singersong professor KMの日記

2005年04月30日(土) JR事故等々

 連休が始まった。連休前日の28日の仕事が一段落した段階で,気が抜けたのか,またまた,熱が出た。研究室でうとうとしたのがいけなかったのかもしれない。今回は時節柄か,帰宅後ぐったりして熱を測ったが,37度4分程度の微熱ですんだ。それでも29日は休日ということもあり,大事をとって休養を取った。

 それにしても,連日のJR事故報道だ。そういうと,28日のことだが,N社のF氏より電話があった。立命館大学の学生3人がJR事故で負傷したという情報を大学はそれをどこで手に入れたのか,という質問だった。で,事務で聞いてみた。今回は,学生諸君からの申告によるという。ただ,かなり重大な場合,例えば草津近辺で何かあったなどという場合は,事務室から該当すると思われる全学生に電話をして確かめるとのこと。そういう意味では,立命館大学の危機管理は,人海戦術ではあるが,確実な方法だ。

 過去にそうしてきたという。なかなか見事なものだと,我ながら感心する。そういう地道な努力は,私は高く評価する。基本的なことができるということは,すごく大切だと思うからである。

 また,次のような報道も見かけた。「JR西日本(大阪市)の村上恒美安全推進部長は30日午前の記者会見で、脱線事故のあった福知山線が過密ダイヤで、電車遅れが頻繁だと指摘されていることについて、「必要があれば見直していきたい」と初めてダイヤ改正の可能性に言及した。」ここでも,またしばしば「過密ダイヤ」と表現されているが,間違いだと思う。東京の山手線などもっともっと「過密」だ。「過密」が問題なのではなく,「ダイヤにゆとりのないこと」が問題だと思う。しょっちゅう遅れるのは,ダイヤに無理があるからだ。ダイヤを見直して,無理なく,かつ延着しないダイヤにすべきだと思う。ダイヤ上2,3分速いより,それくらいなら遅くても正確な方が利用者としては助かる。



2005年04月28日(木) JR事故再論

 今回のJR事故,ホントに痛ましい。他人事とは思えない。尼崎の友人のS氏も救助活動にあたったとのこと。そしてメールによると「最初に現場を見たショックがまだ残っています。」とのこと,そうだろうと思う。

 それにしてもJRトップの対応を見ていて腹が立つ。全然わかっていない。これに関連してコンサルタントの岸本光永氏からの便りでも次のように言われている。全く同感だ。

 「この事件の背後にある企業体質あるいは企業文化について、予てから感じるところが多かった。JR、NTT、NHKに代表される旧公営企業体、制度的に守られてきた金融機関、三菱自動車等の旧財閥系伝統企業に共通の問題点が見えてくる。これらの企業は伝統的に新卒採用中心で、中途入社を基本的に行わない企業である。問題の起きる背後に異質な意見、考え方を排除する企業体質が強く内在していると感じる。」

 「今回の大惨事においても、JR西日本内部での対応は真実を追究するよりも、仲間をかばう方が優先するような言動、行動が表れたことが言われている。戦前の日本軍も同様であったように、は過去何回も繰り返された同質社会の行動様式である。同質社会の中では異質な意見を言うことが出来ず、この延長として、問題に対する問題追及や反省が行われることは行われることはない。」

 実際,大学なども同様の問題を孕んでいる。ただし,教授会などはかなり異質分子が多いことは事実だ。それでも問題を感ずることは多い。いくら途中入社組がいても,トップが変わらないと体質は変わらないだろう。難しい問題だ。



2005年04月27日(水) JR事故に思う

 連日JR事故が報道されている。昨日も経済学部の井澤先生とこれだけの死傷者が出ていたら,誰か知っている人間も巻き込まれているだろうし,われわれの学生も巻き込まれているかもしれないと話した。同志社,京女,龍谷などの学生が巻き込まれたという。今朝聞いたところだと,われわれBKCキャンパスの学生も3名が負傷したという。

 ここで私がいつもJR遅延のことを書いているが,JRのダイヤにかなり無理があるように思う。スピード化で私鉄に勝つことばかりにこだわっている。ダイヤにゆとりがない。通常,少しゆとりをもたしておいて,ちょっとした遅れなら取り戻せるようにしておくものだ。ところが,最近のJRのダイヤにはゆとりがなさ過ぎると聞いたことがある。そうだろう。

 東西線完成後,尼崎で東海道線と相互に乗り入れている。それでダイヤはますます厳しくなっている。今回の事故も,伊丹駅でのオーバーランによるダイヤの遅れを尼崎までの間に取り戻そうと躍起になってスピードを上げすぎたのが大きな原因だろうという説がある。

