singersong professor KMの日記

2004年11月29日(月) 遠かった

 27日(土),28日(日)は,証券経済学会で,桃山学院大学へ行った。大阪でも和泉市となると,実に遠い。9時前の電車に乗ったのに,着いたら11時半。2時間半はゆうにかかる。ま,私の出番は12時からの役員会と13時半からの司会なので,それには間に合った。

 さすがに懇親会を終えて自宅へ戻って翌朝また出るというのは,余りにもきつい。そこで,南海・堺東駅近くに宿を取った。懇親会の2次会まで参加したので(というか,自宅へ戻らなくて良いので参加できたのだが),宿を取ったのは「正解」だった。

 翌朝の堺東駅から泉北鉄道,和泉中央駅まで運賃が500円。高い。時間も結構かかった。さすがに2日目は東京からの参加者などが遠くておっくうなのか,それとも,京都の紅葉を見に出かけたのか,学会出席者がやや減ったように思う。

 何せ,ここ数日京都駅は観光客でごったがえしている。私の乗る嵯峨野線など土日はおろか,平日でもホームに人があふれている。平和で結構。



2004年11月26日(金) 卒論指導

 只今卒論指導中である。ここのところの,4回生のゼミナールは,そういった卒論の中間報告会となっている。ところが,昨日,最近の4回生ゼミの場所となっているSCDRへ行ってみると,報告のT君一人。その後,W君,N君,T君とやってきたが,Y君は列車で居眠りしていてUターン。名古屋まで行ってしまったという。確かに遠方からの通学であるとはいえ,何ともはや。そして,H君はチャイムが鳴って終わった頃に,寝過ごしたと言ってやってきた。ま,それでも来ただけ「えらい」ということだ。最近になく,混迷。

 その中で,K君に会いますかと言われて,ひと月前のゼミに来て以来だと話したが,思い出した。20日の付属校オープンキャンパスの日にご両親らを大学に案内しに来ていたのを思いだした。K君,律儀ではあるが,好き嫌いがはっきりしている(これは人の好き嫌いではなく,することの好き嫌いだが)。

 かつてほど,卒論に対する取り組みが弱くなってきている。これはどこのゼミナールにも共通のことだ。演習の単位を分離認定したとかいうような制度的な問題もあるが,根元的には,大学が大衆化し,従来のエリート層と大衆層が共に大学に学び,とりわけ,立命館大学というクラスでは,まだエリート層に近い層と大衆層とが共存している。つまり,東大,京大ではないが,かといって,三流校ではない。そこに問題が伏在している。最近「世界の大学危機」(中公新書)というのを読んだが,これは先進資本主義国に共通の問題のようだ。現状をリアルに認識して対応しているかに見えるアメリカとの対比でみると,やはり,日本の大学制度は遅れていると言わざるを得ない。

 卒論という制度はかつてのエリート養成校であった時代の大学教育の名残である。今でも卒論を書くことの意義はなくなっていない。論理的思考などを養うのには大変有意義だと思う。だが,そういう必要性が卒業後ないかもしれない層まで大学に来ているのが実情だろう。あるいは,必要であるにもかかわらず,実感できずにいる層も多い。そういう層は卒論を書く必要を感じない。会社でも上層部に進む層は論理的思考が必要だ。

 多くの卒業生が会社に入ってから,大学時代もっと勉強しておいたら良かったという。後悔先に立たずだが,人間とは弱いものだ。これは他人事ではないのだが。



2004年11月25日(木) 山の向こう側?

 今朝,研究室のあるアクロスの建物前で,来客から道を尋ねられた。ローム記念館はどこでしょう?,という。で,答えました。「あの山の向こう側です。」事実,アクロスからみると,学内の小山の向こう側がローム記念館なのです。あの山の向こう側などというと,ものすごく広く感じる。事実広いのだが,ちょっと大げさすぎたと思い直し,自分でも後で笑ってしまいました。

 BKCは,広い。

 閑話休題。

 こんなにたくさん大学や大学院を作って大丈夫なのだろうかと思ってしまう。市場が決めると言ってしまえばそれまでだが,日本において市場はそこまで成熟しているのだろうか。

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来春開校の大学・大学院32校の設置認可を答申

 文部科学相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」は25日、来春開校予定の公私立大学や大学院など計32校の設置を認めるよう中山文科相に答申した。

