かなしいうわさ
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2006年05月30日(火) 538

このところ毎日午前様だけど大丈夫、苦労はおいしくいただきますヽ(´ー`)






フジロック出演者追加。
ハリー細野、Congo Natty feat. Rebel MC、Nightmares On Wax
初日から行くしかないなこれは。













空中キャンプ 6/3開催









2006年05月28日(日) 537

ヒマシロせんせいが!

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060520k0000e040029000c.html

東京都世田谷区から訪れた漫画家の今城隆浩さん(45)は
「シーズンの到来を景気づけようと思って来た。今年もたくさん釣りたい」と笑顔で話した。




日記にも載ってた)
頑張ってたくさん釣ってください!
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マンガも描いてね!

平凡の狂気を描ける数少ないマンガ家なんだから。














はてさて
ヤンさんの術中にまんまとハマってみた。

本と
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CD
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両方買った。
どっちもまだ内容触れてません。


CDよりむしろ本に期待してる。ヤンさんはロジックがキマり過ぎていてすばらしい。やることなすことロジックでガチガチなんだ。そしてそのロジックはとても心地よい。俺なんかが読むと「うわ、キチガイ...」と思ってしまう程。どこで聞いたか読んだか忘れたんだけど、虫歯治さないって話とか。人って、自分が大切に思っている信念や思いすら、瞬間瞬間でついつい忘れちゃうものでしょう。人はそういうことを刺青で体に刻み込んだり、装飾品を身につけたりすることで常に忘れないように努力したりするけれど、ヤンさんは虫歯をわざと治さないで、その痛みを常に感じることで忘れないようにする、とか、そんな話。正しい!でもキチガイ!面白い!格好良い! 






bounceにインタビューがあった。
http://www.bounce.com/article/article.php/2643/ALL/
ジャンルとかは今となってはどうでもよくて、姿勢が一番大事なんだよね。でさ、今回TORUMAN君をプロデュースして『友情』ってタイトルをつけたのね。昔の不良の奴らって絶対に仲間を裏切らなかったじゃん。その感じがこれからの世の中には絶対いいと思うんだ。つまり、〈友情〉っていうタイトルをつけることって、すごくポップだと思ってるわけ。






ヒョーヒョーとしてやがって。



モー。憎いわー。
イノチ削っている人には敵わないわ。










2006年05月26日(金) 536

出張の嵐。




5/20(土)
ICHI / Ett / ベートルズ / スズメンバ at 京都UrBANGUILD

とても楽しい夜だった。もう1週間前になるのか。
たまたま京都で研修があった日。イノダコーヒでお茶して百々んでアロハ買ってから駆けつけた。お目当てはべーちゃんとEtt。

ベートルズこと渡辺さんは俺の一番好きなシンガー。この日はウクレレ一本弾き語りスタイルだった。お客さん(?)が皆におもちゃの打楽器を配ってくれて、各自テキトーにリズムをとりながらペケペケ・ポコポコ... 土曜の夜ということで、シュガーベイブの「ダウンタウン」からスタート。「I Walk」「ぶらさがる」など、5曲くらい演ってくれたかな。ご出産後初ライブだったようだけど、声はいつも通り気持ちよく空へ舞い上がっていた。至福の時間を過ごすことができた。

ICHIは、木琴鉄琴リズムボックススティールパンなど駆使したちゃかぽこガムラン。とても気持ちよかったのはド酩酊していたからだけではあるまいよ。

ettは名古屋の2人組。(おれわたしベストでオススメしてもらって知りました)音源もいいけど、生の方がずっといいなぁ。のびやかな曲をのびやかな声で存分に歌う。ただ綺麗なだけじゃなくて憂いと毒とお茶目さも隠し持っているのが良い。

終電の都合でスズメンバは観られず。

これだけ楽しめて当日1ドリンク付2,500円なんて只みたいなもんだな。







浅野いにお ソラニン 2
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最後まで青臭くてイライラして体が痒くなる感じがとても良かった。そうそう、青春て「平凡恐怖症」なんだった。ムズムズ。 
でも本当は平凡ってもっと凄いんだな。過激だし。それをこのむず痒さを保ったままで描き切ってくれるようになったら嬉しい。よしもとよしともみたいにリタイアしないで頑張って欲しい。

しかし、音楽メーカーの人間が「本当に良いバンド探し回ってる」のなんて当ッたり前なので誤解なきよう。







東洋経済

メーメーンートーモーリー(´Д`)
しかし買って読んで不安になることで逆に安心しているだけかもしれない。







森下裕美 /大阪ハムレット 
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小田扉の「江豆町」と表紙のデザインが似ていたのがきっかけで読んでみた
これは...まっすぐだ。まっすぐ過ぎだ。
不器用だけどまじめに頑張る全ての人に出来る限り幸福が降り注ぎますように(´人`)