 少しでも遅れたら「電車が遅れましたことをお詫び申し上げます」という放送をよく聞く。数学科の山田先生が駅構内の放送で,We apologize ****という謝りの放送,少し大げさではないかと言われていたのを思い出す。せめてsorryくらいで十分ではないかというわけだ。

 少しでも遅れたら,上司から注意を受けるというのをテレビで言っていた。そうだったのか。乗務員の気持ちとしては,乗客に謝っていると言うより,上司に謝っていたのか。だからあんなに,クソ丁寧に謝っていたのかと思う。JRの乗務員にその真意を聞いてみたい気がする。誰か知っていますか。

 閑話休題

 次の記事を発見。おいおいという感じですね。
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 二十七日午前十時十五分ごろ、JR京都線の京都駅に入った野洲発姫路行き下り新快速電車(八両編成)が停車位置から約十メートル行き過ぎた。電車は停車位置まで戻り、乗客の乗降後、出発した。当該電車を含め、遅れなどの影響はなかった。 (神戸新聞)



2005年04月26日(火) 大変な事故

 昨日の尼崎での大変なJR事故。今朝もテレビで延々とニュースを流していました。私の友人・後輩があのあたりに住んでいたり,あのあたりの出身者であったりします。メールによると,消防団として出動していたとか,実家があの事故の200メートルの所にあるとかでびっくりして実家に電話したとかの情報が入ってきている。やはり,尼崎というと,近い,という実感がある。そして,毎日JRで通勤していることもあって,他人事だとは,とても思えない。



2005年04月25日(月) 日曜日

 昨日の日曜日は良い天気。またまた女房殿と,あちこち動いた。で,新京極に出来た「紀伊国屋」。行ってみたけれど,専門書はおいていない。場所柄仕方ないかとも思うけれども,われわれにはお呼びではない。大学院生諸君に京都に「紀伊国屋」が出来たよと話したけれど,研究者にとっては行く価値はない。ただし,昨日は,買いたかった「日経PC21」という雑誌を買い求めた。

 で,午後はずっと,その雑誌の特集「パソコンを速くする特効薬30」というのを読みながら,自宅の古いPC(これがソニーの少し前のVAIOで,おまけにOSがウィンドウズMeときている)の「高速化」に取り組んだ。ま,遊び半分でないと馬鹿馬鹿しい話だけれど,多少ウィンドウズがどのように動いているのかの「勉強」にはなる。ご存じの通り,パソコンと「遊び」だすと,際限もなく時間がかかる。ほどほどにしておいた。



2005年04月23日(土) ホリエモンを読む

 最近,といっても昨日発注しておいた,堀江貴文「稼ぐが勝ち」(光文社)を夕方京都駅前アヴァンティ書店で受け取り,車中で読み始め,半分くらい読んだところだ。けど,なかなか良いことが書いてある。また紹介しようと思うけれど,ほとんど正しい。というか,私が考えていることとさほど違わない。違うところもあるが,さほど間違っていない。若い人には元気を与える本でもある。当たり前のことしか書いていないが,その当たり前のことを実行しているところがエライ。

 立命館大学OBのスガシタ・ファイナンシャル・サービス社長,菅下清廣氏と,昨日会食したが,いつもながらに元気である。この人の「若い株でお金持ちになる」(幻冬社,2005年)だとか,「株で儲かる人の30の約束」(中経出版,2003年)などの本でも,まさに当たり前のことが書いてある。そして氏はそれを実行されている。それがエライわけである。学生諸君になら,私としては,後者を薦めたい。まさに「当たり前」のことが書いてある。

 ホリエモンといい菅下氏と言い,当たり前を実践している。で,成功している。この当たり前を実行できないのが並みの人間だ。でも,その「当たり前」を少しでも実践していけばよいのだと思う。



2005年04月21日(木) JRだとか

 今日もJRが遅れていた。京都駅で見ると45分遅れとか何とか書いてあった。幸い今日は急いでいなかったし,午前中に仕事が入っていなかったので,京都駅のアヴァンティの書店で,先日注文しておいた,「なぜライブドアはフジテレビを乗っ取ろうとしたか1?」という本を受け取りに行ったので,電車の遅れは気にならなかった。

 で,本を受け取って50分遅れの電車に乗った。その電車は,今度は,急病人発生で大津駅でさらに遅れることになった。そうなると,当然のことながら南草津駅での近江鉄道バスの接続が悪くなる。でも,昨日コピーしておいた「文藝春秋」5月号「総力特集・平成ホリエモン事件」というのを,大学へ着くまでに読み終えることができた。

