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2006年02月26日(日)
【サッカー】リーガ。

<今日の更新> ○戯言No.700
ちなみに昨日(2/25の枠にもう一個更新済みです。よければご覧下さい)
700回目の戯言です。とりあえず1000回まではエンピツでと
思っているのですが、まだまだあと一年かかりそうですね・・・

さて、ミッドウィークのCL決勝T一回戦1stLegでは、
アウェイでしたが、チェルシー戦で勝利をもぎ取り、凱旋してきた
バルサのリーガでの試合が今朝行われました。

25節「いい試合だったのに・・・」
vsサラゴサ @ラ・ロマレダ

対するは国王杯で苦杯をなめたサラゴサ。
トップのD.ミリト、エヴェルトンが絶好調。底に入っているキャプテンのカニも好調。
最終ラインもG.ミリトとアルヴァロが入る中央は強くて頼もしい。
一筋縄ではいかない、しかもバルサには自信を持っているクラブだけに
厳しい試合になることが予想されました。
チェルシー戦の疲労もどうなのかと思いますし、前回のリーガでの対戦でも
ようやく追いついて引き分けにこぎつけたという相手だけに、
なんとか借りを返したいところ。


◇スタメン◇
トップは左からロニー、エトー、メッシ
中盤、トップ下にデコとモッタ。底にエジミウソン。
最終ライン中央にプジョルとマルケス、左にシウビーニョ、右はベレッチ。
守護神バルデス。
◆控え◆
GK:ジョルケラ DF:ジオ MF:ガブリ、イニエスタ、ボメル
FW:マキシ、ラーション

<前半>
ボールキープはバルサですが、それはサラゴサが無理に追ってこないだけで、
キープしているというよりキープさせられている感が強いです。

サラゴサ陣内に入ると厳しく寄せますし、局面局面では数的優位を作られて
しまうバルサ。ロニーには右SBのポンツィオが密着マンマーク。
メッシにも左のトレドがきっちりついていて、なかなかボールの落ち着き
どころがない。

<後半>
一進一退。ややもすればキープはしているもののサラゴサペースとも見える
試合展開の前半からそのまま流れは変わらず後半でした。
サラゴサのゲームプラン通りに試合が進んでいる感じでした。
バルサは中盤にダイナミズムをもたらすためにモッタに代えてボメル投入。
さらに、疲れが見えてキレのないメッシ(この辺りが若さか)に代えて
ラーションも投入。
少しずつバルサも盛り返してはきますが、ミリト&アルヴァロのCBコンビが
強いんですよぉ。

試合が動いたのは30分すぎでした。
バルサのCKが蹴られようとしたそのとき・・・事件は起こりました。
客席のサラゴササポからの心ないヤジ。人種差別的ヤジがエトーに
向けられたのです。
なんと言われたのかは分かりませんが・・・

エトーは、烈火のごとく怒ります。
「もう試合なんかやらない!代えてくれ!」
ピッチを去ろうとするエトー。騒然とする会場。
審判が事情を察知し、場内放送で「差別的発言は行わないように」的な放送が流れます。
サラゴサイレブンまでもエトーをなだめますが、収まりのつかないエトー。
ライカールトやスタッフにもなだめられ、ようやく試合が再開されることに。

この混乱がサラゴサイレブンの集中力を欠くことに・・・
79分
再開後のCK。あれだけ堅固だった守備が、エジミウソンをフリーに
してしまっていました。エジミウソンは躊躇せず右足でボレー!
GKも反応できない!枠にも行っている!
カバーにゴール付近にいたセラデスが!!!!
しかし・・・手が出てしまいました。まあ出さなければ入ってたに違い
ないんですけど。
故意に手を使ったということで一発レッド。
ここまで攻守に奮闘していただけに、気の毒な退場劇。
あの混乱さえなければきっとCKは何事もなかったかのようにクリアできて
いたかもしれないのにと考えると、大きい事件でした。

ロナウジーニョがこのPKをきっちり決めてついに先制。

その直後の82分にも
エトーが右サイドを完璧に突破。中央にクロスを折り返すと、
絶妙のタイミングで飛び込んできたのがラーション!!!
きっちり決めて追加点。

これで完璧に集中力がきれました・・・

その後はファウルの応酬による荒れた展開。

差別発言の事件が起きるまでは、息のつけないくらいのピンと張り詰めた
展開のすばらしい試合だっただけに、残念でなりません。



☆☆★目立っていた&気になった選手★☆☆
<セラデス&カニ>
中盤の底でコンビを組んでいたのですが、
彼とカニ経由で、サイドにボールが散らされたり、2トップにいいボールを
入れたりとかなりいいパスを出していました。
カニは運動量も豊富でかなり頑張っていた印象。

