singersong professor KMの日記

2007年11月30日(金) マクドナルドおまえもか

 マクドナルドおまえもか(下記記事参照)という感じだ。マクドナルドと言えば時間のたった食材は廃棄するというので有名だからだ。ただ,今回はエリアフランチャイザーである「アスリート社」が行ったこととされている。最近フランチャイズ・システムについて勉強することがあったが,エリアフランチャイザーというのがあることを知った。あるサイトでそのことを調べると,次のように書いてあった。

「通常フランチャイズ本部は全国で加盟店募集をします。
しかし、本部一社だけで展開していては出店スピードに限界があるため、あるエリアやある国に地域本部を設置し、そのエリアにおいては地域本部に独占的な加盟募集を認める場合があります。
これがエリアフランチャイザーです。プラス面として、本部の手の届かない地域への出店、出店可能エリアの拡大、出店スピードの上昇が考えられます。
マイナス面としては、本部が直接契約するわけではないのでロイヤリティ収入等の増加はなく、総店舗数は多いが本部の収入はそれほど伸びないことです。
また地域本部と加盟契約を結んだオーナーは本部との直接契約ではないので、コントロールの難しさが生じることもあるようです。」(http://fc.dai.co.jp/glossary.php?g=10)

 今回の事件はまさにエリアフランチャイザーという仕組みの問題性が露呈しているように思える。日本マクドナルドは以前は藤田田(ふじた・でん)氏が米マクドナルドからエリアフランチャイザーとして認められ,日本で展開していたのだが,藤田氏が亡くなってから米マクドナルド直属となった。今回の事件の背景に,ここらあたりの問題もあるのだろうか。一度誰かに聞いてみたい。

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マクドナルド 4店舗でのラベル張り替え、ほぼ毎日
11月30日10時23分配信 毎日新聞

 東京都内の4店舗で商品の調理日時のラベル張り替えや賞味期限切れの原料使用が発覚した日本マクドナルドは29日、この4店舗で01年12月からほぼ毎日、サラダのラベル張り替えが行われていたとする調査結果を発表した。また、賞味期限切れの原料使用は04年10月から、トマトなど3種類で行われていたことも判明し、長期間にわたり恒常的に不正が行われていたことが明らかになった。 

 マクドナルドは27日の問題発覚後、フランチャイズとして早稲田、大塚駅前、新大塚、本郷3丁目の4店舗を運営するアスリート社(東京)の社員とアルバイト計74人を対象に聞き取り調査を実施。その結果、サラダ2品目とヨーグルトで、ほぼ毎日ラベルの張り替えが行われていたことが判明した。

 賞味期限切れの原料使用は、トマトのほか「マックシェイク」とソフトクリームで確認された。トマトは04年10月から年に3〜6回程度。マックシェイクやソフトクリームの原料は05年1月から月1〜4回の頻度で賞味期限切れの原料が使用されていた。

 また、マックシェイクを作る機器を週に1回分解して洗浄する際、残った原料を店によっては95年から、そのまま使っていたことも判明した。

 アスリート社の社員5人はいずれも不正を認識しており、アルバイトにラベルの張り替えを指示していたことも認めた。しかし、同社の社長からの指示については否定しているという。【平地修】



2007年11月28日(水) 美しく衰退できるか?

 日本の人口が減少し始めている。とりわけ,生産力人口の減少は急である。下記記事1がそれを報じている。かつて,T先生が「日本は今後衰退していく。イギリスがそうであったように。ただ,イギリスのように美しく衰退できるとは思えない。このままでは醜く衰退するのではないか。美しく衰退したいものだ。」と言われていたのを思い出す。これまでの所,少子高齢化が叫ばれてきたにもかかわらず,さしたる対策がとられてきたとは思えない。以前も書いたが,職場で女性をいかに遇するか,などという問題は,あまり前進しているとは思えない。全く歯がゆい。これでは美しく衰退できないのではないか。

 記事2をみれば,まだまだ偽装が摘発されそうな勢いだ。食品経営者の意識改革が望まれる。「船場吉兆」など,その後改善が進んだなどという話を聞かない。まだ偽装を否定しているのだろうか。

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1.
30年に1070万人減=労働力人口、昨年比で−厚労省
11月28日17時1分配信 時事通信

