singersong professor KMの日記

2003年06月29日(日) 想定読者?

 この日記なるものは,一体誰のために書いているのだろうか。時々書きながら悩むときがある。自分の覚えのためとは言えない。つまり,想定読者のことである。読者を想定しながら書いていることになる。当初,ゼミ生のN君から書いてくださいと頼まれたとき,それでアクセス件数が増え,情報が伝わりやすくなるのなら,と思って引き受け,書き始めたのだが,一体誰のために書いているのだろうと思うことがある。

 だから,文体も「である」調になったり,「です」調になったりする。迷っている証拠である。論説風に主張したいことを書くときは「である」調になる。日常の自分の動向を書くときは,どちらかというと「です」調になる。その方が自然に思えるからである。時には混在する。

 で,今日は「である」調になっている。「なっている」と言った方がよいのは,書いている中でその方が自然だから,そうなるだけである。昨日も京都会計研終了後の2次会でコーヒーを飲みながら,若い研究者たちと話していて,読んでいます,と言われて,またまた,考えてしまった。ま,自然体が一番だけれど。

 だいたいが研究者なるものは,おタクっぽいものである。程度の差はある。こんなところで,こんなことを書いているのがその証拠。そしてまた,程度の差はあれ,研究者は躁鬱気味である。けったいな仕事である。



2003年06月25日(水) まさに梅雨本番

 まさに梅雨本番。昨日は土砂降り(関係記事を下記にあげておきます)。女房は洗濯物が乾かないと嘆いています(我が家には乾燥機はありません)。

 これから,梅雨末期にかけて,豪雨のシーズン。今年の梅雨の傾向を見ていると,典型的な本格的梅雨,という感じですから,梅雨末期も本格的な豪雨になるのではないかと恐れています。

 閑話休題。

 ゼミ卒業生のC君が,日立製作所の部長になっているという。別の卒業生(キャリアセンターの村上君。彼も課長だが)からの連絡でわかった。何とも嬉しいことだ。現役・後輩諸君の励みにもなるのではないかと思う。そういうと,ゼミ卒業生の河原君も以前掲示板で書いたように,下記会社の社長をしている。現役生にはホントに刺激になると思う。
http://www.link-one.co.jp/staff/president.html

 他にももっといるのだろうが,連絡がなくわからないとか,わざわざ通知してこないということもある。そういう嬉しい連絡は,是非ともしてほしいものだ。

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集中豪雨、倒木や土砂崩れ 京都市52mm、長岡京71mm

 24日夜、京都市内は梅雨前線の影響で集中豪雨に見舞われ、倒木や土砂崩れなどが発生した。京都地方気象台は同日午後10時半、京都市、長岡京市など乙訓地方、亀岡市などに大雨、洪水警報を発令。午後8時−12時の4時間の降雨量は、長岡京市で71ミリ、京都市で52・5ミリを記録した。このため、京都府は午後10時半、警戒本部を設置した。
 この影響で、午後11時ごろ、京都市東山区今熊野阿弥陀ケ峰町の府道脇の樹木十数本が倒れ、このうち2本(いずれも高さ約15メートル、直径70センチ)が府道の北側車線をふさいだ。また、同11時20分ごろ、同市左京区北白川琵琶町の府道付近で土砂崩れが起き、片側車線が通行不能となった。 (京都新聞)[6月25日3時30分更新]

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大雨、JR奈良線の4本運休 藤森−六地蔵駅で徐行

 二十四日午後8時35分、京都市伏見区のJR奈良線のJR藤森駅に設置した雨量計が規制値(40ミリ)に達したため、JR西日本は列車の走行を規制、城陽行きの普通電車など4本が運休した。また、JR藤森−六地蔵駅間で徐行運転を行い、計27本の電車が34−4分遅れ、約3900人に影響が出た。 (京都新聞)[6月25日2時30分更新]

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土砂崩れのおそれ、住人7人避難 大雨 大津の山林斜面

 24日午後7時40分ごろ、滋賀県大津市上田上桐生町で山林の斜面が崩れかかっている、と市消防局に連絡が入った。市消防局は大雨で土砂崩れのおそれがあると判断し、近くの民家一軒7人に避難を促した。
 市消防局によると、山の斜面は高さ約6メートル、幅約9メートルに渡り、約0・5メートル下方にずれた。ビニールシートをかぶせ、崩落を防ぐ措置をした。避難した7人は近くの親類宅に身を寄せた。
 彦根地方気象台によると、滋賀県南部は24日夜、強い雨が降り、午後10時15分に大雨洪水警報が発令された。 (京都新聞)[6月25日2時30分更新]



