singersong professor KMの日記

2008年11月30日(日) そろそろと

 熱も引き始め,週後半からそろそろと始動しだした。29日(土)午後,衣笠キャンパスに於いて大学院経営管理研究科の説明会を事務室のNさんと一緒に行ったが,まだ,声が十分出ない状況で,だいぶとNさんに助けて貰った。夜は,南禅寺の料理旅館で,大学1回生時代の小クラス仲間の懇親会ということで,実は経営学部校友会つながりで初めて開催されていたのを知った次第で,初めて参加させて貰った。だから,卒業後初めて会ったという顔ぶれが多かった。卒業後40年以上たっているのだから,40余年ぶりということになる。皆さん方,波瀾万丈の人生を送ってこられた由。それと比べれば,当方の遍歴などささやかなものだ。



2008年11月25日(火) ひどい目に遭いました

 ここ数年風邪を引いて熱を出すなどと言うことはなかったのに、土曜日から高熱。38.9,38.8、38.9、そして今朝も38.9度をクリア。不都合なことに、休日で病院は休み。売薬ではなおらないようだ。薬を飲んだすぐ後くらいは少し熱が下がるが、その後また高くなる。それの繰り返し。今日これから病院へ行こう。

 新型インフルエンザだったら、家族中世間から隔離されるそうだ。今回のはそうではないだろうが、一日中寝床に入っていると、つい寝てしまう。それがよく寝られる。ま、久しぶりの骨休めだと言い聞かせておこう。でも、楽ではない。



2008年11月21日(金) MBO

 下着卸シャルレのMBOが混迷しているようだ。神戸新聞の取材に応じるために少し調べ,そして考える機会があった。なかなか面白い。神戸新聞に記事が出ている。私のコメントも少し紹介されている。

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0001574546.shtml

 そうすると,今度は毎日新聞が取材。これにも応じて話したが,少しフォローしてみたら面白い論点に気がついた。もう少し事態の推移を見極めないといけないと思うが,私の気づいた論点は,それによって変わりはしない。この論点について,論文に書いてみたいと思う。ただし,ここの所その時間がない。年を改めないと十分調べられないように思う。

 3冊の本が同時進行で走っている最中だが,その最中に,パソコンがウィルスに感染した。ゼミ生のUSBから伝染したらしい。復旧に時間がかかっている。



2008年11月18日(火) 官民と公私

 日本では官が戦前は天皇直属の組織であったという点で問題はあるが,今でも,官庁,官僚という呼び方で呼ばれる。官吏というのもある。公務員も事務官であり,技官である。官なのである。天皇直属ではなくなったが,言葉として残っている。それはそれで慣用だから仕方ないとしても,問題はその「官」が「公」を専管しているごとくである。

 しかし,「民」であっても「公」を担えるはずだし,「官」がなくても「公」を自分たちで担ってこその民主主義のはずである。ところが,日本では,民の官頼み,なにもかも政府・官に寄りかかる傾向がある。マスコミなどではその傾向がある。何か言うと,政府が悪い,で済ます。もちろん政府に問題は多い。だが,そんな問題が多いのなら,民が「公」を担ってしまえばよいはずだ。メディアにそういう発想,提案がない。

 「公」は英語ではパブリック(public),つまり「公衆」と訳せる。なにも「官」だとか「政府」の問題ではない。みんなの問題なのだ。社会的機能を誰が担うかということが問題になるだけだ。「民」でも十分担いうる。だから,「民営化」という場合も,「公」的機能が民で担われるに過ぎないはずだ。それは「私」営であってよいとは限らない。もともと「公営」であったのは,それなりに社会的側面が強かったからそうであったはずだ。それが,「官」営でうまくいかないから「民」営にしようという話のはずだ。「民」営になっても,社会的側面は残る。ただ「公」を「民」が担うだけである。

 そういう官民と公私の意味がごっちゃになっている。郵政民営化など,そこに社会的側面があったから「官」営だったのであって,「民」営化されても社会的側面はある。だから,それが私(わたくし)されたのではたまらない。民だって公(おおやけ)の心を持たなければならないはずだ。明治の大物,渋沢栄一は起業家ではあったが,それは「私」心で起業したのではなかった。「公」のために起業したのであった。

 企業にはだからこそ,元来,社会的責任があるわけだ。日本には以前から,「企業公器」論があった。その心は,渋沢の心と同じである。



2008年11月16日(日) 名古屋にて

 昨日は名古屋ガーデンパレスにおいて,経営学部校友会のセミナーが開かれ,杉山慎策先生による「ジーンズ二都物語」と題するお話をうかがった。大変興味深いお話だった。詳細はまた,経営学部校友会HP(http://ritsba-kouyukai.jp/)で「アクロス速報」版としてアップしたい。

 終了後は懇親会が行われ,名古屋泊だったので,私はさらに2次会で,サークル後輩のT君,ゼミ卒業生のM君らと遅くまで呑みかつ語った。どちらもメーカー勤務ということで話が盛り上がった。

 今朝は二日酔い気味だったが,時間にゆとりがあったので,名古屋市美術館での「ピカソとクレーの生きた時代」展を見に行った。美術館の中でゆっくり見て歩いたので,足がすっかり疲れた。こういう時間が過ごせたのはハッピーだった。



