魔法がとけるまで。

限界精神。

『今日、熱出たから学校休むね。ごめんね』
朝起きたら、こんなメールが入ってた。
あたしが学校で信じてる、唯一の友達、マキからだった。

いつもなら、彼女がいない日は学校なんて行かなかった。
ただのバカバカしい人ごみに混じってる意味なんかないとおもった。

だけどね、今日は頑張って行ったんだよ。

でも学校から帰る途中で、お母さんの言葉に異常にイライラして。
全ての事が、勘に障る。
絶対、言っちゃいけない言葉を、また口に出して。
あぁ、まただよ。またやっちゃった。

どーしても、マキに会いたくなって、口実作って会いに行った。
土砂降りの雨ん中、傘さして、一人で。
服はびしょ濡れで、手も凍える程寒くて。
マキの家に着いたら、

　　「何で雨の中歩いて来たの」

って、怒られちゃった。
だってね、マキに会いたかったんだもん。
話したい事、いっぱいあったんだもん。
寂しかったんだもん。

どーしても笑えないあたしに、マキは凄く困った顔して。
ごめんね、調子悪いのに。ごめん。

　　「また明日ね。ちゃんと帰るんだよ」

別れ際、そう言ったマキにあたしは

　　　　　「わかんない。」

そう返して、手を振った。
マキは走ってあたしの腕をつかんで泣いた。

あたし、今日一日頑張ったんだよ。
誰か、頑張ったねって、偉かったねって、頭を撫でて。
こんな子供染みた事、本気でおもってた。

　　　「何でマキが泣くのよ」

　「だってちぃが、不安そうな顔してるから、、、」

ごめん、マキ。あたしまだ、一人じゃいられないみたい。

2002年11月25日(月)

eternal wish...

とても大切な人に、出会えました。
彼女は、今まで出会った事のないような人で。
今まで、あたしの話しを聞いて、

『辛かったね、もう、大丈夫だよ』

そう言ってくれる人はいたけど。

『そうだよね、あたしも同じだよ』

そう言ってくれる人なんて、いなかったんだ。
だからね、凄くビックリしたよ。
それからね、凄く嬉しかった。

あー、辛いのは、あたしだけじゃないんだ。

そう思った。

あなたも沢山、苦しい事を乗り越えてきたんだ。

そう思った。

帰り道の電車の中で、色んな事を話した。
楽しくて、バカ笑いしたり、頭にきた事話したり。
少しだけ、お互いの傷を探りながら。

その時にね、彼女から凄く愛しい人の話を聞いた。
彼は彼女に、素敵な言葉を沢山残してくれてた。
もう、彼女を支えてくれた彼は此処にいないけど。

彼女の中で、彼の言葉は今も生き続けてる。

彼はもう二度と、
彼女の前に現れる事は出来ないけど。
彼はきっと今でも、空から見守っていてくれる。
あの、天使みたいな笑顔で。

2002年11月24日(日)

返信。

『こころのなか。』　送信者：ちひろ

久々のぶっちゃけメールありがとぅ♪
眠いんだからもっと早く送ってこいよ(怒)
なーんて、ぜんっぜん、思ってないよ？(笑)

あたしね、昔から、『凄い好き』とか言われると、
愛情を押し付けられてる様な気がしてさ。
その気持ちさえも重く感じちゃって、駄目だったんだ。
中学の頃さ、あたしを凄く大切にしてくれるコがいて。
だけど、あたしは軽く突き放した。
これ、ホントの話しなんだよ。

ね、あたしこんな奴だよ。
優しさなんて全然、持ってないかもしれない。
自分がよかったらそれでいいし。
基本的に他人に興味なんてないしね。

あたしはさ、真っ黒でドロドロだよ？
マキが思う様な人間じゃないんだよ？

それでも、あたしはマキが好きなんだけど(笑)

ね、こんなあたしで平気なの？
わがままで、自己中で、最低な女かもよ？

マキが、それでもいいって言ってくれるなら、
あたしは喜んでマキといるよvv

2002年11月20日(水)

大切なメール。

『素直な気持ち』02/11/19 00:07　送信者：マキ

今日さー、昔の話とかしてて思った事。
私きっと、ちぃみたいな人をずっと求めたてたのかも。
･･･あなたみたいな『親友』と呼べる人を。

っと、ちょっぴり考えながら帰ってきたにょ。
今、はっきり言ってちぃと毎日一緒なのが、
すごくすごく普通に感じるし。
今、ちぃ私を一番に必要としてる？私がいなくなったら嫌だ？
なーんて、自分の存在価値を考えちゃう自分がいるんだよね(＞＜)
こりゃー大変だー(笑)
ちぃへの独占欲が強くなりすぎてるよーな気がしてならなかったり。
昔から大好きな友達と好きな男には独占欲強かったんだけどね(苦笑)

お正月2DAYSとか決定して、良かったじゃん！！
って思ってるのに、どーしても素直に言えないのも、もしかしたら、
あの子と行くって事に、私が勝手に嫉妬してるのかも。
でもそんなの仕方ないって分かってるんだよー！！
ごめんなさいm(_ _)m
こんな事思っちゃてるけど、許してねvv
チョットぶっちゃけすぎちゃったかなぁ？(苦笑)