2003年06月22日(日) 魔物が棲む町?横浜

 昨日6月21日は財務管理学会で朝早くから、つまり7時には家を出て京都駅、そして「のぞみ」で新横浜、金沢八景にある会場の横浜市立大学に到着したのは、10時50分頃。第2報告から聞くことができた。役員会、総会、記念講演会、統一論題と盛沢山。でも収穫はあった。やっぱり実際に現場で仕事をしておられる人の話は聞くべき点が多い。いずれここでも触れたい。ただ、その中のお一人に先生もボランティアでも実業に関わられてはいかがかといわれた。そういう機会を持ちたいと思う。

 今日22日は終日オフ。一日横浜の町をぶらついた。9時30分には日の出町にあったホテルを出て、桜木町に向かった。近そうなので歩いて、桜木町へ。そして「みなとみらい21」、出たとこ勝負で歩き回った。倉庫街まで足を伸ばして、結構疲れた。そんなところへ、11時40分発の水上バスが出ますとのアナウンスにつられて、ふらふらと大桟橋行きの船に乗った。で、山下公園から中華街へ。そこで昼食。ゆっくりしてから、13時30分ころ店を出発。またまた歩いて、元町。JR石川町から再び桜木町へ。そこで、日本丸メモリアルパークでのライブなどを見ながら時間をつぶした。

 で、横浜の町を歩いて、ここは魔物が棲んでいそうな気がした。しゃれた町、活気のある町、魅力的な町。だが、人の心は移ろいやすい。「マイカル」が本牧や新港にあるし、駅前には「そごう」がある。何せ、新しい政党はいつも神奈川県から出てくる。新自由クラブ、新進党、民主党だってかなりがそうだろう。横浜市長の中田氏しかり。かつては社会党の飛鳥田一雄氏が横浜市長をしていたし、神奈川県知事には革新派の長洲一二氏だった。今の小泉首相。あるいは、石原慎太郎東京都知事と続く。どうやら、あたらし物好きの県民性。T京都大学名誉教授によれば、神奈川県民は「軽い」らしい。それだけに移ろいやすい。

 ここで、ビジネスをするのは難しそうだ。だから「マイカル」も「そごう」もこけたのか?そういう意味で「魔物が棲んで」いそうだ。ややもすれば根なし草。あまりにも快適な町で生活感覚を失いそうになる、そういう町ではないかと感じた。小泉首相は痛みを我慢せよと言うが,この町には我慢すべき痛みが感じられない。東京には江戸がある。だが横浜にはそういう根がない。しかも豊かさを感じる。神奈川県民である首相は国民の痛みを理解できないはずだ。とにかく魅力的な町ではあった。皮相な印象記かもしれないが。



2003年06月19日(木) 列車遅れでラッキー

 今日は,珍しく,列車遅れでラッキー,というケースです。京都駅で指定券を購入したりして,ホームに下りて電車を待っていたら,しばらくして,30分遅れの電車が来ました。ということは,京都駅で用事をしてもしなくても,この電車だったのかも知れません。その意味ではラッキーでした。



2003年06月18日(水) いろいろある

 昨日はプロジェクト研究で,諸先生,院生諸君と研究会。有意義だった。銀行の会計について,意外と知らないことが多いことに気付かされました。とりわけ銀行の連結財務諸表について知らないことが多いことに気付かされました。

 研究会での会話も力のある人たちだから,勉強になる。終わってからおなかがすいて京都でラーメン。山中越えで「船酔い」状態であったこともあって,ラーメン一杯で満腹でした。日頃のあっさり料理になれている身には,こたえる内容でした。

 今朝は一難去ってまた一難。内容はここでは言えないけれど,いろんなことがあるものだ。そのために,メールを送ったりしているとすぐに時間がたつ。せっかく今朝早く起きて気分高揚で大学へ来たのに,結構大変。また,いずれここでも触れたいと思います。



2003年06月16日(月) 学会報告を終えて

 昨日ようやく,証券経済学会全国大会の共通論題報告を終えた。かなり過激な意見を述べたけれども,厳しい反応はなかった。拍子抜けした感じだった。島田克美先生が言われたように,この頃の学会は,論争を好まない。問題ではあろう。日本経済・日本政治の弱体化につながる恐れなしとしない。

 私の師匠筋に当たる岡部利良先生は論争好きだった。こういう昔の先生方は結構論争されていたと思う。学会にも活力があったのではなかろうか。先生はご自宅にうかがっても話の成り行きによっては,論争とまでは行かないが,議論をふっかけてこられた。当時若造だった私にさえ議論をふっかけられた。恐縮したものだ。

