カタルシス
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2003年01月31日(金)  アンダウン 

新宿のリキッドルームで『UNDOWN』企画のライブイベントを聴きに行った。りぼんのオーノキヨフミ君でチケットを取っていたけれど、目的はやや堂島孝平に寄り気味(^^;)ゞ

他の面子も割合豪華で、ゲントウキやスネオヘアーのステージも見られた。特にスネオさんはゲストキーボードに芸人のふかわりょうが出てきてビックリする。ええ?スネオさんて彼とどういう関係なん???(汗)
あとで訊いたらPVにふかわが出ているらしいね。元々知り合いなのかはよく解らないままだったけど、1曲ちゃんと演奏して退場して行った。面白かったな。

オーノくんはパジャマで登場。
なんでも生バンドでライブすんの初めてとか言ってて初々しい感じだった。それでも初めてとは思えない堂々たる姿で、初めて見た時の所在な気な青年の雰囲気は一変していた。思わず「立派になって…」などと親のような視線を向けてしまうのだった。聴いた中で気に入った曲があったので、デモ盤を買うかどうか考えていたら、MCで「幕末が好きで〜」なんて話を始めたので驚いて聞き入る。高杉晋作が好き?ほほ〜う… これはデモ盤買いついでに話振ってみようかしら(笑)
チラリとイタズラ心が沸き立った。

全てのトリがどんちゃんで、歌の合間のMCも軽快かつ絶妙。さすがのステージングというか、一般のオーディエンスがウケるツボを心得ている風だ。ネタ的にKinkikidsの話とかはホラ 誰でも湧くでしょ。

そんな人気者どんちゃんの演奏の途中 突然乱入してきた金髪のお兄さんが一人。タンバリンを振りかざしてどんちゃんをイジり気味にパフォーマンスを続けている。誰だ?!あのカッコイイ人!! 当のどんちゃんも彼の登場の瞬間は本当に驚いた反応を見せていて、後は笑いを堪えながら演奏と歌を続けていた感じだった。勿論笑って音程外したりとかはしてなかったよ、プロだもん。

その曲のエンディングと共に疾風の如く去って行った金髪でスタイルの良いイケメンさんを「東京スカパラダイスオーケストラの大森さんでした!」と紹介したどんちゃん。本人はもうステージ上にいなかったんだけどね、みんな一瞬呆気に取られて そのあと拍手大喝采。

スカパラの人かー、エライかっこ良かったなぁ。あんな男前がいたのか。
スカパラさん人数多いから個人の把握できてなかったよ〜(苦笑)

全プログラム終了後、オーノ君の物販に立ち寄って1曲デモ盤を1枚購入。その場で本人がサインをしてくれていたので、サインをお願いしついでに「幕末好きなの?」と振ったところ、「好きなんですよ!」と顔を輝かす。

「私も好きなんでさっきのMCビックリした。」と言ったら、誰が好きなのかを訊かれたので いきなり“徳川家茂”とか言っても解らないよな(苦笑)と我慢して、「東西両方好きだけど、スタートは志士側じゃないんだ」と応えたら「新選組とかですか?」と直球が返ってきた。おお、本当に好きらしいなぁ。

「伊東甲子太郎知ってます?」
「そりゃ解るよ(笑)」
「おー!じゃあ、藤堂平助は?」
「知ってるよ… っていうか、何でイキナリそっちなのさ?(苦笑)」
「すげー!マニアだ!!」
おいおい、伊東と藤堂知ってるくらいじゃマニアとは言わないっての(^^;)

そんな阿呆なやり取りをしていたら、他の子からサインを頼まれて「あ、すんません」と残してオーノくんはデスクに戻って行った。ふーん、あの勢いの良さは最近ハマりましたって感じだなぁ(笑)昔の自分を思い出してちょっと可笑しくなった。

ライブばっかりの1週間の締めがこれで、なんか良かったかも。
リキッドルーム入るの初めてで 入口が見つけられず探しまくったことを除けばね(苦笑)←スゴい手間取った


2003年01月30日(木)  音の褥 

昨日の無気力を一掃して元気一杯に臨んだ La.mamaでのグルタミンライブ。
超イイ感じだったので昨日も良かったのかと行った人に訊いてみたら「そうでもなかった」と苦笑いで返された。
ありゃ。

本人達にも声をかけたら、昨日のハコがあまり良ろしくなくて不完全燃焼だった分を今日爆発させられたようなことを言っていて、内心「今日だけにして良かった(苦笑)」と思ってしまう。

だって、ただでさえ気疲れ気味のところに不慣れな土地に行って いまいちノれてない演奏を聴いたんじゃ余計に沈んじゃうじゃん。お陰様で今日はとてもいい気分で帰ることができるし、昨日のことは結果オーライと思っておくことにしよう!

