singersong professor KMの日記

2004年12月30日(木) 還暦?

 年賀状をほぼ書き終えた。で,幾人かの人に書いたのだが,「早いもので,今年(つまり2005年)は還暦。だが気は若いのですが」というような内容であった。そう,来年はついに還暦。自分がそんな年になるなんて,信じられない。還暦を迎えた誰でも,およそそんな気持ちだろうと思う。



2004年12月28日(火) 年賀状?

 近頃は年賀状を書くのがだいぶ遅い。まだ書いていない。年内には書き上げたい。以前,季節感がなくなったなどと行っていたが,自分の行動様式がまさにそれだ。だいたいが不精者。年を重ねる毎に,重症になっていっているようだ。忙しくなったということもある。他面で自分の能力不足もある。ま,仕方ない。こう思ってしまうところに,甘えがある。で,相変わらずの無精であり続けている。



2004年12月25日(土) 開通

 昨日あたりから大学の正門前の道を南西方向へ続く道が開通した。今朝もまだ通行車両は少なかったが,これから増えてくるのだろう。そのとき,正門前が混雑し,バスが遅れたりしないかと心配だ。大学を目の前にして渋滞などということのないように願いたいものだ。どうも,日本の道路行政は行き当たりばったりだ。

 別に行政だけではない。わが大学もそういうところがある。はじめからここに建物を建てるつもりだったのなら,なぜ早く建てておかないのか。今頃になって,キャンパスのど真ん中で建築工事をはじめるなど,不効率この上ない。当然高コストになるはずだ。

 こういう計画のなさは,日本全体に言える。些事にはこだわるが,大きな見取り図がない。戦略性がない。この点はかねてより野中郁次郎氏などが指摘されているところだ。で,それが日本の組織で未だに解決されていないのは残念なことだ。



2004年12月23日(木) 大掃除

 そう言えば,最近は暮れの大掃除をしなくなりました。子供の頃,暮れから大晦日にかけて,大掃除をしたものです。子供の私に役目はガラス拭きでした。また,毎年餅つきをしていました。わが家は本家の向かいにあったので,本家と合同での餅つきでした。鏡餅,丸餅,のし餅などを作るのを手伝いました。かき餅は冬の火鉢の友でした。私はとくに,かき餅の中に豆の入ったのが好きでした。

 近頃は正月への備えなどあまりしなくなりました。季節感が薄れてきていますが,これは自分がそうしているためもあって,人に文句を言えることではありません。



2004年12月22日(水) 年末になっても

 年末になっても会議会議で追われている。朝の会議は昼食をとりながら2時を回るまで続いた。おまけに今日は夜も会議の予定が入っている。忙しい大学だ。もっともどこの組織においても良くあることだが,他方で,そんなに忙しくない人もいる。組織とはそういうもののようだ。



2004年12月21日(火) ゆず湯

 今日は冬至でゆず湯の日。下記ニュースでも報じている。そういえば,かつては町屋には内風呂のない家が多く(わが家もそうだった),風呂屋(銭湯)へ行った。冬至は,ここに報じられているように,ゆず湯だった。ちなみに夏至は菖蒲湯だった。

 現代人の生活から季節感が失われはじめてから,久しい。こういうゆず湯などのニュースに触れると,ほっとする。先日もわが家で,そういえばこんな習慣がなくなったなどと話し合った。思い出すたびに「日記」に書いておいたらどうだと,娘に言われた。

 第一,銭湯が減っている。ほとんどが内風呂になっている。みんなと風呂にはいるというのは温泉くらいのものだ。そんなことを思いながら,そういうと最近,大勢で風呂に入ったのは,あれはなぜだったけと思い出してみると,小学校の修学旅行を還暦を期に有志で再度行った,そのときだった。銭湯そのものも減って,まして,ゆず湯や菖蒲湯などの伝統も忘れられつつあるようだ。

