singersong professor KMの日記

2009年04月28日(火) ファイナンス入門

 ここの所,毎年,ファイナンス専攻の1回生向け「ファイナンス入門」の講義を担当している。複数担当で,今年は4回話すことになっている。毎年そのうちの1回はゲスト・スピーカーにお話願うことにしている。今年はスガシタ・ファイナンシャルサービス社長菅下清廣氏にお願いした。菅下氏には毎年なんやかんやでお話願うことが多い。ファイナンス専攻の学生には大変刺激になるお話を頂けるからだ。昨日もお話し頂き,学生諸君の感想文を読んでいると,その効果が十分感じられる。

 今回講義中「ジムロジャースが語る商品の時代」について紹介された。曰く,株式や債券の時代は終わった。商品の時代になった。アメリカの時代は終わった。中国の時代になった。まさに言い得て妙。大きなトレンドを捕まえていると思った。こういう大局観をもって投資などを行わないといけないわけだ。もちろん一方向で進むわけではない。その根底にはドル垂れ流しによるアメリカの金融立国の時代が終わったということがある。ロジャースはサブプライム危機以前にこれを書いていたのだから,今日を予見していたと言える。

 先日,ソニー顧問久多良木氏の話を聞いたときも,先見の明があると感じたが,やはり見通しの良い人はいる。そういう見通しの良い人の話を聞くべきだと,その時も思った。大きなトレンドとしては,石油で走る自動車の時代は終わりつつある。電気自動車の時代はすぐにやってくるだろう。それはしかし,中心国からは出てこない。日米では石油で走る自動車産業が大きな地位を占めているから,そういう技術革新が起こっては困るからだ。きっと,中国やインドでそれが出てくるのだろう。そうなると,トヨタがその技術力を駆使してバランスの良い自動車を生産しているから,世界一になったけれど,もはや,次の時代が目前だから,いつまでも繁栄が続かないだろうことを予感させる。トヨタはもちろん,日本はその時代に備えておかなければならないと思う。

 それとの関係では,「需要減に揺れる米石油業界」日経ビジネス,2009年4月27日号,も参考になる。今時代は変わり目にある。その意味では,失うものが何もない若い人は,今こそチャンスの時期だと心得るべきだろう。



2009年04月24日(金) 新年度

 新年度が始まって1月近くなる。さすがに忙しく、日記を書いている時間がない。今日も、会議会議、そして学生面接と続くけれど、もう少し乗り切れば、連休となる。その間に体勢を立て直そうと思う。幸い今年は連休は少しは休めそうだ。休めるといっても、態勢を立て直す、とか、学会報告の準備をするとか、そういう過ごし方になると思う。



2009年04月18日(土) 東京日帰り

 昨日金曜日は東京日帰り。金融庁から野村證券へ回って,たっぷりお仕事をしてきたという感じ。でも往復の新幹線で,大前研一「さらばアメリカ」(小学館,2009年)を読んだ。これまで私はあまり大前氏は好みではなかったのだが,今回読んでみて,また同氏のブログなどを読んでみる必要があると思った。最近のアメリカが病んでいる様子がよく分かる。もっとも,大前氏も言われるように,日本の政・官も病んでいるが。



2009年04月15日(水) 新年度あっという間に

 新年度あっという間に時間がたつ。何と言っても経営管理研究科の第1クォーターで,「経営財務」という科目を日曜大阪で午前2コマ,月曜朱雀で午前2コマ,水曜大阪で夜2コマとあり,その準備などで追われる。月曜は終了後びわこくさつキャンパスへ駆けつけ,4,5限目にゼミ,「ファイナンス入門」講義と続くので,休む暇がない。経営管理研究科で「課題研究」の指導もある。後は会議である。経営管理研究科の執行部会議,経営学部教授会,大学協議会が隔週である。それ以外の仕事も引き受けているので,そちらにも時間をとられる。今週の金曜日は東京出張だけれど,その際,2つの仕事を掛け持ちとなる。ま,忙しい内が華だ。

 この間,共著「財務諸表分析入門−Excelでわかる企業力」(BKC刊,これはしゃれではなく東京の出版社の名前です)の校正作業の大詰めを迎えている。著者3人が遠方でかつ忙しくて会えない中,メールのやりとりですすめている。インターネットの時代なればこその進め方である。この調子で行くと,連休明け出版になるのではなかろうか。テキストとしての使用を予定されている先生方に迷惑をかけないようにしないといけない。急ぐところだ。でも吟味した本を出したい。なかなか難しい話だ。とにかく,メールのやりとりに追われている。



2009年04月10日(金) 満開期間

 今年の桜の満開期間は長い。何日も満開状態だ。さすが今日あたりから落花さかんとなりつつある。それでも明日,明後日の土日は暖かい上に,桜がまだ咲いているので,相当の人出になるのではないか。わが嵯峨野線は,土日になると相当の人出となる。もっとも私の行動様式は,人と逆。それでも,明日あたり,相当の人出となるのではなかろうか。これで,お金を落としてくれれば,景気刺激にはなると思うのだが,どうやら財布のひもは締まったままだろうか。



2009年04月07日(火) 満開

 いよいよ新学期が始まった。大阪・淀屋橋でのMBA社会人講義は一昨日,日曜日朝9時から始まった。京都からの通勤はなかなか大変である。月曜日朱雀キャンパスでの1時間目9時からの大学院講義もこなしたが,こちらは通勤至便なので苦になるほどのことはない。

 それにしても,桜が満開だ。今朝も電車の時刻より少し早めに家を出て,駅まで遠回りして満開の桜を愛でた。近くにある法金剛院の桜が見事である。毎年のことであるが,「生」を実感できる。これは駅のホームからも遠目ながら見えるのだけれど,無粋な電線で興をそがれる。電線を地中に埋めるという公共事業を,こういう不況期にこそ行うべきだと思う。声を大にして叫びたいと思う。皆さんも声を上げてほしいと思う。


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