 専門職大学院は研究科の新設を中心に、会計系8校と法科大学院6校が認められ、「知的財産」や「原子力」など初の分野も登場することになった。構造改革特区を使った株式会社の大学経営参入については、開校にあたって、多くの注文が付いた。

 新規の開校が認められたのは、大学11校、短大1校、大学院大学3校、大学院17校。

 専門職大学院では、会計系に最多の8校が名乗りを上げた。公認会計士法の改正で、会計専門職大学院の修了者は一定の要件を満たせば、2006年度以降の新しい会計士試験で科目の一部が免除されることになったためだ。

 今春開校が相次いだ法科大学院は、前回「不可」となった愛知学院大と龍谷大を含む6校が新たに設置を認められた。これで法科大学院は来春、74校(入学定員総数5825人)になる。

 一方、株式会社による大学や大学院経営については、初参入の「ビジネス・ブレークスルー」と、学部新設を目指す「デジタルハリウッド」に対し、教育内容や教員組織、学生募集などの改善を求める異例の長さの「留意事項」が付けられ、条件付きの認可となった。

 新設の大学や大学院などは次の通り。

 【公立大】群馬県立県民健康科学▽石川県立▽山梨県立

 【私立大】秋田看護福祉▽群馬パース▽白梅学園▽東京医療保健▽東京聖栄▽大阪青山▽四條畷学園▽神戸ファッション造形

 【私立短大】日本歯科大東京

 【私立大学院大学】ビジネス・ブレークスルー▽光産業創成▽神戸情報

 【公立大学院】山梨県立大▽尾道大▽県立広島大

 【私立大学院】東北公益文科大▽高崎健康福祉大▽跡見学園女子大▽ものつくり大▽東京造形大▽LEC東京リーガルマインド大=会計専門職大学院▽新潟医療福祉大▽仁愛大▽愛知産業大▽京都嵯峨芸術大▽関西国際大▽鳥取環境大▽美作大▽九州栄養福祉大

 <主な専門職大学院>

 法科=筑波大▽信州大▽静岡大▽北海学園大▽愛知学院大▽龍谷大

 会計=北海道大▽東北大▽千葉商科大▽青山学院大▽明治大▽早稲田大▽関西学院大

 知的財産=東京理科大▽大阪工業大

 原子力=東京大
(読売新聞) - 11月25日10時55分更新



2004年11月23日(火) レフェリー論文

 最近は学会誌などレフェリー付きの論文が増えてきている。私も投稿したことはあるが,レフェリーを依頼されることも多い。その分野が自分の得意分野であれば,すぐにも判断が付く。しかし必ずしもそんな分野ばかりのレフェリーを依頼されるわけではない。関心はあるが,必ずしもしっかり勉強したことのある分野でない部分についてレフェリーを頼まれることもある。特に日本の場合はわれわれの分野の研究者の層は薄い。そう言うときは,自分の勉強にもなると思って引き受けることがある。

 で,多くの場合,若い人の論文が多ようだ。どうも納得のいかないものも多い。リジェクトしなくても,条件付き掲載を認めるとしても,注文を付ける必要がある。そうすると,結構勉強しなければならないことがある。勉強していくうちに,こちらが論文を書けるほど詳しくなることもある。

 以前のことだが,かなり注文を付けて,やりとりをしたことがある。なかなか思うような修正はして貰えない。そういう場合,まあこのあたりでよいか,というところで手を打って,逆に,書くならこう書くべきだというものを,こちらで論文を書いてしまったことがある。おかげて1本論文を書いてしまった。これなどレフェリー制度の副次的効用のように思う。いずれにせよ,これで学会のレベルが向上していくことは良いことだ。今後国内でもますますレフェリー制が一般化すると思うし,そうあるべきだと思う。



2004年11月22日(月) 一段落

 20日に証券研OB会で講演をしたが,好評であったと思う。現役生諸君も聞いていたが,OB諸兄曰く,先生の言われていることは今だからよくわかる,現役学生諸君には実感としてわからないだろう,とのこと。OB会での講演だからそれでよいわけだが,学生諸君にもわかるように話したつもりだ。最近は,社会人大学院での講義だとか,関経連関連の専門セミナーだとか,社会人対応の話をしているから,また,そういう話題に心がけるようになったから,社会人の受けがよい。また,以前書いたように,経営学というのは本来そういう学問のはずだ。

