<今日の更新> ○戯言No.645
2節はずいぶんと遅い更新になってしまったので、 今日は速報。
いやあ、これぞリーガっていう試合でした。面白かった。
第3節 vsアトレティコ・マドリー@ビセンテ・カルデロン 大量補強をし、期待が大きかったものの、ここまで1敗1分け しかも無得点というアトレティコが王者バルサをホームに 迎えての一戦。モチベーションも高く試合に臨んだようです。
対するバルサは、前節今期初勝利を収め、ここで苦手の アトレティコをアウェイで葬り、波に乗っていきたいところ。
フォーメーション <バルサ> <アトレティコ> エトー ケジュマン トーレス ロニー ジュリ ペトロフ マキシ シャビ デコ ガビ リュクサン マルケス ジオ オレゲール A.ロペス ベラスコ プジョル エジミウソン ペレア パブロ
バルデス レオ・フランコ
バルサは、オレゲールが右SBに入ったこととエジミウソンが最終ライン に入ったこと以外は前節と同様の布陣。 オレゲールの右SB起用はペトロフ対策でしょう。 アトレティコは、中盤より前は昨シーズンから一新された感じ。 とにかく攻撃的な選手がそろっています。
<前半> 両チームすばらしい立ち上がり。 開始早々にマキシがドリブルでゴール前まで運んでミドルを狙ったり、 ロニーもデコとのワンツーでシュートをねらったり、5分までに どちらも決定的なチャンスを得る攻守の切り替えの早いスピーディな 展開。
どちらも寄せが早く、集中力も高い。
試合が動いたのは6分 ジオのロングボールをパブロとペレアが重なってクリアミス。 こぼれだまを拾ったジュリが落ち着いて中央のエトーへパス。 エトーはダイレクトで流し込んで早くも先制。(0−1)
しかし・・・徐々に流れはアトレティコへ。 その立て役者が
 マルティン・ペトロフでした。 左サイドを切り裂く圧倒的なスピードとドリブルで今期、 ヴォルフスブルクから加入した選手です。 冬のマーケットで獲得したグロンキアが使えていたにもかかわらず それを放出してまで獲得した選手でした。
オレゲールは十分ケアしていたとは思うんですが、予想をはるかに 上回る、スピードと突破力にキリキリマイでした。
17分そのペトロフがハーフウェイラインあたりから左サイドを 疾走。追いすがる、オレゲールもマルケスもまったく追いつけません。 深くえぐってからクロスを上げるとそこにはエース、F.トーレス!! 頭で合わせて同点。(1−1) プジョルもエジミウソンもケジュマンの動きにつられてトーレスが まったくのフリーでした。
その後も、オフサイドにはなったもののペトロフが左サイドを 抜け出して、ゴール前に切れ込んでのものすごいシュートを 放つなど、ちょっと手がつけられない状態。
バルサも果敢に攻めようとはするのですが、アトレティコの一歩目が 非常に早く、いつものバルサの攻めがなかなかできない窮屈な状態。 それでも、隙をみて上がったオレゲールがPA内のエトーへとつないで、 エトーが中央に飛び込んできたジュリにパスを出すなど決定的な チャンスを作りますが、フランコの正面をつくなど、なかなか 追加点を奪えない状況が続きながら前半終了。
ペトロフをなんとかしないと、正直勝ち目はないと思うくらい すばらしい出来でした。 あとはリュクサン。非常に出足鋭く、シャビ、デコにつっかけて 自由に球回しをさせませんでした。
アトレティコの勢いを感じつつ後半へ・・・
<後半> スタメン変更はなし。 開始早々バルサにミスが・・・ キックオフのボールをDFラインまで下げたものの、ケジュマンと トーレスにチェイシングされたエジミウソンが、交わしきれず シュートを撃たれる羽目に。プジョルが足にあてここは事なきを えたものの、CKのチャンスを与えてしまいます。