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<大阪>きょうは冬至 銭湯で「ゆず風呂」サービス

きょうは1年で最も昼の時間が短い日、冬至です。大阪の銭湯では、無病息災を願って「ゆず風呂」がサービスされています。

大阪市中央区の「末広湯」では、徳島県から届いたおよそ400個のゆずが、湯船に浮かべられました。ゆずには、血行を促進し、体を温める効果があるとされ、「冬至にゆず湯に入ると、風邪をひかない」と言い伝えられています。末広湯には、朝早くから近くの人たちが大勢訪れ、ゆずの香りを楽しみながら、ゆっくりと、湯船につかっていました。肌をなめらかにする効果もあるとされる、この「ゆず風呂」のサービスは、きょういっぱい、大阪府内の1005軒の銭湯で行われています。
(朝日放送) - 12月21日12時37分更新



2004年12月20日(月) 深夜のアメフト観戦

 昨夜は深夜のアメフト観戦となった。グラスを傾けながら楽しんだ。立命館大学が勝つとわかっているのだから,気楽な観戦だ。ほぼ最後まで見たので,今朝は眠かった。朝1時間目から同志社大学で非常勤講師だ。

 月曜日1時間目。私にとっては生活のリズムを作ることが出来るという気持ちで,この時間を選んでいる。また,他の人がいやがる時間だから,必ずバッティングなどが起こらないだろうとの読みもある。

 経済学部のN先生も月曜日1時間目を厭わないと言う。先生曰くラビット・ハウスなので家では勉強できないから大学へ行くという。そして,サラリーマン同様の生活スタイルを取っているという。私もそう言う点では同じだ。



2004年12月19日(日) アメフト

 最近はアメリカンフットボールが面白い。甲子園ボウルで立命館大学が法政大学に勝ったという情報(下記参照)が入った。深夜のテレビで試合を見たいものだが,明日の朝が早いので,見られるかどうか。

 ただ,対関学戦といい,今日の法政戦といい,少しもたついている。昨年のような圧倒的な強さを感じない。3連覇までは出来たけれど,来年以降は難しいと聞く。そういう意味では,今年正月のライスボウルを十分楽しんでおくべきかもしれない。

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甲子園ボウル、立命が法大を下して3連覇

 アメリカンフットボール・甲子園ボウル(19日・甲子園球場)――昨年と同じ顔合わせは、立命大(関西代表)が38―17で法大(関東代表)を下し、3年連続5度目の大学王座についた。

 3連覇は、日大、関学大に次ぐ史上3校目。

 立命大は、来年1月3日の日本選手権「ライスボウル」(東京ドーム)で、社会人王者の松下電工と対戦する。立命大のWR木下典明(4年)が年間最優秀選手(ミルズ杯)と甲子園ボウル最優秀選手に輝いた。

 ◆守備陣が法政の攻撃権奪い、突き放す◆

 立命が守備陣の活躍で勝利をたぐり寄せた。

 後半最初のプレーで法政の伊藤(4年、日大三)に91ヤードのキックオフリターンTDを許して勝ち越されたが、守備陣が圧力をかけて相手のファンブルを抑え、攻撃権を奪って同点TDにつなげた。

 さらに、相手QBに激しいタックルを浴びせて再び攻撃権を奪ってQB池野(3年、立命館宇治)が逆転TDパス。インターセプトからの2TDも加えて法大を突き放した。

 法大はパス獲得ヤードで立命を上回るなど健闘していただけに、勝負所での攻撃のミスが痛かった。
(読売新聞) - 12月19日19時46分更新



2004年12月18日(土) 社長

 昨日,某社長とお会いして話した。親会社からリストラを迫られたけれど,新規事業を立ち上げて,それを収益源にしてリストラを回避した,との話し。以前から海外で活躍されていたにもかかわらず,業界に「珍しく」日本派であることは知っていたけれど,こういう業績を残されていたのを,話していてはじめて知った。私と話が合うのはそのせいだろう。

 「日経ビジネス」今週号(12月20日・27日号)巻頭で,中野克彦・日本ゼオン会長が,やはり赤字部門をなぜ撤退しないのかとアナリストから詰問されても撤退しなかったという。「社員の志気が低迷していただけに,会社の活力を回復するためにも人員削減だけはしてはならない」という確信があったという。新規事業の可能性が見え始めてから赤字部門からの撤退を決断したという。で,「撤退にもかかわらず人を削減せずに済み,険悪だった組合とも一気に信頼関係が生まれた。」という。

