singersong professor KMの日記

2006年08月31日(木) 青いハンカチ

 ワイドショーを見ていると,あの早実の斉藤投手の青いハンカチが話題となっている。何でも話題にするテレビの怖さ,おもしろさを感じる。確かに,この夏一番の話題になった。今朝もこの夏の若者,一方は,齋藤君,他方はボクシングの亀田(こちらはどういうわけだか,君付けでは呼ばない。呼び捨てにする)が両極端の話題として取り上げられていた。面白い視点だと思った。ま,何でも話題になる。こういうたわいのない話題は気楽に見ていられる。どうやら自民党後継者争いが盛り上がらないからだろうか。



2006年08月30日(水) 学会

 学会シーズンである。昨日,今日,明日もそのようだが,立命館大学で応用物理学会が開かれている。私の研究棟の1階が割合広いスペースがとれるせいか,受付となっている。理工学部関係の学会の受付が,どうして,こちらの研究棟を使うのかわからない。この学会のためかどうか,近江鉄道バスも新設なったきれいなターミナルに発着している。

 それにしても,毎朝,メールチェックで結構時間を要する。とにかくいらないメールが山のようにやってきて,それをせっせと消しているだけだが,中には重要なメールも混じっている。その選別が毎朝の仕事になる。そして,必要な返信を書いたり,ときには事務に連絡をしたり,これが毎朝の日課となっている。そしてすぐに時間がたつ。



2006年08月28日(月) 王子製紙によるTOB

 王子製紙による北越TOBは,いよいよ困難になってきたようだ(下記記事参照)。この問題の最終局面にさしかかっているようだ。この問題をどうみるか,われわれ財務を扱っている人間としては,整理しておく必要がありそうだ。M&Aの時代ではあるが,やはり敵対的TOBは困難だということだ。これは別に日本だけのことではない。TOBをされる会社の経営者が防戦するであろうことは当初より予想できたはずだ。どこかに見込み違いがあったのだろう。日本製紙が独自に北越株を買い集めたのが想定外であったと思われる。

 この問題への需要側の意見が,日経8月5日号に掲載されていたが,そのほかの多くの見解は投資家側の意見が多かったように思う。同記事では日本印刷産業連合会が王子と北越の統合に反対する声明を決議し,公正取引委員会に意見書を提出したと報じていた。寡占に対する懸念を表明したものであった。M&Aというと,華々しい側面ばかりが報じられるが,それが各方面にプラスの影響を及ぼすだけではないことにも留意すべきである。今回のように,必ずしも行き詰まってもいない,好調企業である北越製紙に対するTOBは,単に企業価値向上,という理屈だけでは納得を得にくいのではなかろうか。企業価値すなわち株主価値と置き換えても良いわけだから,世の中には株主だけが存在しているのではない。企業には多くのステークホルダーがいるわけで,そのあたりのバランスが重要だということだ。

 今回に限らず,最近のM&A関連の報道で,公正取引委員会の動きが余り報じられないのは,いかがなものであろうか。風潮といえば風潮だが,また,これはアメリカでもそうだが,最近は証券市場でのフェアーは問題にされるが,商品・製品の取引の方のフェアーは見過ごされがちだと思う。フェアー・トレード=公正取引,は証券取引だけではなく製品取引についても,当然問われてしかるべきだと思う。否,むしろこちらの方が日常生活に及ぼす影響は大きいはずである。もちろん企業の自由な営業活動を何でもかんでも制約するのは良くないが。

----------------
王子、北越買収を断念 TOBの成立困難

 国内製紙業界最大手の王子製紙が、同6位の北越製紙との経営統合を、当面、断念する見通しとなった。北越に対して仕掛けている株式公開買い付け(TOB)の成立条件である北越株50%超の取得が、極めて困難となっているため。王子は週内にも最終判断を下すとみられるが、経営戦略の抜本的な見直しを迫られることは必至だ。
 今回のTOBに対しては、北越株24・4%を保有する筆頭株主の三菱商事が拒否姿勢を示しているほか、日本製紙も9%弱の株式を取得して反対を表明。北越の創業地である新潟県の地元金融機関や取引先なども北越支持を表明している。
 王子はTOB成立のために、(1)800円としているTOB価格の引き上げ(2)50%超としている北越株取得目標の引き下げ(3)9月4日と定めたTOB期限の延長−の条件変更ができるが、終盤に入っても北越側の抵抗は強く、条件変更に踏み切ってもTOB成立は厳しいとみられる。
 王子は27日、「条件変更を行わないと決めたわけではなく、引き続き成功に向け努力する」との談話を発表したが、社内には「TOBが成立さえすればいいというものではない」と条件変更に慎重な意見があり、残る1週間で事態が好転しない限り、条件変更は見送られる見通しだ。
 王子は北越買収により、企業の枠を超えた設備の統廃合を進めて高収益体質を築くことを提案。業界再編をも視野に入れ、三菱商事と協力関係構築も模索していた。しかし、三菱商事は北越との提携戦略を明確にしないまま交渉を拒み続けており、今後、両社の間にしこりが残る可能性もある。(産経新聞) - 8月28日8時2分更新



