singersong professor KMの日記

2003年11月26日(水) 直結USB

 先日,直結USBなるケーブルを買ったが,今日,ようやくインストールを行なった。で,パソコン同士をUSBケーブルでつないでファイルのやりとりができるようになった。一応成功した。何と言うことはない機能だが,便利といえば便利。でも,考えてみれば,USBメディアでやりとりしてもさほど手間は変わらないかも知れない。大容量であれば,生きてくるかも知れない。ファイルをいくつかやりとりするくらいなら,メディアでも十分だということがわかった。ま,お遊びかも知れない。

 それにしても,最近はUSBメディアを重宝している。ほとんどそれで用が足りる。私のもっているメディアが256MBなので,かなりのデータが持ち運びできる。それでも,欲張ってあれこれ入れると,オーバーしてしまう。先日も,オーバーしてしまい,いくつか削除してから,コピーした。最近はなんでもかでも大容量になって,感覚が麻痺してしまっているようだ。そのうち,超小型の大容量HDをメディア代わりに使うようになるのではなかろうか。現に,ハードディスクを持ち運びしてデータをコピーしたりしている。ただ,コピーに時間がかかる。それは当たり前で,大量かつ大きなファイルをコピーするからだ。これが解消されたらハードディスクがメディア代わりとなるだろう。

 とにかく,コンピュータ(ならびに周辺機器)はどんどん機能がアップしていく。問題は人間がこれについていけるかだけだ。少し離れるとわからなくなる。ましてや旧世代の人たちは完全に取り残されてしまう。デジタル・デバイド,つまりコンピュータを知っている人と知らない人との間で階級差ができてしまう。私の身の回りにはコンピュータがあふれているから,そんな気はしないが,もっと別の世界もありそうだ。でも,所詮はツール,道具にしかすぎない。道具に振り回されたくはない。と思いつつも,しばしば振り回される。泣かされる。少しこれまでと違ったことをしようとすると,時間が食われる。コンピュータは時間食いだ。

 直結USBをインストールするだけでも,すぐ時間が食われる。少しは時間的にゆとりができないと,だから,コンピュータ関連の新たな仕事はできない。好きな学生諸君は気がつくと夜が明けていたという。そうだろう。こちとら,そんな余裕はない。強力助っ人の助力がなければとてもつらい。周辺にそういう諸君をもっているのは,強みだ。そういう意味で,大学と言うところは,リソースはいっぱいある。問題はそのリソースが十分使い切れているかどうかだ。だれか,これに関連して,ビジネス・モデルを考えないだろうか。



2003年11月23日(日) 優勝

 昨日は一日休養をとったので,今日は少しばかり仕事をしています。でもでも,優勝するとわかっていたらテレビを見ていたのに。といっても片づけ仕事をしていたので,見られなかったのだけれど。夜にゆっくりスポーツニュースを見よう。

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全日本大学女子駅伝、立命大が初優勝

 第21回全日本大学女子駅伝対校選手権は23日、大阪・長居陸上競技場を発着とする6区間39キロで行われ、立命大が2時間9分41秒で初優勝した。

 立命大は2区の池田恵美(2年)が8秒差の2位からトップに立つと、その後の区間も安定した走りで差を広げて独走でゴールした。2位は京産大、3位は名城大。3連覇を狙った筑波大は7位だった。6位の佛教大までが来年のシード権を確保した。(読売新聞)[11月23日15時59分更新]



2003年11月21日(金) 風邪?

 風邪が流行っている。昨日の大学院ゼミ,私を含め3人が風邪。昨日はT君に風邪薬を貰って飲んだが,今朝は,やはり飲んでおこうと思って,家にあった風邪薬を飲んだ。

 風邪気味で困るのは,講義の最中にのどが苦しくなって,話せなくなることだ。まず唾液を枯渇させないようにゆっくり話す。これが第1の対策。

 のど飴のようなものをなめながら話して,口内を湿らせる。これが第2。さらには,ペットボトルのお茶などを持ち込んで,詰まりそうになったら口内を湿らせる。これが第3で,これが究極でしょうか。

 それ以上の重症の風邪の場合は,熱も出ているだろうし,思い切って休講してしまった方がよいのかもしれない。何にしても風邪は大敵である。ま,現在の私は軽症なので,今日の大学での講義や大阪での専門セミナーは,大丈夫だろう。



2003年11月17日(月) 専門セミナーと証券経済学会で

 14日(金)は午前中BKCで講義,夜大阪で,専門セミナー,15,16日は神戸大学で証券経済学会,と大忙しだった。

 専門セミナーに力が入っていることはここでも何度も書いた。力みすぎのようにみえるとN君に言われている。そうかもしれない。で,例によって終わってから大阪駅でN君と「反省会」(要するに飲んでいるのだが)。その「反省会」の最中にT君からN君の携帯に電話。隣に「松村先生が居るだろう」というので,頼まれごと。