 アヴァンティ書店で,確かに,T君の言うように,光文社新書「さおだけ屋はなぜ潰れない」が山と積まれていた。実はその話を聞いてすぐ発注して読んだ。でも,同時に発注した,光文社新書「経営の大局をつかむ会計」の方がはるかに良くできていた。「さおだけ屋」は余りにも初歩的すぎて,私にはつまらなかった。それはともかく,今回のライブドア事件についてはまとめておきたいと思っている。



2005年04月19日(火) 結局

 ライブドアvsフジテレビ,結局落ち着くところに落ち着いたという感じ。時間があれば,この問題について整理しておきたいと思っている。マスコミ報道の中にはおかしなのも散見できるし,ましてや街の声などは,全く本質とほど遠いものもある。当然ではあるが,こういう問題になると,記者諸君はどうやら,かなり弱いことがわかる。だから,ミスリーディングな情報を流し,それに流された「街の声」が出る。「誤り」の相乗効果だ。こんな間違いが広まるのが世の常と言えばそうだが,これが「戦争への道」であったりしたら,怖い話だ。ジャーナリストの責任は重大だが,大丈夫なのかと思ってしまう。

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フジ、ライブドアと和解 ニッポン放送を完全子会社化

1470億円支払い、資本参加も
 ニッポン放送の経営権を争ってきたフジテレビジョンとライブドアは十八日、東京都内で共同記者会見を開き、ライブドアの持つニッポン放送株をフジテレビが全株買い取って同放送を子会社化するとともに、フジテレビがライブドアの第三者割当増資を引き受けることを柱とした資本・業務提携に合意した、と発表した。ライブドアによる敵対的M&A(企業の合併・買収)に端を発したニッポン放送の経営権争奪戦は、七十日間の混迷の末、双方の和解で幕を下ろした。
 合意の骨格は、(1)フジテレビはライブドアが保有するニッポン放送株全株を千三十億円で買い取り、ニッポン放送を完全子会社化する(2)フジテレビはライブドアの第三者割当増資四百四十億円を引き受け、最終的にライブドア株式の12・75%を取得する(3)フジテレビとライブドアは、ニッポン放送も含めた「業務提携推進委員会」を設置し、放送と通信の融合に向けた協議を開始する−の三点。
 今回の資本・業務提携について、共同記者会見をしたフジテレビの日枝久会長は「マスコミとしての公共性、社会的使命を果たす上で、障害となるリスクはないと判断した」と説明。ライブドアの堀江貴文社長は「通信と放送の融合による新しいビジネスモデルをつくることは十年前からの目標。ワクワクしている」と話した。
 合意によると、フジテレビはまず、ライブドアの子会社でニッポン放送株の32・4%を保有するライブドア・パートナーズを計六百七十億円で買収し、同社が同放送の株主総会で行使できる議決権ごと手中に収める。そのうえで、五月下旬をめどにニッポン放送による自社株の株式公開買い付け(TOB)を行い、ライブドアをはじめ少数株主が持つ同放送株を取得。さらに、「産業活力再生特別措置法」の支援措置を活用することで金銭による簡易株式交換を行い、九月一日までに残りの全株式を取得する。
 ニッポン放送株の買い取り価格は、一株あたり六千三百円とした。フジテレビが実施したニッポン放送株のTOB価格は五千九百五十円だったため、TOBに応じた株主からは批判も予想される。この結果、フジテレビはすべてのニッポン放送株を買い取るために、ライブドア側に支払う千三十億円のほか、他の少数株主からの買い取りに二百八十億円を費やす計画だ。
 一方、ライブドアは同放送の経営権を放棄する代わりに、「インターネットと放送の融合」に向けた事業提携への道を開く。具体策はフジテレビ、ニッポン放送それぞれとの協議で詰める。
     ◇
 【基本合意のポイント】
 一、フジテレビはライブドア・パートナーズを、六百七十億円で買収
 一、フジテレビは、ライブドア本体が保有するニッポン放送株を買い取り、同放送を完全子会社化
 一、フジテレビはニッポン放送株を一株六千三百円で取得
 一、和解に伴い、フジテレビ側がライブドアに支払う資金総額は千四百七十億円程度
 一、フジテレビがライブドアの第三者割当増資に応じ、14・61%を取得(増資後の保有比率は12・75%)して資本参加
 一、フジテレビ、ニッポン放送と、ライブドアが放送・通信融合について「業務提携推進委員会」の協議開始
(産経新聞) - 4月19日2時49分更新



2005年04月18日(月) 雰囲気悪い

 NY株価下落,日中問題不安で,今朝も日経平均が一時11,000円を割り込むなど,不安定だ。雰囲気が良くない。特に,中国問題は何ともやりきれない。中国政府の居直りは,よほど国内が不安定であることを暗示している。国内を抑えきれないほどに中国政府は問題含みなのだろう。他方,日本側も問題含みだ。こんな大切なときに,わが国の首相は相も変わらず,「郵政民営化」にかまけている。この問題がほとんどまともに考えられていない。