 で,21日(日)は,久しぶりに,自宅でのんびりした。本を読み始めても,上の目蓋と下の目蓋が仲良くなってきてしまった。今度の土日は学会出張だから,こんなにノンビリは出来ない。で,今日,22日(月)の同志社大学での講義なども「快調」。こういうときはしばしば,話が興に乗りすぎて,学生諸君がついてこれないときがあるようだ。「快調」な時はそういう意味で気をつけなければならない。



2004年11月20日(土) オープンキャンパス

 今日は土曜日だけれど,午後付属校オープンキャンパスというのがある。私はファイナンス・情報・インスティテュート運営委員長として,高校生たちに説明することになっている。幸い,われわれの所には,スチューデント・サイバー・ディーリング・ルームという視覚的に見える施設を持っている。これを説明するだけで,魅力的だろうと思う。

 今日は,さらに「転戦」で,証券研OB会というところで,「講演」をすることになっている。懇親会にも出席予定だ。ま,大学教員の社会還元事業のひとつだと思う。CSR(企業の社会的責任)というのが流行だが,こういうのはどう言ったらよいのだろう。USRないしSRU(大学の社会的責任)とでも言うのだろうか。

 昨日大学院ゼミを終えてから,例によってT君の自動車に乗せて貰って帰ったが,そのときにも話になったが,慶應義塾大学は卒業生の組織がしっかりしている。それに対して早稲田大学ではそこまでいっていないという。私立大学が生き残るためには卒業生組織がしっかりしていることが必要だというのが常識だ。早稲田大学とて,大学当局が熱心でないと言うだけで,卒業生そのものは自ら組織をつくっているようだ。大学がそれに支えられているだけだ。

 立命館大学もようやく私立大学としてファミリーづくりの重要性に目覚めたようだ。ただ,教員の多くが目覚めているかどうかはわからない。少なくとも大学としてはそういった組織の重要性は十分わかってきている。私立大学の競争優位を構築することが,私立大学のサバイバルのために必要な時代となってきている。高度成長時代がようやくにしてこの世界でも終わり,厳しい時代になってきている。

 しかし,差別化,競争優位の構築など,努力のしがいのある時代になってきたとも言えるわけで,そのように解釈して励むべきだろう。むしろ面白い時代になってきたと思って対応すれば,「しんどくない」だろう。でもそんな「先進的」な部分ばかりではないので,むしろ,組織内的に「しんどい」。そのように思う。



2004年11月19日(金) 昨日は

 昨日は,午前中,来客。12時半からのゼミナール。そして,午後2時半になってようやく昼食を取るという有り様。で,そのうちに大阪の「専門セミナー」のために出発しなければならない時間となる。午後7時からの専門セミナー,今回が最終回で,ほっとした。最終回でもあり,もし質問があればメールを頂ければお答えすると,話しておいた。今後,何かレスポンスがあるだろうか。

 終了後,受講生のSさん,Wさんと,それにいつも通り,助手をしてくれている大学院生N君とで一献,交わした。これは楽しいひとときであった。そこでも話したのだが,今回ははじめから「エクセルでわかる企業分析・決算書」というサブタイトルで講義をしたのだが,やはり,受講生の間でのスキルの幅が大きくて,エクセルを使う部分はかなり自己抑制した。エクセルでの講義をすると,どうしても,「護送船団方式」でスキルの低い人に,ある程度,あわさざるを得ない。すると,スキルのある人から不満が出る。

 こういうのは,学部や大学院の授業でも,パソコンに関連した授業をすると必ず出てくる問題である。とりわけパソコンに関連した授業はそういうスキル度の差が大きくて,進め方に苦慮する。私の場合,通常講義では,Q&Aというのを実施して,講義の終わりに質問を出して貰い,次回に回答を印刷して渡すという方式をとっているので,レベルの低い人をそれでフォローしている。だから,一定水準の話を進められる。パソコンの場合,そう言うわけにはいかない。難しいところだ。



2004年11月17日(水) 朝早く

 何と,7時50分発の電車で,BKCへ。ついたらすぐ9時から会議。そして,会議のはしごで,10時40分から次の会議。誰かが言っていたが,時間コストの非常に高い人がこんなに集まって,会議,会議,そのコストの高さたるや,如何ほどだろう。企業でこれだけ会議をしているところがあるだろうか。日本の大学の生産性はやはり低そうだ。議論をしても,船頭多くして船山をのぼる,といった類の議論もある。何せ皆さん(私もそうかもしれませんが)議論が好きで,みんな一家言を持っている。