 だいたいが,大阪発11時の新快速に乗るのだから,京都に着くのは11時半,それから山陰線で,帰宅するのはほぼ12時頃となる。それから風呂に入って,頼まれごとをして,で,勢いでもう1杯飲んで(これが経営研究会の先輩からいただいた上等の焼酎。久しぶりにうまい酒だと思った),寝たのが3時。

 15日は少しゆっくりで,午前中の自由論題は「まあいいや」というので,10時頃に家を出て,ゆっくり間に合うつもりが,山陰線の電車が延着。その結果,大会会場である神戸大学に着いたのはほぼ12時。つまり役員会開始の時間だった。ぎりぎり役員会に間に合った次第。

 午後の自由論題,総会,懇親会と続き,翌朝のコメンテーターのことを考え,三宮泊まり。で,三宮でM君と飲んだ。あわてて家を出てきたので,泊まる宿の地図を忘れてきた。それでも,街角のマップで場所を確認できた。

 16日は,自由論題。その2番目の報告者に対するコメンテーター。そのため朝は7時頃には起きだして,準備のために,論文を読んだり,コメンテーターとしてのお話の中味を考えたりした。最近は,こういう自転車操業が多い。午後の統一論題が終わったのは午後4時すぎ。APUのA先生におつきあいして,M君,T君ともども,阪急六甲まで歩き,さらにT君とはJR六甲道まで,歩いた。結構疲れた。だから,帰宅後も夕食後うたた寝をしてしまった。お陰で風邪気味。

 17日朝からの同志社大学での講義でも,のどの心配をしながらの講義となった。ま,忙しいので身体には気をつけよう。



2003年11月11日(火) 教授会

 教授会といえば長時間にわたるのが相場。ところが,今日は早く終わった。だいたい,2時から始まって7時くらいまで続くことが多い。それ以上のこともある。一体何が話し合われているのか,不思議なくらいだ。会議の長い会社は業績の良くない会社だと言われる。

 営業現場そっちのけで会議をしている会社が「良い会社」であるはずがない。ところが大学は違う。論客が多いから会議が長くなる。それでも昔と比べるとずっと静かになった。そういう意味では「良い会社」になってきているのかも知れない。学園紛争後で大学が騒がしかった頃は長時間の会議は当たり前だった。要するに大学と言うところは会議はするが,業務がうまくできない。オペレーションのレベルになるととたんにダメなのである。決めたらそれでうまく行くと思っているようだ。フォローアップが弱い。

 以前より良くなったとはいえ,これでは決して「良い会社」だとは思えない。ところが先日,本島康史「銀行経営戦略論」日本経済新聞社(これはよい本だ),を読んでいて,大学とそっくりだと思われるところがあった。これでは日本の銀行が「良い会社」であるはずがない。いわく「銀行では詳細なルールが読み切れないほど膨大な「規定集」として定型化されていても,日々の業務において実際にどういう行動を取るべきかという詳細は,先輩から見様見真似で伝承されていた」(270ページ)というのを読んで,これって,大学でも見かける光景だと思った。組織が縦割りで情報が囲い込まれているなどという指摘もあったが,これも大学で見られることだ。情報管理の稚拙さなどの指摘も大学に当てはまる。

 というより,大学はそれでもなんとか成り立ちそうな気がするが(決して誉められたことではないが),銀行がそれで成り立っていたのは不思議というよりほかない。これでは日本の銀行が行き詰まるはずだ。



2003年11月09日(日) 半端じゃない

 前回,「専門セミナー」用に作成するパワーポイントのために時間がとられると書いた。昨日は校友大会で,何人かのゼミ卒業生とも会えた。で,終わってから,第1期の石橋君が遠方から来てくれていることもあるので,連れ出して,また飲んだ。でも,昨日午前中には,「専門セミナー」用のQ&Aを作成し,午後は校友会関連のことで昼過ぎには家を出る必要があった。

 で,昨日もそのゼミ第1期生の石橋君にも話したのだが,2時間の「専門セミナー」の準備にその10倍の20時間かかると話したが,決して誇張ではない。どう考えてもそれだけ時間がかかっている。力を入れていると言えばそうだが,とにかく準備に必要な時間が半端じゃない。