あれから全く音沙汰のないSBのことを思うと どうにもこうにも気が滅入るけど、最近グルタミンが良い感じなんで救われてる。

有り難き哉 音ノ楽。


2003年01月29日(水)  鬼も憂鬱 

赤羽橋でグルタミンのライブがあったけれど、やや体調が優れず… というか、体より精神的に疲れていて行く気力が出なかった(苦笑)
今日明日と連ちゃんライブのグルタミン、今日のは何やらTV番組のオーディション?みたいなものらしかったが 赤羽橋がどこだかも調べずに帰路に就いてしまう。

ごめんグル、明日は絶対行くから許して…


2003年01月28日(火)  甘いばかりが能じゃない 

昨日の天気が嘘のように晴れたので一気に洗濯を片付ける。
それから午前中のうちに銀行や郵便局やに用事を済ませに奔走した。
平日に休むなんてこの先いつになるか解ったもんじゃないんで、出来ることは全部やっとかなくちゃ。

夕方になって六本木に向かう。
今日の会場はスイート・ベイジルという、ライブハウスというよりはディナー・ショーを催すようなレストランといった方が適切なお店。

今回仕事を休んでまで頑張って来ちゃったのは、松氏のソロ初日というのもあったけれど 会場が17:30で開演が20:00という普段の感覚では有り得ない時間の設定がされていたことと、一人で申し込んだためか比較的早い方の番号が割り振られて来たからという2点が比重を占めていた。

とはいえ、早いとも言えない番号だったので店内に入った時点で1階の中央テーブルはほぼ埋まっていて、残るのは2階とステージを見るには難儀するような端の席のみだった。仕方なく2階へ上ってみたら、丁度ステージの正面に位置するところにPAがあって、その脇に隠れるような席が3席だけあるのを見つけた。試しに座って見たら真正面にステージで、目前には何の障害物もない。確かに距離はあったが飲み食いしながら観るには相手を気にすることなくくつろげる場所だったし、オペラグラスを持って来ていたので この際距離は障害のうちに入らないだろう。

ここに決定!

番号の早かった友人と合流し、その席に落ち着くことにする。空いていた残りの1席も遅れて入って来た一人客が案内されて腰を降ろした。先着3名のオイシイ席だったのは間違いないと思う。
開演までの時間は半強制的に飲み食いの時間になっていたので、適当に飲み物と料理を注文した。小洒落た雰囲気だったし、料理の味も悪くなかったが、いかんせん量が控え目で 当然のことだが安くはない。こんなところでお腹一杯になるまで食べちゃらんねーな… との失笑は否めなかった。

そして開演。

ピアノメインで時々歌。別のアーティストに提供した曲のセルフカバーや、ブルームの曲のピアノ独奏アレンジ等々 夏と冬のソロでも披露したステージの延長といった感じ。ゲストにベーシスト山口寛雄くん、ドラマー江口信夫さん、そしてスペシャルゲストにギタリスト吉川忠英氏。

わおー!本物?! ちょっとビックリ。 大御所さんです。

その感覚は松氏本人も同様だったようで、今までにないくらいガッチンガッチンに緊張して喋っている様子が遠目にもわかった。おいおい、大丈夫か兄さん(苦笑)

喋りほどの硬さは感じなかったものの、演奏の方もぎこちなさは拭えず ゲスト3人の胸を借りた状態になってしまっていた。
正式なソロ活動の一発目だからね、今後頑張れば良いことだろうけど 毎回こんなんじゃダメだぞう松氏。可哀相かな?とも思ったが、辛口気味なアンケートを残して六本木を後にした。

今いるファンに甘えるな。
気の良い仲間に甘えるな。
ソロってことは最終的には一人なんだから。
あんた達が選んだ形なんだから。
甘えたままで1年を過ごしたら その次の1年はないと思え。

次もこの程度のステージ見せたら もう行かないよ。

ちなみに本日のチケットは6000円。
飲み食いに3000円ちょっと。
それだけの価値があれば文句は言わないけど、今日のはちょいとお高くついたね。

むん!