 厚生労働省は28日、最新の将来推計人口を基に試算した労働力人口の見通しを雇用政策研究会で公表した。それによると、就業率が現行水準で推移した場合、2030年の労働力人口は06年に比べ約1070万人減少する見通し。推計通りに進めば、将来の経済成長や社会保障制度の安定に大きな影響を与えることになる。
 労働力人口は15歳以上の就業者と求職者の合計。ピークの1998年には6793万人まで増加したが、その後は少子化に伴って減少局面入り。2006年は6657万人で、就業率が現行のまま推移すれば17年に6217万人、30年には5584万人まで低下する見通しだ。 

2.
崎陽軒に立ち入り調査=JAS法違反の疑いで−農水省
11月28日16時31分配信 時事通信

 農水省は28日、横浜名物のシューマイで有名な「崎陽軒」(横浜市)の製品に原材料表示で誤りが見つかり、日本農林規格(JAS)法に違反する疑いがあるとして、横浜市内の本社や工場などを立ち入り調査した。
 農水省によると、同日午前、崎陽軒から製品の表示について相談したいとの連絡があった。同社が製造・販売しているシューマイは、本来、「豚肉」「タマネギ」「ホタテ貝柱」と、使われている原材料の重い順に表示しなければならない。しかし、その順番に誤りがあり、「豚肉」「ホタテ貝柱」「タマネギ」と表示していたという。
 これを受けて同社は、既に工場の操業を停止するとともに、商品の回収を進めている。



2007年11月27日(火) 不安

 下記記事のようにニューヨークの株価が下落したら,今朝は,日経平均も大幅下落。アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪を引くと昔言われたが,今も変わらない。かつて自民党の大物政治家であった後藤田正晴氏が「日本はアメリカの半従属国だ」と言っていたのを思い出す。軍事面政治面では間違いなく「半従属国」だろうが,経済面でもそうなのだろうか。経済も政治と完全に分離されているわけではない。

 最近のサブプライムローンなどアメリカが世界に経済不安を供給しているようだ。またそれを受け入れてきたヨーロッパ,日本。あるいは受け入れさせてきたアメリカ。そう言う構図だろう。これは経済でもあり,政治でもあるように思う。ソ連崩壊の後,アメリカの一国覇権主義が確立され,これに反発してユーロができあがったが,また,中国もアメリカとはうまくやりながらもときに反発するという複雑な動きをしている。では,日本はどうなのか。うまくやりながら時に反発するというバランスがとれているのだろうか。「半従属国」の悲しさ,そのバランスが悪いように感じる。

 こんなことでは先行きが思いやられる。少子高齢化が言われて久しい。このまま,日本は醜く衰退の道を歩むのだろうか。官ではなく,民の力で,乗り切っていかなければならないと思う。マスメディアなどが「官頼み」を煽っているように思うのは,私だけだろうか。何でも官が悪いという。もちろん,官も悪いが,民の力をつける必要があると思う。民の力を発見・発掘するのがマスメディアの仕事ではないだろうか。

 株価下落から,話が思わぬ方向にそれた。株価の動向に注目していきたい。

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ダウ大幅反落、237ドル安=景気腰折れに警戒感
11月27日7時0分配信 時事通信

 【ニューヨーク26日時事】週明け26日の米株式相場は、米住宅市場の深刻な低迷を背景に金融機関などの収益が悪化し、景気全体の腰折れにつながるとの警戒感から大幅反落した。ダウ工業株30種平均は前週末終値比237.44ドル安の1万2743.44ドルで終了し、4月以来約7カ月ぶりの安値をつけた。ハイテク株中心のナスダック総合指数も55.61ポイント安の2540.99で引けた。

最終更新:11月27日9時0分



2007年11月24日(土) 九州でのセミナー

 またまた,今週末はあちこちへ出かけた。というか,まだ続く。木曜日22日は,夜大阪駅前第2ビルでのセミナーで話し,翌金曜朝の新幹線で博多へ。立命館プラザ・福岡開設記念として,経営学部校友会の経営学振興事業セミナーを開いた。牧田正裕「まちづくりの経営学:地域の商品力を考える」(http://ritsba-kouyukai.jp/secretariat/2007_2sem_a.html)というのがそれである。

