singersong professor KMの日記

2004年03月31日(水) プレオリエンテーション

 今日は,プレオリエンテーション(いわゆるプレオリ)とかで,大学がにぎわっている。新1回生に対する学生主催のガイダンスというか案内というか,があるそうで,バスも満員だった。おまけに天候がよい上,桜も咲いて,何ともうららかな春日和。いよいよ新しい学期が始まるという雰囲気だ。当方も,講義準備に拍車をかける必要がある。



2004年03月30日(火) ハードディスク

 ハードディスクが「かたかた」音を立てだした。気が気ではない。取り替えなければならないようだ。

 昨日は新3回生に向けてのゼミ補講だった。とにかく4月からフル稼働したいと思う。といっても,学生諸君のペースを無視はできない。ここが難しいところだ。そのかねあいがいつも問題だ。

 よく講義でも準備万端整えて,目一杯講義すると,学生からの反応は「速すぎる」などというのが多い。逆に,準備不足で,あちこちでつっかえながら講義して,自分では不満が残ったときに,学生の反応がよかったりする。学生の思考のスピードと講義のスピードがうまく一致したのだろう。こういうことがあるので,難しいわけだ。最近はそのあたりを考えて講義するようにしている。若いときは,しばしば,突っ走り型だったように思う。でも,今でも時に突っ走ることがある。気をつけなければならない。だから,快調なときほど気をつけなければならないわけだ。



2004年03月27日(土) 結婚式

 今日はゼミ卒業生の結婚式で岡山へ行った。ところが,「のぞみ」が超満員。立ちっぱなしだった。帰りは座れたのだが。

 ま,フランクな結婚式だった。主賓挨拶はしたけれど,楽しい結婚式だった。ゼミ同期生3人も参加したので,さながら,卒業パーティの再演のごとくであった。

 岡山日帰り,やはり,挨拶など何でもないようでも,それなりに気を遣っているのだろう。少し疲れた。



2004年03月26日(金) 知らぬ間に

 大学の駐車場の片隅に,何か建物が建っている。数日前,気付いて,何だろうと思い,事務室で聞いた。アクトなんたらと銘打った音楽練習場だそうだ。うるさいので離れたところに建てたそうだ。大学はどんどん新しい建物が建つ。それも,今回のように,知らぬ間に建っていたりする。日本の都市と同じように,無秩序に開発されていく。

 基本設計なしに,どんどん建てていく。どうやら日本人はグランド・デザインを描いて,それにもとづいて事業をしていくというのを苦手にしているようだ。都市開発を見ればそれは一目瞭然。家が建て込んでから,道路を造るなどというのは,よく見る光景だ。都市そのものが個別利害の集積でしかない。

 役所でも,よく言うように,省益あって国益なし,局益あって省益なし,で,バラバラな行政が行われる。国土交通省が道路を造り,農林水産省もある局が農道名目で,別の局が林道名目で道路を造る。だからばらばら。同じ事は,この大学にも言える。各部署がばらばらにトップに具申して事業を進める。統括部局がない。だから,トップが細かいことを知るはずもなく,バラバラでことが進む。

 で,いつも言うように,単年度主義。これも官庁と同じ。これでよく保っているものだと思わされる。無駄といえば無駄。ゆとりといえばゆとり。



2004年03月24日(水) そういう世代

 年齢とともに,友人との間の話題が変わる。若いとき,それこそ異性や遊びの話で盛り上がっていたものだ。そのころ,我々の先生格の京都大学の高寺先生が,年寄りが集まると健康やあの薬がよいとかの話になる,と言われていたのを思い出す。今やちょうど我々がその世代になっている。確かに当時先生が言われたように,健康の話や民間療法の話で「盛り上がる」(?)。

 それと,先だっての我々の集まりでも話が出たが,親の面倒をどう見るかの話でも,「盛り上がる」(?)。誰それの親がぼけてきて,それの面倒を見るのが大変だとか,言う話だ。そしてとどのつまりは,誰それの親が亡くなったという,訃報,と相成るわけだ。昨日そういう訃報に接した。今日のお通夜,明日の告別式ということで,明日の告別式には参列しようと思う。



2004年03月18日(木) 馬鹿馬鹿しい

 事務局からの電話で,馬鹿馬鹿しい思いをした。支出の処理基準が違うので伝票が2枚必要だという。聞いてみたら,メモリなどは消耗品だが書籍は資産処理するとのこと。ところが,メモリなど数千円から2,3万円はする。これは消耗品扱いだという。ところが,書籍,たとえば文庫だとか新書でも,資産扱いだという。片や定価800円の新書が資産で,他方定価1万円のUSBメモリなどが消耗品だという。