<ミリト&エヴェルトン>
2トップのミリトとエヴェルトンは好調を維持しており、
かなり危険な存在でした。バルサもさすがに国王杯でこりたのか
かなり慎重に対応していましたよ。エジミウソンも守備意識がものすごく
高かったですし。
スピードがあるエヴェルトン、ポジショニングがよく抜け目ないミリト。
ホント今年結成されたコンビとは思えない完成度です。
PAに入られる前にロニー、メッシに厳しくあたり、ギリギリのところで
も抜かせない鉄壁のコンビでした。

<ロナウジーニョ>
ポンツィオの密着マークに苦しみましたが、要所要所でいい動き。
エトーとのホットラインはやっぱり相手には脅威です。
終了間際に左足を引きずって歩いていて、交代したのがかなり心配。
大丈夫か!!!!???

<マルケス>
ミリトにかなり執拗にチェックにいっていました。
カバーリング能力にすぐれ危機察知能力も高い。DFとしての完成度が
上がっている気がしました。

<デコ&モッタ>
もっとがんばってほしかった。メッシやロニーが密着マークで苦しんでいる
んだから、モッタとデコがゲームを作らないと苦しいのは目に見えています。
やっぱりここにシャビが欲しい・・・

<エジミウソン>
攻守に奮闘。守備範囲が本当に広い。最終ラインのマルケスとプジョルを
助けて中盤の底でかなり厳しくチェックをしにいっていました。
結果的に決勝ゴールになったPKをゲットするボレーも鋭かった。



<最終結果>
サラゴサ 0−2 バルセロナ
得点
79分 ロナウジーニョ(PK)【BAR】
83分 ラーション(エトー)【BAR】
ネスタッチ的MIP エジミウソン
攻守に奮闘。シーズン序盤はもろさも見せたのですが、ここにきて
この安定感は心強い限り。



<次節展望>
次節はカンプ・ノウにデポルティボ・ラ・コルーニャを迎えての一戦。
前半戦の戦いでは、ムニティスにキリキリマイさせられた試合。
エトーとロニーの活躍でなんとか追いついたもののかなり厳しい
試合だったのを覚えています。
チーム状態はそれほどよくないにしろ、タレントはいるので要注意です。
ガンバレバルサ!!!



2006年02月25日(土)
【映画】SHINOBI&シンデレラマン

<今日の更新> ○戯言No.699

先週、今週とで二本見たので紹介。


「SHINOBI」
監督:下山天
出演:仲間由紀恵、オダギリジョー、椎名桔平

以前紹介したかどうか忘れたのですが、バジリスクっていう漫画があるんです。
そのバジリスクはアニメ化もされているんですけど、山形は田舎なので
深夜にすらやっていなかったんですよねぇ・・・

まあそれはいいんですけど、それと同じ原作(山田風太郎の「甲賀忍法帖」)
だとは知らずに借りてきたんでした。

〜感想〜(反転させてあります)
見始めて、最初の設定のところで
あ・・・バジリスクだ・・・って思いました。

簡単なあらすじを書くと、天下統一を果たした徳川家康の御代。
すでに天下太平へと向かっていた時代に、影の存在である忍びは邪魔な
存在になってきます。
そこで、伊賀と甲賀の隠れ谷の手練れ同士を戦わせて相倒れるように
しようという画策がなされるんです。

実は、その伊賀と甲賀の頭首候補同士が恋愛関係にあるってのが苦悩の
始まり。愛をとるのか掟をとるのか。この辺若干ロミオとジュリエット。(^_^.)
つまらなくはないです。
5人ずつの手練れの技はどれも不気味で不可思議なものばかりですが、
最新の技術を駆使して(ワイヤーやCGね)うまく描いていたと思います。
一つ違和感があるとすれば、
現在、ネスタッチがはまって見ている「時効警察」のオダギリジョーとは
全然違うので、そこがおいおい霧山くんって思ったのと、
また同じ理由で仲間由起恵が「功名が辻」の千代に見えてしかたがなかったことですかねぇ。(^。^)



「シンデレラマン」
監督:ロン・ハワード
出演:ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガー
ビューティフル・マインドでラッセル・クロウと組んで、
アカデミー賞に輝いたロン・ハワードの作品。
ビューティフル・マインドに続き、実在した人物の物語を映像化。


〜あらすじと感想〜
<<あらすじ>>
時は世界大恐慌時のアメリカ。
人々は仕事もなく、明日さえ分からぬ暮らしをつづけているそんな時代。
以前は前途有望なボクサーだったジム・ブラドック。
しかし、故障で引退を余儀なくされると、時代の波にのまれ失業者の一人に・・・
彼にとっては「家族」だけが生きる希望、支え。
家族のためになんとかしたい、その思いがやがて全米中が目撃する奇跡に・・・
まあそんな話。

