singersong professor KMの日記

2008年09月30日(火) 不況色

 昨日は米金融安定化法案否決で,ニューヨーク・ダウ777ドル安で,日本もその影響を受けて483円安となった。これからいっそう景気は悪くなると考えざるを得ない。すでに,その前からゼミ生諸君に来年度の就職活動は厳しいよと伝えていた。金融経済から,実体経済への波及が広がりつつある。企業家心理も冷え込んできている。すでに日本でも不動産会社の破綻が続いている。トヨタ自動車も減産を発表している。

 先週なども立て続けに「人身事故によりJR遅延」が続いている。自殺者が増えてきているように思われる。人身事故によるJR遅延は,(悲しいけれど)不況の直接的なシグナルだ。バブル崩壊後2002,3年頃(だったと思う)にも「人身事故により電車が遅延します」というのが何度もあったのを思い出す。悲しい話だ。



2008年09月29日(月) 最近1週間

 この1週間もあわただしかった。先週ゼミ合宿を終え,「特殊講義(現代企業戦略研究)」のためのレジュメ作りなどに追われたが,水曜日には午前中,インスの会議を終えて,その足で東京日帰り。早稲田のリーガロイヤルホテルでの近藤先生の出版祝賀会だった。木曜日は経営管理研究科執行部会議,入試関係,その足で夜は大阪駅前第2ビルで7回連続セミナーの1回目。金曜日は前述の5時間目の特殊講義のあと,土日の日本経営財務研究学会のため東京へ。土曜日午前中の報告の討論者をつとめ,評議員会,記念講演会,懇親会と続いた。記念講演会は武田薬品の長谷川社長の話で,これは興味深かった。日曜日は午後のセッションの司会を務めた。終了後,出版関係打ち合わせ,夕方,同期のMさんと懇親した。

 この1週間はそんなこんなで,あわただしかった。

 



2008年09月22日(月) ゼミ合宿

 12月の証券ゼミナール大会のためのゼミ補講・合宿をした。21日午後からだった。4グループの進捗状況を報告して貰ったが,どことも混迷状態と言うべきだろう。そこで,道筋を話した。学生のことだから,基礎が危うい。そこを補強してやらないと,その上に建つ建物が不安定となる。学生諸君は,どうしても,基礎を抜きにかっこいい建物を建てようとするから,無理がある。結局基礎の上にしか立たないのだが,はや,差別化に走ろうとしたりする。そんな段階ではないのだが。

 終了後,今日22日は,事後指導にあたる,文献やサイトの紹介を行った。今の段階なら,少しはわかるのではなかろうか。いずれにしても,これから突貫工事となる。体力勝負となる。後は学生諸君に任せるしかない。見守っていきたい。

「凡庸な教師は,指示をする。いい教師は,説明する。優れた教師は,範となる。偉大な教師は,内なる炎に火をつける」という。果たして火をつけられたかというと,かなり心許ない。学生諸君には燃えて貰いたいと思う。

 上記引用に続けて,伊丹敬之教授は「教師を経営者に置き換えれば,まさに経営者について語っているのと同じである」といわれている(「良き経営者の姿」71頁)。どうも私は経営者には向いていないようである。



2008年09月20日(土) 東証見学会

 今年も19日、ファイナンス・情報インスティテュート恒例の東証見学会を行った。学生20人を引率しての見学となった。今年は午後日本テレビのSさんからテレビ業界のM&Aのお話をしてもらった。で、前日から泊まり込んでいるので、ここで帰りたいところだが、その夜懇親会で卒業生が集まるという。今回は若手卒業生が集まるという。その開始時刻が午後8時半。それでもう1泊することにした(もちろん事前に予定していたが)。見学会・講演会終了後、午後8時半まで時間があったので、その懇親会にも参加する現役ゼミ生F君、N君と六本木ヒルズへ行った。歩き疲れた。

 で、午後8時半からの懇親会。金融業界就職組が多いこともあって、リーマン・ブラザーズ破綻問題も話題になった。実は前夜東京へ入って、新宿でS先生と懇親していたので、2晩続き。おまけに、六本木ヒルズ散策で疲れていたので、さすがに1次会後タクシーでホテルへ戻った。若手卒業生の諸君はそれからどこかへ行ったのだろう。私も結構おつきあいのよい方だが、昨夜は早めにホテルへ戻った。

 今年の東証見学会の総括。疲れた、というところだろうか。S先生との懇親でお話しできたのはよかった。日本テレビSさんのお話。その内容よりこれへの学生諸君の反応が少し心配になった。就職活動を控えている学生諸君なのに、やや物足りなさを感じだ。後期のゼミが始まったら、早速話そうと思う。間違いなく就職活動が冬の時代に突入する。それへの備えが足りない。そう実感した。学生諸君に責任のあることでもないかもしれないが、彼ら彼女らの人生を左右する出来事であるから、自覚を促したいと思う。これも私に教育方針を立てる必要を感じさせたという意味では、今回の収穫の一つかもしれない。



2008年09月16日(火) リーマン・ブラザーズ

 今朝,リーマン・ブラザーズ経営破綻のニュースを知って,驚いた。ただならぬ事態だと思う。これが世界恐慌の引き金にならなければよいがと思わざるを得ない。アメリカの実体経済にもいろいろな影響が出てくるのではないかと思われる。ひいては,日本経済にさらに大きな影響が及んでくると考えておいた方がよい。

