったものとなっていただけに残すのが申し訳なかったです。ちゃんとお金を払い、正しい客となってしかるべきサービスを受けてみよう(今日も会費はお支払いしましたが、まあ特殊事情でしょう)。
ハイジの白パンみたいに、残した分は包んでもらって、明日のりー氏のお弁当のおかずにしたいところだね、と言ったり(やらなかったけど)。
21時過ぎにタクシーで帰宅。



日記(というのか?)を書きはじめて1年。つまつまと時間が経っていました。お付き合いいただいている方にはありがとうございます。お礼申し上げます。
去年の今日は新潟の妻有に行ってチューリップの球根をもらってきたのでした(目的ではなく結果)。どんな色の花が咲くのかしらとか思っていたけれど、結局発芽しなかったようです。うは。

ちなみにチューリップだと、りー氏は黄色いふつーの(八重咲きとかでない、保育園児が描きそうなもの)が好きなようです。
黄色好きだからね。

2003年05月18日(日)



 五番町にて

(水上勉の小説みたいなタイトルですが。といって幸薄い女性が出てくるわけでもなく。)

世間的休日らしく。

朝。
ぶどうの様子を見たり、ありがキャットフードの残りを運んでいる様子を見たり。
ありといえば甘い物にしか興味がないのかと思っていたけれど、キャットフードのような動物性のものには興味があるのですね。そういえばたまに大きなトノサマバッタの死骸の廻りにありが群がっていることがある、と思い出しました。バッタほどではないけれど、キャットフードだってそれなり大きいです。りー氏に教えられ、ビミョーに動いている様を観察しました。
そのうち草むしりなどもしたくなったので少しだけやってみました(本当に少しだけ)。
茶トラ猫は朝7時頃やってきて物置の角を曲がっていったそうです(りー氏談)。

Nさんからのおはがき到着。裏には大学いもの写真。
りー氏はさつまいもが好きなので、ほら、と見せてあげると、
「あんたがくいしんぼうだから(こういう写真を選ばれたの)だ」。


昼。
りー氏はバイクに乗って出かけました。
例の、いきいき文化財博士の講座を受講しに行ったのでした(とは後で知る)。今日は寺社建築についての講義だったようです。面白く拝聴したようでした。


夜。
なんとなく平和通り食堂にビールを飲みに行きたい気分だったので(いや実は明日の夜も飲む予定があるのですが)、散歩がてら出かけました。
市電の電停まで歩いて行くうちに、ルートがどんどん蛇行していって、そのうち、飲みに行くんなら平和通り食堂じゃなくてざんぐりでもいいんじゃないかという話になってきて、そうだ、それがいい、と急遽席をキープするために電話をかけました。
蛇行しながら歩いていると思いがけず呉羽鉱泉なる銭湯を発見。大喜びするりー氏。このへんで初めて銭湯を見ました。実はあっておかしくはないロケーションなのだけれど。今度行ってみよう(できれば日中に)。
裏道でキジトラ模様のしっぽの太い猫にも会えたのでまあよしとしよう。

そしてガタンゴトンと市電に揺られて五番町のざんぐりまで。
まずはビール、その後りー氏は満寿泉その他日本酒を2杯、私は自家製梅酒のソーダ割りと芋焼酎をロックで。
お料理は、イカ(身?の部分は生で、げその部分はさっと茹でて、2種類の歯ごたえ)とオクラを青じそやみょうがなどと共に酒盗(カツオの塩辛)で和えたものとか、すす竹(ネマガリ竹)を皮付きのまま火であぶったものとか(皮を剥いて食べる)、グリーンアスパラガスにクリーミーなブルーチーズをかけたものとか、微妙に甘いたまり醤油のような風味が感じられる魚の煮付けとか、白エビやげんげ(共に富山湾の名物)の唐揚げとか。涙するりー氏。シメにはそら豆とじゃこの炊き込みご飯(小鍋で炊いたもの)をお願いしました。
毎日メニューが違うお店なのですが、プラス、なにかかき揚げ風なものが食べたいのですが出来ますか、と所望するりー氏。そして山芋とみょうがと白エビのかき揚げをいただきました。そしたら後で、あまりうまくできなかったからお代はいいです、と言われてしまいました。それはこっちの勝手なお願いだったのだからせめて原価分だけでも、と言ったのだけれど、原価もいくらかわかりませんし、と結局お会計には含まれていないようでした。