<<感想>>
いやぁ、いい映画でした。涙が出ました。
◇感動その1
ジムの見事な復活劇。
プライドすら捨てて、かつての仲間のところに金を無心にいったりする
生活から、わずかなチャンスをたぐり寄せ、奇跡を起こすその頑張りに感動。
その戦う姿は、全米中の人々に勇気と希望をを与えたというのも納得。

◇感動その2
レネー・ゼルウィガー演ずる、妻の愛情に感動。
家族を守るためとはいえ、命をかけて戦う夫を心配し、時には止め、
時には励ます。そんな妻の愛情は本当に感動的。心の葛藤をうまく演じていました。

◇感動その3
ジムの友人で、かつてのマネージャー、ジョーとの友情に感動。
控え室やリングサイドでの彼と、ジムのやりとりは熱く、感動的。

◇感動その4
友人の死。時代のせいとはいえ、失踪し、セントラル・パークで
ホームレスとなっていた友人が暴動に巻き込まれて死亡。
ジムが復活を遂げようとしていた矢先の出来事。
失業者時代の仲間だっただけに、なんかもの悲しかったです。

144分とちょいと長いのですが、時間を気にせずに見ました。
面白かった!!


2本とも機会があれば是非。



2006年02月19日(日)
【サッカー】リーガ。

<今日の更新> ○戯言No.698
ようやくこの更新でリーガレポ追いつきました・・・
最新試合ベティス戦からご覧になりたいかたは
↓クリック
24節ベティス戦


23節「凡ミス・・・(T.T)」
vsヴァレンシア @メスタージャ

前節ついにリーガでの連勝も止まったバルセロナ。
この状態で当たりたくはなかった相手2位ヴァレンシア。
どちらにとっても負けられない試合。
ちなみに前半戦は2−2の引き分け。
後半戦の行方を占う上で非常に大きな一戦です。

デコ、メッシが怪我のため出場できず、ロナウジーニョも未だ出場停止が明けず・・・
かなり苦しい状況。エトーがネーションズ・カップから帰還したのが救いといえば救い。
スタメンは
エスケーロ、エトー、ジュリの3トップ。
イニエスタとファン・ボメルの2トップ下、底にエジミウソン。
最終ラインは両サイド左にジオ、右にオレゲール、中央がマルケスとプジョルの
コンビ。守護神(?)バルデス。
(?の意味はおわかりでしょう・・・ヽ(´・`)ノ  フッ…(笑)
控えは
ジョルケラ、シウビーニョ、ベレッチ、ガブリ、ラーション、マキシ

対するヴァレンシアもヴィセンテ、ミスタ、クライファートが怪我です。
ビジャも練習中に怪我したという情報もありましたが、元気にスタメン。
彼の決定力は並みじゃないですからねぇ・・・
スタメンは
ビジャの1トップ。中盤はトップ下アイマール。右にアングロ、左にレゲイロ、ダブルボランチがバラハとアルベルダ。
最終ラインは両サイド、左にモレッティ、右にミゲル、
中央はダビド・ナバーロとアルビオル。守護神にカニサレス。



非常に締まったとてもいい試合。どちらもコンパクトにラインを保ち、
手数をかけずにパスを回してゴールを狙う。

<ダビド・ビジャ>
裏を狙う動き、中央、右、左と激しく動き回り、ラインを攪乱。
そのビジャの作ったスペースを、アイマール、アングロ、レゲイロが
上手に使っていました。この辺のオフ・ザ・ボールの動きも素晴らしいです。
シュートシーンのほとんどに絡んで、パスも出してましたし、
ホントにいい選手です。
サラゴサ時代も怖いFWというイメージはあったんですけど、ますます
抜け目なく、巧いFWに成長した感があります。
FWは身長じゃないんだなぁって思う部分もあります。
集中力をきらさず、ボールを追っていたからこそ、バルデスにプレッシャーを
かけられた訳ですし、プレゼントボールだったにしろ、
きっちり決める辺りの冷静さも魅力です。
それにしてもバルデス・・・ビジャとの相性は最悪ですね・・・
前回の対戦でもクリアボールに詰め寄られ、ゴールを許すなど、
ビジャの顔を見たくないでしょうね。

<パブロ・アイマール>
自由を与えられたときのアイマールは素晴らしい。
繊細なボールタッチで敵を翻弄。見方には優しいパスを。
見ていると目を奪われるんですよねぇ。
彼は変に拘束しないで使われた方が絶対に生きます。