 郵便貯金が財政投融資として,与党・政府が国会の議を経る必要のない,第2の予算として,奇妙なところに使っていたのが最大の問題で,それは2000年の制度改革でかなり改善されてきている。「民営化」が必要なのではなく,財政投融資資金が与党・政府の打ち出の小槌のように使われてきたのが最大の問題なのに,そしてその問題の最終的仕上げが問題なのに,「民営化」に問題をすり替えて,人気取りをしている。

 この人気取りが,日中問題をますます悪化させている。外相に任せたままで,首相は「郵政民営化」にかまけている。日中両方のトップが忌憚なく意見を言い合うことが必要だろう。もっとも両首脳の度量が狭いのが問題だが。どちらも国内人気取りに走っている。韓国トップもしかりである。日中韓がぎくしゃくしているようでは,とても東アジア共同体形成により,米国や欧州に対抗することなど出来ない。文化を共有しているアジアが欧米と対等に渡り合うためには,こんな体たらくでは話にならない。残念なことだ。



2005年04月17日(日) 飲んでます

 ここのところ飲む機会が多い。15日(金)は夜,サークルOBメンバー後輩と飲んだ。後輩とはいえ会社の重役さんだ。でも,昔に戻って話が弾む。16日(土)は京都会計研と夜の懇親会。さすがに,2次会のおつきあいは止めた。

 それにしても,桜見物最後の昨日今日は大勢の人出だ。というのも,私の住む御室は,ご存じの遅咲きで有名な御室仁和寺が近い。で,昨日もうっかり「御室」バス停からバスに乗ろうと思ったのが間違い。30分以上待ってもバスが来ない。来ないはずで大渋滞でバスが動けていない。来たと思ったら,当然ながら超超満員。結局タクシーで研究会会場の同志社大学へ。それならはじめからタクシーに乗ったら遅刻をせずにすんだ。判断ミスだ。

 今日17日(日)も,自転車で女房殿と桜を見に出かけたが,観光道路は大渋滞の様子。今日は自転車でスイスイと移動。O君が良いと言っていた,そしてまた,昨日のタクシー運転手が見事な桜ですよと言っていた,原谷へ出かけた。原谷は御室の山の丁度裏手ということもあって,時々散歩がてら出かけていたが,そんなに桜が咲いているなど,全然知らなかった。今日行ってみて,確かに良く咲いていた。ただし,入場料1500円は馬鹿馬鹿しいので,入場せずに眺めるだけにした。

 それにしても,ほんの半月くらい前まで寒い寒いと言っていたのに,今度は暑い暑い。この季節ホントに気温が大きく変化する。今日など,先週もそうだったが,汗をかく陽気だ。



2005年04月14日(木) 格好の教材

 ライブドアvsフジテレビ,は,私のような財務論担当者としては格好の教材を貰ったようなものだ。だから,あちこちの講義の第1回目にこれを話題に取り上げている。だいたい好評のようだ。新聞やテレビで取り上げられているけれど,体系的ではない。それを体系的に話すから,学生諸君も喜んで聞いてくれる。感想文などを読んでみても,好意的だ。

 話し出したらきりがないほどだ。1時間の授業ではすべてを話しきれない。第一,その講義全体では話すべきこともあるから,ライブドア問題だけを取り上げるわけには行かない。それでも,これを話題に取り上げ,他のところでも,関連して取り上げていけば,財務論も大事な問題を扱っているのだとわかって貰えそうだ。まさに,グッド・タイミング。財務論に対する学生諸君の関心が高まって,担当者としては「有り難い事件」が起こってくれたものだと思う。

 今日も和解方向の記事が出ていた(下記参照)。朝のニュース・ショーでも今朝は取り上げていた。ここ数日はライブドア問題が膠着状態ということもあって,取り上げられていなかったが,今朝は取り上げていた。どうしても一般人の間では堀江モンが好きだ嫌いだという議論になり勝ちのようだ。そういう好き嫌いの話しではない,底流の話から説き起こせるのがわれわれの強みだ。だから,学生諸君も興味深く聞いてくれる。まさに,堀江モンに感謝せねばなるまい。