 それで,結局落としどころを探って,決着をつけることになる。企業と違って分権化が遅れている。これは官庁と同じ。官庁でも中央集権だから,議論の積み重ねで決まるのだろう。それと同じ事だ。大学というのは,官僚組織そのものである。それでも,以前と比べれば合理的になった方だ。以前は,何のために議論しているのかわからないような長時間の議論がもっと多かった。ただただ疲れるばかりだった。立命館大学では,さすがに昔のように,終わりのない議論を続けることは減った。それでも,まだまだ,官僚的な決定方式が残っている。場合によっては,官僚化が進んでさえいる。組織が肥大化すると,官僚化せざるを得ない。絶対的矛盾だ。



2004年11月16日(火) 大慌て

 朝出勤時,家を出て駅に近づいたところで,再度,何となく確認したら,胸騒ぎが当たったのか,定期を持って出るのを忘れていたことに気付き,大慌てでとって返し,次の電車に飛び乗った。そんなこんなで,汗をかいてしまった。なぜ忘れたのか理由ははっきりしていて,いつもそういった持ち歩き物をしまっている引き出しが一杯になっていて,定期入れが,一段下の段に落ち込んでいたからだ。引き出しをもう少し整理しておかねばなるまい。

 どうも,昨日月曜日は何となくゆっくりしてしまい,非常勤をしている同志社大学(新町学舎)までタクシーに乗ることになったし,何か歯車が狂ってしまったのだろうか。月曜日,火曜日と家を出るときに何かが起こっている。二度あることは三度ある。明日も何かありそうな予感がする。明日は朝9時からの会議だから,7時台には家を出なければならない。また何かが起こって遅刻しなければよいが。

閑話休題

 こんな記事を発見。何とも乱暴なやり方に驚きを禁じ得ないと同時に,「さもありなん」とも思ってしまう。最近の規制緩和論が,きわめてファッショ的色彩を強めていることに危惧の念を禁じ得ない。

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規制改革に慎重発言、内定の委員を内閣府が“解任”

 株式会社の学校経営の是非などを論じるため、内閣府に設けられた規制改革・民間開放推進会議の教育・研究ワーキンググループ(作業部会)で、委員に内定していた会社社長が規制緩和の一部に慎重な意見を述べたところ、内閣府の要請で委員就任を辞退させられていたことが16日、分かった。

 政府が定めた結論に合わせて人選しようとする審議会の実態が露呈した形だ。

 委員就任を辞退させられたのは、飲食店チェーン「ワタミフードサービス」の渡辺美樹(みき)社長(45)。東京で私立中高一貫校の学校法人「郁文館学園」の理事長も務めている。今夏、内閣府規制改革・民間開放推進室から委員就任を求められ、了承していた。

 作業部会は7人構成で、財界人と大学教授がほぼ半数ずつを占める。10月1日に発足し、これまで2回の会合で、学校経営の規制緩和を議論してきた。大幅な規制緩和の実行が推進会議の基本的方向だという。

 渡辺社長は、委員の辞令交付を受ける前の初会合に参考人として出席。NPO(非営利組織)法人の学校経営については賛成したが、株式会社については「利益の株主還元を優先するため、不適当」と慎重意見を述べた。渡辺社長以外のメンバーは、おおむね賛成論だったという。

 内閣府によると、渡辺社長の見解は他の委員や事務局内で問題化し、同月25日、河野栄・同推進室長が渡辺社長を訪れ、委員就任の辞退を求めた。

 渡辺社長によると、「考えを変えるか、就任を辞退するか選んでほしい」と言われた。委員就任を辞退した渡辺社長は「就任を頼んでおいて、意見を変えろと迫るのは、あまりに失礼な話で驚いた。推進会議の議論の進め方は乱暴過ぎる」と話している。

 河野室長は「結果的に失礼なことになったが、年内に答申をまとめるには、基本的な意見の違う方はふさわしくなかった。規制改革はもともと省庁の反対が強いので、あえて委員に反対派を入れる必要はないと考えている」としている。
(読売新聞) - 11月16日14時41分更新