 理由はパワーポイントの作成に時間がかかるのもそうだが,データを示して,話に説得力を持たせるのに,時間がかかる。言いっぱなしは好きではないので,データに裏付けられて話そうとすると,これが時間を食う。ただ,そういうデータを作成する過程で,データに関する感性も磨かれる(はずだ)。また,そう思うから力を入れるわけだ。

 大学院のゼミ生にもよく話すが,データに裏付けられない話は信用できない。思いつきで行われる議論は,どうも気に入らない。いつもそういっているだけに,自分が話すときは,やはり,データに裏付けられた話をしたい。言行一致。それで時間がかかるわけだ。



2003年11月06日(木) パワーポイント

 最近大阪での「専門セミナー」用にパワーポイントでプレゼンテーション準備を進めている。毎回の準備が大変だ。それにしても思うのは,パワーポイントは,懲り出すと時間がかかる。そうでなくても時間がかかる。

 とにかく,図を貼り付けたりすることが多いのだが,それに案外時間がかかる。どこからか,その説明に適切な図を探してきて,これを切り取って貼り付けるなどと言う作業を必要とする。エクセルで作った図表などの貼り付けもする。その場合,エクセル段階で適切な図表を作るのに,これも結構時間がかかる。

 この種の連続セミナーは始めてで,力が入ることもあって,時間がかかる。というか,時間をかけている。単にお話をするだけなら,それほど時間もかからないだろうが,こういうパワーポイントで説明していくためには,その準備が大変だ。

 学生諸君と話したことだが,このパワーポイントに力が入るといけないことは,ストーリーの部分より,形式,見た目の美しさに力を割いてしまう点だ。ホントに大事なのはストーリーの「美しさ」のはずだ。学会報告などでは,だから,まずストーリーを作るのに時間をかけている。あまりそこで,パワーポイントなど使いたいとは思わない。中味が薄くなってしまうと思うからだ。

 ただ,一般人対象のセミナーでは,やはり,パワーポイントはサービスだと思って作っている。それにしても時間がかかる。



2003年11月01日(土) 学生就職活動について思う

 先日も学生の就職活動についてゼミの某君の相談に乗った。どういうわけだか公務員を狙ってみたいという。しかし,経営学部で公務員を狙うのは,必ずしも得策とは言えない。どう考えても,公務員試験は法学部有利にできている。せめて経済学部だろう。問題は,どういう人生設計をもっているのか,ということだ。この人生で,何がしたいのか,ということだ。

 3回生になって就職が目の前になってくると,ようやく自分の人生について真剣に考え始めるようだ。それはそれでよい。問題は思慮深さである。本当はこうしたいのだが,どうも自信がないので,こちらにする。で,その「こちら」がそんなに容易なのか。そちらに自信がないから,とにかく「こちら」にしたのではないのか。で,「こちら」の勉強を始めたら,とても自信がもてなくなって,また「あちら」に行くということはないのか。

 次々とあれこれ動いてみて,そうこうしているうちに時間がたってしまう,そういうのが一番危ない。私などそれを懸念するわけだ。じっくりと腰を落ち着けて自分の一番生きたい道を考える。そして,次善,三善を考える,そういう道筋がよいのではないか。最善でなくとも,それと少しはオーバーラップしている次善,そしてまたそれと一部重なる三善,などという順で考えていくのがよいのではないか。

 隣の芝生は青く見える。見境もなく方向転換をするのは良くない。方向を変えるとしても,どうしてそういう方向転換をしたのかを他人に説明がつくような方向転換が望ましい。唐突な方向転換は決して良くない。それは思いつきでしかない。逃げでしかない。攻めの方向転換が望ましい。

 学生諸君には,とくにゼミの諸君には,どうしても大きな期待を懐く。それだけに,選択を誤らないで欲しい。「他人(ヒト)に説明が付けられる」というのは大変大事なことだ。説明が付けられないことは誰の納得も得られない。就職活動で諸先輩と会い,話すわけだが,その際,納得のつく筋道で話さないと理解して貰えない。自分を理解して貰えない。自分が理解できない人間を雇うことはできない。だから,そういう先輩に理解して貰える話し方が必要になる。

 それは,難しいことではない。要は万人に納得できる筋道であればよい。手前勝手な論理はダメである。だから,少なくとも友人同士で話してみることが必要だ。どうもおまえに言うことは納得できない,などといわれたら要注意。同年代の人間にも理解できないような筋道を年代の異なる人間が理解してくれるはずがない。もちろん,当人が大人すぎて,かつ友人が子供過ぎて,それで理解してくれないと言うのならよい。どういう理解のできなさか,は当人がわかるはずだ。

 この機会に,友人と,人生や社会や,何でも良いから,語り合ってみることだ。そこで,理解を得られなかったら,考え直す必要がある。


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