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<ライブドア>フジ株取得を断念、和解協議に弾みか

 フジテレビジョンとライブドアの資本・業務提携協議で、ライブドア側は13日までに、フジ株を取得する提案を取り下げた模様だ。フジの経営にかかわろうとしていたライブドアの方針転換で、和解協議に弾みがつきそうだ。交渉が長期化すれば、株価下落など経営への悪影響が続きかねないため、ライブドアが歩み寄ったとみられる。代わりに、フジからネット配信のコンテンツ提供を受けるなど業務提携交渉に重点を置く構え。早ければ来週にも決着を図りたい意向だ。
 協議では、ライブドアが保有するニッポン放送株をフジに譲渡し、フジがライブドアに資本参加する和解案が浮上した。同放送株を譲渡する場合、ニッポン放送株の32%強を持つライブドアの子会社をフジが買収する案が出ている。ライブドアのニッポン放送株の平均取得価格は1株6286円だが、フジは買い取りにあたり、株式公開買い付け(TOB)価格5950円を堅持する構え。このため、子会社買収の「のれん代」などの名目で調整を図ることも検討されている。
 一方、業務提携に関する協議は、コンテンツの中身などをめぐり、なお隔たりがある模様だ。フジ側は「番組の著作権処理は困難」としているが、ライブドアは、あくまでコンテンツの安定供給を求める構えだ。
 ライブドアはこれまで、保有するニッポン放送株とフジ株の交換などを主張し、役員の派遣も求めていた。しかし、フジが強く拒否していた。
(毎日新聞) - 4月14日3時3分更新



2005年04月13日(水) やっぱり

 やっぱり落ち着くところへ落ち着く気配ですね。下記ニュースでライブドアとフジテレビが和解する方向だという。昨日,ライブドアの株価が300円割れという最安値となったので,今日は反騰する場面だが,下記ニュースの真偽確認のため取引が一時停止になっている。このニュースが確認され,取引が再開されたら,ライブドアの株価が反騰するのでしょうね。

 昨日,別のところで,ライブドア株を売った方がよいと取れることを書きましたが,今回の反騰で,まずは売り逃げて利益を確定するのが一番だということでしょうね。

 今回ニュースが事実としても,一筋縄ではいきそうもない,という直観がします。

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ライブドアとフジ、月内にも和解へ

 ニッポン放送の経営権を巡って攻防を繰り広げていたライブドアとフジテレビジョンは月内にも和解し、資本・業務提携を結ぶ方向で最終調整に入った。

 複数の関係筋が12日明らかにした。

 資本面では、ライブドアグループが過半数を保有するニッポン放送株を実質的にフジテレビに譲渡し、フジテレビがニッポン放送を子会社化する。同時に、フジテレビはライブドアが行う第三者割当増資を引き受けて資本参加する方向だ。業務面の提携内容も詰めている。

 フジテレビの村上光一社長とライブドアの堀江貴文社長が近く会談し、最終決断する見通しで、約2か月にわたる両社の攻防は、重大な局面を迎えた。

 関係筋によると、ライブドア側はニッポン放送の株主総会で合併などの重要事項に拒否権を発動できる3分の1超を手元に残し、残りをフジテレビに譲渡する案を示している。

 譲渡にあたっては、フジテレビがライブドアから直接買い取るのではなく、ライブドアの100%子会社で、ニッポン放送株を大量保有しているライブドア・パートナーズをフジテレビが買収することで、実質的にニッポン放送株を買い取る案が浮上している。

 また、ライブドアがフジテレビを引受先とする第三者割当増資を実施し、フジテレビがライブドアの発行済み株式数のうち、最大15%程度を取得する方向で調整が進んでいる。

 ただ、業務提携の内容については、双方の主張に隔たりがなおあるため、調整が続いており、今後、最終的な詰めを急ぐ。

 ライブドア側は両社で合弁会社を設立し、フジテレビが制作するテレビ番組をライブドアが運用するインターネット向けに提供する案を示しているものの、フジテレビ側は著作権処理などの問題を挙げて難色を示している。

 ライブドア側は当初、取得したニッポン放送株をフジテレビに譲渡する代わりに、フジテレビ株を一定割合取得する案をフジテレビ側に示していた。

 しかし、フジテレビが強く反発したことに加え、ライブドアやニッポン放送の株価が下落する中で、早期の和解が望ましいとして、フジテレビの出資を受ける形での決着を目指すことにしたとみられる。

 一方、フジテレビ側も、当初の目標通り、ニッポン放送を子会社化できる利点があるため、双方が歩み寄ったとみられる。
(読売新聞) - 4月13日3時4分更新

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13日ライブドア売買停止、フジ向け増資の真偽確認

東証は13日午前8時20分、ライブドア  <4753>  の株式の売買を一時停止すると発表した。本日付読売新聞で「フジテレビ向けに第3者割当増資を検討」と報じられた。報道の真偽等の確認のため、売買が一時停止された。
[ラジオNIKKEI2005年04月13日]
(ラジオNIKKEI) - 4月13日8時32分更新