 「会社に活力をもたらすのはやはり社員との信頼関係です。効率経営の重要性ばかりが強調されがちですが,経営陣と社員が一丸となって知力を尽くす日本的経営の強さを忘れずバランスを取ることが大事と思う」と言われている。我が意を得たりの思いがする。いつもうまく行くとは限らないとは思うが,そういう社長のいる会社は生き残れるのだと思う。

 今朝の日経1面「新会社論」でも「内側から見た富士通−「成果主義」の崩壊」という本で問題ありとして知られる富士通で,10月に人事制度を改め個人重視から組織重視へとカジを切ったと報じられていた。そうだろうと思う。現場を無視してトップが時流に乗って世間受けを狙った「改革」をするという最近の風潮は決して良くない。かねがね私が思い,主張していたことが,実証されてきているように思う。心強い限りだ。



2004年12月16日(木) 嵯峨野線(山陰線)

 嵯峨野線(山陰線)の花園駅。今日はホームに人があふれていた。というか,いつもよりかなり多くの人がホームにいた。どうやら電車の故障で電車が遅れ,そうなったらしい。とにかく乗り込めるドアから飛び乗ったが,超満員。車中,後ろから電車が続いていますと言う放送があったが,一旦乗ってしまった人にそういっても,わざわざ後続の電車に乗ろうという人はいないだろうと思った。

 嵯峨野線は最近よく混む。今日のは例外としても,沿線人口が増えているのだろう。それなのに,二条−京都駅間,花園以遠が未だに単線なので,ダイヤが組めない。昼間1時間3本体制(それも変則)で,朝のラッシュで特急などが走らないとき上りが10分間隔となる。ただし,例えば,9時台になると,花園駅発は10分,32分,46分などとなる。46分をはずすと,次は10時12分までない。

 こういう具合だから,東海道線などと比べると不便だ。もっともわが女房殿の出身地である丹後などと比べると,「便利」ということになる。われわれ都会人は乗り物に20分待つなどというのはほぼ限界だ。30分は絶対に待てない。ところがわが女房はへっちゃらだ。どうやら時間の観念が違うようだ。

 閑話休題。

 ドン・キホーテ放火事件。私も時々講義で取り上げる会社なので,この事件に関する報道は注意してみている。また放火があったという,下記のようなニュースが流れている。店員が「犯人」を追いかけたとの情報もある(「同社の説明によると、出火の際、店内を監視していた店員や警備員が寝具売り場で不審者を発見。駐車場まで後を追ったが車で逃げられた。店員らは車種などを確認。監視カメラの映像を調べると、出火直前に寝具売り場で不審な動きをしているのが写っていたという。」共同通信)。

 万引きか何かで厳しく追及された恨みからの犯行なのかなどと思ってしまう。

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<ドン・キホーテ>防犯ビデオに女性2人

 15日午後3時10分ごろ、さいたま市見沼区大和田町1のディスカウント店「ドン・キホーテ大宮大和田店」の男性店長(31)から、「1階の寝具売り場から出火している」と119番通報があった。寝具売り場の毛布7枚が燃え、従業員らが消火器で消し止めた。けが人はなかった。
 燃えた毛布の近くに灯油を染み込ませたタオルが落ちていた。同店では13日にも婦人服などが燃える放火事件があり、近くに紙が燃えて落ちていた。県警捜査本部などでは、従業員3人が焼死した同市緑区の「浦和花月店」を含む計3件の火災が同様の手口で放火された疑いがあるとみて調べている。
 調べでは、出火場所は店舗奥の布団やクッション、毛布などが置かれた寝具売り場で、13日夜の火災で婦人服など約120着が燃えた衣服売り場から約10メートル離れた場所。見つかった灯油を染み込ませたタオルは、ちぎれたようになっていたという。
 店内に設置された防犯ビデオには、火元近くを行き来する黒っぽい服と明るい色の服の2人の女性が映っていた。捜査本部はビデオを解析する一方、従業員らからも出火当時の詳しい状況を聴いている。
(毎日新聞) - 12月16日3時1分更新