2003年01月27日(月)  レイン・メーカー 

ブルーム ソロ活動の一年がスタート。
本日はON AIR WESTにて「別所ユージ」ソロライブ第一段『Hello!』の日。

週明け初っ端だというのに自称雨男の称号に羞じることなく見事な雨天。ライブの日に雨というのはウザったらないんだけど、もうこの人の場合は仕方ないと思えてくるほど天候に恵まれない男・別所悠二!

割合若めの番号だったので混み合う前に入場ができた。ダメ元でスタッフに「今日は2階席使えますか?」と尋ねたら「はい」と応えたので、早足で階段を上がる。ラッキーな事に最前の席がまだ空いていたのでサクっと着座。足元に傘を寝かせ置きして、後から来る友人のために一人分のスペースをこっそり確保した。
本来これはルール違反なのだが、一人で観るのはちと淋しかったので(苦笑)あくまでもこっそりと。居場所はメールで知らせておく。

後から来た友人、いかにも「ドリンク替えてました」というポーズで隣に腰を降ろす。開演までの間昨日からスタートだった『仮面ライダー555』の話で静かに盛り上がった。彼女の勤め先がバン●イ系列なので何というか身内な感覚があるらしく、番組に対するコメントが専門的。私は何となくタラ〜っと見てるだけの人間なので彼女の意見は新鮮で面白い。
登場人物の中に「勇治」という男の子がいて、その子がエライ可愛い様子だったのを2人で「勇治くん可愛かったよね」「うんうん可愛かった!」なんて話していて、ふと気付く。

誰のライブに来てるんだよ私ら。そういやこっちも「ユウジ」だし、こんな会話してたら勘違いされるっての(苦笑)

自分ら悠さんのこと「ゆうじくん」なんて呼んだことないし「可愛い!」なんて騒いだりしないので、それまでのはしゃぎっぷりを振り返ったら急に恥ずかしくなってしまった。
違う違う、違うんだよ、「ゆうじ」違いなんだ、そうじゃないんだよ、違うんだって!

…一体誰に言い訳しているのか。

そんな阿呆なファンの焦りを知る由もない悠さんは、喝采に包まれてソロの幕を上げた。ファイナルのステージでは割とボロボロだった歌も随分安定していたし、オリジナルの曲も数曲作って来ていて やたら前向きな様子が伺えた。彼の表情が晴れやかなのは喜ばしいことだったが、「Bluem of Youth」のファンとしてはやはり複雑な心境である。
一人で大丈夫か?と心配していた我々の危惧を吹き飛ばすかのようなソツないステージに拍手を贈りながら、どうにも淋しい一瞬を感じてしまうのだった。

このまま行っちゃう気かも知れないな〜… というか、憑き物が落ちたような顔しちゃってるよ。
松は憑き物だったのかっつーの(泣笑)・。

明日はその松ヶ下氏のソロ一発目。
平日の17:30に六本木って、ケンカ売ってんのか?ごるぁッ!
勢いで有休取っちゃったじゃんよ。
馬鹿タレ。


2003年01月26日(日)  さすらいのオーディエンス 

午後の回の映画『ラベンダー』を観に池袋までお出掛け。
金城武とケリー・チャンの香港映画だ。

日本のドラマや映画ではカッコイイ系の役が多い金城くんだが、実は結構アホな役も多くこなしていたりするコメディ系の一面を持っている。そして今回の役は世間知らずの“天使”という設定だ。

ケリーが演じるのは、恋人を亡くして以来 心が不安定なままの淋しい女性で、職業はアロマ・テラピスト。悲しみを癒そうと得意のアロマテラピーで調合した香りに包まれてみても、気持ちは一向に浮上しない。そんな日々を惰性で暮らしている彼女の元に、突然降って落ちてきた天使。

愛を得て生きる天使にとって、愛を見失ってしまった彼女の元での生活は断食のようなもの。何とかして彼女に愛を取り戻してもらおうと、不慣れな下界で懸命に立ち回る天使の姿はどこか滑稽でありながら ほんのりと胸を温める。そんな彼に接しならが次第に心を開いていく彼女と 一途に彼女を想う天使の、淡く儚い恋物語だった。