<レゲイロ>
獲得しといてよかったなぁって思ってるに違いないです。
ヴィセンテが怪我がちで、その代役としても期待して獲得したはずのエドゥも怪我。
昨期はヴィセンテ不在で左サイドが人材難で困っていたので、彼の存在は
大きいですよ。
スピードもあるし、ドリブルも巧い。かなりやっかいな存在でした。

<サンチャゴ・カニサレス>
バルサのチャンスのシーンは少なかったのですが、ベテランらしい安定感を
見せました。不用意に動かない。状況判断のよさが光りました。
ベレッチのクロスからラーションに何度かチャンスがあったものの、
すんでのところでカニサレスがセーブ。
ここら辺が経験の差かなぁ。(ガンバレ!バルデスくん)

<バラハ、アルベルダのボランチコンビ>
いやはや厳しいコンビです。二人とも攻守にバランスの取れた選手だから
こまったもんです。自由にボール回しをさせないプレスのかけ方でした。

<カルレス・プジョル>
彼が目立つ、頑張っていたなということは、つまりバルサにピンチが
多かったということなんですけど、集中力、存在感、ホントに頑張っていました。

<サンチャゴ・エスケーロ>
初のスタメンで、はりきっていました。ところどころでミゲルを翻弄
していました。もっと見たいなあとは思いますが、ロニーが出られれば
出番は限られてしまうのが可哀想なところ。

<ヘンリク・ラーション>
エトーが今ひとつだったのに比べて、ラーションはところどころで
得点の予感を感じさせてくれました。
惜しくもカニサレスのセーブに合いましたが、さすがの動きです。

<ビクトール・バルデス>
はぁ・・・サモラ賞もらってるんだから同じミス、同じ相手にしないでよ・・・
と彼を責めてもしかたがないのですが、締まったいい試合だっただけに
彼のミスは痛かったなぁ。
こういう拮抗したゲームって、ミスした方が負けるんですよ。
気持ちを切り替えて、次の試合に臨んで欲しい。



<最終結果>
ヴァレンシア 1−0 バルセロナ
43分 ビジャ(V.バルデス(^_^.)【VAL】
ネスタッチ的MIP ビクトール・バルデス
ビジャもアイマールもレゲイロも霞むほどのミス。凡ミス。





24節「Magician Is Back」
vsベティス@カンプ・ノウ

出場停止が解けたロナウジーニョがピッチに帰ってきました。
連敗した試合ではやっぱり彼の不在の大きさが身にしみました。
でも彼も超人ではないので、こういう場合に備えておくことは必要ですよ。
スタメン
ロニー、エトー、ラーションの3トップ。(ヴァレンシア戦でジュリが怪我)
デコとイニエスタの2トップ下、底にエジミウソン。
最終ラインは両サイドが右にベレッチ、左シウビーニョ、中央はオレゲールとプジョル。
守護神バルデス。
控えはジョルケラ、ジオ、モッタ(久々)、ボメル、ガブリ、マキシ、メッシ
モッタ、メッシは怪我も癒えたようです。

対するベティス。リーガではここ数試合勝ちに見放されていますが、
UEFAカップでは好調のようです。
厳しい試合になるかと。注目はやっぱりホアキン。




連敗中ということもあり、とても慎重な立ち上がり。というか少し重苦しい。

ただ、ロナウジーニョはひたすら楽しそうです。(^。^)
重苦しい雰囲気を打開するのはやっぱりロナウジーニョ。
2,3人に囲まれてもとりあえず預けておけば奪われないという安心感。
ここ2試合はなかった心の安定。

3トップもエトー、ラーションが頻繁にポジションチェンジを繰り返しながら
ゴールを窺うというバルサスタイル。

序盤からボールキープはバルサ。
ゆっくりパスを回しつつスピードアップ。
しかし、ベティスもロングパスを大きく展開しながら、ホアキンの
突破を狙うなど油断はできない展開。

16分
試合が動きます。バルサらしいパス回しからでした。
中央でのパスカット、左から内に切れ込みながらロナウジーニョのドリブル。
ロナウジーニョの目は逆サイドに開いていたエトーへ。
そこへスピード、強さ申し分のないスルーパスがエトーに。
エトーがダイレクトで折り返すと、そこに走り込んで合わせたのはラーション!!
全てが美しいゴールでした。鮮やかでした。
ロニーのドリブル突破を警戒するDF。デコ、ラーションが中央にDFを
引っ張って右サイドのエトーをフリーにする。全ての動きに意味がある
美しいゴール。

