コアントローダイド
enpitu


コアントローダイド
れーずん



 いびきをかいて寝るオノコ。

「今日は帰れよw明日アイツの襲撃があるかもしれないからなw」

アイツというのは友人が少ない彼にとって唯一の友人だ。色々事情があって実家に居づらいということもあって、独り身で縛るものが何もない彼のもとに集う。最近仕事をヤメるらしく、それにともない襲撃頻度も増えるというわけだ。

私はというと、現在滞在4日目。冒頭の会話を交わしたのが昨日の夜だから、結局帰れず今に至るのだった。仕事に行き詰まると彼の事務所にこもり、作業を続けるという感じなのだけど、さすがに昨夜は帰ろうかなと思っていたのだが、朝まで仮眠…と潜り込んだ彼のベッドで気がつけば襲われていたのである。

始めたのが3時半、さすがに2時間足らずで起きてもう吹雪の中帰るのはムボーというもの。そのまま午前9時まで眠り続け、どうにも重たい体を引きずりつつ、仕事の原稿に取り掛かる前にこうして適当な散文を書いているのだ。

心臓にビョーキを抱え、病前よりも体力が劇的に落ちてしまいあまり改善も見込めない彼なので、そりゃ、明け方にセックスを始めりゃ、ただでさえ翌日に響くのだから、今日なんてその比ではない。

執拗に攻められたら、そりゃ最後まで止められやしないのに、悪ノリして愛撫をする彼の方が分が悪いのは明白。

で、午後3時。ソファでいびきをかいてすぴ〜っと眠る男子を眺めながら、あくびをしながらPCに向かっているのだ。


原稿は進まない。

2014年02月01日(土)
初日 最新 目次 MAIL

エンピツ