 現在の3回生ゼミ生諸君には,これからの就職活動について相当厳しく注意しておかねばならないと思う。今回の負の波及効果がどのようなものか,普通の生活をしていれば気がつかないだろうから。それでも,就職戦線,戦い方によっては勝てるはずだと思っている。そこを,学生諸君にきっちり伝えておかないと,失敗続出となるのではないかと懸念している。



2008年09月11日(木) 三代沢先生の訃報

 今朝、三代沢先生の訃報が届いた。そうでなくても、昨日まで日本会計研究学会で立教大学へ行って、いろいろなあまりよくない話を聞いた後だけ、複雑な気持ちになった。先生には若いときから色々おつきあい頂いただけに、ひとしおである。実は、ある筋からお悪いという情報を得ていたので、2週間ほど前にお見舞いに行って、そのときはお話し頂けた。昔話をして帰った。

 気分的には、そのときお話しできた分だけ、心残りが軽くなった。この訃報を厳粛に受け止めることができた。学会で8日、昨日と会った、立教大学の大橋学長は三代沢先生と同年・同門ではなかったか。大橋先生とは私も近い歳であるだけに、若いときからよく知っている。若いときからおつきあいのある人でもいろいろな人生を歩まれているのを見続けてきた。そう考えると、人間何があるかわからない。それだけに今を精一杯生きるべきだとつくづく思う。ところが、ついつい流されてしまうという、自分の弱さを感ずる。たしかに、強い人も見かける。でも、自分は自分としか言いようがない。

 厳粛な気持ちを懐きつつ、改めて、人間のはかなさを感ずるとともに、自分の力不足を感じつつも、これからも精一杯生きていこうと思った。先生の分まで生きなければならないと思う。



2008年09月05日(金) 行ったり来たり

 昨日にも書いたが,今日5日は,午前中朱雀で院生面談,午後1時からBKCでインターンシップ事後研修,夜18時30分から再び朱雀TAWAWAで別の懇親会があるので,朱雀に戻ることになる。こういう移動があると何があるかわからない。まず,午前中の面接指導が長引いたということはあるが,移動途中のJRびわこ線で,神戸線で人が立ち入ったとかで,電車が遅れていて,午後1時に間に合わず,若干遅れた。それで,事後指導も長引いた。というか,興に乗ったこともあって,予定を大幅にオーバーした。ま,適当でよいでしょう。協定科目のコーディネーターということもあって,午後4時過ぎにはお見送りをして,それから再び朱雀へ戻ると言うことになる。まさに行ったり来たりだ。



2008年09月04日(木) 9月第1週

 9月第1週は,例年のように,夏期集中講義「ベンチャー・ビジネスとファイナンス」のコーディネーターを務めている。第1回目の講義で講師(客員教授)の近藤先生を紹介した。夜は京都でご招待。これにS氏も加わり,楽しく歓談した。

 2日は午前中,朱雀キャンパスで提出物を提出。4時間目のゲスト・スピーカー,カルナバイオ社長吉野氏のお話を聞き,終了後近藤先生,吉野社長,秘書のAさん,TAのM君を交えて,草津で懇親会だった。

 3日はJ−TEC小澤社長のお話を聞き,南草津の大学近くのイタリアン・レストランで懇親会となった。近藤先生,小澤社長,翌日お話しされる谷口氏もご一緒だった。この間,ゼミ生の指導も行った。2日,3日とバイオベンチャー社長の「思い」の伝わる,講義であり,その後のお話であった。私自身の勉強になった。経営学というのはこういう生のお話を聞く必要があるとつくづく思う。

 4日は,午前中機能ご一緒した谷口氏の講義を聴き,午後は別の講義準備をした。そして近藤先生と明日の打ち合わせをして別れ,ゼミ生M君と話したりしたが,講義準備も進めなければならない。明日5日は,午前中朱雀で院生指導,午後BKCでインターンシップ事後研修,夜は再び朱雀で別の懇親会がある。結構今週は忙しい。

 来週は8,9,10日と学会出張だし,11日は会議と夜懇親会,などと続く。今日話したゼミ生M君などこのスケジュールをみて驚いていた。確かに過密なスケジュールではある。



2008年09月01日(月) 実り多い1週間

 8月30日(土)は,経営学部校友会東京セミナーでリッツ・カールトン・ホテル日本支社長高野登氏に講演をして頂いた。「レジェンダりー・サービス」というお話だったが,実に有意義だった。その内容は,いずれ経営学部校友会HPにアップの予定だ。

 それにしても,経営理念の意義・重要性を明快かつ説得的に話されたので,私自身の経営理念に対する理解がいっそう深まった。私自身にとっても有意義なお話だった。ここのところ,25日盛和会大阪での研究会への参加,29日ケースメソッド研究会への出席,と勉強会で忙しかったが,実り多き1週間であった。

 30日の東京セミナーの始まる前には,今月19日の東証・日本テレビ見学会で学生引率をしなければならないが,その事前打ち合わせもできた。そのほか医療関係研究会の打ち合わせもできた。だから東京出張それ自体も実り多いものだった。30日終了後の懇親会では,卒業以来のM氏と話すことができたり,その夜卒業生N君,K君,S君らと懇親を深めたが,そういう意味でも実り多い1日ではあった。


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