これで堅さがとれたバルサ。カンプ・ノウも盛り上がります。
見に来ていたシャビもうれしそうでした。

攻め立てるバルサ。

22分
左サイドでロニーが抜群のテクニックを見せた後に
上げたクロスにラーションがダイビングヘッド(惜しくも枠をそれる)

24分
ロニーがまたも左サイドで魅せたあと、中央のデコにふうわりとしたパス。
デコは右サイドのエトーへ胸でパス!
エトーはフリーでしたが、GKファインセーブ。

追加点は28分またしてもロニー。
エトーの裏へ抜ける動きに合わせてロニーの鋭いパス。
足を懸命に伸ばす、ベティス右SBのメッでしたが、
それがオウンゴールに・・・
足を出さなければエトーに振り切られて結局ゴールを許していたかも
しれないのでいたしかたないプレイではありました。

33分
メッにまたしても悪夢が・・・
ゴール前で得たバルサのFKのチャンス。ロニーの蹴ったボールは壁に当たった
後、ラーションについていたメッの背中に当たってまたしても
ゴールに吸い込まれてしまいます。
本当に気の毒。

ますます盛り上がるカンプ・ノウ。

前半終了間際にもショートコーナーからつないでデコのクロスを
エトーがフリーでシュート!4点目キター!って思ったんですけど
なんかバーを越えていってしまいました。惜しい。もったいない。

ベティスで頑張っていたのはダニ。何度か裏を取ってバルデスとの
1対1の局面を作っていましたが、決めきれないのが痛いところ。
アルスも1対1の局面で一瞬躊躇をした隙にDFに寄せられました。
バルサDFラインをかいくぐってかなりいい形で抜けてはいましたが、
最後のところでバルサDF陣に寄せられたり、汚名挽回を狙うバルデスの
頑張りに阻まれたりとチャンスをものにできません。

後半もバルサペース。
立ち上がりから攻めます。
58分追加点
FKのチャンス。前半とほぼ同じような位置。
いったんデコに預けてポイントをずらしてのシュート!
これが完璧にブラインドから飛んでくるボールになりました。
何とか反応して触ったものの勢いを殺すまではいかず、
そのままコロコロとゴールへ。正真正銘のロニーのゴール。

61分
ベティスの得点もFKでした。これはホアキンの技ありのゴール。
一度中をルックアップしてクロスと見せかけて、逆をついたシュート!
鋭さ、勢いどれもほぼ完璧なキック。

こうなると、どうしてもゴールが欲しいのがエトー。
周りもボールを集めようとしますが、なかなかゴールが生まれません。
前半の2回のチャンス決めきっていればと思うんですけど。

68分にはイニエスタに代えてモッタを投入。
いい加減怪我とのお付き合いはそろそろ遠慮していただきたいところですが、
手術をして、久々の復帰。こういう時のカンプ・ノウってホント暖かい拍手が
降り注ぐんですよねぇ。選手冥利につきるでしょう。
交代したイニエスタへのねぎらいもあったでしょうけど。

76分にはラーションに代えてメッシ投入。
そのメッシ。早速結果を出します。

84分
バルデスが大きく蹴り出したボールにエトーがDFと競り合います。
こぼれ球を拾ったのがメッシ。
メッシとエトー、中央でスイッチするかと思いきや、交差しただけでメッシは
左に持ち出してシュート!
GK足に当てますが、これをまたもメッシが落ち着いて流し込んで
とどめの5点目。

ミッドウィークのチェルシー戦へ向けて非常に良い形でこの試合を
終えられました。ここ2試合の閉塞感を打ち砕くのに十分な大勝でした。


<最終結果>
バルセロナ 5−1 ベティス
16分 ラーション(エトー)【BAR】
28分 OG(メッジ)【BAR】
33分 OG(メッジ)【BAR】
58分 ロナウジーニョ(FK)【BAR】
61分 ホアキン(FK)【BET】
84分 メッシ  【BAR】
ネスタッチ的MIP ロナウジーニョ
やっぱり彼がいると楽しい。安心です。凄まじいまでの存在感。

<次節展望>
次節は国王杯で苦杯をなめたサラゴサ戦。前回の対戦でも苦戦を
しいられましたからアウェイですが、ここで借りを返したいところ。

ただ、水曜のチェルシー戦に比重が置かれるのはしかたのないこと。
山形で地上波放送するかなぁ・・・
注目カードなので是非放送してほしい。

やっとリーガレポ追いつきました。これで心おきなく他の話題も
書けます(^。^)



2006年02月18日(土)
【サッカー】リーガ。

<今日の更新> ○戯言No.697
さて、バルセロニスタとしてはホントは書きたくないんですけど、
とてもいいゲームなので、一サッカーファンとしては書かずにはいられません。
それくらい良いゲームでした。
バルサが敗北を喫した以外は・・・(^_^;