2008年11月11日(火) 今週末15日名古屋

 今週末15日は経営学部校友会経営学振興セミナーで名古屋行きである。で,セミナー・懇親会の会場でもある名古屋ガーデンパレスで宿泊して,卒業生らと交流したいと思っている。是非大勢の卒業生に参加して貰いたいと思う。下記に再掲しておく。まだまだゆとりがある。

 最近,時々名古屋での仕事に出かけるが,今回は経営学部校友会ということで,卒業生に会えるのを楽しみにしている。立命館大学は,そして私のゼミでも名古屋出身者は多い。ところが,名古屋の求心力はイマイチという幹事もする。東京のように,立命館大学出身ということだけで求心力が出てくるのと,少し違う感じがする。それがなぜなのかわからない。

 でも,この機会に,そのような求心力になれればうれしいと思う。はてさて,今回の名古屋でのセミナーはいかがなりますことやら。

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 11月15日(土)下記の通り,名古屋で経営学部校友会セミナーを開きます。近辺の卒業生の参加を期待しています。もちろん私も参加します。
詳細,ならびに参加確認は
http://ritsba-kouyukai.jp/wp/?cat=7
です。

             記

テーマ「ジーンズ 二都物語」
講師:杉山 慎策氏
(立命館大学大学院経営管理研究科教授)

日本ではGパンという名称の方が一般的かも知れないが、ジーンズはアメリカのゴールドラッシュの時代にサンフランシスコで誕生した。また、日本初のジーンズは児島(岡山県)で生まれた。ジーンズというイノベーションは何故この二つの町で誕生したのだろうか。資源ベース理論に基づきジーンズがどのように開発されたのか、また、ブランドとして成功するための持続的イノベーションと破壊的イノベーションの果たす役割を俯瞰し、21世紀のジーンズを予測する。
日本リーバ(現ユニリバージャパン)でマーケティング担当理事、マテルジャパン代表取締役社長、日本ロレアル取締役副社長を歴任された専門家の杉山先生から、東京発、世界発のブランド戦略の内容の話を伺います。

●とき:11月15日(土)   ■ばしょ:名古屋ガーデンパレス
1.セミナー 14:30〜16:30 名古屋ガーデンパレス 2階「錦」の間
2.懇親会 16:30〜18:30 名古屋ガーデンパレス 5階「松」の間

<セミナー参加費:無料  懇親会参加費:1人3,000円>

名古屋ガーデンパレス  http://hotelgp-nagoya.com/
〒460-0003 名古屋市中区錦3丁目11-13  TEL(052)957-1022/FAX(052)957-1727



2008年11月09日(日) 1週間

 1週間があっという間に過ぎる。先週のイベントといえば,木曜日午後の経営管理研究科執行部会議を終えてから,毎週木曜日夜に大阪駅前第2ビルで7回連続の社会人向け講義(関西社会人大学院連合と関連して),題して「地域貢献型社会起業家養成プログラム」の一環として私が担当している「会計(財務諸表分析)・財務管理」という科目の講義を行った。これが先週でようやく最終回となった。終了後,有志の皆さんと懇親会を,これも大阪駅前にマルビル地下での開催となった。自己紹介したら,結構奇遇もあった。こういう社会人対象プログラムは,だから,面白い。

 金曜日7日は,午前11時から同じく大阪駅前第3ビルの同じ場所で,今度は今年度後半に行う予定の新たなプログラム(産学連携人材養成事業・経産省)の,中でも,私がコーディネーターを務めることになった「財務管理」プログラムの打ち合わせ勉強会を行った。終了後,参画して貰った公認会計士のYさんと昼食をともにしながら色々お話しした。

 さらに,とって返してBKCへ戻ってから,今日の打ち合わせ勉強会で得られたアイデアを確実なものにするため,MOT教授T先生の研究室に訪問しお話をして,プログラム確定の方向性について,感触を得ることができた。こういうことをしていると,何か仕事をしているという気にはなる。他方,そんなことをしていると,何か研究が進んでいないという気持になって,何かを読まねば,という気にもさせられる。



2008年11月03日(月) 文化の日

 文化の日ということだが,ここ立命館大学では開講日。私も講義,ゼミと続く。何とも落ち着かない「休日」ではある。いや,私にとっては休日ではないわけだ。なにせ,半期に15回の講義をして,それから試験をすべしということになっている。かつて,半期12,3回の講義でも十分だったのだが,とにかく回数はちゃんとこなしなさい。休日があっても,15回の講義をこなすために,休まず講義をしなさいと言うわけだ。それですぐに教育の質が向上するとも思えないが,量だけは確保できるわけだ。

 文部科学省という役所の官僚主義,立命館大学という大学のやはり官僚主義などが相まってこうなっているのだろうか。いや,その背景にはメディアなどからのバッシングがあるように思う。確かに,「ぬるま湯」だと言われても仕方のない部分が日本の教育界にはある。それへの反省という面はある。アメリカの大学でも,休日などにお構いなく講義をしている。その代わり,うまく集中的に休みを取って,研究などができるような工夫もしている。どうも最近の日本の大学はのべつ忙しいように感じる。もちろん,それも人によって違う。ま,世の中そんなものだと言ってしまえば,その通りだが。


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