2004年11月14日(日) 学園祭

 土,日と学園祭。今日は日曜日だというのに,キャンパスに向かうバスが増発されていた。今日中にしたい仕事もあって研究室に,しかも午後からゆっくり出かけたが,またまた,JR向日町−西大路間で踏切に人が立ち入ったため,大幅遅延。今日は,その前の電車が嵯峨野線ホームを歩いているときに発車していくのが見えただけに,その次の電車から遅れだして,京都駅2番ホームで,30分以上待たされた。ホントに,一足違いで,大違い。

閑話休題

 おっと,まだ期待がもてる。京大よくやった,というところだろうか。

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関学初黒星、立命と並ぶ=関西学生アメフット

 アメリカンフットボールの関西学生リーグは14日、京都・西京極陸上競技場で2試合が行われ、3年ぶりの優勝を目指す関学大が京大に13−17で敗れ、初黒星で5勝1敗となった。立命大は近大を35−21で下して5勝1敗。既に直接対決を終えた関学大と立命大のほか、4勝2敗の関大にも優勝の可能性があり、27、28両日の最終節で同率優勝校が出た場合は、東西大学王座決定戦(甲子園ボウル)出場権を懸けたプレーオフが行われる。 
(時事通信) - 11月14日18時1分更新



2004年11月12日(金) ラッキーなJR遅れ,だが

 今日も書きます。今日も嵯峨野線若干の遅れがありましたが,京都駅で歩いていると,横の2番ホームに「新快速」が入線。ということは,「普通」はその後に来ると言うこと。確かに「普通」は2分遅れとか,実際はもう少し遅れてきた。で,十分間に合った。この場合は,びわこ線の遅れがこちらにとってはラッキーとなる。結局今週は,毎日JRが遅れていたことになる。

 先日の会議で,ひとしきり話題になったのは,いよいよ日本の鉄道もアメリカ並みになった,という話し。アメリカ(日本以外ではというべきか)では列車時刻の遅れはしょっちゅうで,その遅れ方も日本の比ではない。この場合に「アメリカ並み」は決して有り難いことではない。これが,日本の精密な技術力が今後低下してくる予兆なのかもしれないからだ。

 いわゆる「ゆとり教育」とかで,かつて日本が誇っていた教育力が低下してきている。良質の中級労働力が,日本の製造業を下支えしてきた。工業高校や商業高校などの惨憺たる有り様,あるいはそれらの普通校への転換,などなど,これらは,日本の中級・初級の労働力の質が,今後ますます低下していくことにつながると思われる。

 以前,学生諸君の質問で,日本の今日のていたらくは,日本が戦後いろんな政策で失敗してきたからか,というのがあった。そうではない。逆だ。成功しすぎたので,慢心や,既得権益を作りすぎたわけで,それが,今日の失敗の原因だ。それだけに改革が難しいわけだ。



2004年11月11日(木) またまた恐縮ですが

 またまた恐縮ですが,今朝もJR東海道線が遅れていました。アナウンスによると,宝塚線新三田−宝塚間で人身事故があって,その影響で遅れたとのこと,福知山線と片町線が東西線という形でつながり,それから東海道線とも相互乗り入れを始めたので,こちらにも影響が出てくるのですね。

 今朝はテレビのニュースで東海道線が遅れていると言っていたので,そのつもりで早めに電車に乗ったので,むしろ,丁度遅れてきた電車に乗れたので,所要時間は変わらず,というか,早めについたくらいだった。

 今日は雨模様ということもあって,「気分は最高」とはいかない。おまけに,夜は大阪・梅田でのセミナーをこなす必要がある。今年のセミナー参加者は,去年よりやや「おとなしい」気がする。やはり,反応が強いほど,話す方も気が乗る感じがするのだが。それだけに少し残念な気がする。それでも,若い学生諸君に話しているときよりは,反応はよい。

 最近,社会人大学院生向けの講義などを担当するようになって,つくづく,経営学というのは,こういったビジネス経験者に向けて話すべき科目であると思う。聞いていて,実感がわくのは,ビジネスマンだからだ。アメリカでビジネススクールは,大学卒業後,数年社会経験を積んだ上で入学するところとなっているのが,よくわかる。

