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変わらないものを探しているのに 手にするものはいつも あっという間に姿を変えていくものばかり |
蒔いた種は 必ずどこかで芽を出している 時には 蒔いた本人ですら気づかぬうちに ひっそりと芽吹くものさえあって あたかも 壁が突然目の前に 立ちはだかったような気にさせられるけれど それはすべて 自らが蒔いたものにすぎない それを思って 身震いがした 二度と種なんか植えるものかと思った |
ずれてしまったタイミングは もうどうすることもできないから 流れに身を任せるしかない |
振り幅が大きくて ぶつかった時の衝撃もでかい 目の前がクラクラする 考えることもイヤになる 必要以上に心を許しすぎて 後悔することばかりだ やはり失ったものは 永遠に失われたままで それに対する答えも すぐには出てきやしない もしかしたら ずっと出ないままかもしれない それすらもわからない わからないから進みようもない とにかく今は 心地いいと思える場所に留まりたい それを誰かに責められたとしても 申し開きをする気もない 何を言っても 言い訳にしかならないなら 黙っているほうがいい |
手を伸ばせば すぐそこにあるぬくもりを 無視し続けることなんかできない 同じ孤独を抱えていたと知ればなおさら 恋は 追うものでも追われるものでもなくて 激しいものでも切ないものでもなくて 泣くものでも泣かせるものでもなくて ただ お互いありのままで そこにいればいいだけのものなんだ |
間違いだった ゴメン で済まされれば 世の中丸く収まるんだろうなぁ… |
いったいいつになったら 自分を見失わずに 生きていけるんだろう |
恋なんて 所詮思い込みでしかなかった 不確かさの極み |
なにもかもがまぶしくて 目をあけていられない このまぶしさを ずっと覚えていよう いつか消えゆく最後の日にも しあわせだったと言える気がした |
知ってる? 神様ってね 救われたいと願わない魂を 救いにきてくれたりするほど 親切でも 暇でもないんだよ |
余計なものは 全部取り払ってしまおう 心の奥深くから聞こえてくる声に 全身全霊 耳を傾けよう |
とても高くて 手を伸ばしても届かない空 残酷なほど鮮やかな蒼 求めるために伸ばした手は すっかり冷え切ってしまったから そっとポケットにしのばせて 金木犀の道を1人で歩いた 1人で歩くのが一番いいと思った |
あたしは何になったらいいんだろう 眠れない夜 響いてくる時計の音 正確なリズム 枕に耳を当てて 心音を確かめる いつまで生きていけるだろう それまで どれほどの美しさが 心を満たすだろう そして あたしは何になっているだろう |
運命なんて 一番便利な言葉に 踊らされるつもりはないわ いままで越えてきたものと これから越えてゆくものに あたしが意味をつけていく |
人間というカテゴリの中で生きてくのは ぼくにはとっても難しくて 毎日色んな想いにかられながら そっと息をしてる 振りほどいてもついてくる 孤独から逃げたくて 手当たり次第 ステキなものを溢れそうなほど 両手に抱え込んでみても そのどれ一つとして ぼくを満たしはしない こんな渇きに 気づかなければよかったな 路地裏の野良猫みたいに ただ生きるために生きれたらいいよな |
叫んだ声も 空に吸い込まれて かき消えてった たとえぼくが明日いなくなっても 世界は変わらず回り続ける 同じように きみがいなくなっても ぼくの世界は変わらず回り続けるんだ |
気の済むまでそこにいたらいい 出口を示してあげられる力は あたしにはないから そもそも 誰かに見つけてもらった出口なんか 霞ほどの価値もないし 繰り返されるスパイラル 登りつめた先に きみにとっての救いがありますようにと そっと祈る もう これしかできない |
あのキモチは まぼろしだったんだろうか? なんでこんなにも今 安らかなんだろう? 不思議なくらいあとかたもなく 求めるキモチが消えうせてしまった しゃぼんのようなあっけなさ |
ファムファタル 運命の人 どこかでぼくを待っている それを信じずに 明日を迎えることはできない |
なにもかも なかったことにしときたい わらっちゃうほどあっけなく あたしはいまをいきている ここにあなたがいなくても それをすらここちよくかんじる ほんと わらっちゃうほど あたしはひとをあいせない |
心をきみに引き渡す あとはきみの好きにしてくれていい |
ああ 神様 どうか きみではない 他の人を 愛することができますように きみ以外は考えられないと 思ってしまうぼくの中のぼくが どこかに消えうせてしまいますように |
この胸に深く深く 差し込まれた蒼いナイフが 今も刺さったままだ 万が一抜き方を間違えでもしたら 命にもかかわる きみが点す一つの温もりだけが ナイフごと溶かす力を持っている けれどもう 助けを呼ぶ声さえ届かない きみはあまりに遠すぎた |
きみが一番幸せだったと言った あの日々の中に 確かにぼくはいたから それはそれで いいのかな なんて 思うことで キモチをすり替えようとする |
あいたいキモチが どこにもゆけずに あたしをぶつから あっちこっちがキズだらけ |
ああ 神様 今度目覚めたら 一面のタンポポが広がっていますように そして 愛しい人の支えなしにも そこを走り回れますように 温かな黄色が 孤独の闇を追い払って 明日に向かうぼくを そっと包んでくれますように |
今のことを 懐かしく思い返す そんないつかの日には きみが隣にいてほしい |
きみにまつわるあらゆる感情が 星のように散らばって カタチをなさない胸の内 ひとときごとに姿を変えて 心の休まるヒマがない |
遠雷が夏の終わりを告げにくる ひとつため息をつく間にも 秋は廻り来ようとしている きみの心に誰がいようと かまわないと思っていた ぼくの心さえ確かならと 同じ言葉ばかり 呪文のように繰り返した そうして 我と我が身に魔法をかける 季節がゆっくりと変わっていくみたいに ぼくの体にゆっくりと毒が回っていく いまや誰かの手のひらの上で のたうちまわっている心境 もういっそ あの稲妻に撃ち抜かれてしまおうか |
終わりなど まるで見えないこの恋に ほんの少しの安息を きみから遠く離れた場所で きみと過ごした僅かな時間を 幾度も体にめぐらせても 求める救いがないのなら |
ぼくは きみと 果てしなく閉じた世界に 行きたいと思っているんだよ そう まるで卵の中みたいにさ 空気がやっと入るくらいの 細かな穴しか開いていないくらいの 閉じた閉じた世界 そして そこでしか見ることのできない きみとぼくの姿を 息がかかるくらい寄り添って 見せ合ってみようよ そこで見たものが もしも絶望だったなら きみから殻を壊すがいいさ |
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