石垣島の焼酎があって、ラベルを見ながら、また沖縄に行きたいな〜、と言ったら、「行って来られ(=行っておいで)」との答えが返ってきました。
あんたは行きたくないわけ? 南の方とかよさそうだぞー。島とか。で猫とかを見る。
「猫なんかどっこにでもおるやろ〜」
うーん、ひとりで行ってもいいんだけどー(それも苦にならない)。
Kさん(りー氏の友人)たちの沖縄部に混ぜてもらったりっていうのはアリかなー、でも宿なんかワイルドなところだったりするのかなあ。
「あんただけ小じゃれたところに泊まればいいんじゃないの」
それはちょっと調子が良すぎる気もするんだけど・・・でうまそうなご飯が出来上がった時だけ出てくるとか?
・・・それはかなりやな奴かと。
「それより、今、敢えて台湾に行くとかね」

カウンターに座るといい感じで酔うというか。今日もほんとうにおいしかった。

その後、ざんぐりからほど近い場所にある別のお店で、もう1杯弱ずつ飲みました。
そこは今どきのフード・バー的なお店なのだけれど、お客さんが見事に女性ばかりで(大小のグループとか1人でビールを飲んでいる人とか)驚く。アルコールを飲んでいる人もあまりいない感じ。こんな時ついウォッチングに入ってしまうのは悪い癖(というか悪趣味ですね)ですが、いつもは「別にいいやろー」とたしなめるりー氏も、今日はそこそこ酔いが回っているのか応じてくれます。ただし、「ええっ?」と耳の遠いおじいさんのように聞き返すのは恥ずかしいのでやめてください。

2003年05月17日(土)



 比較対照

日中、車で富山駅に行こうとしたら、ロータリー内も駅の駐車場もなんだかしらないがいっぱいだった。しかも待っている車も何台か。
これは駅の風景としては一般的なのかもしれないけれど、ここは富山で、しかも平日の日中で、いつもだったら少なくとも並ぶなんてことはないので、どうしたんだろうかと思う。まあ、週末ではあるけれど。
旅行代理店でパンフレット(ばかんすではない)をもらおうと思っていたけれど、後日ということで。

年上の友達からハガキ。どういうわけだか文字の、青いペンのインクの色が抜けていた。にじんでいるわけではなくきれいに抜けている。よって文字を解読する。



夕方、れいのパトロール猫(茶トラ)の、今まででいちばん大きな鳴き声がしたので縁側をのぞいてみたら、まさに軒下まで来ていて、ちらりと目が合った。これはいつぞや食べ物をやったことを覚えていてくれたのか。
急いで玄関に回り、キャットフードを手に外へ出る。でももう彼の姿はなかった。こんなとき、かつてのいならオートバイのカバーの下にもぐっていたりしたものだ。
のいに比べるとぶさいくだ、と思っていたけれど、そりゃのいは特別だけど、でもちらりと縁側からのぞいた時の、手術をしていないオス猫特有のふてぶてしいようななさけないような顔にやっぱりやられてしまった。

誰かと比べられるといやなのは、かつて比べられたと感じたことがあったからか。こういう発想自体がいまや子供じみているとは思いながら。
りー氏には比較という観点がない。それは本当に羨ましいというか、あっぱれだと思う。
誰かと誰かを比べないように、猫のことも比べない。

これからはすぐに用意できるよう、キャットフードは縁側の方に持ってきておこう。
軒下にごはんを少し置いておいたから、また好きな時に食べておいてください。

と思っていたら後でまたにゃーんとやってきて、少し食べて帰った模様。

2003年05月16日(金)



 霧雨の日

神通川の向こうを見たら珍しくもやがかかっていた。
富山の街なかでは霞んだり霧がかかったりということがあまりない。
昨日・今日と城端の曳山祭。
昼のラジオでも中継していた。中村富十郎氏がいらしていたとかで、インタビューを受けていた。
来年は行こうと思っている。


購入の本や雑誌など。

▼大田垣晴子『焼酎ぐるぐる』(ワニブックス、2003)
焼酎についてまだよく知らない。大田垣さんの本はわりと好きだ。というわけで購入。
楽しい旅の様子だけでなく、焼酎に関する説明もあの描線できっちりやっているのを見て、昔、週刊誌で大田垣さんが連載していたファッション用語についてのコラムを思い出した。その時はまだメジャーじゃなかったけれど、何か気になる人だなと思っていたのだ。