22節 「天敵」
vsアトレティコ・マドリー @カンプ・ノウ

スタメン
3トップというよりは、2トップ+左のロニーの位置の引き気味のところに
デコが入った、かなり変則的なフォーメ。
2トップはラーションとメッシ。メッシ、ラーション、ジュリの3トップと
予想していただけにちょっと意外。
中盤は左の上がり目にデコ、トップ下にイニエスタとボメル。底にマルケス。
(エジミウソンは出場停止)
最終ラインは、中央にプジョルとオレゲール、右にガブリ、左にシウビーニョ。
守護神バルデス。
控えには
GKジョルケラ DFジオ FWマキシ、ジュリ、エスケロ

対するアトレティコ。ビアンチ監督の混迷の時期を越え、チーム状態は
上り調子。雰囲気もモチベーションもとてもいい状態。
何より、主将のトーレスにバルサ戦での相性の良さからくる自信が見て取れました。
2トップにトーレスとセカンドトップ、マキシ。
中盤トップ下にイバガサ、右にガジェッティ、左ペトロフ、底にリュクサン。
最終ラインは中央にペレアとパブロの鉄壁コンビ。右にモリネロ、左にA.ロペス。
守護神レオ・フランコ。

やっぱり戦力的には、ここまでの戦いが不思議だったくらいのチームなので、
当たりたくない状態のアトレティコでした。それくらいすばらしいゲーム運びでした。

開始早々から互角以上のボール運び。
特に一歩目の寄せが早い。前半は中盤のサポートが得られなかったのもあり、
不安もささやかれたパブロ、ペレアのCBですが、中盤でのプレスが効いてさえ
いれば、まさに鉄壁です。カバーリング、スピード、高さ強さ。
リーガ最強CBユニットの呼び声はやっぱり健在でした。

プジョルはトーレスを前にするといつものプジョルではなくなるような感じがします。
もちろんミッドウィークの国王杯でもフル出場した疲れがあったにしろ
苦手意識があるのか捕まえきれません。
他チームとの対戦では、もろさも見せるトーレスもバルサ戦には絶対の
自信を持っているようで、何かやりそうなそんな雰囲気が漂いまくるわけです。
正直、アンリよりもトーレスを獲って欲しい・・・憂いを断ち切るためにも。
そのくらいこの日のトーレスはコンディションが万全でした。

さてマジョルカ戦と同じく、目立った選手のみの紹介で勘弁してください。


<フェルナンド・トーレス>
エースでキャプテン、アトレティコの旗頭。
バルサ戦では無類の勝負強さを発揮します。いつもはあれだけ落ち着き払って
相手FWを手玉にとるプジョルを逆に手玉にとってしまうんですから、やっぱり
すばらしいFWです。
32分、押しに推していた中での先制点も彼でした。
右サイドに流れていたイバガサからのクロスをペトロフが競って落とした
ところにダイレクトボレー。
更に、後半開始早々バルサが攻撃に転じていた中での追加点も彼が起点。
前線から厳しくプレスをかけ奪ったボールをラインの裏側へ送ると、
追いすがるオレゲールをぶっちぎってペトロフが独走。彼のクロスから
マキシのゴールが生まれたのでした。
一点差に詰められた後の75分に試合を決定づけるゴールを決めたのも彼。
中盤のプレスでデコからボールを奪うと、ガジェッティが中央のマキシに。
マキシはヘッドでオレゲールの裏へボールを送ります。
そこに来たのがトーレス。ファーストタッチでオレゲールの前に簡単に
体を入れると、バルデスが詰めるより速く右足を振り抜きゴール。
今期一番といってもいい出来のトーレスでした。止められない。

<アリエル・イバガサ>
バルサがシャビとロナウジーニョ不在でボールを収める場所がないのに
対して、アトレティコはイバガサのところできっちりとボールが落ち着くの
ですよ。
リュクサンが底で頑張ってはいましたけど、イバガサもここぞという時には
守備に戻っていたし、ビアンチが彼をベンチに追いやった訳がよく
分かりません。落ち着きどころがあるから、トーレスが生きる訳ですから。
改めて彼のパス能力の高さ、ボールキープ能力に脱帽です。

<マルティン・ペトロフ>
いつもよりもかなり抑え気味にして中盤でのプレスもがんばっていましたが、
47分の貴重な追加点のアシスト時の爆発的な走力はやっぱり凄まじい。
オレゲールがまったく追いつけませんでしたからねぇ。
ガブリが上がった後の広大なスペースを疾走する姿は何度もヒヤヒヤしました。

