singersong professor KMの日記

2009年01月28日(水) 日本農業

 前回,日本の農業活性化の必要について話したということを書いた。ちょうどその直後タイミング良く1月26日の日経朝刊「経済教室」に本間正義東京大学教授の「世界経済危機下の日本の農政改革」という論文が掲載されていた。これは日本国際フォーラムの政策提言「グローバル化の中での日本農業の総合戦略」(2009年1月)(http://www.jfir.or.jp/j/pr/pdf/31.pdf)の紹介である。

 今更麦や大豆への政策誘導をしようというのではない。日本農業が比較優位である米の増産・輸出を視野に入れた提言である。全くその通りだと思う。日本のコシヒカリなど中国などで高値で取引されている。そういう強い農産物の生産力を高めるという現実的な提言である。そのためには減反政策を即時やめるべきだし,農地制度改革や税制の見直しが必要だという。農政の根本を変える必要があるという。その通りだと思う。

 今や不況の最中,片方で派遣切りだ高齢者の再就職先確保だとか言われている。他方で農業では高齢化,人手不足が叫ばれている。きわめてアンバランスだ。その意味では今が改革のチャンスのはずだ。そして農業に経営的センスを持ち込むべきだ。そういう成功例がテレビでも時々紹介されている。やればできるはずだ。水田は環境にもやさしい。一石二鳥,三鳥だ。



2009年01月25日(日) 夢を語らないと

 最近,日本の将来のことについて語り合うことが多い。昨日の某出版社の人などと話した。私は今の日本で語られるべき事は,農業,食糧自給率,環境などだと思っている。そんな話を昨日もした。今朝,「新報道2001」という番組で,榊原英資氏(元大蔵省財務官・現早稲田大学教授),が同様の意見を言われていた。そういう日本の将来・夢を,日本のトップは語るべきだと思う。アメリカの新大統領オバマ氏が弁舌さわやかにアメリカ国民を勇気(courage)づけているのを見ると,うらやましくなる。日本の首相が国民を意気消沈(discourage)しているのと対照的だ。これで国民に元気が出るはずもない。国民の元気が不調の経済を回復させる特効薬だと思うだけに,まことに残念至極だ。



2009年01月20日(火) 処理能力オーバー

 **が提出未済,ということに気づく。**が渡してあります。その中に書いてあります,という。ところが,渡された**がすでに行方不明。どこかに置いたきり忘れてしまったもののようだ。これでは**が提出未済,となるはずだ。どうやら,私の処理能力を超えているようだ。私の意識の中での優先度が低いからそうなるのだろう。事務局としての優先度は高いのだろうけれど,多少遅れても催促してくるだろうと,高をくくっているところが(無意識のうちに)あるのだろう。ま,処理能力オーバーには違いない。

 人間嫌なことは忘れるようにできているという。そのことによって,精神状態の悪化を防いでいるという。これと同じ事が,仕事の優先順位という形で,無意識のうちに処理をしているのだろう。ただ,今回のように,期限が済んでから,気づくというのも,あまり気分がよくない。第一,渡された(はずの)書類がもうない。探せばあるのだろうけれど,探す手間を考えれば,新しいのを作り直して渡して貰う方が早い。ま,あちこちに迷惑をかけながら,ぼちぼちこなしていくより仕方がない。



2009年01月18日(日) ここ数日

 1週間があっという間に過ぎる。13日(火)午前中の4回生ゼミ終了後,昼食をとって,午後委員会,教授会,なんやかんやで8時近くになったのではなかったか。その間にも,共著書原稿を添付ファイルで送ったりなどした。

 14日(水)午前中,インス会議。終了を待たずに呼んでおいて貰ったタクシーで南草津駅へ。そこから京都へ戻り,サンダーバードに乗って福井へ。以前から頼まれていた福井県立大学で講師を務め,夜は接待を受け,宿泊。翌15日(水)は早くチェックアウトして,再びサンダーバードで京都へ戻り,午前11時から京都二条の朱雀で行われるマスターの口頭試問。午後はMBA執行部会議。これも終わる前に,中座して大阪へ。大阪淀屋橋でのマスター学生面接に臨んだ。

 16日(金)は昼食を取りながらの会議のあと,もう1冊の共著の最終チェックと添付ファイル送付。さらに1冊,こちらはテキストだが,この方も最終段階へさしかかった。現段階のものを一旦出版社に添付ファイルで送った。この間にも学生諸君のために推薦書を書いたりした。

 17日(土)は朝から,東京へ。品川「グランドプリンスホテル新高輪」で経営学部校友会経営学振興事業セミナーを主催。司会を務め,さらに,懇親会に臨んだ。終了後,ゼミ卒業生との2次会につきあった。

 18日(日)ホテルで起き出して,気が向いたというか,忘れないうちにと,昨日のセミナーのまとめ文章をほぼ完成させた。10時過ぎには「のぞみ」に乗って帰京。で,昨日のセミナーの最終完成のために,BKCの研究室で作業。また,新幹線の往復は,結構良い書斎となった。かえって,この方が集中できる。