 この福岡行きが大変だった。どうやら混んでいるという話だったが,その通り,20日に大あわてで切符を手配したのだが,新大阪からののぞみグリーン車が何とかとれた。ホテルも,どうやらキャンセルがあったと見えて,「西鉄グランドホテル」でとれた。何とか,手配できたというのが実態だ。そうとわかっていれば,もっと早くから手配していたのだが。

 土曜日,今日は急ぎ戻って,上記セミナーの速報を作成したり,木曜日のセミナーの準備に入った。というのも,明日日曜日は関西学生証券連盟主催の秋のセミナーの講師を引き受けているためだ。朝から夕方まで目一杯の仕事となるから,今日のうちにできることをしておかないと,時間が無くなるからだ。で,新幹線の中では,そのセミナーの学生の論文を読んだり,別の共著の原稿の構想を練っているうちに時間がたった。何ともせわしない週末だ。でも,最近は,こういう仕事を頼まれるのも有り難いことだと思えるようになった。いわゆる社会的貢献というわけだ。人に喜んで貰える仕事をしているという実感はある。



2007年11月21日(水) 実感通り

 大学生に対する調査結果が報じられていた(下記記事参照)。まったく実感通りだ。それなりの対応はしている。しかし,ときどき,これだけサービスして,サービスのしすぎではないか,かえって学生の自主的学習態度をそいでいるのではないかと悩むことがある。でも,そうしないと,講義がうまく進められないように思う。

 われわれ,企業経営について講義をするものにとって,実践的な講義を心がけるのは,ある程度,必要だと思っている。さらにそれ以上のものを教えようとしている。どこまでそれがくみ取って貰えているか,それはわからない。

 だから,社会人を相手にする講義はしやすい。何かをつかみ取ろうという気持で受講されている。講義しやすいはずである。ところが,若い学生諸君は必ずしもそうではない。目的意識が希薄だからだろう。なぜ大学で学んでいるのか,自分でもわからないのだろう。目的意識のない勉強などつまらないと思う。目的意識があるから,苦しくてもそれに堪えられる。目的意識がないと,苦しいと,難しいと,もう堪えられない。みんながみんなそうだというわけではないが。考えてみれば,社会的には大きなロスである。

 若い学生諸君に対する講義では,まず,動機付けから始めなければならない。講義に工夫もいる。しかし,その工夫が受け身の人間を作り出しているのではないかと,悩むわけである。下記記事を読んで,改めてそんなことを思った。

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「授業で全部教えてほしい」、大学生の4人に3人、東大の研究グループ調査。2007/11/19, 日本経済新聞 夕刊。

 大学生の四人に三人は「自分で勉強するより、必要なことはすべて授業で扱ってほしい」と考え、授業内容では「最先端の研究」よりも「学問の基礎」を重視している学生の方が多いことが十八日、東大研究グループによる調査で分かった。
 授業と直接関係のないことを、独自に学ぶのは少数派であることも判明。高度な専門知識を自ら習得するという学生のイメージからは程遠く、受け身の傾向の強い学生像が浮かび上がった。
 調査は今年、全国の国公私立百二十七大学の協力を得て実施。約四万五千人の学生が回答した。
 調査結果によると、意味があったと思う授業は「教養・共通教育」が四四%、「専門教育」は五九%。その内容については複数回答で「学問の基礎を教えてくれた」がトップの五五%、「実践的な知識や技能」が五〇%で「最先端の研究成果」は一四%だけだった。
 大学での学び方では「授業はきっかけで後は自分で学びたい」と考えているのが二五%だったのに対し、「授業の中で必要なことはすべて扱ってほしい」との考えが七四%に上った。「難しくてもチャレンジングな授業」を望むのは三四%で「自分のレベルにあった授業」を求めるのが六五%。「授業の意義や必要性は自分で見いだしたい」は三八%で「意義や必要性を教えてほしい」が六一%だった。



2007年11月19日(月) 再チャレンジ

 安倍前首相が,再チャレンジと言っていたが,それに関わって予算が付いて,学び直しプロジェクトが大阪で行われている。「団塊世代が活躍するための地域貢献型社会起業家養成プログラム」というのがそれで,そのプロジェクトの一環として,私は「財務諸表分析」を団塊世代を中心とした人たちに教えている。これが大阪駅前第2ビルで,木曜夜7回連続で行うことになっている。先週から始まったばかりだが,15人くらいの受講生がある。