2006年08月25日(金) 惑星

 惑星の数が増えるのか減るのか,結局8個に減らすという案が採択されたという。結構新聞でも取り上げられていて,興味深かった。なにせ,あの日経新聞が1面で(トップではないとはいえ)取り上げるくらいだから,いかに関心が深いかということだと思う。水・金・地・火・木・土・天・海・冥と暗記したことを誰でも覚えている。それだけに関心が高かったと思われる。この間の経緯をうまく解説しているものがあったので,下記に紹介しておく。

−−−−−−−−−−−−−
【視点】惑星の定義を明確化
 天空で、いつも決まった円周上を動く恒星と違って、火星や金星は天空をさまようように動くことから「惑星」と名づけられた。その惑星の定義をめぐる国際天文学連合の議論は、科学的な知見だけでは決着がつかず、政治的思惑や研究者の心情までが交錯して、とまどいがちに迷走した。
 新たに決まった太陽系惑星の定義では、水星から海王星までの8個の惑星と、冥王星などの矮(わい)惑星の区別が明確にされた。迷走したとはいえ、最後は科学的に説得力のある定義が承認され、「惑星とは何か」という問いに、明確な答えが示された意義は大きい。
 しかし、4分の3世紀にわたって惑星としてきた冥王星を、惑星から外すことには根強い抵抗があった。冥王星が外れると、米国人が発見した惑星がなくなってしまう。
 最初に提示された「太陽系12惑星案」は、政治的配慮による産物だといえる。冥王星を惑星にとどめることを大前提に、それに合うような惑星の定義を作った結果、他に3個の新惑星と、さらに12個の惑星候補がリストアップされた。
 反対意見の集中砲火を浴びたのは、政治的配慮の濃厚さに比べて、科学的な説得力が乏しかったからだろう。次に示された「8惑星案」は、科学的には説得力があり多くの賛同が得られた。ただし、最終段階では「政治的配慮」と冥王星の地位を守りたいという「心情」を無視できないまま、投票による採決に持ち込まれた。
 議論が迷走したことは、あながち悪いことばかりではない。議論の行方が世界中で注目されたことが、太陽系や天文学への興味を抱くきっかけになればいい。人類は、天空をさまよう惑星に古来、特別な興味を抱き、占星術や暦に取り入れてきたのだから。(中本哲也)
(産経新聞) - 8月25日8時2分更新



2006年08月23日(水) 地球温暖化の影響?

 地球温暖化の影響だろうか,最近は集中豪雨がよくある。昨日も大阪の豊中で1時間に110ミリという記録的な豪雨が観測された。大阪府では史上2度目の「記録的大雨情報」が出されたと報じられている。

 箕面で箕面で28ミリ,大阪市内で11ミリだったと報じられている。調べればわかるが,西宮では0ミリであった。神戸市でも0ミリ,能勢0ミリ,堺0.5ミリであった。いかに局地的な豪雨であったかこれでわかる。そこまでは,しかし,報じられていない。

 温暖化と都市化とで集中的に大雨が降りやすいようだ。データ的にも立証されている。下記記事でそれを知った。実感通りだ。下記記事は東京から横浜にかけての地域のものであるが,同じことは関西でも言えるだろう。

 地球環境問題は今後ますます重大になってくるのだろう。行き着くところまで行き着かないとダメなのだろうか。アメリカ政府の行動などを見ているとつくづくそう思う。中国も同様だが。日欧はそれよりは積極的だ。京都議定書を批准しない大国の横暴には鼻持ちならないものを感じる。

 もちろん日本も海洋資源などについては責任がありそうだ。今朝のニュースでもマグロの漁獲が減って,値段が高騰しているという。いつの日が,刺身がまったけ同様の高級品になってしまうのだろうか。それまでにもっと食べておこう,などというのは身勝手というものでしょうね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
羽田6倍・横浜2倍、関東の夏「どしゃぶり」強さ増す