▼『BRUTUS』2003年6/1号
 特集:新しいスタイルの「本屋」が気になる!
うひ、ここ知ってる、とか思いながら見る号なのだろう。そういう意味ではまさしくカタログ。
懐かしい増田書店@国立の店長さんも登場。決して広い売り場を誇るタイプの書店ではなかったけれど、「店の人が置いてある本をきちんと把握してい」るという柏木博氏のコメントに同意する。活気があった。
各人のお薦め書店を見ていて納得したり意外だったり面白く思いながら、上京した頃のことなど思い出した。最初は東横線の沿線に住んでいて、渋谷に出ることが多かった。今はなきロフトの本屋に行ってはどきどきしていた。これまた今はなき「ぽえむぱろうる」に行って(あるいはついでに今はなき−−ばっかりだ(涙)−−WAVEに行って)、東京にはこんなにすばらしい場所があるのかと思った。そんなことなど。
# だから、ある種の岡崎京子作品には自分と同時代の香りを感じてしまう。主人公のミーハーさに自分を重ねもする(いや、私はおとなしいもんだけど)。

また紹介されている本について、自分の知らない本っていうのもあるんだなー、という感想を持つ。人にはみな守備範囲得意分野というものがあるから当然にせよ。

『BRUTUS』は一般雑誌のなかで買う頻度がいちばん高いような気がする。女性誌はほんとに買わなくなってしまったし。

▼雁屋哲作・花咲アキラ画『美味しんぼ』84巻
 日本全県味巡り 富山編(小学館、2003)
りー氏に「買ってきといて」と言われた一冊。
テレビでアニメ化された時に何度か観たことがあったし、どこか待合室的なところで手に取ったこともあった気がするが、購入するのは初めてである。しかし84巻まで出ていたのか!
「富山編」に関して言えば、なんというか忙しい内容だと思った。いろいろな郷土料理を紹介する人や店は全て実名らしい。なのでいっそう説明的な気がしてしまう。タイアップ的というか。。。県としてはよい広報になるのだろう(県内での売上も多そう。笑)。
紹介される郷土料理は旧加賀藩領(現在の富山市近辺を除く)の料理が多いように思われた(源のますずしは除く)。氷見はもちろん、福光・五箇山あたりの料理が特色あるものとしてfeatureされている(笑)気がする。ほんこはん(報恩講)の料理も富山市近辺あたりだとちょっとまた違うだろうと思うので。
りー氏は連載時に立ち読みして既に本巻の内容を知っていた模様。
「やっぱり親子の対決だけで84巻までひっぱることに無理が(ある)」



仕事が立て込んでいた(いる?)らしいりー氏。かろうじて午前様ではなかったが遅かった。
うへー、といいながら、食べていないというお弁当をあたためなおして晩ご飯として食べる。仕事がテンパってくると食事がノドを通らない人なのだ(家族としてもいちばんしんどいパターン)。
寝る前に、今日拾ったお金なんだけどさー、とかなんとか口をついて出る。帰って来てからアオバラ掲示板を見ていたように思ったので、自明のこととしてつい話しかけてしまった。いかん。
「だめだな。掲示板で会話すればいい」と言うりー氏。しかし会話というのは言葉の応酬があって初めて成り立つのであって、りー氏からのストロークがないじゃないか。私がひとりでしゃべっているなんてばかみたいだ。ぷんすかぷん。それでいいのか?
「うん」
むかつく。
とか言っているうちに悲しくなったので(「野菜きらい」とか言われたし)のいのことを考えながら涙して(嘘)眠る。のいー。

ついでにさいきんののい。
なんだか知らないけれどすぐごろんと倒れるのですが、遊んで欲しいのだろうか。
でも端から見ると自分の身が重くてごろんとしているようにも見える。まさか。
そんなのいは体重現在5kg超ほど(でかい)、かつて美猫(びねこ)と呼ばれたが、最近は「ぶねこ」と呼ばれている(りー氏に)。歩いているところを真上から見ると、真ん中がこころなしかふくらんでいてしましまなので、何となくつちのこのように見える。見たことはないけれど>つちのこ。
でもかわいいよ(あほ)。

2003年05月15日(木)



 文通希望

朝、ばたばたしながら「こころ」をちらりと観た(なんだかんだ言いつつつ)。予想外の方向に話が展開しているのか? 大筋ではなくて小ネタ的な方面で。
こころ夫婦と一緒にパパイヤ鈴木と高田真由子が映っているように見えた場面、あれは何だ? そういうこと(ってどういうことよ)か?
そして子猫(は、かわいい)を拾ってくる子供とマンションのオバ達。飼ってはいけないというのはまあせんかたないとして、子供の前で保健所に連れて行かなくてはと言うのって、なかなかえげつないというか勇気のいることなんじゃないか。でも実際にもいるんだろうなあ。