 全然おかしい。書籍を全て資産扱いするのは全くおかしい。税務上も金額で区別する。これが当然の処理だと思う。ところが,大学の経理規定(これは当大学で勝手に作っているものだろう)によれば,書籍と文具という旧来の基準しかないようだ。で,メモリは文具扱いになるようだ。税法上10万円未満の資産の場合経費処理をすることが認められている。これが当然ではないのか。もちろん,セットものなどであれば,セットで考える必要があろう。単品で800円の新書を資産扱いするのは全く理解できない。

 仮に資産扱いをしても,当然資産管理できない。資産台帳に載せるわけではない。以前は資産台帳に載せていた。余程書籍が貴重品扱いの時代の名残だったろう。今やそんな時代ではない。だから,退職時にその本をライブラリに持ち込まれても,お引き取りいただくことになっている。とても整理できないからだ。整理する手間を考えると廃棄するか,お引き取り願うのがベターだからだ。

 それでは,どうして800円の新書を資産扱いするのか。おそらく,職員の裁量の範囲内だと思うが,金額というハッキリとした規定がないから,混乱するのだろう。大学と言うところは,相変わらず前例踏襲だ。立命館大学のように激しく変わっているように言われているところですら,この有り様だ。というか,規定が明確でないのは,官庁がそうであるように,じつは当事者の裁量の余地が大きいわけで(それが官僚の権力の源泉なのだが),大学で言えば,大学の官僚の権力の源になりうるのだ。

 何事も明確にしないのは,ある意味で,便利なときもあるが,この場合は不便この上ない。



2004年03月15日(月) ICOCA

 以前から娘に言われていた。「お父さんもICOCAにしたら」と。で,今日定期を買い換えるとき,ICOCAにした。ま,快適と言うべきか。私は,新しいもの好きのようだが,結構慎重でもある。よく改札口で,ICOCAをかざして失敗しているのを見ていたから,躊躇していたわけだ。

 今日は,前回書いたように,このところ立て込んでいた仕事が一段落したので,そういう気分的余裕もあった。申告書も書いたし,気分はゆとり満点だ。昨年は大阪での「専門セミナー」を引き受けたり,「エクセルでわかる企業分析・決算書」を書いたりしたので,雑所得も多少発生したが,申告書を書いてみると,必要経費の方が多かった。エクセル本でもたくさん寄贈したし,図書などもなんやかや買ったこともある。だから,結局雑所得収入以上に経費を使っているわけだ。何に使ったのだろうと思ってしまう。

 今日も,すでに各種の研究経費の執行期限を過ぎていたので,自費で本を3冊ばかり買った。やはり,欲しいときに買っておかないと,読む意欲が薄れてしまう。だから,とりあえず買う。こういう積み重ねで,収入以上の経費支出となるわけだ。来年度は,今のところ,文部科学省の科学研究費以外に申請していないから(もちろん研究分担者になっているものはあるが),久しぶりに自分が代表者となるような研究費がない年度になるかも知れない。とにかく,少し自分の研究分野の蓄積をしたい気分だ。そして次の研究費申請を考えたい。ここ数年,つまり,科学研究費申請をした1997年度から毎年続けていろいろなプロジェクトに関わってきた。かなり,吐き出した感じもする。蓄積しながら吐き出したとはいうものの,あわただしかった。じっくり蓄積しないといけないと思っている。



2004年03月12日(金) 一段落

 今朝,この4月からの「経営財務論」のテキスト「現代企業の財務戦略」第4班の校正を編集者に渡した。もう一度校正がある。話していて,印刷・出版業界の事情もわかる。昨年の「エクセルでわかる企業分析・決算書」のときも思ったことだが,どうやら,この業界での情報機器活用が必ずしもスムーズでないと言うことだ。どこのボトルネックがあるのか。機器と人の両面があるようだ。昨年も院生諸君と話したことだが,このあたりにビジネス・チャンスがありそうだ。ただ昨今の出版不況から考えて無理な相談なのか。あるいは逆に,だからこそ,全く新たな発想でこれをビジネス・チャンスにしうるのか。うまくやれば後者だと思うが,まだ業界の全貌が見えていないので何とも言えない。

 今日午後,明日の経営学部校友会セミナーのためのパワーポイントを仕上げた。これでとりあえず,明日は乗り切れる。話し出したら時間不足になるだろうと思いつつ,やはり,どうしてもたくさん用意する。どの報告の場合でも,いつもそうなる。で,報告,ないしお話しの最中に,自分の頭の中で「巻き」を入れる。ま,後は出たとこ勝負,というところがある。意外と瞬発力はあるつもりだ。