<マキシ・ロドリゲス>
エスパニョール時代も得点力に定評のある選手でしたが、ここにきて
完全にセカンドトップとして機能している感があります。
ケジュマンが戻ってくればまた右サイドに戻るのかもしれませんが、
飛び出しのタイミング、絶妙です。トーレスをサポートするにはもしかすると、
彼の方がケジュマンよりもいいかもとも思わせるでき。

<ペレア、パブロCBコンビ>
強い、高い、速い。およそCBとして必要な能力を全て備えたユニットです。
猛烈なプレッシングでボールを奪ったり、素早く体を入れて自由にさせなかったり、
カバーリングも的確。今日の二人はどうしようもない。

<リオネル・メッシ>
怪我のため(大したことなかったけど)前半で退いたのがバルサには
痛かった。これだけ苦しい試合では、彼のような一人で何かを
しでかす選手が必要でした。
前半、見事なドリブルからミドルを狙ったり、かなりいい動きを
見せていただけに交代は残念でした。

<ヘンリク・ラーション>
バルサ唯一の得点を上げました。(65分)
この得点の時間帯だけ、数分間アトレティコのDFが下がってしまったんです。
デコがPA内に浮き球のパスを入れると、イニエスタが何とか足を伸ばしてトラップ。
そのまま中央に折り返したところにダイレクトで軽く合わせて流し込みました。
前半も何度か惜しいチャンスをこの二人で作ってたのでした。

<アンドレス・イニエスタ>
特に、後半頑張っていました。前半は相棒がファン・ボメルだったこともあり、
自重している部分もありましたが、後半ファン・ボメルが下がり、
コンビがいつものデコに戻ると生き生きしはじめました。
ラーションへのアシスト。その後もラーションの落としからのシュートと
積極的でした。
ボールキープ能力がシャビレベルくらいまで成長すると安心なんですけどねぇ・・・(贅沢??)



ちなみに、選手交代は
後半開始早々に
メッシ→ジュリ、ファン・ボメル→エスケーロ
73分にマルケス→ジオ
後半は
エスケーロ ラーション ジュリの3トップに
デコ、イニエスタの2トップ下。底にマルケス(後にジオ)
最終ラインはスターティングと変わらず。
後半開始早々にメッシが下がったのには耳を疑ったのですが、
後で怪我だと分かったので仕方ないにしても、
最初からいつものフォーメでいっていたらと思います。
どう考えても後半の方が出来がよかったですもの。
デコはトップ下で相棒にボメルかイニエスタ。
3トップには最初からジュリかエスケロを投入すべきではなかったかと思います。
終わってからたらればを言っても仕方のないことですけど・・・

完敗でした。アトレティコが良すぎました。バルサのコンディションが
悪いのやロニー、エトー、シャビがいないのを差し引いてもこの日の
アトレティコは素晴らしいサッカーをしていましたよ。
たとえバルサのコンディションが整っていて、フルメンバーだったとしても
かなりの苦戦を強いられたと思います。引き分けがやっとだったかも。
ただ、ロニーがいればここまで一方的ではなかったと思います。
とりあえず彼のところでボールは落ち着くはずですから。



<最終結果>
バルセロナ 1−3 アトレティコ・マドリー
32分 トーレス(ペトロフ?)【ATM】
47分 マキシ(ペトロフ)【ATM】
65分 ラーション(イニエスタ)【BAR】
75分 トーレス(マキシ)【ATM】
ネスタッチ的MIP フェルナンド・トーレス
何も言うことは御座いません。素晴らしかった。脱帽です。



2006年02月12日(日)
【サッカー】リーガ。

<今日の更新> ○戯言No.696

多忙を極める中、インフルエンザにかかり、仕事の中断を
余儀なくされ、治った後もそれを取り返すためにがんばったら、腰痛。
満身創痍の中でも仕事は待ってはくれません・・・。。゛(ノ><)ノヒィ

体調も戻り、ようやく更新作業にとりかかれました・・・

リーガレポ 21節マジョルカ戦を簡易版でお送りします。
さてさて、我がバルサ。
コパ・デル・レイでサラゴサに敗れ、ついに公式戦の連勝がストップ。
サラゴサは現在、ディエゴ・ミリトとエヴェルトンが手をつけられない
状況にあるので、プジョルを休ませたDFラインでは無理でした・・・
まあそこまで国王杯に重きを置いているとは思えないのでまあいいでしょう。
近い内にレポ書きますが、アトレティコにも敗れ、リーガでの連勝も
止まってしまいました。ロニーの存在感を感じますね。