 そんなこんなのここ数日だ。



2009年01月13日(火) RIMO勉強会

 昨日は,RIMO(立命館大学経営大学院)校友会の学習会に参加した。大学院教授佐藤修先生によるお話だった。「変化への対応と経営人事の役割〜サブプライム!激変する経営環境と人事の課題〜」という論題で,私などファイナンスをやっている人間にとって一番遠いところにある,労務人事の話なので,いわゆる「耳学問」として,大変有意義だった。それに,日頃感じていた私の疑問は,私だけのものではなくて,我々が共有しているものだと言うこともわかった。

 どうして,仕事の仕方を見直さないのか,どうして大学新卒男子を中心に人事を考えるのか,こういった見直すべき点がどうして見直されてこなかったのか,かねてから疑問に思っていたが,間違いではなかったことを確認できた。とくに,少子高齢化だというのに,女性労働を活用できない日本企業の問題点は,まさに,言われるように,産官学共同の取り組みとならないといけないことを痛感した。

 仕事の仕方も,確かに,日本企業は各自の役割が曖昧だから,助け合いができるというメリットがあるが,その曖昧さは到達目標も曖昧になりがちだと言うことは,言われるとおりだ。いわゆる日本的なあうんの呼吸でうまくいっていた時代は終わったはずだ。大学などもっとも遅れた経営をしていることは,ここでもいつも書いているが,企業の中にもそこまでひどくなくてもあるのだろう。何のためにその仕事をしているのか,わからないまま流されていはしないだろうか。

 高大連携の取り組みとして,高校生への金融教育はどうあるべきか,N証券と共同の取り組みをしているが,そのなかでわかることは,金融教育もさることながら,人生をどう生きるか,人生設計ができないといけない,それをどのように高校生に気づかせるかた大事だという認識を取り組みをしている人間の間で共有できている。このことは,大学生,新入社員すべてに共通した課題であることもわかった。人生目標がしっかりしていないと,学業でも仕事でも,まともに手につかないことは間違いない。

 そんなこんなを考えさせられた,他にも一杯気づかされた。よい勉強会だった。



2009年01月11日(日) カスペルスキ

 年末にウィルスと格闘していたことは,ここでも書いたかと思う。結局,カスペルスキというソフトを導入するのがよいとの結論となり,導入。ただ,そのダウンロードがなかなかやっかいで,SCDRのS君の助けを得た,試行錯誤の末,ようやくダウンロードでき,まずは,無料で試用し,新年になってから本格導入し,ようやくウィルスから解放された。どうやら大学の支給してくれているウィルスソフトでは駆除できないらしい。もちろん,ウィンドウズの穴をふさいでいなかった,こちらの問題もあった。とにかく,悪戦苦闘の数日であった。問題は解決したが,定義の更新をこまめにしないといけない。これはこれでやっかいだ。

 閑話休題。

 卒業生の日誌を読むのも楽しみの一つなのだが,STO君,ちみ君始め何人かの日誌にアクセスすると,Bad Gatewayとくる。彼らは同じサーバーを使っているのだと思うが,そのサーバーがどうかしているのだろうか。



2009年01月10日(土) 名刺入れ

 名刺入れ紛失。困ったことだ。どこかで出してご挨拶して,そのままテーブルの上へ置き去りにしたのか,全く覚えがない。どこで紛失したのかわからない。昨日それに気づいた次第。で,昨日は急遽パソコンで名刺を作って,それをお渡しした。とにかく最近よくものを紛失する。わが女房殿からは,「ぼけたのではないか」と言われる。実際紛失したのだから,受け入れざるを得ない。名刺入れを紛失したと言うことは,この間会った人の未整理の名刺も紛失したわけで,困ったことだ。ぼけたのかもしれないが,もう一つは忙しすぎて,次々と別のところへ気が走るからではないかとも思う。ま,考えても仕方ない。気をつけよう。



2009年01月07日(水) 七草がゆ

 今日は,はや正月7日。今朝は七草がゆを食べた。それにしても,今年の正月はあっという間に過ぎた感じだ。元旦,墓参り,年始挨拶参り,北野天満宮への初詣,これを健康のため歩いて回った。トータルで3時間近くかかったのではなかったか。2日は年始挨拶参りと買い物。3日は,修士「課題研究論文」を読み始めた。それまでにも,元旦から時間を見つけてすすめていたレフェリー論文の読み・講評も完了させた。4日午前「課題研究論文」読み,そして娘夫婦との「新年会」で楽しんだ。5日は大阪でH氏,Kさんらとビジネスのお話,そして懇親。6日は大学も始動。午前中の4回生ゼミ,午後は昨日のビジネスのお話の続きでH氏来室。その後も,それとも関連して電話などをしているうちに時間が過ぎた。

 そんなこんなで,七草がゆの今日を迎えてしまった。


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