2004年12月15日(水) 人身事故

 今朝のJRびわこ線12分遅れだった。人身事故だという。歳末「名物」人身事故か?それでも今年の暮れは少ない方だ。少しは景気が良くなってきたからだろうか。



2004年12月14日(火) ゼミなど

 昨日の3回生ゼミは,証券ゼミナール大会参加直後ということで,東京でそのままセミナー参加する人もあって,若干出席者が少なかった。年内にゼミ論集原稿を完成させて,1月には冊子に仕上げる予定だ。これを就職活動でも成果として話せれば,多少の話題にはなるという目論見だ。証券ゼミナール大会参加なども最大限成果として活用して成功した諸君も過去にはある。かつてはゼミは就職のために勉強するのではない,などといきがっていたが,実際問題学生諸君の関心がそこにあるのなら,それに応えるのもCSであろう。

 で,23日には,4回生やそれに卒業生などにも協力して貰って,例年の通り,就職対策補講をすることになっている。卒業生など飛び入り歓迎と言うところだ。終了後コンパもする。ま,出陣式と言うところか。私としては,元気良く就職活動に取り組んで貰えれば,それでよい。就職活動に当たり,私はいつも学生諸君に紹介するのだが,以前聞いた,アサヒビールの樋口広太郎名誉会長の言,どんな学生を望むかといえば,「声が大きくて元気で,にこにこしていて,ちょっぴり知性がある人」という言葉だ。言い得て妙。確かに,地頭(じあたま)の良さは欲しいものの,何よりも元気のよい学生が望まれているのも事実だ。

 かつて,住友商事におられたS先生が,ビジネスというのはそんな難しい勉強をしなければならないほどではない,簡単なことなんだ,といわれていた。そうだろうと思う。確かに,金融業界で金融商品の組成をしたりするのにはかなりの勉強を必要とする。でもそれは,大学院数学科あたりで,立命で言えば赤堀先生あたりに鍛えて貰わないととても出来ない。そこでもその期待に応えうるのはあまり多くないようだ。とすれば,金融業界であっても金融営業が多かろう。だから,元気がよい必要がある。もちろん,「ちょっぴり」知性がないといけないのだが。



2004年12月12日(日) 証券ゼミ大会

 10日,11日と東京代々木で行われた証券ゼミナール大会の指導講師を務めた。10日は7時すぎの新幹線で京都を発った。たまたまホームで後発組のゼミ生諸君とも出会った。ゼミ生諸君も先発組とも合わせ,全員参加で取り組んだ。わがゼミは4チーム中参加したがその中の1チームが優秀賞を受賞した。わがゼミは例年1チームが受賞している。終了後,11日午後3時から懇親会が行われた。そこで表彰式も行われた。表彰チーム代表が賞状とカップを受け取るのだが,そのカップにはビールが入っている。チームの代表がこれを飲み干すという趣向であった。

 わがK君も,酒には強いわけではないが,飲み干した。私も,盛り上がって,ついつい呑んでしまった。帰りは,そのK君と一緒の新幹線で帰った。さすがにK君,新幹線でうとうととしていた。私は,その間,講評の粗原稿を仕上げた。こういうのは忘れないうちに書いてしまわないと良いものはかけない。そのつもりで,モバイルギアを持参していた。こういうときにモバイルギアが活躍してくれる。

 閉会式隣に座ったK先生は,昨年,すっかり講評のことを忘れていて,何ヶ月もしてから催促されて,もはや記憶が薄れていたので,講評を書くのに困ったと言われていた。そうだろう。こういうのは早いうちに書いておかないととても書けるものではない。今日12日も若干の手直しをして,おおむね完成させた。これでいつでも送れる体制が整ったわけだ。



2004年12月09日(木) 卒業生

 私の通勤車中は,「唯一の」書斎であると,以前書いた。「唯一」かどうかはともかく,大切な書斎であることは間違いない。今日もYさんに「いつも良く読んでおられますね」と言われたが,研究室にいると,しょっちゅう来客や電話がある。今日もこれから協定科目の打ち合わせがある。

