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+ rat rhyme +



    










きみの求めているものが何なのか
わかってしまった


単純さを装った響きの中に
とんでもないフクザツを絡ませていたんだね


だからといって
きみの求めるものを
ぼくがあげることはできない


ぼくにはそんな権利も資格も義務もないから













    












はじまりは
ほんの些細な空気だった


言葉にしなくていいことさえも
挑むように顕わにして
それぞれ知らないところで
勝手に傷ついていた
無鉄砲で幼かったぼくら


時々 その傷を見せあったりして
一等賞を決めたがったりもしたけど
結局 みんな自分が一等賞だと思っていたもんね


すべてを言葉に出せなくなって
たくさんのものを失った今の傷も
あの頃みたいに堂々と見せることができるかい?
笑い飛ばすことができるかい?















    











あなたという人が
いつもわたしにとっての目印であることを
誤魔化さず
誇れるくらいになりたい


どんなに大切に持っていても
どんなに時間をかけても
縮めることが許されていない距離であるなら














    












あの時
あなたに触れなくてよかった


もし触れていたら
帰り道を見失うところだった
あぶないところだった


けれど


帰り道なんかわからなくなってもいいから
あなたに触れておけばよかった
何もかも
壊れてしまってもよかった


どちらを選んでも
後悔が残るなら












    











わたしの中のあなたが
たとえどんなに小さくなっていったとしても
それはただ
持ち運びしやすいように
必要とあらば
いつでも広げることができるように
幾重にも畳んでいるにすぎないから












    











舞い落ちる櫻花を
振り仰ぐがごとく
来し方を眺める


失ったものの重さと
得たもののそれは
いつも等しいから
わたしはいつのときも
わたしのままだ


大切に仕舞うべきものの
仕舞い方すら心得ることなく


散らかしたままの花びらが
雨に濡れ 色を失う
わたしはただじっと
それを見ている












    











きみの見せてくれた傷が
あまりに深いのにおののいて
わたしは一瞬 目を反らしてしまった
じっと見ることができなかった


それなのに
きみの受けた傷が
ずっと頭から離れない


きみのあまりに深く鋭い傷口は
きみのみならず
わたしをも傷つけた














    











夢の中で溺れるような恋をする
現実のきみとは違う人に












    











あなたがわたしの中で
居場所を失ってしまう日など
永遠にこないとわかった


ならば


わたしの中のあなたごと
わたしの世界を生き抜こう
あなたを好きであることは
もはや揺るぎない事実なのだ













    










時間がたてば
すっかり消えていく
日焼けの跡みたいに
忘れることなんかムリ


貴方を忘れない私のままでいい
貴方を忘れない私のままがいい













    










もう平気 と思っていても
貴方を一目見ただけで
時間の隙間は
造作もなく埋まっていく
いつだってはじまりのキモチに戻る


そんな力を持っている貴方を
生きてる限り
好きで居続けるほかはない
生きてる限り
大切に思うほかはない














    











きみが投げ続けてくれた言葉の中に
特別な意味はあったのかな


今になって
そこから意味を汲み取ろうとしても
あるのはカラッポな文字ばかり


だからぼくは
きみが言葉を投げ続けてくれたという
行為の中に
特別な意味を見出そうとしている












    









あ 昨日があなたの誕生日だったんだ


あれほど大好きだったあなたの生まれた日を


すっかり忘れてしまうほど


きみの占める場所はかくも大きい















    











いつもホントのことばかりなんかムリだよ
ホントみたいなウソつくことだってあるさ
ウソみたいなホントもあるけどね
それを見極めるすべは
神様しかもってないんだ


問題は
きみの心に
どんだけホントらしく響くかってこと


ぼくが気にかけてるのは
いつもそれだけ













    











想い出を懐かしみすぎるあたしを
癒してくれるのは
想い出しかない


想い出の中で生きるのはふしあわせだけど
想い出を美しく感じれることは
とてもしあわせなことだわ


あたしはもう
あの頃のあたしじゃなくて
きみだってもう
あの頃のきみじゃないのに
想い出の中のきみの目の中に
変わらないあたしを探そうとしている











    









触れればたちどころに融けゆく淡雪


突風に煽られ散る花びら


弧を描き落下する星屑


消え入りそうなわたしの覚悟












    









あんどぅ あんどぅ あんどぅ



ねぇ?


一体いつまで準備の掛け声をかけ続けるつもり?












    











おそらく
生まれたばかりの頃は
何もかもから自由でいられるチカラがあった


おそらく
生まれたばかりの頃は
何でも叶えるチカラをもっていた


やがてそのチカラは失われ
失ったチカラを求めて
もがき苦しむばかり












    









カンタンに
寄りかかってもいいよなんて
言っちゃいけないわ


誰にも寄りかからずきたのに
そのあたしが
全部ゼロになっちゃうじゃない











    











想い出に
足をとられて
どんどん自分が
古くなっていく













    










何の理由もなく
きみの手を握れたらいいのに


今のぼくらには
手を握ることも
会うことにさえも
もっともらしい理由がいるんだ













    












このキモチを
封印することで
特別な存在にしたくはない


解き放った行方を
見極めたうえで
行き着いた場所が
特別だったのなら
それが一番いいんだと思う















    










きみを困らせたかったわけじゃない
かけひきなんかもしたくない


ただ
違う場所で流れていた時間の隙間を
少しだけ埋めたかっただけだった


それをきみにも少しだけ
手伝ってほしかっただけだった













    










誰とも比べることができないから
一番なんだと思う














    











あなたが幸せでさえあればそれでいい
だなんて


ウソも休み休み言えと思う


あなたとわたしで幸せになりたい


それがホント











    










他の人の口から語られるかけらを繋ぎ合わせて
きみという1人をかたちづくる


それはきみであるはずがないのに
作り上げたきみが思いそうなことを
推測しては
浮かんだり沈んだりする











    










会いたい を


理由にできないわたしたち


それより他に


理由はないのに













    









この放熱の誘発する湿気が
ジワジワとあたしを潰しにかかる


温度が高ければ高いほど
纏いつく水滴
振り払ったはしからすぐに
滴り落ちてくる


疑えばいいのか信じればいいのか
どちらにもつけない気持ち











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