 関東地方では、夏の激しい雨が近年、大幅に強さを増していることが、東大大学院生らのデータ分析で明らかになった。
 院生らは、日本が広く夏の太平洋高気圧に覆われる気圧配置の時に関東地方で降る雨の強さを、1976年から2002年まで27年間の8月のデータで調べた。
 気象庁のアメダスの観測地点ごとに、雨が降った日に記録された1時間あたりの最多雨量を抜き出して平均化し、その推移を年とともに追跡。その結果、近年の強雨傾向が、東京から横浜にかけての沿岸と北関東で特にはっきり現れた。
 1989年以降14年間の平均値をそれ以前と比較すると、沿岸部では、東京都の羽田が6・3倍、新木場が5・4倍、神奈川県の横浜が2・0倍の強さになっていた。北関東では、栃木県の小山が6・4倍、茨城県の古河が4・6倍など。
(読売新聞) - 8月22日14時37分更新



2006年08月21日(月) とにかく暑い

 とにかく暑いの一言に尽きる。この間,18日(金)は東京への日帰り出張で,東京も暑かった。仙台からきている先生には相当こたえているようだった。その東京と比べてなお暑いのが関西だ。

 昨日20日は名古屋へ行ったけれど,こちらも暑かった。日本全国どこへ行っても暑い。今年は梅雨明けが遅かった分,暑さも遅くまで続いているように思う。毎年毎年,暑い暑いと言っているうちに秋になるのだが,今年もその秋を待つより仕方がなさそうだ。

 プレジデントビジョンというサイト(http://www.president-vision.com/)で社長インタビューが出ている。「Today's President」と題してインタビューが続けられている。5回に分けて行われているが,最近のものは,株式会社武蔵野代表取締役社長の「小山昇」氏である。ようやく第5回を終えた。この人にはここのところ,注目しており,著書も買うようにしているが,今回のインタビューもまた面白かった。こういう社長がいれば,どんな会社も元気になりそうの思う。我々も見習うべき点が多いと感じる。

 閑話休題

 高校野球決勝戦。今年の熱戦にはつい注意が向かってしまった。ついつい,ネット観戦をしてしまった。それにしても良い試合だった。まさに球史に残る試合となった。



2006年08月17日(木) 採点は気が重い

 試験の採点は,締め切り間際にならないと進まないようだ。昨日も締め切り間際とあって,急ピッチで採点を進め,おおむねできあがった。採点は講義の締めくくりという意味でも重要なのだが,講義をする側からすれば,どうしても「後ろ向き」の仕事という感は否めない。もはや講義で修正して学生の学習を促すこともできない。ただただ良否を判断するだけだ。改善につながるとすれば,来年度以降の講義で改善できるだけだ。まさに,「クイックでないレスポンス」ができるだけだ。採点していて,教え方のまずさに気づいても,もはや取り返しがきかない。手遅れである。そう言う仕事というのは気が重い。だから,後回しになり,締め切り間際にならないと仕上がらないわけだ。

 私の場合,だいたい合格目標ラインは7,8割においている。採点の結果,目標をまずまずクリアした。得点調整など不要であった。その意味では見事な着地だった。そして,いつも気になるのが4回生だ。就職活動もあって,この前期試験は厳しい。私の講義は一発勝負がきかない。だから毎年4回生の合格率は高くない。就職が決まったからどうのこうのという,泣き言というか,言い訳というか,が答案に書き連ねてあることがある。でも,試験が終わってからではどうしようもない。4回生だからといって救済をするわけではない。4回生でもけっこう得点している学生諸君もいる。だから,あえて言えば,最後の1,2点をまけてあげるくらいだ。



2006年08月14日(月) いつダウンするか

 松村研究室のHPがアップされている,「ファイナンス」系のサーバーが不安定だという。いつダウンするかわからないので,今のうちにバックアップをとっておくようにという指示を受けた。今のところ,とりあえず立ち上がっているようだ。

 今年は,早めに私の実家,妻の実家の墓参りをすませたので,少しは気が楽である。詳細は控えるが,レフェリー論文が舞い込んできて,仕事が増えた。断ればよいようなものだが,やはりこれも「業界」への貢献,つまりは社会的責任だとの思いから引き受けた。