 昨日はしかし,卒業生が来訪してくれて,1時間ほど話したが,これは楽しかった。立派になっている卒業生に会えることは,大変楽しい。もっとも,絶好調で忙しいときには大学へ来ることも困難だろう。それどころではないだろう。ふっとそういう気になるときがあるのだろう。そういうときに大学来訪ということになるようだ。

 大学,とりわけ私学というのは,そういう卒業生のネットワークを構築する必要がある。校友会など,卒業生の相互扶助組織という一面もある。これまでの立命館大学は,相互扶助をするにしては力量不足という面があった。今は違う。大学も頼りになると思われるようになった。これはよいことだ。非力ながらも尽力したいと思う。私学の教員の社会的責任のひとつでもあると思う。

 閑話休題。

 一昨日「中国経済は脅威か否か」について,若干書いたが,それへの反響もあった。しかも今日の日経では「国際M&Aに中国旋風」という見出しで記事が出ていた。

 いわく「中国の企業が海外投資を加速している。米IBMのパソコン事業を買収する聯想集団(レノボグループ)のほか、乗用車メーカー、上海汽車工業は韓国と英国に総額二千六百億円を投じる大型買収を決めたばかり。急速な経済成長を続ける中国では豊富な資金を蓄える企業が増えている。政府の後押しも受け、中国企業が国際的な再編劇に「赤い旋風」を巻き起こし、その余波は日本にも及びそうだ。」

 これを読んで,とりわけ「政府の後押しも受け」というところに目が留まった。これって,80年代の日本企業による米国企業買収の時アメリカの論調がそうではなかったか,日本企業はまさに「政府の後押し」を受けて米国企業の買収をしていると,アメリカ人には映ったのではなかったか。

 そういう意味では,日本も中国を嗤えないわけだ。日本と中国では「政府の後押し」の度合いも違う。ただアメリカでは今の中国同様に思われたであろうことは想像に難くない。その結果ジャパン・バッシングが起こったことも,決して古い話ではない。発展途上の国々において,一時期は政府の庇護を受けないと,外国企業に蹂躙されてしまうのも事実だ。問題は程度だろう。

 このあたりの問題はどのように考えたらよいのだろうか。その意味からも中国と日本の関係,経済関係は微妙な問題を孕んでいると思う。



2004年12月07日(火) ブランド戦略,中国問題

 スガシタ・ファイナンシャル・サービスの菅下清廣氏からニュース「スガシタの眼」というのを送って貰っている。それを読んでからの「連想ゲーム」で思いついたことを書いておく。

 日本におけるヴィトンなどのブランド信仰は根強い,というより,それに気付いたブランドの側がそのブランド価値を高める戦略をとり,それが功を奏しているという図式だと思う。

 翻って,わが国企業のブランド戦略はどうか,ホンダ,トヨタが海外で相当なブランド力を持っていることは間違いない。自動車や電機での健闘はあるが,それが日本という国のブランドに結びついていないのが悔しい。ソニーなど日本のブランドだとわかっているアメリカ人はどれほどいるのか。

 手塚治虫の「ジャングル大帝」が,いとも容易にディズニーに「ライオン・キング」という名でリメイク(否,盗用)され,むしろディズニー・ブランド発揚に利用されているなど,どうも平均的には日本のブランド戦略は遅れているように思う。

 日本ではハードは強いが,ソフトが弱い。またソフトを評価する風潮がない。ソフトはハードのおまけくらいにしか思っていない。地方自治体がホールをつくっても,そこで公演すべき「ソフト」がない。ソフトが発展してから,ホールを造るのではない。土建国家ではホールを造ることそのものに意義があったりする。困ったことだと思う。

 閑話休題。

 今度の証券ゼミナール大会の1分科会で「中国経済は脅威か否か」というのがある。私のゼミでもそれに参加するグループがある。彼・彼女らにいろいろアドバイスした。中国人すべてが今の日本並みの生活水準を享受しようとしたら,世界の資源は枯渇するだろうと話した。別に中国だけの話ではない。すべての途上国が,日本型,つまりアメリカモデルの生活を理想と考えて,その生活レベルにあわせようとしたら,地球資源は枯渇するだろう。それだけではない。資源をめぐる紛争が多発するだろう。