 



2004年03月09日(火) 鳥インフルエンザ

 ここのところ,鳥インフルエンザのニュースが駆け巡っている。京都府丹波町で,それも1週間ほど放置の後,発覚し,放置しただけでなく,病鶏を出荷するなどで,飛び火し,カラスにまで感染し,おまけに養鶏場会社の会長夫妻が自殺するという,騒ぎ。何とも,やりきれない,いやなニュースだ。

 要は,無知のしからしむるところ。また,マスコミも集中砲火をあびせている。その点「琉球新聞」の社説

http://www.ryukyushimpo.co.jp/shasetu/sha26/s040306.html#shasetu_2

で,罰則強化も必要だが,「周辺地域で経済的に影響を受ける業者への補償制度こそ重要だ。つまり安心して通報できる環境をつくることだ」としているのは,好感が持てる。そういう広角打法が,この問題では必要だと思う。

 また,カラスに関連して,下記サイト

http://www7.plala.or.jp/gm2/crow/

は,「鳥インフルエンザについて」という特集で,バランスのよい解説をしている。そこで,「3/7にフジテレビでやっていた「EZ TV」…この内容のひどさには久しぶりに怒り心頭になりました」という件があったが,その番組を見ていただけに,考えさせられた。さらに,同サイトでは「日本テレビ・特命リサーチ200Xでのカラス特集について」という特集などで,いかにマスコミがいい加減なことを言っているか,警告を発している。なかなか読み応えがある。紹介しておきたい。



2004年03月05日(金) ダウン寸前?

 1,2日と東京出張。帰ってから原稿を書いて,ほぼ仕上げ寸前まで来た。なにせ3年間のプロジェクト研究の最終報告書の締め切りが8日。A4で200枚提出せよとのこと。で,いつものようにぎりぎりにならないとエンジンがかからない。今回もこの3,4日で30枚以上書いた。わが大学にはデータがたっぷりあるので,それが可能になる。あらかじめデータがあるから書ける。もちろん,院生の手助けがあるから可能なのだが。これまでにできていたものもあるから,資料編をあわせると200枚にはなった。勢い込んで書いたので,200枚を超えそうだ。

 確かにN君の言うように,大阪での専門セミナーでパワーポイントでスライドを200枚以上作ったのだから,これを1回きりしか使わないのはもったいない。この際,報告書に入れておこうと決めた。6枚のスライドをまとめた配付資料という形でも40ページを超えた。そんなこんなで最終報告書もA4で200枚を超える勢い。

 でも集中的に取り組んだので,疲れた。もう若くはない。風邪をひいたようだ。でも,次の仕事もあるので,ゆっくり休んでいる暇はない。8日にこの報告書の最終仕上げをした後は,13日のセミナーと15日の確定申告が,当面の仕事となる。それに,この4月から使うテキスト改訂版の校正も届いている。これもほぼ同時進行と言うことになる。風邪よ吹っ飛んでくれ,と願いたいところだ。



2004年03月03日(水) 東京出張

 3月1日,2日と東京へ出張してきた。ソニーでのインタビューは有意義なものであった。いずれ詳細は別の機会に発表したい。「ソニー・ショック」のお話などもうかがうことができた。

 翌日,東京オフィスへ表敬訪問したが,さすが,ゼミ生に会うことはなかった。ついでに八重洲ブックセンターへ行ったが,「エクセルでわかる企業分析・決算書」が見つからなかった。東京駅の地下街でも八重洲ブックセンターが別途開業していたのを知ったが,そこでは在庫していた。ま,探し方が悪かったのかも知れない(そんなはずはないと思うが)。

 掲示板でも書いたが,アマゾンなどでの順位の付け方がわからない。今日などアマゾンで調べたら,「エクセルでわかる****」が,「Amazon.co.jp 売上ランキング: 29,178」となっている。決して低いとは言えないと思うが,「企業診断部門」での順位が高くない。というか探すのも止めた。どこにあるのやら。というのも,今日,企業診断部門10位の「ポイント一夜漬!「経営分析」の基本が身につく本」という本は「Amazon.co.jp 売上ランキング: 86,491」となっている。にもかかわらず,10以内に「エクセルのわかる****」がない。ホントわからない。

 それにしても,この出張目的である,インタビュー,それを元にした,原稿作成,これが時間との勝負。こんなことをしている場合ではない。他にもいっぱい仕事がある。厄介なのが,M先生同様,確定申告。もうイヤ,という感じ。


 < 過去  INDEX  未来 >


singersong professor KM