 ゼミ卒業生のSTO君などは,休みも取れずがんばっている。それを思うと,文句は言えない。企業戦士はよく働く。それに,ようやく暑さも峠を越しそうだ。朝晩が涼しくなってきつつある。今朝あたりは相当暑かったが,昨日の朝などは,涼しかった。これから少しずつ涼しくなっていくはずだ。

 ありがたい。



2006年08月13日(日) 大学のサーバーダウン

 ファイナンス系サーバーが停電でダウンしたと書いた。昨日は関西でもあちこちで落雷があったようだが,それで大学全体のサーバーもダウンしたのではなかろうか。全然大学にアクセスできない。悪いことに大学全体がお盆の休暇中に入っている。修復は当分されないのではなかろうか。

 メールサーバーなどが復活すると共に,その他の大学のサーバーも復活しているようだ。ただし,ファイナンスのサーバーはなお復活していない。だから,松村研究室のHPはまだ復活しない。

 夏休みにはよくこういうことが起こる。いつぞやもそうだった。



2006年08月11日(金) 一斉休暇

 立命館大学には職員の一斉休暇というのがある。国公立大学にはないが,たいていの私学にはある。かつて京都の大学にはお寺関係の人が職員として大勢働いていた。この盆休みには,自分のお寺の仕事,つまり檀家回りをするわけだ。最近はだいぶそう言うのは減った。龍谷大学などは別だろうけれど。私はよく知らないけれど,京都以外の私学でも,学生も来ないので,一斉休暇があると思う。

 別に大学だけではなく,世間は静かなように思う。朝の通勤電車もかなり空いている。いよいよお盆休みモードに入ったのだろう。でも,研究には休みはない。むしろ書き入れ時だ。とはいえ,この暑さ,ペースは鈍る。



2006年08月10日(木) 最近

 7,8,9日と鹿児島での研究会に参加してきた。暑さはどこも同じ,日本中がうだるような暑さの中にあるようで,当然のことながら,鹿児島も例外ではなかった。

 最近盛んに,ロナルド・ドーア「誰のために会社にするか」(岩波新書)を薦めている。それにしても,ファイナンスのサーバーが学内の停電の影響から落ちてしまったのではないだろうか。松村研究室のURLが開かない。この日記にはちゃんとアクセスできるのだが。



2006年08月05日(土) 最高気温

 昨日は京都の最高気温が36.2度ととんでもなく暑かった。今日5日の最高気温は36.7度だったという。岐阜県では38.6度だったという。で,この暑さの中,早朝に墓参りに出かけた。とにかく暑くなる前に墓参をしておこうというわけだ。自宅から自転車で30分あまりの所に,墓がある。盆を前に早めに参ろうというわけだ。

 帰宅後大学へ出かけたが,今日は「経営管理研究科」教授会。こんな暑いさなかの教授会もたまらない。7日から9日にかけての鹿児島でのセミナーもきっと暑いだろうと思う。長梅雨の後はいつも暑かったのだっけと思ってしまう。毎年繰り返される暑さだけれど,性懲りもなく,何でこんなに暑いのかなどと毎年毎年思ってしまう。そういえば,今は亡き我が親父がこう言っていたのを思い出す。「夏は暑いもんだ」。つまり,当たり前のことを言うなというわけだ。



2006年08月04日(金) 亀田興毅の「勝利」

 ボクシング世界戦での亀田興毅の「勝利」に話題が沸騰している。私は試合を見ていないので何とも言えないが,ま,ホームタウン・デシジョンという奴だと,すぐに思ったものだ。TBSに抗議が殺到しているというニュースを読むと,それほど関心が高かったのか,とも思った。確かに特異なキャラクターで人気が沸騰する理由もよくわかる。テレビ局が祭り上げたヒーローであることは間違いない。その一挙手一投足が注目されている。社会がヒーローを求めている。みんな,何か満たされていないと感じているからだろう。それにしても,みんながこんなに熱中するのもまた異常だと思う。



2006年08月03日(木) 暑い

 暑い。ただただ暑い。歯科医で治療の続きをしてもらったが,すぐに終わって,また明日,ということになった。ま,短時間だから文句は言えない。歯科医へ行って戻るだけで,汗びっしょりだ。ニューヨークでは38度を超える暑さだという。京都でも10年余り前,1994年8月8日に39.8度という記録がある。今年は記録破りにはならないだろう。今朝など窓を開けると,涼しかった。もっとも,すぐに暑くなったけれど。日本の場合,おまけに湿度が高いから過ごしにくい。


 < 過去  INDEX  未来 >


singersong professor KM