 中国が発展しはじめたら,その途端に石油価格が暴騰しはじめた,という事例を見ても明らかだ。尖閣列島問題,沖の鳥島問題,これらすべて資源をめぐる争いだ。では,中国に発展を止めろと言えるのか。そんな勝手なことは言えない。もし途上国国民すべてが豊かになるためには,全地球市民が資源問題を考える必要がある。アメリカのような資源浪費・垂れ流しの「豊かな生活」をモデルにすることは出来ないだろう。

 日本人とて同様だ。全地球市民がアメリカ型価値観から脱却しないかぎり,資源枯渇,資源をめぐる紛争多発は避けられない。とすれば,どういう価値観を提言できるのか。みんなが原始人的生活を送るというのも非現実的だ。今後の地球市民みんなで考える課題だろう。そして,日本人も「痛み」を分かち合う覚悟がないと問題解決に向かわないだろう。

 でなければ,途上国の発展を抑制して,一人アメリカのように,豊かさを享受するという道しかない。それは多難な道でもある。抑圧する軍事力も必要だろう。また,それに対する反発がテロを呼ぶかもしれない。難しい問題だ。



2004年12月06日(月) 洗濯屋のタグ

 今日,非常勤をしている同志社大学,講師控室へ到着して,ジャンバーを脱いだときに気付いたのだが,洗濯屋さんのタグがついていた。寒くなったので,今シーズンはじめて着たのだが,脱いだときはじめて気がついた。良くある話し?



2004年12月05日(日) 傘を

 全日本学生証券ゼミナール大会の指導講師を引き受けている。学生の書いた論文がどっさり届けられている。山と積まれた論文を前に,出るはため息ばかり。でもそれでは終わらない。やはり読まなければなるまい。昨日遅くから,ぼちぼちと読み始めた。で昨夜帰宅途中,夢中で論文を読んでいたら,南草津駅ホームのベンチに折り畳み傘を忘れてきてしまった。

 今日,南草津駅で聞いてみたら,届けられていないという。良く傘を忘れて,とわが女房にあきれられている。忘れるときのパターンは決まっている。傘を横に置いて,読み物に夢中になっているときだ。さすがに鞄は忘れないが,傘を忘れることがある。どうも,1年とは持たない。それも新しい傘の方が忘れやすい。どういうわけだろうか。残念。

 閑話休題。

 昨夜,結局アメフトを見ないで寝てしまった。余りにも放送が遅すぎる。で,今朝は新聞で再確認した。ネットでも次の記事を発見。

 関学・DL佐岡主将の言う「(立命大という)最高の敵がいたからこそ頑張れた。完全燃焼できた」という言葉はさわやかだ。精一杯やったという気持ちが出ている。それほど立命は強いと言うことでもあると思う。

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立命大が甲子園ボウルへ 関西学生アメフット 関学大に競り勝つ

 アメリカンフットボールの関西学生リーグは4日、大阪市の長居陸上競技場で8年ぶりのプレーオフを行い、立命大がプレーオフ史上初の延長タイブレークの末、24−21で関学大に競り勝ち、3年連続5度目の東西大学王座決定戦「甲子園ボウル」(19日・甲子園球場)への出場を決めた。

 7点を追う第3クオーターにWR木下(4年、大阪産業大付)のTDで追いついた立命大は、3度目の延長タイブレークにK岸野(4年、大阪産業大付)が34ヤードのFGを決めて勝ち越したのに対して、関学大は41ヤードのFGを外した。

 関西王者の立命大は5日に味の素スタジアムで行われる関東大学リーグの中大−法大の勝者と対決する。

 ■雨の中、延長の末、関学大を振り切る
 激しい雨中の決戦は立命大が3度にわたる延長の末、関学大を振り切った。

 14点を追う立命大は第2と第3クオーターにTDを奪って追いつき、第4クオーターを終了、敵陣25ヤードから互いに攻撃するタイブレークとなった。延長第2ピリオドでは両チームとも1TDを奪い合って第3ピリオドに突入した。先攻の立命大はK岸野が34ヤードのFGを決めて勝ち越し、後攻の関学大の攻撃を封じた。