2005年04月11日(月) いよいよ

 新年度が始まって,第2週。いよいよ始まっちゃいました,というところ。2時間目,特殊講義の講師紹介の後,経営学部校友会の相談。3時間目「経営財務論」の講義をして,その後,Q&A作成,レジュメ作成などに追われ,印刷を依頼したのは午後8時という始末だ。この間,メールで仕事の話しも入る。

 まさに,いよいよ始まっちゃいました,という感じだ。



2005年04月10日(日) 花見

 今朝は,わが女房殿と花見をした。以前にも書いたが,わが家の近く嵐電・高雄口近くに桜の「名所」がある。時々テレビや新聞でも紹介されているが,余り遠方から人が集まるという場所ではない。地元民やよほどの好き者の桜の「名所」である。ここに毎年出かける。おそらく今日が今年の花見の絶好の日だろう。だから,相変わらずあちこちに大勢の人が出ている。

 高雄口で桜を見た後,山越まで,足を延ばした。こちらに桜博士「佐野藤右衛門」さんの庭があって,ここが無料開放されている,ここのしだれ桜は,円山公園のそれと兄弟なので,見事なものだ。そこから広沢の池まで出かけたが,こちらも見事に咲いていた。それに,これまで余り知らなかったのだが,宇多野ユースホステルの桜が開放されていて,これも見させて貰った。これで今年も桜を満喫できた。

 さすがに疲れて,帰りはバスに乗って帰った。わが家がそういう名所の近くにあるのは有り難いことだ。



2005年04月09日(土) 満開

 桜満開。京都駅は花見客で混雑していた。今朝乗ったのは「嵐山さくら号」と銘打った電車だった。それにしても,嵯峨野線,京都−二条間は単線だし,1時間3本体制。上りなどは変則3本体制で,わが「花園駅」でみると,昼間毎時12分,38分,50分などとなっていて,最大26分待ちとなるわけだ。

 都会を走っている本線(実は,この嵯峨野線,本来の名前が山陰本線という)で,単線なのはこの線くらいではないか。大変不都合である。大阪なら,片町線など本線でもないが,東西線となって大変便利だ。福知山線もやはり東西線とつながっていて便利になっている。山陰「本線」がんばれといいたいところだ。

 といって,市バスで京都駅へ行くとなるとこれが40分はかかるだろう。だから,不規則な間隔で走っているとはいえ,京都駅まで嵯峨野線で11分くらいだから,文句は言えない。実際,いつも満員だ。元来が京都は,大都会の割に交通の便がよくない。最近でこそ,地下鉄が南北の竹田−国際会議場間と東西の醍醐−二条間に走るようになったけれども地下鉄線から少しはずれると,結構不便だ。

 京阪電鉄の走る市内東側,地下鉄の走る市内中央部烏丸通沿線は,それなりに便利だろうけれど,西の方はなお不便だ。立命館大学の衣笠学舎,京都市内にあるけれど,京都市内の北西地域にあって,これが結構不便なのである。京都駅からの時間距離で行くと,ここびわこ草津キャンパスとさほど変わらないくらいなのである。で,私の住む花園駅近辺は,それと比べると不規則ながらもJRが走っているので,それでも便利な方なのだ。文句は言えない。



2005年04月08日(金) 今年の桜

 今年の桜は,咲き始めは遅かったが,咲いたらすぐにも満開という感じだ。京都もそうだったけれど,大学のある滋賀・草津はまさに,一昨日まで,つぼみだったのに,今日は完全開花。満開直前だ。今日も経済学部の先生と話したが,北海道で花が一斉に咲くというのはこんな感じだろうなと思う。



2005年04月06日(水) 講義準備

 いよいよ新年度入り。講義準備に忙しい。ファイナンス分野は,変化が激しく,新しい話題がどんどん出てくるので,レジュメやパワーポイント画像などかなり入れ替える必要がある。で,その画像を取り込むのだが,どれがよいのか考え込んでしまう。

 ただ私の場合,パワーポイントは大教室では原則として使わない。こういったプレゼンテーション・ツールは大講義向きではない。もちろん,大画面を用意してくれたら使わないでもないが,毎回毎回大画面を用意して貰うことも出来ない。だから,大教室では「原則として」パワーポイントを使わない。その代わりレジュメを用意したり,テキストを買って貰ったりする。

 とにかく,大学院「経営財務」,学部「経営財務論」,「ファイナンス入門」といった講義準備に忙しい。これも軌道に乗り始めたらうまく回っていくと思う。



2005年04月05日(火) ライブドアのレスポンス

 昨日,ライブドアのHPで,2004年の決算公告が見あたらなかったので,早速メールした。すると,今朝,手違いでそうなっていたので,なおしましたとの連絡を貰った。覗いてみると,確かに直っていた。クイック・レスポンスだ。本体従業員464人というこぢんまりした所帯だから可能なのかとも思う。逆にいえば,組織は大きくなればなるほど小回りが利かなくなるものだ。