パパイヤ鈴木に似ている(と言われる)友人がいる。
アフロではなくダンスもせず性格もあんなに濃くはないが、かつてパパイヤ氏がポンキッキーズに出ていた頃、子供に絶句されたことがあるそうだ。なんでここにビーボさん(=パパイヤ氏)がいるの!というまなざしで。



定期購読の『猫の手帖』を見る。
特集「今どき、ポピュラーな猫さんは?」によれば、茶トラは遺伝的にオスが多いらしい。
この雑誌、いまどきめずらしく文通欄がある。雑誌の文通欄に出したことはないけれど、ちょっといいなあと思ったりして。



ピアノ譜版・青空文庫みたいなサイト。
http://www5.famille.ne.jp/~dr-m/index.htm
きちんと勉強するならエディションも重要だけど、ちょっと弾いてみたりするには便利だろうな。私はもう指がまわらないけど。

2003年05月13日(火)



 週末

土曜日。

所用で金沢に行く。
少し早めに出て久しぶりに買い物。まだあればいいけど、と思っていた品物にうまく遭遇する。うれしいな。

友達の友達がレンタルドレスのお店をオープンした。雰囲気のあるショップカードを頂いたので、オープン記念の内見会に友達と一緒に行く。
レンタルドレスというとチュールだのタフタだのといったイメージがあるけれど、このお店は違っている。お店はマンションの一室にあって、洋服好きの友達の部屋のクローゼットの中を見せてもらっているかのようだ。ワードローブにはエミリオ・プッチやTOCCAといった洋服、かわいいバッグやアクセサリーや靴。
「いったいどういう需要があるんよ」とりー氏は言ったが、結婚式(や二次会)によく呼ばれる人に聞くと、披露宴にはグループ単位で順番に出席していたりするので、手持ちの洋服だと同じものを何度か着ていくことになりがちだ。そんな時にセンスのいいレンタルブティックがあればいいのだが、まだまだそういったお店は少なくて・・・ということらしい。
披露宴に出席するなら私は和服を着ていくと思うが、しかしなかなかかわいい(しかも自分ではなかなか購入しないタイプの)洋服がいろいろあって、いちど借りてみたいような気にさせられた。いやー。



「○○さんは話がうまくないから」という言葉を聞く。
話がうまい/へたってどういうことだ?
(状況によっても違うけれど。)

周りを見ずに自分のことしか考えていない他人の姿はよく見える。
みっともないなあ、と思う。
でも周りを見ずに自分のことしか考えていない自分の姿は見えていない自分。



日曜日。母の日。
りー母には山梔子(くちなし)の鉢植えと、小さい盆栽(葉に赤い斑が入っている)。
母には60年代風スモーキーピンクの八重咲きクレマチス(品種名失念)。
花を贈るでもそれぞれの母の雰囲気というのがある。どちらも植物好きなので、たぶんこれからも贈るだろう。

母の日でも父の日でも誕生日でもクリスマスでもお中元でもお歳暮でもなんでもいいのだけれど、感謝と敬意を表すきっかけとしてうまくつかえばいいのではないかと思っている。ことさらに振り回されなくてもいいし、またことさらに否定しなくても。
大事なのは相手に対する自分の心だけれど、心は目に見えないから、しばしば形の力を借りる。どんな形(贈り物)にするか選ぶのは、見えない自分の心。

そしてクレマチスの葉っぱを早速食べようとするのい。すぐに植物の葉っぱを食べてしまうらしい。次回こそ猫草持参だな。

2003年05月11日(日)



 自転車に乗って

右近のぶどう・左近のキウイと呼んでいる(不遜にも)2本の木。
キウイはりー氏が苗を買ってきて植えた。数年を経てなかなか立派な葉を繁らせている。キウイは雌雄一対でないと結実しないので、実は期待していない。
ぶどうは昨年虫にかなり喰われ、りー氏がかなり大胆に幹を剪定した。そのせいか、蔓も葉ものびる時節になったのに貧弱で、切りすぎたかと心配していたのだったが、ここ数日になって著しく生長している。のび始めると後は早い。蔓の方向などに注意しなくてはならなくなる。
そういえば去年の初夏にはぶどうの葉っぱの下でのいが遊んでいた。