 関学大は第1クオーターから積極的に攻めて2TDを先制したが守り切れなかった。総攻撃ヤードでは立命大を63ヤード上回る295ヤードを獲得したが、タイブレークを含む3度のFGを外したのが響いた。

 ■スタッフの努力実る 立命大 
 激闘の陰でスタンド最上段から戦況を解析し続けた立命大分析スタッフの地道な努力が勝利に貢献した。攻守コーチ4人と学生スタッフが1プレーごとにサイドラインと連絡を取り合い、常にベストな指示を送った。

 後半開始早々には関学大のパス守備隊形の微妙な変化に対応し、池野が木下への65ヤードTDパスを決めた。「指示通り投げただけ」と池野。橋詰コーチは「選手が期待以上に動き、思わぬ能力を発揮してくれた。自分は選択ミスばかり」と、選手の活躍をたたえた。

 ■関学大、FG外しエンド
 関学大は最後の最後に立命大に振り切られ、甲子園ボウル出場を逃した。タイブレークに入った3度目の延長。第4ダウンで41ヤードのFGがゴールポストに届かなかった。あと一歩。甲子園への道は遠かった。3年生らが涙を流すのとは対照的に、4年生たちは悔しさをこらえて笑顔を見せながら、高らかに校歌を歌いあげた。

 鳥内監督は「負けたのは監督の責任。最後まで魂を込めてよく戦ってくれた」と淡々と振り返った。DL佐岡主将は「ファイターズでの4年間をきっちり精算する気持ちで臨んだ。男になるための試合だった。(立命大という)最高の敵がいたからこそ頑張れた。完全燃焼できた」と胸を張った。(京都新聞) - 12月5日7時18分更新



2004年12月04日(土) アメフト

 仕事をしていて,ふと思い出した。今日はアメフト,対関学プレーオフ。7時前になって,思い出して「中継」のサイトを探して,パソコンで結果をフォロー。リアルタイムより少し遅れて書き込まれる。

 そうこうしているうちに,大学院のN君来室。一緒に「応援」。見たときは,14対14の大接戦。そうこうするうちに,延長戦。第2ピリオド,関学が7点入れたら,その裏,立命も7点ゲット。第3ピリオド,立命がFGで3点。その裏の関学が得点できず,立命の勝ち。ものすごい接戦だった。

 深夜のテレビを見ることになるのだろうか。負けていたら決してみなかっただろうが,勝ったとなると見たくなる。



2004年12月03日(金) よい感想文・答案

 金曜日は3時間目の「資金調達論」を終えると,Q&Aの作成に取りかかる。私の講義は,毎回終了後,質問票を出して貰い,その質問に次回レジュメにQ&Aとして回答することにしている。結構手間がかかる。けれども学生諸君には好評である。この方式をとってから,もう10年ほどになる。もはや止められない。

 今日も講義終了後,Q&Aとレジュメ作成に取りかかり,やっと完成し,事務室に届けたところだ。その後生協で軽く食事をしながら,TAのN君が,単なる感想文の類という分類をしてくれていたものを読んでいたら,その中に,良い「感想文」があった。もはやQ&A・レジュメを印刷に回してしまったので,「資金調達論」HPで,その感想文を紹介しておいた。

 よく考えてくれている学生のそういった感想文や試験答案を読むのは心楽しい。他面,講義で何を聞いていたのかと思わせる質問票の類にであうと,むしろ腹が立つ。単なる勘違い,などの場合は,そういう具合に聞いてしまうのか。そういえば,説明の仕方が不十分だったかもしれない,などと考えながら,回答文を書く。この質問票は実にさまざまである。ピン・キリというべきだろう。さすがピンは少ない。

 かつて,若い頃,試験答案を読んでいて,自分のこの舌足らずの講義を聞いて,よくぞここまで講義の意図を理解してくれました,というような嬉しくなるような答案にであったことがある。そんな凄い答案にであったのは,後にも先にもこの答案1回きりだ。それも夜間の授業でのものだった。きっと社会人だったのだろう。講義をそこまで読み込んで貰えると教師冥利に尽きるというものだ。