21節 「若武者」
vsマジョルカ @ソンモッシュ
スタメンは3トップがロニー、ラーション、ジュリ
トップ下にデコとファン・ボメル、底にエジミウソン
最終ラインは右にオレゲール、左はシウビーニョ、中央にマルケスとプジョル。
守護神はバルデス。
サブは、GK:ジョルケラ DF:ジオ MF:ガブリ、イニエスタ
FW:マキシ、エスケーロ、メッシ

◇目立った選手◇
〜 リオネル・メッシ 〜
73分にラーションに代えて投入されると、大爆発。
(投入直前に、二枚目のイエローでマジョルカに退場者が出たのもあるけど)
あわやハットトリックかというところまでの動きでした。
1点目は、左サイドを上がっていったシウビーニョにパスをして、自分は
そのままPA内へ。DFはロニーのマークについていたので一瞬メッシにつくのが
遅れたんです。そこを見逃さずに一人交わして右足で流し込む。巧い!
直後にもカウンターからジュリと二人で、速攻。
ジュリは自分でも撃てたでしょうけど、メッシにラストパス。しかし、
珍しく枠を外してしまいます。この辺が若さかとも思いましたが、速い。
とどめとなった3点目(メッシにとっては2点目)も、速さが生きた得点。
ロニーがスルーパスを出した瞬間はかなり距離があったとは思いますし、DFの
方があきらかにボールに先に触れるだろうというボールだったんです。
しかし、DFを後ろから追いつき、追い越し、出てきたGKをあざ笑うかのような
ループできっちり決めました。
クーペル曰く「ディアブロ(悪魔)だ・・・」だそうです。
ロニーと共に、ボールを持ったら「何かやってくれる。」そう思わせる選手。

〜 ヘンリク・ラーション 〜
ラインを見極めての飛び出し、高さ、タイミング。質の高い動きでした。
得点の臭いがプンプンとしました。20分には
ロニーが自陣センターサークル付近からロングボールを蹴り出すと、
それに絶妙のタイミングで飛びだしたのもラーション。
DF2人を振り切るスピードと、当たり強さも持っている。
GKをよくみてシュートしましたが、惜しくもポストをかすめていきました。
それ以外にも果敢な飛び出しから虎視眈々と狙っていました。

〜 リュドヴィク・ジュリ 〜
攻めてはいるんですが、なかなかゴールをあげられずに前半終了間際。
40分の先制点をあげました。
デコがジュリの動きをよく見て浮き球のボールをDFラインの裏に・・・・
完璧なタイミングで抜け出したジュリはワントラップ後シュート!
これが決まって先制!前節のくやしさをはらすゴールになりました。

〜デコ〜
相棒のファン・ボメルが攻撃が好きということもあり、いつもよりも守備に
奔走していた気がしますが、ここぞというときのパスの精度とキレは
素晴らしい。まさにピッチ上の監督。

〜 大久保嘉人 〜
マジョルカの中で唯一、攻撃的に出ていた選手。
右サイドのクロスからマルケスに競り勝ってヘッドしたのは、
なかなかよかった。入らなかったけど。気合いは入ってたなぁ。
<雑感>
予想通りアウェイとはいえ、ボールキープはバルサ。
しかし、バルサを相手にしてもひいて守ることをしなかったのが
よかったマジョルカ。前半はほぼ互角の戦いと言えました。
ただし、後半トゥッシオが2枚目のイエローで退場になると、形成は一変。
メッシが投入されてからはまったく捕まえきれずに防戦一方になってしまいました。
そこまでは出足鋭く、バルサを一点に抑えていただけに残念。

<最終結果>
マジョルカ 0−3 バルセロナ
39分 ジュリ(デコ)【BAR】
75分 メッシ(シウビーニョ)【BAR】
81分 メッシ(ロナウジーニョ)【BAR】
ネスタッチ的MIP リオネル・メッシ
速い、巧い。(あと安かったら吉○屋みたいだね)ますます輝きを見せる
メッシから目が離せません。




さて、明朝は後半戦の大一番ヴァレンシア戦です。
メスタージャでの一戦。ロナウジーニョは国王杯で、一枚イエローをもらって
いた状態で一発レッドをもらったので、累積+赤紙で2試合出場停止中。
アトレティコ戦に続いて、明日の試合も出られません。
ただ、エトーはカメルーンがネーションズカップで敗退したので、帰ってきました。
多分、エトー、ラーション、メッシの3トップになるのかなと思います。
怖いのは、ビジャ。
それから、ヴィセンテが怪我で離脱しているのですけれど、レゲイロが
ここ数試合好調らしいので彼の左サイドも要注意かなと思います。

アトレティコ戦は完敗でした。昨年も勝てなかったし、今年も・・・
鬼門だなぁ。アトレティコ戦。はまれば強いんだよなあ、戦力的には。