業田良家のマンガが好きな人はぜひ読んだってください。








2006年05月22日(月) 535

チューハイを飲みながら録画したリンカーンやナイトスクープを観ています(´ー`)
巨大ぺヤング「出ちゃったね」 フイタ








アラントーサンとコステロとかスプリングスティーンのピートシーガーカバーとかボノボとか未発売のCDがなぜか手元にある。試聴盤という魔法。いやいやいや!良かったものはきちんと金払って買いますよ!これとか。



Cocco /陽の照りながら雨の降る
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でっかい歌だ。ラケンローの魔法が宿ったでっかい曲。あまり展開のない、フックに欠けたメロディ。だけどその単調なメロディは反復されてぐるぐる廻りながら少しずつ上へ上へと昇っていく。気がつくといつのまにか地上をはるか見下している。そこは、とても気持ちが良い。
ラジオやテレビや着うたのように曲を俯瞰で眺めることのできないメディアで聴くと良さがわからないだろう。だからこういう曲はなかなか流行らない。もったいないね。表題曲よりちょっとポップな2曲目、ガインガイン鳴るギターに乗せてウチナーで歌う3曲目も良い。久々のアルバムが待ち遠しい。









2006年05月17日(水) 534

Red Hot Chili Peppers /Stadium Arcadium
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映画のクライマックスで流れて人々の涙を誘うようなバラードや、DJが好んでプレイしてフロアを沸かすようなフックのきいた目立つ曲は一切無い。とても地味だ。でも、地味でつまらないわけではない。最高の地味曲ばかりだ。滅茶苦茶気に入って何度も聴いたアルバムって、シングルカットされたリード曲よりも、ひっそりと埋もれた地味な曲をやたらと気に入ってしまったりするものだ。派手な曲はすぐに飽きてしまうけど、いつのまにか心の隙間にするりと入り込んできた地味な曲は、ずっと飽きずに心の隙間に居座り続けてしまったりする。そんな最高級の地味曲ばかりで2枚組28曲もの時間が埋まっている。そんなアルバム、俺は今まで聴いたことがないよ。これは凄い事だ。史上最強、無敵の地味盤。咬みに咬みまくってしゃぶりにしゃぶりまくろう。なにしろ28枚も入ったお徳用パックだからね、このスルメは。

地味だけど飽きずに通して聴けるのは、ジョン・フルシャンテのギターの力に拠るところも大きい。これ地味だー詰まらんわい、という人はもう一度ジョンのギターに耳を注目してはじめから終わりまで聴いてみるといいよ。魂が抜けるほど気持ち良い瞬間がそこらじゅうにある。クロスロードで悪魔と取引しちゃったのかもしれないね、ジョンは。次のアルバムが出るまでこの人は生きていられるのだろうか?と心配にすらなってしまう程に美しい。









2006年05月13日(土) 538

ご報告遅くなりました。




2006年5月7日(日)
祝・春一番、最終日。

雨が降っているし会社に寄ってから行かないといけないので、昼過ぎにゆるりと会場入り。そしたら楽しみにしていたカオリーニョさんやZOUND SYSTEMは終わってた(;´Д`) 
春一番はその日のタイムスケジュールを一切出さない。目当てのひとだけじゃなく、知らないひとも観てほしいという意図から。これは良いことだ。俺もはじめから最後まで居ればよかっただけの話で、見逃しは仕方ない。





この日観られた人

リクオ

〜大塚まさじクロニクル〜
大塚まさじ
ダッチャ+ながいよう+伊藤銀次
ながいよう+杉本”Q”仁美+大塚まさじ+いとうたかお
大タコ
ふちがみとふなと+友部正人+大塚まさじ
大塚まさじと月夜のカルテット+いとうたかお

トレスアミーゴス+金子マリ
山中一平&河内オンドリャーズ
伊藤銀次




リクオ。この人の曲は歌詞も曲がベタベタしていて苦手だったんだけど、ステージングが達者でとっても楽しめた。強く降る雨も演出のひとつにすら思えた。好みじゃないのに楽しませることができる、というのは凄いことだ。そんなこと俺にはできない。そんなことをする必要があるとすら思っていなかった。興味が合う人はどうぞ、てなもんで。見習いたい(;´Д`)ありがとう