郊外型グリーン&ペットショップのチラシが入っていた。子犬や子猫や他の小動物たちの写真と一緒に、値段が表示されている。
動物と暮らすには、ふつう、もらうか買うことになる。値段がついているのをみると暗い気持になる。仕方のないことだけれど。



今朝。
いつもより少しだけ遅い時間にバタバタしていたりー氏。
あれ、今日はえらくゆっくりじゃない?
「髪の毛が乾かん(=乾かない)」バタバタ。
ちなみに、りー氏のドライヤーは石油ファンヒーターの温風である。
冷蔵庫を開けて「あー水無かった(涙)ヤスダヨーグルト飲めばよかった。でも時間ない(涙)」
はいはい入れてあげるよ。マグカップに少し入れて渡す。

ちょっとした風景がおかしくてならないことがある。スーツを着てマグカップに入ったヨーグルトをあたふたしながらでもごくごくと確実に飲んでいるりー氏、とか。
そのおかしさが愛情というものなんだろうか。とかなんとか、心の中でつぶやいたとしたら、
「ぷ。それはどうかな」
という声がすぐに聞こえてくるようだ。


日中、自転車に乗ってMさんに会いに行った。とても久しぶり。
Mさんの自宅の前で落ち合い、歩いて平和通り食堂まで。その間、久しぶりー、とか、猫はいいよ、という話などをする。
今日はお弁当を作らなかったから、りー氏も来ているかも知れない(りー氏は平和通り食堂のランチ常連)と思っていたら図星だった。3人でヴェジタリアンな韓国風ランチを食べる。いつも私はお昼が軽いのだが、ちゃんと食べる(ちょっとりー氏に食べてもらう)。
その後新居にお邪魔して、見晴らしのよいお部屋でお茶をご馳走になり、久しぶりの話をする。

街なかを徘徊するのも久しぶり。
市民プラザの裏手に出来たカフェを偵察するつもりで、その前に古書店に寄る。お店のおじさんと、それから、常連さんかお友達かわからないけれどおじさんと同年代と思しきこれまたおじさんたちと、計3人でゴルフ場の話などをしている。私はまじめに棚を見て1冊ゲット。けっこう面白い買い物が出来た。レジの脇の棚の本が気になった。定期的にチェックしておいた方がいいかも知れない。
ついでにすぐ近所の、リニューアルオープンした老舗ペットショップをチェック。グッズだけでなくて動物の販売もしている。子犬が多い。それからアメリカンショートヘアの子猫が丸くなって眠っていた。プレミアムフードがわりとあった。奥には美容室も。
そしてカフェに入り、カフェラテ1杯飲みながらハガキ1枚書く。
隣の隣のお店でポストカード3枚ゲットし、裏道をくねくね曲がりながら川を渡って帰宅。
神通川を自転車で渡る時はいつも「覚悟」してしまう。そこそこ交通量はあるし、川風もある。間違ってかばんの中から何か飛んでいってしまったらどうしようかと思うのだ。



夕方、猫の声がしていたから外に出てみたら、オスの茶トラに遭遇した。
わたしはあなたのほうをみていませんよ、みていませんよ、みていません・・・と、だるまさんがころんだをしているように近づいていったら、逃げられずに至近距離でのコンタクトに成功した。たぶんお地蔵さんの角の家の猫だろう。朝夕パトロールに出ているようだ。時々鳴き声がする。

2003年05月09日(金)



 欲/世間は

結婚していちばん驚いたのは、うちにしょっちゅうアマゾンからブツが届くことだ。ほぼ毎日Nかだ(地元の本屋)に行っていても、だ。
私も本を買わない方ではないと思うけれど、りー氏はその上を行く。雑誌も含めるとしたら、均(なら)せば毎日何かしら購入している計算になるのではなかろうか。しかも処分しないからなー。
もちろん私にも物欲はある。でもそれは恥ずかしいものなんじゃないかと思ってもいるのだ。
# 私の中でいちばん強い欲求というのは何だろう。

それで、「ご本(=定期購読分の雑誌)取って来てね」
とりー氏に頼まれたので、取ってきてやる(こういう時に「取ってきてあげる」とは言わない)。ついでに自分の分の本も4冊くらい買う。新書や文庫など。
早川書房から出ている本を初めて買う(『ケンブリッジの哲学する猫』フィリップ・J・デイヴィス著/マーガリート・ドリアン絵/深町真理子訳、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)。ハヤカワ文庫を今まで買ったことがない読んだことがない、というところに、私の読書傾向の一端(といってすごーく本を読んでいるわけでもないんだけれど)があらわれているような気もする。