 もちろん,アメリカでもそうであるように,学部レベルで経営学を教えられないわけではない。教え方に一工夫も二工夫も要する。だから,経営学は学部レベルの方が教えにくい。手間がかかる。CS(顧客満足)を考えれば,手間をかけるのも当然だと思う。日本の大学ではこれまで,CSを考えなさすぎたと思う。株式会社立の大学が容認されるようになったのも,それが適切だからというより,これまでの大学に問題があったからこそ,風穴を開けようとして,容認されたにすぎないと思う。大学,大学人ももっと頑張るべきだと思う。
 



2004年11月10日(水) 恐縮ながら

 いつもながらの話題で恐縮ですが,やはり書かないわけにはいけません。今日は,花園駅で電車が約4分ほど遅れていた。当然京都駅でも遅れてついた。そうすると,びわこ線にいつもなら乗り継ぎのできる電車が発車するのを横目にみながら嵯峨野線ホームを急いだ。おまけに,その次に来るびわこ線電車が9分の遅れ。そんなこんなで,余裕で会議に間に合うつもりが,ぎりぎり滑り込みとなった。同じ思いをした先生もおられて,会議はやや遅れて始まった。

 とにかく,実のところ,昨日も嵯峨野線,びわこ線が遅れていた。昨日の胃検診も,ぎりぎりだったが,こちらは会議ではないので,少し遅れても大丈夫だっただけだ。ここのところ毎日JRが遅れる。今日の会議の冒頭でも出席者のひとり,Y先生がそう話されていた。JR通勤の先生方の思いは同じだ。で,ひとしきり話題はそちらへ。ダイヤが窮屈なのか,JRのサービスが悪いのか。コストも考えなければならないことだから,万人の満足を得る最適解はなさそうだ。

 とにかく,今日は,会議も紛糾して長引いた。それでも,今日締め切りの原稿を今し方,事務の方に提出した。会計学会報告を多少手直ししたものだ。ようやく次の仕事に入れる。ひとつが終わらないと,次の仕事にはなかなか手が着かない。もちろん,ある程度次の仕事には入っていないと,すぐに頭が切り替わらない。ある時期は同時並行的でなければならないようだ。T先生はそれをスムーズに続けられているようだ。だからこそ,あのお歳で次から次へと論文を書かれるのだろう。先生自身の口からもその同時並行のさせ方を話されていたのを聞いた。最近は,さすがに体力的にペースダウンしてきていると,言われていたが。

 T先生は,かつてO大先生が高齢にも関わらず,次から次へと論文を書かれているのをみて,自分も見習うつもりだと言われていた。T先生がもっと若い頃の話だが,私は先生がそう言われているのを聞いた。今まさに,それを実践されているわけだ。私もこのような,T先生,O大先生を見習いたいと思う。

閑話休題

 今ようやく,エプソンのプリンタの紙詰まりが,サービスマンの手で解消された。聞いてみると簡単なことだった。取扱説明書を丁寧に読めば出来たことのようだ。手順を聞いておいたので,次回からは自分でできるだろう。

 それにしても,大学のサーバーは混んでいる。アクセスに時間がかかる。きっと負荷の割には容量,能力が小さいのであろう。こんな所を始末して,金を残してどうなるというのだ,と腹立たしくなる。



2004年11月09日(火) 健康診断

 8日(月)は午後から健康診断。これが1時間半もかかってうんざりだ。何せ,あちこちで行列となり,持ち時間が長かった。

 9日(火)9時という時間指定で,胃検診。バリウムを飲むわけだが,余りよい気持ちのものではない。で,レントゲン車であちらを向け,こちらを向けと指示を受けながら,レントゲン写真を撮られるわけだが,ゲップはしてはいけないと止められるけれど,ゲップのでそうな薬を飲まされた上で,ゲップをするな,だから,なかなかつらい。

 で,終わったら下剤と水。バリウムを出しなさいと言うわけだ。何回やっても気分の良いものではない。それでも,今年はスムーズだった方だ。

閑話休題

 プリンタの紙詰まり。昨夜遅くに,学生が提出してきた論文をプリントアウトしようとしたら紙詰まり。時間が遅かったので,今朝改めて確認したが,直りそうになり。結局生協のMさん頼みで,メーカーから派遣でなおしてもらおうということになった。明日が明後日までプリンタが使えない。不便なことだ。

またまた閑話休題

 結局,ソフトバンクに決まりそうだとか。ニュースが次のように伝えている。
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ホークス、ソフトバンクに売却へ 週内にも最終調整

