年金問題が騒がれている。7人の大臣が支払っていなかったとか,民主党党首までもが支払っていなかったとかで,大騒ぎとなっている。マスコミは,また国民は「怒っている」という。これでは誰も払わないだろう,などという。こういうマスコミなどの対応ぶり,政府や国会での対応,などなど,一体何をどうしたいの?と言いたくなる。なぜなら,少しも問題の本質に迫ろうとしないし,本質的な問題解決に向かおうとしないからだ。
大臣が未納であることはけしからん。それはけしからんことには違いないが,こんなに大勢の未納者が出てしまうのは,それは制度に欠陥があるからだろう。その制度に少しばかりのつぎはぎをあてたところで問題解決には至らないだろう。要は応急措置をして問題先送りをしただけだろう。根本的な問題解決策を国民皆が考えないといけないと言うことだろう。またそういう世論を喚起するのが政府やマスコミの責任ではないのか。ただ「怒っている」だけでは問題は解決しないだろう。
もちろん根本的解決が必要だとの論陣も見られる。「経済界の案は〈1〉全国民に共通する基礎年金の財源を「税方式」に切り替える〈2〉厚生年金の保険料を抑えるため,給付水準を引き下げる――という考え方でほぼ共通してい」という。そうだろう。民主党は基礎年金を税金で賄うという。これも結局同じ事だろう。税金一般ではわかりにくいから,目的税的に「社会保険税」のような形にするのがよいのだろう。
インターネットは便利である。年金制度についてさまざまなサイトに議論がアップされている。それらにリンクを張ったサイトもある。下記などがそれである。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/34/nenkin_top.htm
ここで紹介されているスウェーデンの改革など参考になる。国民皆が,こういう便利なサイトでの勉強を連休中にでもしたらどうだろう。
大学では高校生に入試を受けてもらうためのパンフレットを作って配布している。今度の入試用のパンフレットで,私は文理総合インスティテュートの宣伝のためのページに向けてパンフ作成会社から取材を受けた。今日その取材を受けたが,これも大学,あるいは私の現在所属しているインスティテュートという教育組織,の宣伝のためである。写真を撮られながらの取材である。
そういえば,一昨日土曜日の読売新聞夕刊で社会人大学院に関する記事で私の写真が出ていたが,これは4月8日に撮影したものだ。このときは,講義風景を写真に撮られたのだが,1時間くらい講義をしている最中,バチバチと撮られていた。良い写真を撮らせてあげようと,ついついハッスルしてしまった気がする。
今日は,話している場面と,大学構内での写真撮影だった。だいたいその前に,午前中は新入生対象の造幣局などへの見学会の案内をしたり,午後は特殊講義でお話しいただく,学外講師(金融マン)の方との話などをした。何だが最近は大学の宣伝マンのようだ。ま,それで学生諸君などの満足度が高まるのなら良いのだが。
今朝は土曜日だというのに,南草津駅発立命館大学行きのバス停に大行列。経営学部の課長らとも出会った。こちらはBKC開設10周年記念式典の要員として動員されてきているという。式典は午後からだから,それで学生の行列ができるはずがない。行列の原因は新入生歓迎祭で,その準備などのために学生が来ているのだろう。それにしても大行列。
そういえば,昨夜大学院ゼミで,院生のT君が「新入生歓迎祭で吉本の***が来るんスよ」と言っていた。「それって誰?」と聞き返したほどの若手芸人らしい。私は聞いたことがない名前だったが,結構今売り出し中だという。おそらく,BKC10周年と絡めて,新入生歓迎祭にそういう芸人を呼んだのだろう。
とにかく満員バスに揺られての登校となった。私も記念式典や祝賀会には出席しておこうと思う。課長とも話したのだが,OBの人が来られるのに,学内の人間が出ていないと言うわけにはいかないだろう。研究上自分のしたいことはあるが,ここは「おつきあい」。どうしても,こういう歳になってくると,「おつきあい」が必要だ。結局社会は人間と人間のつながりで成り立っているわけで,自分一人でなんでもできるわけではない。もっともそう思えるようになるのは一定の歳になってからだが。
こんなニュースが飛び込んできた。ダイムラーによる三菱自動車支援打ち切りのニュースだ。最近,過去の設計ミスが発覚し,ダイムラーも嫌気がさしたのだろう。同様に外資が入った日産自動車との違いはどこにあるのだろうか。いずれにせよ,三菱自動車は厳しい局面にさしかかっている。