 こういうセミナー,以前も同様のものを受け持ったことがあるので,手順はそれを踏襲するだけだ。ただ,私のような場合,データを常に新しくし直さないといけない。新たなトピックを入れ込まないと面白くない。その準備が結構大変である。1回の講義に対する準備に膨大な時間がかかる。パワーポイントの準備,そのためのデータ処理,とにかく時間がいくらあっても足りない感じだ。

 この種のプログラムの中で,この財務諸表分析のような内容は人気があるようだ。以前に行ったときも,満杯でお断りしなければならないほどだった。それだけに,こちらも力が入る。それでなお,準備が大変になるという「悪」(?)循環だ。いや「良い」循環と言うべきなのだろう。

 閑話休題。

 今日は寒い。今年初めてコートを着た。これでも昨日,関西で平年より11日遅れの「木枯らし一番」だという。下記記事から,相当寒いことがわかる。

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青森市酸ヶ湯で79cm、東北地方に大雪…関東も冷え込む
11月19日12時0分配信 読売新聞


 北日本の上空に大陸から強い寒気が流れ込んだ影響で、19日の日本列島は冬型の気圧配置となり、東北では大雪に、関東でも12月上旬並みの冷え込みとなった。

 気象庁によると、19日午前10時現在の積雪は、青森市酸ヶ湯(すかゆ)で79センチ、岩手県西和賀町で60センチ、秋田県横手市で29センチを記録。仙台市でも所によってうっすらと雪が積もり、コートにマフラー姿で歩く会社員や学生の姿がみられた。

 関東では、水戸市で最低気温が0・5度、前橋市で2・0度を記録。東京・大手町では、7・6度と11月下旬並みまで下がった。



2007年11月16日(金) 接続が悪い

 JR嵯峨野銭からびわこ線に乗り継いで,それから近江鉄道バスで大学へというコースで毎日通っている。今日など,電車の遅れなど何もなかったけれど,最悪の時間帯であったと見えて,ドア・ツー・ドアで1時間45分かかった。これはいくら何でもかかりすぎだ。ま,急いでいなかったから,近江鉄道バスも遠回り(笠山経由)のに乗ったと言うこともある。それにしても時間がかかった。別に本を読んでいたから良いと言えばよいのだが,何か時間がかかりすぎると,精神的に疲れる。



2007年11月15日(木) 船場吉兆

 赤福,比内鶏などに続いて,「船場吉兆」が食品偽装で話題になっている(下記記事参照)。それにしても,会社,役員の対応がひどい。いつも言うことだが,危機管理ができていない。きっと,相当のワンマンで社内の収拾がつかない状態だろうと推測が衝く。一番謝るべき人が,ワンマンでそれを拒んでいるのだろう。そういった個人のわがままが,ますます事態を悪化させていることに気づかない,というより気づきたくないのだろう。社内的には,誰が猫の首に鈴をつけるのかという状態なのでは無かろうか。つくづく,中小企業だな,と思ってしまう。パート従業員,納入業者などから総反発を食らって,果たして今後どうなるのだろうか。見守っていきたい。

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船場吉兆 湯木取締役が偽装指示 パート従業員ら語る
11月15日9時58分配信 毎日新聞

 「船場吉兆」(大阪市)の期限切れの商品を販売していた「吉兆天神フードパーク」のパート従業員らが14日、福岡市内で会見し、入店時から張り替えが日常化し、同社の湯木尚治取締役から直接、期限を偽装するよう指示されたことなどを明らかにした。「パート従業員が独断で表示シールを張り替え、本社は知らなかった」とする湯木取締役の説明を大きく覆す内容。同社は期限の偽装に加え、農水省などにも虚偽の説明をしていた疑いが濃厚になった。……
 毎日新聞は14日の4人の会見を受け、湯木取締役の携帯電話などに複数回、取材を申し込んだが、応答はなかった。【食品偽装取材班】