 とりあえず,学会報告を終えたことで落ち着いた。とくに大阪オフィスでの社会人大学院も同時並行だったので,気分的にも時間的にも忙しかった。直前の1,2週はゼミ生諸君には申し訳ないが,十分対応できなかったように思う。今日の3,4回生ゼミもそういう意味では,準備不足だ。有能なゼミ生諸君の自発的な発表に期待しよう。

 そんなことを言いながら,秋からの大阪での関経連関係のセミナーを依頼されて,先日引き受けてしまった。何事も勉強だと思っている。いろいろな人と接して損はない。先日も証券会社の人と話をしていて,すごく考えておられることを知って,うかうかしていられないと思ったものだ。何か動いていると,何かを気付かされる。そして,自分の勉強不足を思い知らされる。これがまた,きっかけで勉強できれば,幸いだと思っている。



2003年06月12日(木) 腹立たしい昨今

 最近親しくしているOさんに送ったメールで次のようなことを書いた。ホントに腹立たしい昨今だ。

 最近,つくづく,フィロソフィー(哲学というと大げさすぎます)の大切さ,日本における貧困を感じざるを得ません。小泉首相の軽薄さには辟易します。でも,これがもてはやされる風潮があるのですね。日本全体の底の浅さを痛感します。他人事ではありませんが。

 それにしても,そんな軽薄な首相が,また軽率にもイラクに自衛隊を派遣するという。無責任きわまりない話で,腹が立ってきます。少し前,かつての自民党の大物政治家であった後藤田正晴氏が,日本は準保護国だというようなことを言っていたのを思い出します。アメリカの言いなりになっているこの国の首脳のていたらくには情けなくなります。せめて後藤田氏のような見識のある政治家が輩出しないものでしょうか。



2003年06月11日(水) またまた人身事故

 昨日の夜,JRが遅れていたようだ。幸い私の乗った電車はさほどの遅れはなかったが,新快速が遅れていた。まして,京都駅上りホームには人があふれていた。発車時刻の掲示板を見ると米原方面60分以上の遅れとあった。

 昨日は大阪へ行ってなくて良かった。それにしても相変わらずの人身事故の多さだ。これについては何度も触れたので,詳しくは書かないが,要は不況,それに何と言っても閉塞感が原因だろうと思う。

 苦しくても将来に光明を見いだせれば,人は死なないものだ。その光明が見えないから自殺が多いのだろう。光明とまでは行かなくても,多少厳しくてもシナリオが示されれば,一定の安心感にはつながると思う。将来に対する不安が蔓延している。

 将来展望を語ること,それが政治家の役割だろうに。

 事故の記事を下記に添付しておく。
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 神戸のJR山陽線

 10日午後7時45分ごろ、神戸市須磨区のJR山陽線鷹取−須磨間の踏切近くで、線路内にうずくまっていた人が、長浜発播州赤穂行き下り新快速電車にはねられ即死した。

 JR西日本によると、東海道・山陽線は一部を除き上下線とも大阪−姫路間で約2時間以上にわたり運転を見合わせ、計43本が運休、48本が遅れ、約5万人が影響を受けた。

 須磨署の調べでは、即死したのは男性とみられる。新快速電車の運転士が人影に気付いて急ブレーキを掛けたが、間に合わなかったという。




2003年06月10日(火) 梅雨入り

 いよいよ,うっとうしい梅雨入り。今朝家を出ようとしたら雨が降ってきました。ついに梅雨入りとあきらめて大きな傘をさしました。もはや折り畳み傘では無理という覚悟です。

 私の場合,普通,夜に雨が上がりそうなときは,そして,雨が激しくなければ,折り畳み傘で出ます。でも,これからはそれでは間に合いそうにないですね。

 下記に梅雨入りのニュースを添付しますが,これでも平年より遅れていたのですね。早く明けてほしいものです。でも稲が育つくらいにはふってもらいたいのですが。

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近畿・中四国が梅雨入り 平年より4−6日遅れ

 大阪管区気象台、広島・高松両地方気象台は10日、近畿、中国、四国が梅雨入りしたとみられると発表した。
 近畿と中国の梅雨入りは平年より4日遅く、四国は平年より6日遅く、いずれも昨年より1日早い。
 各気象台によると、向こう1週間は前線や低気圧の影響で天気のぐずつく日が多い見込み。梅雨の期間の降水量は平年並みになる見通し。(共同通信)
[6月10日10時43分更新]