帰宅したらまたアマゾンからの不在連絡票が届いていた。ペリカンさんに電話をした。

夜、私がたまに利用する古本屋サイトでかわりに3点ほど購入手続きをしてやった(こういう時に「してあげるとは言わない)。

しかしりー父はさらにうわ手である。
私はりー氏に対し「管理出来ない本は処分しなさいフガー!!」と暴れることが出来るが、りー父さんの所有物については誰も何も言えないのではないか。

あれ(と、ここで私の頭の中にちょっとまとまった金額の本が浮かぶ)買うかなやっぱり。



近いような遠いような近いような(以下続く)

時間旅行展に行ってみたい。グッズ関係も楽しそうだ。美術系スタッフの中に友達の友達の名前を見つける。

Kさんに業務連絡。
Kマキさんのプロフィールをネットで拝見したのですが、個展のカタログで一文を寄せておられたM氏(元学芸員・現在KさんやKマキさんやりー氏の母校の先生)は、友人@学芸員の先輩でした。

2003年05月08日(木)



 猫じゃなくて

「にぼしってないの?」
ある日の夜、居間でぼーっとテレビをみていると、書斎からりー氏がやってきて言いました。
「いま猫の鳴き声せんかった(しなかった)?」
にぼしは今ないけど、キャットフードならあるよ。私はそう答えて、車の中に常備してある小袋入りのキャットフードをあげました。
りー氏は縁側にパラパラとキャットフードを撒いて寝たようです。

翌日。
猫、食べに来たかなあ。
「お、下にばらまいた分はなくなっとるぞ」
木の脚立にのせてあった分はそのままです。
わくわく、と思いきや、実はばらまき分は猫ではなくありさんの餌食になっていたのでした。黒い一団が群がっています。
「ありゃー」

その夜。
「あんた縁側のキャットフード捨てた?」
いや、捨ててないよ。風に飛ばされたんじゃない?
よく見ると、コンクリートの隅の隅に、数個のキャットフードがきちんと並んでいました。風がこんな器用なことをするわけがないから・・・ひょっとしてありが運んだのかなあ。
「すげー」

さらにその翌日。
きっちり並んだキャットフードはきれいに無くなっていました。



今日はのいと会えたのでうれしかったです。
のいー。

2003年05月06日(火)



 連休最終日

朝。わりといさぎよく、しかし精神的には昨夜の怒りを引きずった感じで起きる。
りー氏は眠っているが、今日はゴミの収集がある。うちの近くの収集場は、朝決まった時間にきっちり集めにくるので、だらだらしているわけにはいかない。しかも今日は特別にゴミが多い。両手に袋を持って外に出る。

ゴミを出したら次は草むしりだ。
家の前に、庭とはとても言えないけれど一応地面はあって、今年もそこに朝顔を植えようと昨日苗を買ってきていた。
朝顔はりー氏が毎年植えている。でもかなりいい加減なつきあい方で、水をやったりやらなかったり、そもそも大して耕しもしないで植えたりしているので、ひ弱な朝顔が育っていたのだった。実家の立派な朝顔棚を知っている私はつい比較してしまう。
そんないい加減なのはダメだ! 草むしりしないから大家さんに勝手に除草剤を撒かれるんだ! 草をむしって深く鍬で耕して肥料をやって水をやるという最低限のことくらいやれ! でなければ植物もかわいそうだ! とフンガイした結果、今年は私も手を出すことになった。
私は緑の指を持ってはいない。

昨日買ってきた草刈り鎌であらあら雑草を除くと、大家さんの家に行って鍬を借りてきた。小さいシャベルよりずっと簡単に深く掘ることが出来る。掘り起こしながら大きめの石を取り除いたりもする。
ひととおりならしたところで玄関のドアを開けてりー氏が外に出てくる。まだ私は怒りをひきずっている。「怒り」というか「むっかー」という感情。昨夜、ちょっと眠くなってきたかな・・・という時になって、りー氏は友人に呼び出され、近所のカフェに出かけてしまったのであった。その前にササイな蓄積(自分の行きたいところに自分だけ行くとかそういうこと)があったのだけれども。
私としては口をきいてやるもんかというくらいの気持でいたのだけれど、なんだかどうでもよくなってしまった。だらな会話をしながら網(朝顔の蔓を這わせるための)を張ったりしているうちにまた「ふつー」になってしまった。