CKを蹴るのはマキシ。蹴ったボールはバルサDFがクリアしますが、 クリアが小さく、またも右サイドのマキシのところへこぼれます。 マキシがクロスを放り込むと、そこに飛び込んできたのは マークを外してきたケジュマン!!逆転ゴール!(2−1) オレゲールが見失ってました、完全に。 それだけ、ケジュマンの動きの質が高かったということでしょう。
ここから、アトレティコの怒濤の攻めが始まります。 中盤でのチェックの速さやパス回しなど、好調時のバルサを 見ているようでした。 再三、サイドをえぐりクロス。トーレスはプジョルを相手に回して ドリブルで翻弄と、まさにアトレティコのやりたい放題。
ライカールトが動きます。 マルケスに代えてラーション投入。どうやら、4−2−4気味みたい。 ロニーが若干引いたようにも見えましたが、中盤はデコ、シャビが 並列する2人だけ。 ラーションの動きはいいです。飛び出しのタイミングといい、 パスの受け方といいなかなかです。 これで少し流れがバルサに。
更に、ジュリに代えてイニエスタ投入。これでシャビを底にいれて いつものフォーメに。
少しずつ少しずつポゼッションを奪い返しますが、どうも中央突破ばかり を狙っているようで、なかなかパブロ、ペレアの壁を崩せそうにない。
22分ラーションとのワンツーで抜け出そうとしたエトーを たまらずにパブロが倒してしまいます。 それほど危険なプレイには見えなかったのですが、なんとこれで 一発退場。更にポゼッションはバルサへ。
しかし、ペトロフ、トーレス、ケジュマンといったスピードのある 前線が残っているためカウンターの脅威もぬぐいきれないのが現実。
リスクを冒して、あがるもののペレアを中心としたねばり強い 守備の前になかなか崩せないバルサ。
デコに代えてファン・ボメル投入。 直後に、ラーションが下がってできたスペースに飛び込んで ゴールを狙うファン・ボメル。惜しくもフランコに先に触られて ゴールなりませんでしたが、いいタイミングでペレアもつかまえきれて なかっただけに惜しかった。
ラーションが打開しようと、局面局面で顔を出し、いい動きを 見せてはいましたが、惜しいチャンスもオフサイド。 イニエスタのミドルは枠外となかなか決めきれない。
そのまま試合終了。 苦手意識とかではないんでしょうけど、 またしてもアトレティコに屈したバルサ。雪辱はカンプ・ノウで・・・ プジョルがトーレスを抑えきれていないんだよなぁ。 それだけトーレスがすごいってことなんだろうけど。 でも、トーレスだけ抑えればいいチームではなくなった印象。 大量補強で組織がどうかとも思いましたが、チームとしてまとまりも 感じました。これは強い。ペレアとパブロの両CBにもしもの ことがなければ今期はかなりいい戦いすると思います。
<最終結果> アトレティコ・マドリー 2−1 バルセロナ 6分:エトー(ジュリ)【バルサ】 17分:トーレス(ペトロフ)【アトレティコ】 46分:ケジュマン(マキシ)【アトレティコ】
<次節展望> かなりの過密日程。水曜にすぐ試合があるんです。 今度は一昨シーズンの覇者、ヴァレンシアが相手。 ここまで1勝2分けと勝ちきれない戦いが続いていますが、 今期、加入したビジャもフィットしているようですし、ヴィセンテの 怪我が癒えたのが大きい。 もともと守備には安定感のあるチームですから、厳しい戦いに なるでしょう。 次節はカンプ・ノウでの試合。
そろそろロニーのマジカルなプレイが見たいところ。 どうも、トップフォームにはほど遠い。疲れているんだと思います。 ロニーの調子がが上がってくれば、チームも乗っていけると思うので 一度、しっかり休養させるのもありかと。まあヴァレンシア相手に ロニーを休ませるわけはないでしょうけど、今後下位チームとの 対戦のときにはぜひ、エスケーロスタメン。もしものために ベンチ入りってのもやってみてはどうでしょうか?? 試合会場にいったサポはロニーを見たいでしょうけれども。
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