<今日の更新> ○戯言No.700 ちなみに昨日(2/25の枠にもう一個更新済みです。よければご覧下さい) 700回目の戯言です。とりあえず1000回まではエンピツでと 思っているのですが、まだまだあと一年かかりそうですね・・・
さて、ミッドウィークのCL決勝T一回戦1stLegでは、 アウェイでしたが、チェルシー戦で勝利をもぎ取り、凱旋してきた バルサのリーガでの試合が今朝行われました。
25節「いい試合だったのに・・・」 vsサラゴサ @ラ・ロマレダ
対するは国王杯で苦杯をなめたサラゴサ。 トップのD.ミリト、エヴェルトンが絶好調。底に入っているキャプテンのカニも好調。 最終ラインもG.ミリトとアルヴァロが入る中央は強くて頼もしい。 一筋縄ではいかない、しかもバルサには自信を持っているクラブだけに 厳しい試合になることが予想されました。 チェルシー戦の疲労もどうなのかと思いますし、前回のリーガでの対戦でも ようやく追いついて引き分けにこぎつけたという相手だけに、 なんとか借りを返したいところ。
◇スタメン◇ トップは左からロニー、エトー、メッシ 中盤、トップ下にデコとモッタ。底にエジミウソン。 最終ライン中央にプジョルとマルケス、左にシウビーニョ、右はベレッチ。 守護神バルデス。 ◆控え◆ GK:ジョルケラ DF:ジオ MF:ガブリ、イニエスタ、ボメル FW:マキシ、ラーション
<前半> ボールキープはバルサですが、それはサラゴサが無理に追ってこないだけで、 キープしているというよりキープさせられている感が強いです。
サラゴサ陣内に入ると厳しく寄せますし、局面局面では数的優位を作られて しまうバルサ。ロニーには右SBのポンツィオが密着マンマーク。 メッシにも左のトレドがきっちりついていて、なかなかボールの落ち着き どころがない。
<後半> 一進一退。ややもすればキープはしているもののサラゴサペースとも見える 試合展開の前半からそのまま流れは変わらず後半でした。 サラゴサのゲームプラン通りに試合が進んでいる感じでした。 バルサは中盤にダイナミズムをもたらすためにモッタに代えてボメル投入。 さらに、疲れが見えてキレのないメッシ(この辺りが若さか)に代えて ラーションも投入。 少しずつバルサも盛り返してはきますが、ミリト&アルヴァロのCBコンビが 強いんですよぉ。
試合が動いたのは30分すぎでした。 バルサのCKが蹴られようとしたそのとき・・・事件は起こりました。 客席のサラゴササポからの心ないヤジ。人種差別的ヤジがエトーに 向けられたのです。 なんと言われたのかは分かりませんが・・・
エトーは、烈火のごとく怒ります。 「もう試合なんかやらない!代えてくれ!」 ピッチを去ろうとするエトー。騒然とする会場。 審判が事情を察知し、場内放送で「差別的発言は行わないように」的な放送が流れます。 サラゴサイレブンまでもエトーをなだめますが、収まりのつかないエトー。 ライカールトやスタッフにもなだめられ、ようやく試合が再開されることに。
この混乱がサラゴサイレブンの集中力を欠くことに・・・ 79分 再開後のCK。あれだけ堅固だった守備が、エジミウソンをフリーに してしまっていました。エジミウソンは躊躇せず右足でボレー! GKも反応できない!枠にも行っている! カバーにゴール付近にいたセラデスが!!!! しかし・・・手が出てしまいました。まあ出さなければ入ってたに違い ないんですけど。 故意に手を使ったということで一発レッド。 ここまで攻守に奮闘していただけに、気の毒な退場劇。 あの混乱さえなければきっとCKは何事もなかったかのようにクリアできて いたかもしれないのにと考えると、大きい事件でした。
ロナウジーニョがこのPKをきっちり決めてついに先制。
その直後の82分にも エトーが右サイドを完璧に突破。中央にクロスを折り返すと、 絶妙のタイミングで飛び込んできたのがラーション!!! きっちり決めて追加点。
これで完璧に集中力がきれました・・・
その後はファウルの応酬による荒れた展開。
差別発言の事件が起きるまでは、息のつけないくらいのピンと張り詰めた 展開のすばらしい試合だっただけに、残念でなりません。
☆☆★目立っていた&気になった選手★☆☆ <セラデス&カニ> 中盤の底でコンビを組んでいたのですが、 彼とカニ経由で、サイドにボールが散らされたり、2トップにいいボールを 入れたりとかなりいいパスを出していました。 カニは運動量も豊富でかなり頑張っていた印象。
<ミリト&エヴェルトン> 2トップのミリトとエヴェルトンは好調を維持しており、 かなり危険な存在でした。バルサもさすがに国王杯でこりたのか かなり慎重に対応していましたよ。エジミウソンも守備意識がものすごく 高かったですし。 スピードがあるエヴェルトン、ポジショニングがよく抜け目ないミリト。 ホント今年結成されたコンビとは思えない完成度です。 PAに入られる前にロニー、メッシに厳しくあたり、ギリギリのところで も抜かせない鉄壁のコンビでした。
<ロナウジーニョ> ポンツィオの密着マークに苦しみましたが、要所要所でいい動き。 エトーとのホットラインはやっぱり相手には脅威です。 終了間際に左足を引きずって歩いていて、交代したのがかなり心配。 大丈夫か!!!!???
<マルケス> ミリトにかなり執拗にチェックにいっていました。 カバーリング能力にすぐれ危機察知能力も高い。DFとしての完成度が 上がっている気がしました。
<デコ&モッタ> もっとがんばってほしかった。メッシやロニーが密着マークで苦しんでいる んだから、モッタとデコがゲームを作らないと苦しいのは目に見えています。 やっぱりここにシャビが欲しい・・・
<エジミウソン> 攻守に奮闘。守備範囲が本当に広い。最終ラインのマルケスとプジョルを 助けて中盤の底でかなり厳しくチェックをしにいっていました。 結果的に決勝ゴールになったPKをゲットするボレーも鋭かった。
<最終結果> サラゴサ 0−2 バルセロナ 得点 79分 ロナウジーニョ(PK)【BAR】 83分 ラーション(エトー)【BAR】 ネスタッチ的MIP エジミウソン 攻守に奮闘。シーズン序盤はもろさも見せたのですが、ここにきて この安定感は心強い限り。
<次節展望> 次節はカンプ・ノウにデポルティボ・ラ・コルーニャを迎えての一戦。 前半戦の戦いでは、ムニティスにキリキリマイさせられた試合。 エトーとロニーの活躍でなんとか追いついたもののかなり厳しい 試合だったのを覚えています。 チーム状態はそれほどよくないにしろ、タレントはいるので要注意です。 ガンバレバルサ!!!
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