そこそこふかふかになったはずの地面に朝顔の苗を6つ植えた。
その脇にハーブ類も植えることにした。まずバジル。
最後にりー氏が水を撒いた。



夕方、昨日行った郊外型の園芸店に再び行く。
キャットニップとイタリアンパセリと青じその苗を買った。キャットニップは猫のため。帰ってきたからバジルの横に植えた。
ただそれだけなんだけど嬉しいのでにやにや見ていた。

本当は種から植えたり、前々から計画的に土作りをしたりするのがよいのかも知れないけれど、とりあえずは楽しく出来る範囲でやろうと思う。


祖母の幼なじみで、たけのこの産地に山をお持ちで、毎年、GWになると好きなだけ掘らせてくれるというありがたーい方がいる。
母に、今年は行かないのかと尋ねてみたら、お断りした、とのこと。
うえーなんでー、と言うと、「朝から暗くなるまで田んぼに出ていて、そのうえ畑もやって、これ以上やったらお父さん身体壊してしまうから」とのこと。それじゃあ仕方がない。でもあのたけのこは本当に美味しいのだ。アクがちっともない。


端午の節句らしいことは何もしなかったな。

2003年05月05日(月)



 今日もいい天気

ほんのちょっとだけ作業したりしながら、だらだらと過ごす。
こんなんでいいんかいと思いつつ。よくないんだけど。


山中塗のお椀が届く。
引出物にもらったカタログから選んだもの(最近多いんですかねカタログは。もらう方にはとってもありがたいけど)。おつゆ専用の塗りのお椀というのを持っていなくて、りー父さんが作った陶器の抹茶椀などにご飯やおつゆをよそっていた。しかし届いてみたらえらく立派な大きさで(サイズに無頓着だったこっちの責任)、ちょっとした小どんぶりとしても使えそうなほどだ。りー氏はおつゆをたくさん飲みたい人なので、これくらいでもいいかも知れない。
頂き物は使ってなんぼだと思っている。食器箪笥に入れて活用しよう。


午後から会社で打ち合わせだったりー氏。

打ち合わせの前にラーメン食べれた?
(口語なのでら抜き表現。というより、富山弁では「られる」はむしろ敬語表現として用いる。可能は「れる」が一般的。)
と尋ねたら、ギョッとした表情になっていた。絶句、といったふう。
その後、なんで知っているのだ、と言う。
何でもお見通し。
「つけとるな(=後をつけているな)」
まさか。お店までは知らないよ。

・・・手の内は明かさないでおこう。

2003年05月03日(土)



 食べ物

グリーンカレー2日目、とはならず、「ごめんなさい」をする。
こういうときこちらでは「おさめる」という言い方をする。「グリーンカレー、もうおさめるね」というような。漢字を宛てると「納める」「収める」となるだろうか。
「捨てる」というとみもふたもないような気がしてしまう。捨てると言ってはいけないような気がする。こういう遠回しな言い方をしたからといって、さようならをしないわけではないのだけれど。
中に入れたたけのこだけ取って食べる(お行儀がわるいですね)。

それにしても、家で食べ物を捨てる時は本当に心が傷む。百年早いとか思ってしまう。実家からもらったものだったりするとなおさら。と言いつつ、食べきれないとかなんとかでわりと食べ物を残してしまう方なんだけれども。


発酵食品その1。
毎日カスピ海ヨーグルトを食べている。
世の中ではもうブームが一段落しているのだろうけれども、まあ、できれば食べてみたいかな、というくらいに思っていたら、りー母さんが伯母さん(りー母さんのお兄さんの奥さん)からもらったといってわけてくれた。りー実家からもらったばかりの時はなんだか水っぽいような納豆のようなにおいをさせていたけれど、最近はそんなことはない。菌も落ち着いてきたようだ。
普通のヨーグルトは放っておくと水分と固形分とに分離したりするが、カスピ海ヨーグルトの場合はそんなことはない。そのかわり、というかなんというか、たいへん粘性が高い。ケーキの生地か何かのようによく伸びて、容器からの身離れ(と、いうのか?)もよい。
もともと私は牛乳よりヨーグルトの方が好きなので、コンスタントに乳製品を摂取できるのはよいことだと思う。

発酵食品その2。
生協で注文したぬか漬けパックを使ってぬか漬けを作ってみた。私がしたことは調合ずみのぬかその他に規定の分量の水を入れ、かきまぜて床を作り、少し塩をまぶしたきゅうり3本をつけ込んだだけである。昼にこの作業をやっておいたら、夜にはきゅうりのぬか漬けが出来ていた(最初は早めに取り出すようにと書いてあった)。
切って出したらしらないうちにほぼ1本分食べてしまっていたりー氏@ぬか漬け好き。
私の分は?