2003年06月08日(日) 寺島実郎氏講演

 昨日,経営学部校友会記念講演会で,寺島実郎氏の講演を聴いた。期待通りの骨太の内容であった。いずれ,講演内容をまとめようと思うが,

 その講演の最後で言われた2点だけここで紹介しておきたい。

 第1点は,今の日本のように,外国軍隊が50年も駐留しているというのは異常だと言うことを確認しておくべきだと言うことである。これを異常とも思わなくなっている,政治家やマスコミの不感症も大問題だが。

 第2点は,アメリカは自国の世界戦略の中で日本に軍隊を駐留しているのであり,アメリカの国民世論が許さない限り日本を守らないということを当然のこととして確認しておくべきだと言うことである。

 これがグローバルなコモンセンス(常識)というものだということである。



2003年06月06日(金) 明日7日は,経営学部校友会

 明日7日は,経営学部校友会,経営学振興会総会,それに記念講演会,懇親交流会がある。今日はその準備もしなければならない。記念講演会は,寺島実郎氏という大物を迎えることが出来た。

 この人の本は,ほとんど読んでいる。この10年ばかり,大変興味深い本を次々と出版されている。三井物産の研究所で,仕事をされてきた人だが,大変視野が広い。今の日本で視野狭窄の人を多く見かける。とくに政治家やマスコミがそうだが,この寺島さんは視野が広い。こういう人をもっと輩出しないと,日本は良くならない。

 今の日本,何とかならないものかと常々思っているが,寺島氏はある意味で,同憂の士である。それだけに,明日の講演会は楽しみである。是非とも多くの人々に参加してもらいたいものだ。



2003年06月04日(水) 関西人としては

 関西人としては,阪神が勝って景気が良くなることは大いに結構という意識に,どうしてもなる。そんな阪神ファンでもないけれど,阪神が勝っていると,何となく気分がよい。

 今日など阪神が勝って,巨人が負けるという,極めて気分の良い展開で,悪い気はしない。ま,終わってみなければ分からないが。



2003年06月03日(火) 傷んだ時計

 わが研究室には,卒業生から贈られた時計がある。これが傷んでいる(いた?)。理由は簡単,実は,以前,掛け時計の掛け方が悪くて落下したのが原因で,秒針がゆがみ,ある時刻になると秒針と分針が絡まって止まってしまうのだ。

 だから,その止まった時計を見て,ビックリする諸君が多い。えっもうこんな時間!,とか,まだこんな時間!,というわけだ。だいたいは,前者でビックリすることが多いようだ。こういう傷んだ時計など,愛嬌があって良い(と自分では思っている)。ま,正確な時間を刻む方がよいけれど。

 で,先週,大学院のT君が「直して」くれた。昨日はさらに,電池も入れ替えた。今朝きてみると,ところが,また止まっていた。どうやら秒針と分針の絡まりは直っていないようだ。一応その絡まりを外して動かしてはみた。だから今のところは動いている。でも,いつまた,絡まるか分からない。しばらく様子を見よう。



2003年06月01日(日) 研究者仲間

 昨日土曜日は,恒例の京都会計研。今年度に入って,大学院生も増えたため,毎回盛会。打ち上げの懇親会も盛会で,いつもの中華料理店で2カ所に分かれて席を取るほど。このとき,若手グループと中高年グループ(というか給与をもらっているグループ)に分かれた。もっとも若手グループに給与グループの一部も紛れ込んでいた様子。

 研究者の交流というのは刺激になる。今年度に入って,京都大学に徳賀(性格には昨年度後期から),澤邊というカンバンが加入して,この研究会もにぎやかになった。澤邊氏は若手ナンバーワンと目している。最初の就職先だった立命館大学でほんの僅かの期間だが,一緒になって話も出来たことが私にとって大いに刺激になった。

 同じ系統の研究者という心やすさと,若いけれど能力抜群で,私など大変勉強になった。この強力部隊が研究会に加わったことで,ますます,研究会が活性化するに違いない。同志社の松本氏と,一時は存亡の危機すら感じた研究会がこのように活発になってきて,研究会を続けてきて良かったね,と言い合ったものだ。

 つくづく,研究会の重要性を感じさせるものがある。私の場合,大学に残ってから,学内での研究会より,このような学外での研究会で育てられたように思う。九州での津守先生の主宰されていた研究会や証券関係で奥村先生が主宰されていた研究会が有益だった。

 若い人たちもこのような研究会に恵まれるべきだと思う。ひとつの大学の狭い世界で活動していると,どうしても視野狭窄に陥ると思う。そういう意味で少し心配な人間が私の身近にもいる。頑張ってほしいものだ。


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