2007年11月14日(水) ゴルバチョフ

 4月に中国の温家宝首相が立命館大学に来たと思ったら,10月には韓国の元大統領金大中氏が来学。そして,明日はソ連の元首相ゴルバチョフ氏が来学するという(下記サイト参照)。何ともにぎやかなことだ。一体どうなっているの,と言う感じだ。最近の立命館大学はメディアが好きなようだ。メディアに露出することを好むようだ。それも良いけれど,別に悪いことだとも思わないけれど,「ハレ」の日ばかりが目立つのもいかがなものだろう。日常をもっと大切にすべきではないかと思う。昔の日本で,日頃が貧しかったので,祭りなど「ハレ」の日が盛大に行われたと言うことがあるが,この大学の日常は「貧しい」のだろうか。そうでもないと思うが,あまりに「ハレ」の日が目立ちすぎるように思う。ここまで派手にやるとそう思う。3人もの要人がつぎつぎ来学されるのをみるにつけそう思う。

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/moyoosi/event/071018jinrui.html
http://www.ritsumei.jp/press/detail_j/topics/315 



2007年11月12日(月) 1万5千円割れ

 今年の冬は寒いと予想されていた。夏暑く,冬寒い,当たり前のことだけれど,暖冬になれた身には厳しい。実際今日は寒い。この寒さ,南草津駅のホームに立っていると,寒さがこたえる。そう言う季節だ。

 そのせいか?株価もさえない。後場に入って続落。終値はともかく,ザラバではあるけれど,1万5千円割れ。やはり,サブプライムローンなどが重いようだ。



2007年11月09日(金) メールを見過ごして

 毎日,多くのメールが来る。スパム・メールは消去しておしまいだけれども,そうでないメールでも,急いでいると,十分目を通せていないことがある。で,メールでお話ししましたように,と言われて,えっ,そうだったっけ,と思うことになる。改めてメールを読み直してみて,そう言うことだったのか,と思うことがある。

 ここ数日の間に,そういうことが2度ばかりあった。大あわてでそれを修復した。それも一時的な弥縫策で,本格的にはまだ終わらない。それをフォローするのに,もう少し時間がかかりそうだ。あれやこれや頼まれて,そして,いつも書くように,ついつい引き受けて(安請け合いと言うべきか),後になってあわてるというのが,最近の傾向である。反省猿ではないが,「ハンセイ!」というところだ。



2007年11月08日(木) 執行部会議

 昨日教授会が大所帯で会議にならないと書いた。教授会の前段階のものとして,執行部だけが話し合う,執行部会議というのがある。こちらはかなり率直な話し合いが行われる。私は,大学院MBAと文理総合インスティティートの両方で執行部として仕事をしている。さすがこちらは濃密な話し合いとなる。だから,教授会での会議がつまらなく見える。

 ただ,大学の教学組織というのは,企業から見えた方には奇異に思われるようだ。それは予算権限がほとんど無いと言うことである。これで何か事業を行うことなどできない。事務局がそれを担っているが,教学的な決定は教学組織が行うが,予算的なものは事務局が行うというのが大学の組織である。まだ,インスティテュートなどは教学側も少しは予算についてつっこんで話すことがある。だから,事業もしやすい。教授会はそうではない。

 通常,金を握っているのが権力を握ると言うことになる。ということは,教学組織は本当のところは権力を握っていないと言うことになる。だから,教授会の会議がつまらなく見えるという面もある。実はこの問題は,かなり根が深い。ここではあまり書くことができないけれど,昨日書いた権限委譲,分権化の問題と,実は密接な関係がある。大学が機動的に動けないのはそのあたりにも原因がある。国立大学などその典型だろう。私立大学でも,これまで述べてきたように,同様な問題はある。そして,当分これが改善される見通しがないように思える。文部科学省という官庁に規制されている大学という組織では,なかなか民間のような機動的な動きがしにくい。構造的な問題もあるので,なかなか難しいと思う。ブレークスルーの方途を探る必要があるのでは無かろうか。それが株式会社立の大学に期待されたところだが,実際にはそれも無理なようだ。

 ディーン,学部長に予算権限を与えるくらいの改革が必要だろう。そこでは教授会が小姑的な発言をするという今の仕組みでは成り立たないだろう。大学組織の根本的改革が必要だろう。その場合,学部長の責任は今よりかなり重いものになるだろう。その任に堪えられる人材が育っているだろうか。これまでの日本の大学ではそんな発想がなかっただけに,困難が多いと思う。



