singersong professor KMの日記

2010年10月30日(土) いろいろ考えさせられる

 大学基準協会というのがある。わが経営大学院もこれから認証評価を受けなければならない。詳細はここでは書くつもりはないが,これへの対応でここ何日間忙殺された。そんな中で,心を癒すためだろうか,以前読んだ仏教関連の本に手が行く。

 そんなこんなで,You Tubeで関連して話されている内容に,心を動かされた。小林宗二郎氏との対談(http://www.youtube.com/watch?v=WKTiZ_AFYQM&feature=related)で言われていたことだが,「ネパール人ー日本人=宗教心」そして「日本人ーネパール人=おカネ」と言われていた。そうだなと思ってしまう。いったい幸せって何だ,ということになる。

 そのシリーズの第4回で,「ワンネス」=一如,について話されている。概念化することによって,しばしば考えの固定化が起こる。これがきわめて危ない。

 シリーズ6回目には,枠をとっぱらって考えなさい。自由はそういうものだよと話されている。これなど仏教書などではあちこちで言われていることだ。たとえば,玄侑宗久「現代語訳般若心経」(ちくま新書)などを読むとそれもわかる。



2010年10月21日(木) 学会出張など

 10月16日(土)に札幌大学で行われた,日本財務管理学会秋期全国大会報告のために札幌へ出かけた。現在いただいている文部科学省研究助成金の成果の一部を報告するために出かけた。午前中の報告なので前日から札幌へ入る必要があった。で,科研グループの皆と若干の打ち合わせも行なった。
 当日は学会発表,会員総会,統一論題報告,懇親会と続いた。終わってからも2次会となった。翌日17日は,科研グループとの打ち合わせを終え,大学後輩のMさんと久しぶりにあって,話した。夕方の飛行機で帰ったが,北海道へ行くとどうしてもお土産が増える。大きな荷物を抱えての帰宅となった。
 18日(月)大学で仕事だったが,19日(火)は東京へ日帰り出張となった。金融庁のお仕事だが,東京の先生方は半日仕事だが,京都からとなると,結局一日仕事となる。東京の先生と関西の我々とでそんな話をして,東京の先生を基準にこの仕事が行われているように思う,などと話した。関西の人間はそれだけハンデを抱えていることになる。ま,しようがないけれど。
 20日(水)滋賀県びわこくさつキャンパスでの講義日だ。その午前から昼にかけて全学の会議が招集されたので出席したが,立命館大学は3キャンパスあるので,テレビ会議となる。だから,びわこくさつキャンパスで講義がある日なので,そちらで会議出席となった。午後ゼミナールを行い,帰ろうとしたら,証券広報センターのY君らと出会い,少し話した。帰宅途中二条の研究室へ寄って,ちょっと片付け仕事をして帰ったが,ここのところの移動で少し疲れた。



2010年10月12日(火) シングルストーリー

 日本経営財務研究学会で立教大学へ行って,そのついでに,島田克美先生に会って,話して帰った。その中で出てきた話題がシングルストーリーだ。

チママンダ・アディーチェ: シングルストーリーの危険性
http://www.ted.com/talks/lang/jpn/chimamanda_adichie_the_danger_of_a_single_story.html

 このサイトで語られていることは,よくわかる。我々が陥りがちなシングルストーリーには,気をつけるべきだと思った。日本的経営だとか,コーポレート・ガバナンスだとか,我々は常に,シングルストーリーに陥る危険にさらされていると思う。おすすめのサイトだ。



2010年10月09日(土) こんな本

 ふとしたことから買った本,ひろさちや「もっと自由に生きるための「禅」入門」三笠書房知的生きかた文庫,を読んだ。肩のこらない本ではある。肩肘張らずに生きましょうというような,何の変哲もない本だけれど(著者はなかなかの宗教評論家なのだけれど),ついつい読んでしまった。どうしても型にはまった生き方をしがちな現代人に向けて,自由な生き方を勧める本である。行き詰まったときに読むことを勧めたい。

閑話休題

 尖閣列島問題。大前研一氏のつぎのサイトも話題になっているようだ。
T君の紹介で知りました。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20101006/247616/



2010年10月08日(金) 尖閣列島

 尖閣列島を巡って,日中がもめている。これに関わって,O先生より紹介されたサイト(http://www.geocities.jp/ktakai22/murata.html)を知った。そこに書かれている論文を読んで,どうやら日本で報道されていることが必ずしもニュートラルでないらしいことを知った。

 やはりここは,大人の解決が望まれる。



2010年10月03日(日) 開講

 先週から開講。後期ゼミ第1回目を開いた。大学院でもゼミは,こちらはあまり夏休み期間を考えずに9月に入ってから始めていたので,開講という実感はない。

 学部ゼミは例年通り,証券ゼミナール大会参加のための論文作成で,あれやこれやの指導をしている。つまり,気がついたらメールでこんな本があるなどと言う指導をしている。

 やはり,受け身の学習より,主体的な取り組みの方が身に付くと思う。それで毎年参加するよう指導している。学内ゼミナール参加組もある。どこかで報告するということを義務づけている。

 就職に対する関心も高いので,これも指導する。気が浮ついているばかりでは,意味がない。落ち着いて着実に準備するよう指導している。ゼミで学習討論することが,本当は一番の就職対策なのである。「敵を知り己を知らば,百戦あやうからず」なのに,学生諸君はしばしば,会社のことを(経営学部生であるにもかかわらず)知らない。

 そんなこんなの情報も学生に提供する。それで,落ち着いて就職戦線を戦って欲しいと思うからだ。これからも,折に触れて話していこうと思っている。OB・OG諸君にも,協力して貰って,対応を考えようと思う。


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