前期連結売上高約3兆8800億円というのは,トヨタ,日産,東京電力,富士通,JT,新日本石油,に次ぐ第7位の売上であり,第8位以下が,イオン,KDDI,新日本製鐵,関西電力などと続くのだから,これが破綻すれば,影響はかなり大きいはずだ。今後に注目したい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−− 三菱自の支援打ち切り、ダイムラーが表明
【ロンドン=黒井崇雄】独自動車大手のダイムラー・クライスラーは22日深夜(日本時間23日早朝)、経営再建中の三菱自動車の増資計画には参加せず、今後の財務支援も中止するという声明を発表した。
またロイター通信によると、ダイムラーが保有する三菱自の株(発行済み株式の37%)を売却し、資本関係を解消する方針だといい、提携解消の可能性も出てきた。最大株主のダイムラーが支援打ち切りを表明したことで、三菱自の再建は厳しい局面を迎えた。一方、三菱商事などグループ主要3社と三菱自動車は23日午前、緊急首脳会議を開き、対応策の検討に入った。
ダイムラーや三菱グループが策定していた7500億円の増資を軸とした再建計画は白紙となり、私的整理ガイドラインに基づく債権放棄を求めるなど、計画の抜本的な再構築が必要となる。
ダイムラーは同日、ドイツ・シュツットガルトの本社で臨時取締役会と監査役会を開き、総額7500億円に上る三菱自の再建支援について協議した。
ダイムラーは会議終了後の声明で、「三菱グループの他の主要株主とともに、三菱自の強固な財務基盤を確立しようと懸命に努力したが、ダイムラーにとって受け入れ可能な解決策を見いだすことはできなかった」として、計画に盛り込まれたダイムラーの負担額が過大だったことを示唆した。
また、ロイター通信によると、ダイムラーの広報担当者は「今回の決定が両社の分離を意味することは明らかだ」と述べ、同社が保有するすべての三菱自株を売却することを言明した。保有株式は、売却先が見つかるまで別会計に計上するとしている。
ダイムラーのユルゲン・シュレンプ社長は4月7日の株主総会で「ダイムラーは三菱自の再建計画を支持していく」と説明していた。しかし、株主からは三菱自再建の道筋が不透明だなどとする批判が出ていた。三菱グループの主要企業と協議していた再建計画ではダイムラーの負担が重いうえに、再建の確実性について株主を納得させることが難しいと判断し、支援打ち切りを決めたと見られる。
三菱自は経営不振を打開するため、2000年7月にダイムラーと包括提携し、ダイムラーは同年10月に筆頭株主になった。ダイムラーは、ブラジル法人の社長などを務めたロルフ・エクロート氏を送り込んで2002年6月には社長に据え、2003年度までの3か年の経営再建計画(ターンアラウンド計画)を実施していた。
工場閉鎖やコスト削減などを進めたが、北米の自動車ローンに大量の焦げ付きが発生して、2004年3月期連結決算で、営業利益は1050億円の赤字になる見通しとなり、ダイムラーや三菱商事などグループ企業が新たな再建計画作りを進めていた。
◆三菱自動車=三菱重工業の自動車部門が独立し、1970年に三菱自動車工業として営業を開始。2002年度の連結売上高は約3兆8800億円、海外も含めた従業員数は約4万5000人。乗用車の生産設備は、水島工場(岡山県倉敷市)など国内外で計8拠点。2003年度の世界販売台数は152万台。(読売新聞) [4月23日12時28分更新]
昨日はゼミ。その前に,特殊講義のコーディネーター。やはり,金融の現場で仕事をしておられる方,それも高い地位で活動しておられる方と,お話をするのは私などファイナンス関係の教員にとって,大変参考になる。
理論と現実とのギャップの大きさを感じさせられる。最近の銀行での投信窓販などというホットな話題。ところが実際には色々悩みもありそうだ。こんなこと,なかなか話してみないとわからない。
われわれ立命館大学ファイナンス・情報・インスティテュートは,そう言う実際の世界のお話を学生諸君にも聞いてもらおうという取り組みを続けている。学生諸君には大変有用なはずだ。でも,そのポジションを有効活用していない諸君も多い。そこに問題はある。
よく言うように,馬を水飲み場へ連れて行くことはできる。でも,飲むか飲まないかは馬が決めることだ。われわれにできるのは,水飲み場に連れて行くことだけだ。でもそこが水飲み場だと言うことに気付かない諸君もいる。難しいところだ。