 こういうクイック・レスポンスは,当然好感度アップにつながる。同じ事をフジテレビに期待できるだろうか。誰か試して貰いたいものだ。フジテレビの場合,決算短信と決算公告はアップされているが,有価証券報告書はアップされていない。ライブドアは有価証券報告書までアップしてある。この会社の財務情報を見れば,今度はこの会社が実業をしているのか,それとも虚業をしているのか,わからなくなる。これらは講義でも取り上げたいと思う。



2005年04月04日(月) 春のシーズン

 ようやく春を感じることができるが,今日などまだ少し寒さを感じる。今年の春は遅いようだ。どうやら3月が寒かったようだ。それも西日本で寒かったという。気象庁HPによると,今年3月「寒気は西日本、南西諸島に入ることが多く、西日本日本海側でも降雪となった。」「月平均気温は、北日本と東日本では平年並だったが、西日本では低く、南西諸島ではかなり低かった」そうた。(http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/press/0504/01b/tenko0503.html)

 で,桜の開花も遅れたようだ。下記ウェブ・ページでさくら情報がわかる。
さくら情報
http://www.tenki.jp/skr/index.html

 学生野球も始まり,立命が早速勝ち点1を上げた。もっとも相手は京大だからアメフトと違ってこちらはかって当たり前。下記ニュースならびにHPを参照するとよい。

関西学生野球連盟HP
http://olive.zero.ad.jp/kansaibig6/

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立命大、京大に快勝 同大は敗れる 関西学生野球春季リーグ

 立命大は14−1で京大に快勝し勝ち点を挙げた。同大は0−1で関学大に敗れて1勝1敗となった。
 立命大は1回、林憲(4年、立命館宇治)の右翼線二塁打を口火に5長短打などで4点を先制。2回は一死満塁から犠飛と敵失などで2点を追加した。
 同大は初回一死一、三塁から森中(4年、桐蔭学園)が三振を奪った球が暴投となり1点を許した。打線は関学大の左腕・宮西(2年、市尼崎)に4安打に抑えられ完封負けした。
 ▽京大−立命大2回戦(立命大2勝)
 京 大 000 001 000=1
 立命大 420 101 06×=14
 (京)尾藤、浜田、川添、江藤−岡田
 (立)山田、木村、大橋、谷角、黒田−西川
 ▽勝 山田1試合1勝
 ▽敗 尾藤1試合1敗
 ■大量点に山田、ほっと
 立命大は18安打の猛攻で快勝した。1点を争った前日と対照的な試合内容に、松岡監督は「初回に4点取り、先発の山田も気持ち良く投げられた」と振り返った。初先発だった山田も「大量点がありがたかった」と、ほっとした様子。大量点の勝利に中村真主将は「基本にしている打線のつなぎ、すきを突いて次の塁を狙う目標ができた」と笑顔を見せた。松岡監督は「これからは1、2点差のゲームになってくる。一つひとつのプレーを大事にしたい」と気持ちを引き締めた。



2005年04月03日(日) 開花

 今年は昨年より寒かったので,やはり桜の開花が遅れたが,京都でもようやく開花宣言がなされたようだ(下記記事参照)。今朝もわが女房殿と,近くを散歩したが,まだまだつぼみの桜が多かった。中に1本だけよく開いている桜があった。来週は,まさに本番だろう。わが家は近くに桜が結構あるので,桜には敏感だ。

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京都市内で桜の「開花宣言」 昨年より9日遅く
 
 京都地方気象台は2日、京都市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年よりも2日遅く、1953年の観測以来4番目に早かった昨年より9日遅い開花で、満開は約1週間後の見込みという。
 同気象台によると、3月中旬から下旬にかけて冷え込む日が多かったが、同月末から平年並みの気温に戻った。2日は終日、薄雲に覆われたが、移動性高気圧の影響で暖かな南風となり、京都市内の最高気温は平年より0・6度高い17・2度だった。
 下京区壬生川通五条上ルの花ホテルでは、前庭などの桜が三分から五分咲きと、はや見ごろに。通りがかったサイクリング中の観光客が車輪を止め、薄日に映える淡いピンクの花びらを楽しんでいた。
(京都新聞) - 4月2日21時58分更新