2007年11月07日(水) 会議について

 昨日も教授会があった。通常,会議は10人あまりまでの人数で濃密に行い,決定をする場であると考えられている。あまり大人数だと会議の体をなさない。教授会などその典型だろう。50人もの人数が一堂に会して,実のある話ができるとは思われない。発言者が決まってくる。おまけに,本当の意味ではほとんど何も決めていない。決めないと言うより,周知徹底・承認の場と化している。この人数で,かつ,本部主導の経営を行うと,こうなるわけだ。

 現場で決定できることが限られている。上意下達の場と化しているかにみえる。確かに,この大学では全学的決定のスピードが速いと言われている。その通りだろう。通常の大学ならこんなスピードは無理だ。その点が社会で評価されてもいる。ところが,教授会が形だけはかつてのままである。すると,勢いこうなる。組織を改編し,権限の配置も変えないといけないのだけれども,そうなっていない。その結果がこういうことになる。誰もが疑問に思いつつ変えられない。

 教授会に決定権限があるというのは,立て前にしか過ぎなくなっているように思う。それで自己満足している人もいるようだ。若い人たちは,本音ベースで考えているのだろう。そして黙って聞いているのであろうと思う。ましてや,大学の組織が大きくなりすぎている。本当は権限委譲すべき所はしなければならないと思う。ところがそれができない。立て前に縛られているからだろうと思う。悩み深いところだ。



2007年11月04日(日) 日本財務管理学会

 11月3日(土)は,福井県立大学で日本財務管理学会があった。朝早くから,サンダーバード1号ででかけた。前夜,福井駅からタクシーで行った方がよいと勧められていた。で,福井駅でN先生と出会ったので,もう少し人数をまとめていった方がよいということになり,駅で立っていた学生諸君に聞いて,我々より先に来た人がバス停で待っているという。それでは,そこへ行けば人数がそろうはず,ということになり,バス停へ行ったら,我々を含めて5人となった。5人はタクシー1台では無理と言うことになり,じゃバスを待とうということになった。結局バスで行ったが,到着したのは開始時間と同じ10時とあいなった。

 2番目の自由論題の討論者を務め,昼休みの理事会,そして総会,統一論題,懇親会と続いた。用件で時々場外に出て電話連絡をしなければならないという慌ただしさだった。11月4日の東京での校友大会に関わっての連絡である。私は携帯電話は持たない主義だが,少し前,ウィルコムを買った。携帯機能もついているので,先月の日本経営財務研究学会主催の時は役に立った。とはいえ,携帯で仕事に追いかけられるのはまっぴらだから,基本的に発信専用となっているのだが,こういう連絡に使うこともある。これだから,携帯はかなわない。

 夜は夜で懇親会終了後,K先生と痛飲した。やはり福井は魚と酒がうまい。またまた,よせばいいのにと言われそう。



2007年11月02日(金) JR遅れて寒くて

 今日もJRが遅れた。下記のような次第で遅れたようだが,嵯峨野線からの乗り継ぎが少し悪い時間なのだが,さらに電車が遅れて,京都駅のホームで30分以上立たされた。少し寒くなってきたので,ホームで立って電車を待つのも少しつらくなってきた。ちょうど私が乗ろうとした電車から遅れだしたようだ。だから,残念ながら遅れてきてハッピーとはならなかった。

 ま,自分の原稿の訂正作業をしていたので,時間は有効に使えたのだが,少し寒くなってきた中で,立って待っているのはよくない。自分の原稿に神経を集中させたいのだが,ホームでのアナウンス,親切のつもりだろうけれども,うるさい。何度も何度もアナウンスしていた。こう言うときは欧米のように静かにしてほしい。不親切だけれども。少なくとも,そう何度もアナウンスする必要はないと思う。

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 午前9時40分頃、JR神戸線:塚本駅付近で、はまかぜ1号のドアが閉まったことを示すランプが一時的に消えたため停車し、ドアの点検を行ないました。点検の結果、異常が無いことを確認し、運転を再開しました。このため、JR京都線⇒琵琶湖線方面・JR神戸線(姫路方面)の列車に15分前後の遅れや、運転取り止めが出ています。


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