次は大塚まさじ。素晴らしかった。ニコニコしながらネチっこい声で気持ちをこめてやさしく搾り出した歌はそぼ降る雨で冷えた体をホワンと暖かくしてくれた。痺れた。見た目はフツーのおっちゃんなのにナー。格好良いなー。 で、ここからは「大塚まさじクロニクル」ということで、大塚さんがキュレーターになってこのステージに出てほしい人をどんどん出していくという企画開始。ふちがみとふなと以外はあまり知らない人ばかり出てきたんだけど、それぞれとても良かった。
「大タコ」というバンドが良かった。大瀧詠一的なアーバン・シティ・ポップを荒っぽく演ったような感じ。ああ、サザンの一番良い時期のライブってこんな感じだったのかもなぁ...と夢想したり。

ふちがみとふなと。ふちがみさんが滅茶苦茶気合が入っていてとてもよかった。「雨にまけないように全身全霊で009のテーマを歌いますッ!!!」 ふなとさんのモノ凄いウッドベースもかぶりつきで観られた。格好良いなー。後半で友部さんが合流し、ダニエル・ジョンストンのカバー「歌う人」。そして大塚さんも合流して「耳国国家」。この曲、耳国の国家なので歌詞が「みみー」しかない。豪華なメンバーでみーっみみーみみー、と歌っておしまい。うはは。楽しかった!新曲も良かったし、やっぱりワンマンでじっくり観ないといけないな。

次のトレス・アミーゴスは石田長生がリーダーのバンド。ロッキンロッキン。皆傘もささずに最前列へ集って、踊ったり歌ったり。とてもいい雰囲気。良いライブってこういうふうに観客が「楽しませてくれ」じゃなくて「楽しんでやるぜ」て思ってるもんだよね。金払ってるんだからそりゃ「客」っちゃ「客」なんで受身でもいいのかもしれないけど、双方で楽しまないと本当に気持ちよくはならないってのはナンだって同じだよな。みんな、思い思いに自由に踊る。うれしさを振りまきながら勝手に踊る。その踊りの素晴らしいこと!ほれぼれするよ。ラストにDr.ジョンの「アイコアイコ」をやってくれて、知らんおっちゃんやおばちゃんと背中合わせになったり手をとったりしながらドヒャドヒャ盛り上がっておしまい。ドン、ドン、ドンッ、ドンドン!!


次は河内音頭の山中さん。ここでも当然皆ドヒャドヒャだった。俺はテキトーにブンブンと踊っていたんだけど、ちゃんと振り付けして踊っている人もいる。河内音頭だから踊り方が決まっているのね。勝手に踊りながらも振り付けを見て覚えた。なかなか変拍子で覚えづらかったけどなんとか覚えた。これはこれで楽しい。こんどソウルフラワーのライブで「エエジャナイカ」やったらこれをアレンジして踊ろうかしらん。


伊藤銀次。卓越した歌や曲の力は感じられなかったけど、人間力で聴かせてくれた。最後に、「昼に立ち食いソバとか食っててこの曲流れてくると、となりのオヤジにこの曲俺が作ったんだよ!っていいたくなって仕方ない」と言いながらいいともの曲をやってくれた。この曲は銀次さんが作ったのか...
ハウドゥユドゥ。ご機嫌いかが。ご機嫌ななめはまっすぐに。ハウドゥユドゥ。頭につまった、昨日までのガラクタを処分処分。楽しませすぎてもごめんなさい。時間通りにカム・ウィズ・ミー。わらっていいともうきうきウォッチン。今日が駄目でもいいトゥモロー。きっと明日はいいトゥモロー。いいともいいともいいトゥモロー。
2番も歌ってくれたんだけど忘れた。いい曲だよね。

この曲を聴きながら会社へ戻りました(;´Д`)





トイレに入っていたら、となりの人がとなりのとなりの人と「ひさしぶり!」なんて挨拶してる。知り合いかと思ったらそうじゃなくて、「毎年トイレで逢いますねえ」「キンタマの大きさが同じなんやね」「ダハハハ」 
年に一度、服部緑地音楽堂のトイレで出会うだけの仲だったみたい。
これは俺にとってこのイベントの象徴的なできごとだった。来たいやつは勝手に来ればええやん、と。 たしかに若手はあんまり出ていない。でもこれは同窓会では全くない。今は活発に音楽活動をしてない人も出ているかもしれない。やってる曲は昔とおんなじかもしれない。でも、やってる人間はどんどん変わっていく。その変化を曲に反映できないような人はハルイチにはひとりも出ていない。だから昔の曲は、昔の曲だけど今の曲なんだ。大塚さん、友部さん、木村さん、加川良さん、みんなそうだ。そんな具合でやりたいやつが勝手にやってる。だから来たいやつが勝手に来ればいい。つるんだり人の真似したり格好つけたりしなくていいから、来たいなら来いやと。そんなイベント。とてもすこやかだと思う。

勝ちとか負けとかのない2日間。本当に楽しかった。祝!