2005年04月02日(土) 新歓風景

 いつもながらの新入生歓迎ムードの学内である。初々しい新入生が学内をうろつくシーズンである。まず,生協が混む。まだ,新入生も学内事情がわからず,そんなに混雑していないが,もうしばらくすると混み始める。新入生はやはり,ウキウキしている。そんな中で,一人ポツネンとしているのをみると,まだ友人が出来ていないのだな,と思ってしまう。新入生はまず友達作りから始まる。ここで失敗すると,大学がつまらなくなると思う。そういう意味では最初が肝心だ。

 わが娘なども友達ができたなどというのを聞くと良かったと思う。大学時代の友人はしばしば一生の友になる。私の場合もサークルの友人にはいまだに会う。で,飲む。先日のOB会でもだいぶ飲んだ。しばらく会っていない友人でも,まさに,オンリー・イエスディ,つい昨日あったような話し方となる。そんな中で,そのときは来れなかった別の友人と会おうという話が出来たりした。社会人になってからのネットワークづくりは大事だと,昨日も紹介した菅下氏の著書でも書いてあったが,その中でもまず最初のネットワークは大学生時代のものであることも多い。だから,ここでの友人作りは結構大切なのである。新入生,サークル,そして,次はゼミナールとなる。

 閑話休題

 話はどんどん進んでいますね。立命館の拡大政策はまだまだ続くと言うところでしょうか。下記記事によると,今度は平安女学院の守山キャンパスも対象のようですね。一体どうなることやら。でも,毎年100億円の黒字を出す立命館としては,「安い」買い物なのでしょうか。

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市立守山女子高:立命館へ移管 「生徒の不利にならぬよう」−−市長会見 /滋賀

 守山市にある市立守山女子高(勝部3)と、平安女学院大びわ湖守山キャンパス(三宅町)を学校法人「立命館」がセットで取得し、守山女子高を立命館大の付属高校に移管する交渉が進んでいることが明らかになった31日、山田亘宏市長が記者会見し、経緯などを説明した。山田市長は守山女子高の移管について「少子化を見据え、官から民への流れの一環で検討している。前例のないことだが、生徒に不利になるようなことは絶対にしない」と話している。
 山田市長によると、昨年6月に女子高移管を立命館側に打診。その時点では不調に終わったが、同12月になって立命館側が移管話を持ち掛けたという。市は、女子高に毎年約5億円を負担し、校舎耐震化などの改修に今後10億〜20億円が必要と試算。山田市長は「財政的問題と、普通科通学区が全県1区となり、女子高の位置付けを明確にしたかった」としている。
 市によると、立命館側は来年4月に共学普通科で「立命館守山高校」として開校を目指しているという。市では、学校設置者を市から立命館側に移管し、卒業生の管理など女子高の財産をすべて引き継ぐ形にしたい考え。立命館側に、現在の生徒が学科を変わらずに卒業できるよう要望しているという。また教職員の身分については「市が全責任を持つが、できるだけ多くの先生が学校に残ってほしい」とした。市は2日から生徒、保護者、同窓会、教職員への説明会を行う予定。
 また、「びわ湖守山キャンパス」を将来、移管後の高校の校舎として活用する構想が明らかになったことを受け、キャンパス移転に反対する学生団体「平安女学院大学守山キャンパスの存続を守ろうの会」代表の川戸佳代さん(21)は「私たちと同じで、生徒は何も知らないまま決められている。キャンパスを追い出される形にもなり、腹立たしい」と話し、近く市に抗議する考えを示した。【阿部雄介】

4月1日朝刊



2005年04月01日(金) 若い株でお金持ちになる

 昨日,最近親しくさせていただいている,菅下清廣氏から「若い株でお金持ちになる」(幻冬舎)をいただいた。早速,昨日の帰宅途中,今朝の通勤途上の乗り物の中で読んだ。残り少しも読んで,読了した。

 元気を注入された。同氏の本は以前もいただいて読んだが,私などは株式投資の部分もさることながら,生活の仕方のような所に,むしろ感銘を受けてしまう。氏をよく知っているだけに,生き方の方に目が行く。今回も「運がよくなる9つの方法」に注目した。

 実に「当たり前」のことが書いてあるが,これがなかなか出来ない。紹介しておこう。1人の集まるところへ行かない。2健康に気をつける。3よい人脈づくりを心がけ,情報に敏感になる。4明確な目標をもつ。5ツキや運をコントロールする。6自分の好感度を高める。7笑顔で人に接する。8オープンマインドな人間になる。9「自分はツイている」と自己暗示をかける。

 以上だが,詳細は本書を読んで貰うより他ない。すべて実行すれば,充実した人生を送れること請け合いである。もっと早く読んでおくべきだったとすら思う。もちろんこんな新しい本を私の若いときに読めるはずもないのだが。若い人にはここだけでも読めば十分元が取れる本だと思う。1300円+税,となっている。私はいただいたのでえらそうなことは言えないが。


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