本当は自家製ぬか床なんか作ったりするといいのかも知れないけれど、まめな方ではないので出来る範囲で。
よく、ぬかみそくさいとかいうからどんなものかと思っていたけれど、米ぬかって昔煎って食べたりしていたんだった。フスマ。だから懐かしいにおいだった。


今シーズン初めてそうめんを茹でた。

2003年05月02日(金)



 風薫る

スーパーに、すいかと、花火があった。

今日写真に撮りたかった風景。
ちょうど下校時間にさしかかった中学校の前で。押しボタン式の信号が赤に変わっていたから、停止して待っていた。
中学校の門の方をみると、鳥がたたずんでいた。鴨くらいの大きさで、でも鴨よりもっとほっそりしていて、首の長い、灰色がかった鳥。鳩よりも大きな鳥が1羽でいることは珍しい気がした。鳥は道路に背を向けて立っていて、その様子はまるで、たくさんの生徒たちが行き交う様子を見ているかのようだった。それが「たたずんでいる」ように見えた。人間の中に鳥が1羽。
と、言葉を連ねても、ちっとも面白くない。そうじゃなくてやっぱり絵で切り取って伝えたらすぐにわかりそうなものなのに。
写真は普通に撮る程度だ。でも、こんなの見たんだと伝えたい時はある。例えば、猫の一家が道を横断して行くのを見た時。子猫がこちらをちらっ、ちらっ、と気にしながら、振り向きながら、でもお母さんについて行く。
いつも、カメラを持っていればよかったと思う。でもいつも気づくのが遅い。
それこそ、首からさげていなければならない。

「会社の近くの猫はまだおなかが大きかったな(=まだ子猫は生まれていない)」
と、昨日、りー氏は言っていた。



先日ネットで注文していた内臓脂肪チェック付き脂肪計・インナースキャンが届く。
体脂肪だけでなく内臓脂肪についても計ることができる。「内臓脂肪面積の目安をわかりやすくレベル表示」とあり、9以下だと標準、10から14まではやや過剰、15以上だと過剰、ということらしい。早速計ってみたら「2」だった。別に肥満ではないが、体脂肪率がすごーく低いというわけでもないので(基準値内ではあるけど)、自分ではちょっと意外な気がした。もっとも、今から注意しなくてはならないようだと問題なのかもしれない。それに、自分の手でつかめない脂肪(=内臓脂肪)は少なくとも、つかめる脂肪はあるしね(しかも、つかめてほしくないところに限って)。

今回のように、購入したい品が決まっている場合、ネットだと簡単に価格その他を比較検討して購入できるのがうれしい。今回は大阪のお店から購入したが、商品と一緒に「お買い上げありがとうございます」云々と書かれた小さな手書きのメモが入っていた。
そもそもこれを購入するに至ったのは、健康診断で体重を計ったりー氏が「うちの体重計はおかしい」といったのが始まりだった。家で計るよりも3〜4kgは軽かったというのだ。
よそで計ったら若干軽く表示されたということは私にもあったけれど、それはせいぜいが1kg程度の話で、3、4kgも違ったら大変な話だ。朝はかったのか、夜寝る前なのか。条件が同じでないと話にならない。
結局、私の調査によれば、3、4kgというのは大げさな話であることがわかった。あるいはりー氏は3kgくらい平気で上下する人なのかもしれないけれど。


グリーンカレーを食べたくなってきたというりー氏の希望により、夜、無印良品のグリーンカレーセットを使って作る。
無印のグリーンカレーを使うのはこれで2度目。先回食べた時は粉状のカレーを全部入れてしまって、むせるくらいに辛くて大変な思いをしたので、今回は3/5くらいにしておく。しかし依然として大変に辛い。そのくせ、香辛料を減らした分、何か薄いというか、味に深みがないような気もするのだった。
りー氏はそれでも食べていたが、私はリタイヤ。別のところで買ったグリーンカレーペーストとココナッツミルク缶で作った時は単純においしいなと思えたから、こちらの辛さに対する耐性が出来ていないのか、あるいは好みの問題か。無印のタイカレーセットって、本格的だというので巷では評判がいいようなのだけど。

2003年05月01日(木)
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