2002年11月19日(火)

ひとりぼっち。

あたしの周りにさ、だーれも居なくって、
いっつもさ、あたしひとりで。
そしたら、孤独なんて感じないのに。
けど、あたしの頭のなかにはいつも、あなたがいるから。
だから、あたしは。
ひとりぼっちなんだって、実感しちゃうんだ。

2002年11月18日(月)

だいすき。

だいすき。だいすき。だいすき。

今日はね、だいすきな気持ちが、また増えちゃったよ。
だってさ、またあなたの視界に入れるなんて。
そんなコト、思ってもみなかったんだ。
今日、あなたのその目は確かにあたしを見てた。
全然特別じゃないコトくらいね、分かってるんだよ？
だけどさ、たった一瞬でも、それでも。
うれしかったんだ。

だいすき。だいすき。だいすき。

だいすきな気持ちが増えすぎて、また悲しくなっちゃったよ。
だってさ、やっぱりあなたは遠いんだもん。
そんなコト、忘れてたわけじゃないんだけど。
今日、あなたを見てて、痛い程自覚した。
特別になれるわけないのなんて、分かってるんだよ？
ちゃんと、分かってるから。分かってるけど。

あたしはあなたが、だいすきだよ。

2002年11月17日(日)

休日出勤。

今日は朝からバイト。
そのバイト先で、チョットした事件が。
みなさんキレる。社員もキレる。バイトもキレる。

　　　　　、、、むかつく、、、

当然あたしも、キレる。
一日中ずーっと、イライラしてて。
あー、もぉ。
明日はとっびっきり、笑っていたいのに。
こんな気分、最悪だよ。
あー、もぉ。

2002年11月16日(土)

束の間の夜空。

久しブリのバイト。
大好きなヒロトくんが、凄い笑顔で、

　　　　「久しブリ」

って走ってきて。ビックリしたよ。だって。

　「今日、仕事お休みの日でしょ？」

そう言ったあたしの頭を、力いっぱいガシガシ撫でて。

　「ちぃに会いたかったからいーんだよ」

なんて。そんな事言われたら、嬉しくて、嬉しくて。

帰り、あたしと一緒に帰るって言うヒロトくん。
　
　「そんなでっかい体にチャリは似合わないよ？」

って、笑ってあげた。ヒロトくんは、

　「チャリ乗るのなんて久しブリだー」

なんて、はしゃいで。
そんな姿が余計にかわいい身長188cmの24歳(笑)

ヒロトくんが前に乗ってると、風よけになって寒くなかった。

　　そんな事言ったらきっと、怒るんだろうなぁ。

そんな事考えながら、ヒロトくんの背中にくっついてた。

今日の帰り道は、何か暖かかったなぁ。
星がいっぱいの夜の空。
いつもは寂しくて堪んないのに。
今日は全然、寂しくなかったよ。

　　　大好きだよ、ヒロトくん。

絶対、彼女になんてなれないけど。
こんな傍にいても、大好きでも、抱き締められても。それでも。

　　叶わない恋が、あるなんてね。

こんな事言ったら、あなたはまた、笑うんだろうけど。

　　　「ホントにね、大好きだから」

だからさ、また、抱き締めてよ。

2002年11月15日(金)

写真。

あの日あたしは、確かにあなたの視界に入っていました。
初めて。
一瞬でも、あなたの瞳の中に入れた事を、嬉しく思っていました。
帰り道、嬉しくて嬉しくて、泣きそうになりました。
そして、今日あたしが目にした写真。
あたしの目を見て、少しだけ笑うあなたを見て、凄く泣きたくなりました。
愛しくて、愛しくて。
ね、この気持ちは何だろう？
もう、こんな想いを抱く事なんて、無いと思ってたのに。
あの日は、スグ目の前に居たあなた。
だけど実際には、遠い遠い、あなた。
もう、こんな想いを抱くなんて、絶対に、嫌だったのに。
それでも、それでも。
もう、止められないんだ。
バカみたいなんて、言わないでね。

　　　　　だいすきだよ。

あなたが彼女を想う気持ちと、全然変わらない。
こんなに遠いけど、遠いけど。

　　あなたが、だいすきなんだよ。

2002年11月06日(水)

天に昇る歌。

「しあわせになりたい」
なんて呟くあなたを、初めて愛しいと思った。
それが、あなたとの、あたしの一方的な出会い。
しきりに不安を唄うあなたは、どこか崩れてしまいそうで。
そんなあなたの不安を、拭ってあげたいと思った。
少しだけ強くなったあたしは、少しだけ弱いあなたを、
護ってあげたい、そう思った。
あたしの総てを懸けて、甘く、甘く。
あなたの恐れるモノ全てから、あなたを否定するモノ全てから、
目隠しして、耳を塞いで、あなたがずーっと、笑っていられるように。
あなたを、護ってあげたい。そう、思ってた。
こんな事あたしが言うなんて、オカシイんだろうけど。
それでもね、あなたを、
『しあわせにしてあげたい』
あたしの全身全霊を懸けて。心から、そう想ってるんだよ。

あー、あたし。
もっと違う出会い方をしたかったよ。
あなたの、もっと傍で出会いたかった。

2002年11月05日(火)