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徒然
壱岐津 礼
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2011年08月17日(水)
送り火後雑感

 終わった後でゴタゴタ言うのもなんだな、と思ったのだけど、先の更新をいつまでも最新にしておくのも嫌だったので、更新の為の更新みたいな。

 とにかく昨夜終りました。
 恒例行事で今まで行われて当たり前のものという認識だったのですが、今回揉めに揉めたので、ある意味今までで一番感慨深い送り火になりました。とにかく終わって良かった。

 バッシングはまだ終わってないみたいだけどね。
 あと、今度は成田山が揉めてるらしいけど、どうなとなれ。私ゃもう知らん。
 まあ、あの、京都市長が事態をこじらせた件だけは、ほんますんませんでしたと言わせていただきます(あいつが「改めて薪を取り寄せて」なんて余計なことを言わなければ、事態は迎え火で収束して、成田山は巻き込まれなかった)。

 知らんといえば、今まで知らなかったのですが、「保存会」って(鳥居を除いて)各山ごとに一帯の家(元はお寺の檀家など)で世襲なんですってね(鳥居のみは有志の集まり)。地域で受け継いでるイメージはなんとなく有ったけれども、その家に生まれたら山を守ること決定なのか、大変だなぁ。
 私は親が京都に漂着した結果ここに居る身なので、旧くからの人に対してはいささか引け目があるのですが、守らなきゃいけないもの、背負わなきゃいけないものの重さを思うと、ほんと、気楽な身分で良かったと><
 保存会の皆さんは、今回の騒動では一般市民の立場でありながら、常以上の非常な重荷を背負わされて、お辛かったことだろう、と思います。
 不手際が全く無かったとまでは言えないけれど、でも、渦中に居て完璧に振る舞える人間なんか居ませんもの。一歩離れた位置から見ても、あの騒動は「落とし所がどこにも無い」状態でしたもの;保存会はよく頑張ったと思います。お疲れ様でした。

 追記:市長は二度と祭事に口出しすんな!
 



2011年08月13日(土)
送り迎えも水をさされててんやわんや

 ごぶさたでたまにしか更新できなくて、保守でもこういう話題は日記にしたくなかった。楽しい話題だけにしたかった。
 吐き出したかったけど、ずっと我慢してたけれども、我慢の限界。ゲロッといきます。


 今、京都はこういう騒動の渦中にあります(必見!URL)
 http://www14.atwiki.jp/kyoto-henkouhoudou/pages/13.html

 要約すると、京都とも岩手とも関係無い人が、岩手の被災松を送り火で焚いて欲しいと割り込んできてすったもんだ。
 ―――の揚句、京都が、殊に送り火保存会が悪者にされちゃってる。
 という話。

 この話、揉めだしてからニュースメディアでいきなり盛り上がって、京都市民は寝耳に水でいきなりバッシングにさらされてアワワワワワワワって感じですよ。何!?何!?知らないよ、そんな話!!
 当初は訳分かんなくて「保存会何やってんの!?」て思ったんだけど、まとめサイト読んだら保存会はちゃんとやるべき事やってたよ!
 そもそも彼らは有志の一般市民の集まりで、公的機関じゃないんです。自分の家の用事もあるだろうに伝統行事を守る為に貴重なプライベートの時間割いてきた人達なんです。仕事でやってんじゃないのよ!? 山まるごと使った一大イベントなんで、山の管理や消防との打ち合わせや、点火してない間も煩雑な作業いっぱいあるはず。そんな準備の段取り狂わせる割り込み申し込まれただけでもかなり迷惑だったと思われます。
 第一に「なんで今年なの?」って、思っちゃいますよね。
 被災松を薪として買い取ることに、私の個人感情においては否やは無いけど、「来年用」としてでも良かったじゃない。むしろ来年用の方がどの面から見ても良かった。元々、送り火の薪は伐り出した後期間を置いて乾燥させるものだったらしいし、来年用なら、もっと余裕を持って段取り組めたし、世間の風潮も今現在の時点よりは(放射能に対して)落ち着いてきてただろうし、検査だってちゃんと時間かけて正確なデータとれただろうし、仮になんか付いてたとしても半減期の短いものは基準値以下になってたかもしれないし、除染する余裕だって持てたと思う。
 私の仕事における経験則だけど、大きなプロジェクトの納期を近々に設定すると、それだけでトラブルの元なのね。なんかしら具合の悪いことが起きやすく、しかも対処する余裕が無くて事態悪化のスパイラルに嵌りやすい。
 なのに、この発案者(被災松を買い取ってもらうって部分はいいよ?)、初っ端から何故か「今年」を目標に掲げてゴリゴリ押してんの。何考えてんの。保存会の承諾得る前から「今年」にできる予定は決定みたいな感じでマスコミに言いふらして回ってんの。何考えてんの。
 その上、検査が必要となったら、なんだか訳の分からない検査やって時間無駄にして。ド素人だからですかね!?
 最初の検査で訳分かんないことしてないで、ちゃんとしたデータ出してたら、事態はこんなに紛糾しなかったんじゃないの?
 ―――思いつきは多分、「善意」だったんだと思う。責めちゃいけないとずっと思ってた。責めるの我慢してたけど。でも。
 私、この人のこと、大嫌いだわ。
 何が嫌いって、「責任」を持つべき場面で責任ある姿勢をちゃんと取らずにどこか逃げ腰で、そのくせ自分の要求だけは通って当たり前って顔してるとこですよ。その皺寄せが全部保存会に行ってるんじゃないの!?
 保存会の人は、自分ちのお盆の準備もほっぽらかして岩手まで、「迎え火」の行事を遂行しに行ったんですよ。
 伝統を守る人なら、自分の「家」の伝統だって大切にしてると思うんです。それを置いても岩手の人の気持ちを優先したのは、もっと評価されていいと思います。世間では全く評価されてないみたいなんですけどね!
 で、その「迎え火」の時、発案者が何してたかっていうと、連絡を待っていただけみたい。
 おおおおおおのれが陣頭指揮執らんかい!!!

 でも、一番ひどい仕打ちをしたのは市長です。
 「保存会は恥」と発言したとか!?
 おのれのが京都の恥じゃっ!!!
 迎え火まで保存会が面倒見た後でしゃしゃり出てきて(本来は地域行事なんで、市長の出る幕なんか無いんです)蒸し返したばっかりに、被災松から放射性物質検出されて、再びてんやわんやです。
 検査方法に疑問はあるんですけど(表皮で検出されたけれども、幹の内部ならば検出されなかったのではないかと。なんでわざわざ表皮で検査したのか、と)、一般人の集まりである保存会が何か企むとも思えない。大体、被災松から放射性物質検出されても誰も得しない。一度面子の潰れた京都の面子が元に戻るはずもなく、岩手は二重三重にがっかり、外野は「誰が悪いんだ」と犯人探しで息を巻き、まあ彼らにとってはいいストレス解消の娯楽なのかもしれませんが。それとマスコミは燃料補給できて嬉しいんじゃないかなっ!
 なんにせよ市長が蒸し返さなければここまで酷い事態にはならなかったのに、と、悔しくてたまりません。
 そして保存会に対する侮辱的な発言です。市民を後ろから刺すような市長なんか要りません! 京都から出て行っていただけませんかね!

 保存会の人達が気の毒すぎです。

 とりあえず、自分にできることとして、次の市長選では思い知らせてやる予定です。
 繰返しますが、市民を後ろから刺すような市長なんか要りません