ダイエー、株20%保有
 経営再建中の大手スーパー、ダイエーは九日、保有するプロ野球球団「福岡ダイエーホークス」の株式の大半を情報通信大手のソフトバンクに売却する方針を固めた。ダイエーはホークス株の98%を保有しているが、20%程度を引き続き保有し優勝セールなどを実施したい考え。来季に向け、プロ野球のオーナー会議の承認を月内に得る必要があることから、週内にも最終調整に入る見通し。
 これまで、ダイエーはホークスを、セール効果などを維持するため単独保有する方針だったが、産業再生機構に支援要請したことで、抜本的なグループ再編を再度検討する必要があると判断。一定の影響力を残しながらの売却を模索していた。
 これに対し、再生機構は「事業に重大な影響を与える行為」として、ダイエーに説明を求める考え。ただ、正式な支援決定までには、保有資産の売却を制限することができないため、売却交渉に直接介入はしないとみられる。
 ソフトバンクの孫正義社長は十月十八日にホークス買収の意向を表明。日本プロ野球機構や、ホークスの本拠地である福岡ドームを所有する米投資会社のコロニー・キャピタルなど関係者と協議を進めてきた。
 コロニーはダイエーから福岡ドーム球場などを買収する際に、本拠地を福岡に三十年間固定し、球団の売却先を決めるのもコロニーの同意が必要とする契約を締結。こうした条件をソフトバンクはクリアできる見通しだ。
(産経新聞) - 11月9日15時31分更新



2004年11月07日(日) 中途半端

 11日(木)の大阪での「専門セミナー」は何とかクリアした,というのが実感だ。12日(金)は,2時間目の「資金調達論」の講義を終えると,例によって,Q&Aを作成し,翌週のレジュメを完成させる。印刷の依頼を終えたところで,大学院のゼミとなる。これが恒例。

 13日(土)は今週は,午後留学生入試が衣笠で行われた。これが中途半端で,12時半から昼食をとりながらの打ち合わせとなり,13時40分から面接となる。全部終了したのが15時半頃だろうか。同じ事でも,午前の部であれば,昼食を食べて解散となるのだから,半日は使える。ところが,このように午後に時間をとられると,まさに中途半端。ま,これも仕事だから仕方ないわけだけれど。



2004年11月04日(木) のど飴

 風邪気味だというので,葛根湯を飲んでいましたが,少し和らいだようで,そこで,のど飴に切り替えようと言うので,今朝生協でのど飴を買ってきました。何せ,声が商売。のどには気をつけないといけない。今朝も女房殿に飲み過ぎて風邪をひいたんでしょうと言われてしまいました。ま,そう言われても仕方ないですね。

 今日は夜に大阪での「専門セミナー」がある。体調,いや声帯を,整えておかなければと思う。



2004年11月02日(火) 体調?

 やはり,土曜日の校友大会3次会はきつかったようで,対象が万全ではない。過ぎたるは及ばざるがごとし。昨夜から,葛根湯で体調を整えている。

 それにしても,毎日JRの時刻が乱れている。今日も9分遅れとか。南草津駅でのバスも,今日はせかず慌てずで,座り,を重視した。次のバスに乗って,本を読んだりした。そういえば,昨日も普通電車に乗ったのだが,次の新快速は30分遅れていますから,「野洲」までの人はこの普通電車に乗ってくれと,言っていた。昨年あたりまで,毎年暮れになると,飛び込みで遅れが良くでた。最近は,景気回復と言うから,飛び込みは減るのだろうか。何にしても,あんまり良い話ではない。



2004年11月01日(月) 校友大会

 30日(土)は校友大会。ホテル・グランヴィアを目一杯利用しての校友大会で,昨年同様盛りだくさんの内容で,満足した。大きな会場でまだ足りず,別室を設けるという方式を今年もとられた。サークルで参加したから固まれたが,そうでなければ,つまり,一般参加はなかなかつらいものがありそうだ。

 2次会,3次会で,飲み過ぎた。翌日曜日は,実際上何も出来なかった。慚愧,慚愧。もういい加減にしなければいけませんね。

 閑話休題。

 今日,モバイル系が必要となり,久しぶりにモバイルギアを引っ張り出して使いました。久しぶりなので,昨日夜遅くに電池を充電して,一から立ち上げなおしましたが,ちょっとした仕事には十分使えることを再確認しました。レッツノートより軽いので,それなりに使えることを再確認しました。


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