例年どおり、マサオくんちで写真レポートがあがってます。
マサオ君お酒ゴチヽ(´ー`)
O君はフジロックで又ね。






ラジオ更新。最近のお気に入りダダ流しです。
毎年恒例のフジロックラジオをやれないのは、今年は音源を持っていないアーティストが多いからです...
Live365の調子が悪くて曲がなかなかアップロードできず、更新に4時間くらいかかった。疲れた。聴いている人は感想などをいただける嬉しいです。今後の参考にします。











2006年05月06日(土) 537

春一番
おとといからやっていたんだけど、今日やっと行けた。



いや、もう、とても幸せな時間を過ごせた。
晴れていて、気のおけないワイルドアンドフリーなお客さん達と、良い演奏で、踊ってビールを飲んだり、草に埋もれて寝たりできる。もう何も言う事はないよ。

毎年恒例の「春一番ダンサー」達の踊りが、やっぱり素晴らしかった。普通のおばちゃんやおっちゃんがガンガン前に出ていって踊る。踊る踊る踊る。夜になるとどの駅前でも若者がワシワシと練習しているヒップホップのダンスとかのピシッとした「ドリル」の成果のスムースで綺麗なダンスより、俺はこっちの気ままなダンスのほうが観ていて楽しいし、心躍るなぁ。彼らは誰も踊ってなくてもワッシワッシ踊る。ひとりだけでも。こころのままに。たしかにタダの酔っ払いかもしれない。タダのお調子者かもしれない。タダの目立ちたがりかもしれない。でも彼らの血も踊るダンスを見ていると、フツフツと心に沸き立つものがある。人の眼なんて気にすんなと。心のままに、体がうごくままに、踊りたいように踊ればいいんだと。
「勝ち」とか「負け」とかじゃない幸せの秘訣はここいらへんにあるんじゃないかなー。


春一番ダンサーズについては去年の写真を参照ください





今日観られたのは

・中川五郎
・いとうたかお
・アチャコ一座
・ね
・渡辺文男
・渋谷毅オーケストラfeat.小川美潮・金子マリ
・木村充揮
・押尾コータロー
・加川良



調子にのって自転車で行って迷った。そのせいで最近いちばんのめり込んで聴いているハンバート・ハンバートが観られなかった(
Д`)
でも他の人たちも全員良かったからいいよ。ほんとに良かった。


中川五郎。今まで、キュートな人柄は大好きだけど歌にはぜんぜん興味がなかった。でも、よかったなぁ。歌声あまり好きなタイプじゃないんだけど、説得力でもっていかれた。



アチャコ一座。アホだった。良いアホだ。チャンカチャンカしていて踊れた。踊る阿呆に演る阿呆。俺もアホでよかったよ。 唄っている内容は「ぼくらの世代は自然と一緒に生きるんだー、戦争しないんだー」とかそんな居酒屋政談レベル。でもいいんだ、居酒屋で愚痴るんじゃなくてステージあがっちゃうのがいいじゃない。



ジャズ・バンドの「ね」
良かった!!! じゃんがじゃんがしたジャズ。真っ赤なシャツの古澤さんがリーダーなんだと思うんだけど、ちっともスカしてないのがいい。アングラ臭皆無。楽しくて楽しくて仕方がなさそうだ。ローランド・カークがもし生きててライブ観れたとしたら、こんなだったかもなあ...

「いやぁまいった。昨日福岡からバスで来たんですよ。ぼく60ですよ。よくやりますよねえ。で、公園についたんですけどね、この音楽堂の場所がぜんっぜんわかんなくて。グルグルいろんなとこまわっちゃった。そしたら、いきなり墓場に出ちゃって。墓場ですよ? いきなりお墓がデーン! いきなり!お墓!だぜ! いきなり!お墓!だぜ! いきなり!お墓!だぜ!」

...いきなり墓だぜという曲だった(;´Д`) サイトみたところ、最近よくやっている曲みたい。
最後には俺のまわりの人もみな「いきなりお墓だぜー、いきなりお墓だぜー」と歌っていた。



渋谷オケ。冒頭、渋谷さんのピアノだけで小川美潮が歌ったパートは泣きそうになった。俺はピアノの良し悪しはそんなにわからないんだけど、渋谷さんのピアノの音色はわかる。俺の涙腺にズバっと効いてしまうから。 オーケストラパートになってからも格好良かった!フレーズもビシバシ決まってた。金子マリさんもシヴかった!でも俺は酔っ払って殆ど寝てた!いや寝ながら観られるのも春一番のいいところだから。