 今日の感想文を読んでいて,ふとそのことを思い出した。久しぶりに良い感想文にであった。

閑話休題

 下記記事を見つけて,早速五洋建設のHPへアクセスしたが,大変な混みようだった。時間もだいぶたったので,今ならアクセスできるかと思って,アクセスしてみたが,やはり,ビジー状態だった。一体何があったのだろうか。

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五洋建設社長、本社ビルから飛び降り自殺か

 3日午前8時45分ごろ、東京都文京区後楽の海洋土木大手の「五洋建設」本社ビルから、通用門わきの路上に男性が転落したのを同社の社員が目撃した。

 男性は同社の加藤秀明社長(56)で、救急車で病院に搬送されたが、全身を強く打って、すでに死亡していた。

 警視庁富坂署の調べでは、加藤社長は背広姿で倒れており、本社ビル10階の社長室の机の上に、家族と会社あての遺書が置いてあった。遺書には仕事についての悩みなどが書かれていたという。

 同署は、社長室の窓が開いていたことから、加藤社長が飛び降り自殺をしたと見て調べている。

 同社などによると、加藤社長は3日午前8時ごろに渋谷区内の自宅から出勤、社長室に入った直後だったという。

 加藤社長は1969年、五洋建設に入社。国際部門を統括する専務取締役などを経て、2002年4月から同社社長。
(読売新聞) - 12月3日13時44分更新



2004年12月01日(水) 時間が

 どうも自分は時間の使い方が下手だと思う。いつもばたばたしているのに,少しも仕事が進まない。いやになってくる。ま,自分の能力のなさを告白しているようなものだが。

 12月は学生諸君の全日本証券ゼミナール大会講師を務めるために東京へ出張することになっているし,1月も15日に東京で経営学部校友会のセミナーのために東京出張を予定している。

 あれやこれやまとまりのない仕事が多い。なんとか,転んでも只で起きない,ということを心がけたい。忙しい中でも,何か得るものを,と思っている。

 それにしても,今日は朝と夕方に会議が入っているし,明日も夕方に会議が入っている。「改革,改革」と騒がれると,こちらも忙しくなる。何せ自分を見失わないようにしないと危ない。そう思う今日この頃だ。

 閑話休題。

 下記記事を読んで,一度,京都四条へ出てみたくなった。

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「ルイ・ヴィトン」などオープン相次ぐ 四条烏丸周辺の商業施設

 京都市の四条烏丸一帯に今週、話題のショップが相次ぎオープンする。大丸京都店(下京区)が1日、四条通を挟んで南向かいのビル1階に有名ブランド「ルイ・ヴィトン」をオープン。4日には、インテリアショップや映画館が入る商業施設「COCON(ココン)烏丸」(烏丸通四条下ル)も開店する。市中心部のにぎわいが高まりそうだ。
 ルイ・ヴィトンは、京都では京都高島屋(下京区)にも入っているが、大丸店は店舗面積が約2倍と広く、革製品やアクセサリーに加え、京都では初めて宝石や時計類も取り扱う。外観は、京都のまちなみに合うように縦格子をイメージ。内装も天井を高くして「優雅に買い物を楽しんでもらえる雰囲気にした」(ルイ・ヴィトン)という。
 同ビル1階は、りそな銀行京都支店が昨年11月に撤退したため、大丸が周辺のにぎわい創出を目的に借り受けた。大丸は周辺の空き店舗などに今後も出店を計画している。
 また、COCON烏丸は、旧京都丸紅ビル(地上8階地下1階)を改装。地階は飲食街、1階と2階はインテリアショップのアクタス京都店、3階は3スクリーンを備えた「京都シネマ」などが入る。4−8階は貸しオフィスになる。
 開発したケイアイ興産の稲森豊実社長は「ビジネス街の印象が強かった四条烏丸に新たな人の流れができるきっかけになれば」と話している。
 四条烏丸など都心部は、マンションや町家を生かした飲食店などが急増している。新たな商業施設の誕生で、これまで河原町中心だったにぎわいの構図にも変化が生まれそうだ。
(京都新聞) - 11月30日23時30分更新


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