昨日は大阪オフィスでのMBA講義。教室の都合で,急遽「社会科学情報システム」に関するプログラムを組み込んだ。そのため,若干の準備不足。少し,進め方がまずかったように思う。何とか,データを取れるようになっておいて貰えれば,課題レポートが書きやすいだろうという思いから,こういうプログラムを組み込んでいるのだが,レベルの差が大きく,そうでなくても進め方が難しい。
講義だけのほうが楽なのだが,でも,実習的な部分を入れておいた方が,受講生の皆さんには有用だろうというのが,こちらの思い。はてさてうまく行ったのかどうか。ちょっとフラストレーションは残ったようだ。
閑話休題
今朝,京都駅で電車が遅れた。で,先ほどネットで見たらこんなことが書いてあった。なるほどそういう事情だったのか,というところです。
−−−−−−−−−−−−−−−− 向日町駅でドア閉まらず JR遅れる
16日午前9時10分ごろ、向日市寺戸町のJR東海道線向日町駅で、京都行き普通電車の自動ドア1カ所が約50センチ開いた状態で閉まらなくなった。 電車はドア前にロープを張り、乗り合わせていた別の車掌が安全確認をしながら約10分後に運転を再開。終着の京都駅到着後、折り返しの運転を取りやめた。JR西日本は故障の原因を調べている。(京都新聞) −−−−−−−−−−−−−−−−−
10日(土)証券経済学会関西部会,朝になって11時から役員会があるのに気付く始末。大慌てで,7,8分の遅刻ながら何とか大阪北浜の会場に到着。何やかや気ぜわしくてこんなことになった。 11日(日)プライベートで1日が終わった。 12日(月)気になって,ファイナンス・情報・インスティテュートの基礎演習の状況を見て回ったら,混乱状況。午後もやはり混乱状況。5時間目の専門演習だけはきっちり長時間の講義。そして,学生諸君と生協。これは恒例。
混乱の話は,いずれまた書きたいが,ここでは止めておこう。
とにかく近年は新学期開始が早い。開講日は4月6日で,私の担当科目は7日からだった。4時間目が「経営財務論」,5時間目が「ファイナンス入門」で,その後,質問票に対する解答を作っていたら時間がかかった。
8日は3時間目「卒業研究」そして,夜は大阪で,大学院MBA「経営財務」である。余裕を見て2時間前にはこちらを出なければならない。もちろん帰り着くのにも時間がかかる。流石に疲れて,帰りの車中居眠りをした。余り電車で眠ることはないのだが,昨日は久しぶりで疲れたようだ。
もちろんそれだけで疲れたのではない。いろいろなトラブルが目について,精神的に疲れるわけだ。ま,色々ある。講義だけに集中させてほしいものだ。この辺りについては言い出すときりがない。
そう言えば,昨日のMBAの講義,読売新聞が取材に来ていた。と言っても写真だけ。立命のサテライト教室の授業風景を撮られた。一体どの記事で使うのだろう。誰か気がついたら教えてほしいと思う。
昨日は一日,大学院のN君にお願いして,新しいパソコンのセットアップ作業。各種アプリのインストールなど,結構時間がかかりました。まだ残された作業もあり,落ち着かない。
とにかく不安定だったパソコンがダウンしたのが,きっかけで,結局買い換えとなった次第だが,そうなると結構大変な作業が待ち受けているわけで,N君にお願いしたから大変助かっているが,それ以前の故障パソコン修復作業を含めると,大変な時間を要した。その間,仕事が手に付かないわけで,時間を食われた。それでも,講義前でよかった。そうでなかったら,混乱は一層大きかっただろう。ま,休み中だから,こうなったのかもしれないが。
おかげでいくつか仕事が滞っている。これから,パソコン作業続行しながら,仕事も片づける必要がある。で,何をしなければならなかったのだっけ。そう言う感じだ。
閑話休題。
それにしても,ここのところ毎日,多数のウィルス(ワームというそうだ)が飛んでくる。まったく嫌になる。大学においているパソコンだから,入口で撃退してくれるから助かるが,それでも気になる。
朝,通勤途上,道を歩いていて,日陰を選んで歩いている自分に気付いた。ほんの少し前まで,日向を選んで歩いていたのを思い出し,季節の変化の速さを感じさせられた。そして,桜満開。大学でも満開。新入生が慣れない大学を歩いている。この季節独特の雰囲気が大学に漂っている。No bad.よいものである。
2日前からパソコンの調子が悪いので大学院のN君にハードディスク取り替え作業をしてもらっていたが,どうしてもうまく行かない。結局新しく買い換えることになりそうだ。なんと言うことか。
コンピュータというのはホント思い通りならないもののようだ。
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