木村充揮。踊らせ泣かせ。流石。三宅伸治のやさしい音色のギターとの絡みが素晴らしかった。最新アルバムで聴いたときはいまいちだった「ケ・セラ」「スキップ・ミュージック」「出稼ぎブルース」が、じわじわと沁みた。やっぱりこの人はライブで観たほうがいいんだな。



押尾コータロー。絶大な人気。ギターを開放弦でガイーン、バイーンと弾いたときの気持ちよさを追求している感じでとても気持ちよかった。客を盛り上げるのもとても上手い。途中、中川イサトが合流。弟子なのだそう。



加川良。当時のアルバム聴いてもあまりピンと来ず、あまり興味なかった。でも良かったなぁ。高田渡「生活の柄」「あきらめ節」もよかったけど、「教訓」(もし徴兵になったら、青くなってしりごみなさい、逃げなさい、隠れなさいという反戦歌)などのオリジナル曲もじわりと沁みた。そうか、フォークは歌詞のすばらしさと生演奏での凄さをあわせて聴くものなのか、と今更ながら再認識。





つうことで。
明日もちょこっとだけ行きますヽ(´ー`)ノ 今は雨。晴れれ!










2006年05月03日(水) 536

どうもGWに入っても仕事ばっかだな、ということで、時間やりくりしてジャームッシュの「ブロークン・フラワーズ」を観に行った。良い映画だった。すっとぼけた裏に哀愁をひたかくしていてこにくらしいのなんの...多くを見せたり語ったりすることをできるだけせずに、逆に雄弁におかしみや哀しみを伝えている。とくにおかしみ。特段ギャグをやっているわけではないのに、会場中がクスクス笑ってた。ジャームッシュってこんなにおもろい人だったっけ? ビル・マーレィのようにはなりたくはないけど、「この映画」のようにはなりたいなぁ、と思った。
音楽もたのしかったよ。(クリサブさんち参照)










で、観終わったら17時過ぎという中途半端な時間だったので、映画のはしご。1階上にあるガーデンシネマで「寝ずの番」を観ようかなと思ったが時間があわず... もうひとつの「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」のポスターがいかしていたので、思わずジャケ買いならぬポスター観。


メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬



貧富、人種、役職、都会と過疎、国境... いろいろな問題がグチャグチャと絡み合ったド田舎のスモール・タウン。そこで働いていたメキシコからの不法移民メルキアデスが、国境警備兵によって誤って殺されてしまう。メルキアデスは、不法移民と知りつつも彼を受け入れてくれた親友に、「死んだら故郷の村へ生めてほしい」という約束をしていた。親友はその約束を果たすべく、犯人を探し出し、埋葬されたメルキアデスを無理やり掘り起こさせる。そして、親友、犯人、メルキアデスの亡骸の3人で、国境を越えてはるか遠くの故郷へと向かう。


これが、本当に素晴らしかった。「ブロークン・フラワーズ」と同じようにロードムービーなのだけど、こっちが良すぎたので「ブロークン・フラワーズ」が完全に霞んでしまった。 素晴らしいのは、根っからの悪者や善人が描かれていないことと、人に対する眼差しのきめ細やかなあたたかさがあるところだ。 「絶対悪」を設定して、「勧善懲悪」という構図で映画のストーリーをつくっていくことは簡単だろう。でも本当の世界では絶対悪とか絶対正義なんて殆どない。たしかに世の中にはどうしようもないクソな奴らもいる。でも、それぞれに背景や歴史があり、思惑がある。この映画は、そこにしっかり正面から向き合っている。そして、それらの良いことも悪いことも、あたたかな眼差しでやさしくやわらかく切り取っている。それがいい。各人の想いが、心にストンときれいに落ちてきた。とても丁寧に、慎重に作られているんだな。あと、重たい映画だけど結構笑えるのもいい。すばらしい腐りっぷりのメルキアデスは最高。なので重たい内容にもかかわらず観たあとにとても心地よい気分になった。
本当にいい映画だ!

以前絶賛した「スティーヴィー」はもう公開終わっちゃったみたいなので、こんどはこちらを是非!観て!ください!!



余談。 パンフを読み返し反芻してたら、中盤のとても良い場面で出てきていた盲目のじいさんがザ・バンドのドラマー、リヴォン・ヘルムと解り吃驚した。現地のじいさんを雇ったのかと思ってた。もうあんなおじいちゃんなのか(;´Д`) しかし滅茶苦茶良い役、良い演技。このじいさんが出てきたくらいからラストまでの勢いはものすごかったな。



 






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