物語的には稚拙過ぎて恥ずかしいくらいの少女漫画的展開、ご都合主義な締め方で強引にまとめてしまう辺りなんか香港電影の王道をいった風情だったが、ケリー・チャンのシャープな面立ちは画面を引き締め、金城武の無垢な表情はどこまでも空気を和ませた。

登場人物も映し出される舞台も極端に少ない“狭い世界”しか見えなかったのが、終盤に映される雨の街中と一面のラベンダー畑では広さを感じさせるシーンになっていて、それまでの閉鎖的な空間から一変して広がる景色という移り変わりに、心を閉ざした主人公が自分を解放する姿を投影しているのか?とも思えた。

上映の間、場内にラベンダーの香りを仕込むなどの実験的な作品でもあり、意外と面白く堪能して帰ってきたのだった。

その後、新宿に出て「MARZ」というライブハウスでAnalog Machineと
SpitFunkのツーマン・ガチンコライブを聴いて来る。仲の良い友達同士のバンドで、ボーカルの哲平さんとフビさんが即席でアコースティック・デュオを組んでみたり、お互いの曲をカバーし合ったりセッションしたりとバラエティに富んだステージを見せてくれた。

スピットは近々半デビュー?を控えているとかいないとか告知していたけれど、「半」って何だ?「半」って(苦笑)

いつも前を通り過ぎるだけだったMARZに初潜入☆ 2フロアに分かれていて、下の階にあるステージを上階からも見下ろせる吹き抜け構造。ロッカーも完備されていたし、なかなかカッコ良いハコだったな。ステージは高め(プレハとかWESTくらい?)スケジュールを見た感じだと、バンドバンドしいロック色が濃い印象。そして若者系。

ちょっと毛色が違うとは思ったけど、N.U.のステッカーをこっそり貼って帰る。
3月の1000人ライブ当日まで、あちこち貼り回るのココロ。


2003年01月23日(木)  世間は盲目 

予約していた千綿ヒデノリのミニアルバム『キセキ』が入荷したと連絡を受けたので引き取りに行く。
聴いてみたら素晴らしいクオリティだったので、思わず「うわー!」と感嘆の声を上げた。
メジャー経験のある人だけど今現在はインディーズの畑で活動している彼。そんな風に世間から見れば埋もれた存在の人が これだけの作品を世に送り出しているっていうのに、それに気付かないなんて勿体ないと思う。つくづく思う。
そして、それと同じように、私も気付かないままの素晴らしい人達がきっと、世の中には沢山いるんだろうにと想いを馳せる。

メジャー界で騒がれている人達の中には インディーズでくすぶっている人達のレベルに遠く及ばない人がザラにいて、調子っ外れな歌をわがもの顔で公共の電波に乗せているのを聴くと無性に腹が立つ。そして同時に虚しくなる。

みんな一体どこ見てんの。
みんな一体何聴いてんの。

こんバカチンめーッ!


2003年01月21日(火)  続編神話 

岡村隆史主演の日香合作映画『無問題2』を見た
ユン・ピョウやサム・リーが出るのは知っていたけれど、前作のサモハン・キン・ポーやン・ジャンユーと同レベルの出演時間だと思っていたので、全編を通して出演しているユン・ピョウや 美味しいところで登場してはやたらと可愛い演技を披露してくれるサム・リーの目立ち加減にビックリしてしまった。
大抵の場合 続編が一作目を越えることはないと言われているけど、これに関しては絶対「2」の方がいい!

岡村はどうだっていいんだよ。要は歳はとってもアクション健在のユン・ピョウと、ヘタうまな日本語を話すサム・リーだ。彼等だけで白飯3杯はイケるって!
冒頭で岡村が見ている夢の内容が、ジョン・ウー監督作品のセオリーを見事にパクっていて大笑いしたし、終盤では『グリーン・ディスティニー』のパクりシーンが出てくるわ、終わり方が香港映画特有の無理矢理締めだわで、思わず
「『〜2』のが面白いじゃん!(爆笑)」と拍手喝采だった自分
ほとほと香港映画が好きなんだなぁと、今更ながら自覚するのであった。

バカ映画万歳☆


2003年01月20日(月)  社交辞令は日本の「美」か「愚」か 

以前スプリングベルと対バンした村上友章さんのライブにまた行ってみた。出会ったのと同じ渋谷のegg-site。
やっぱりちょっと違う方向に行き始めてるかな、嫌いじゃないけど彼だけを聴きにライブに行くって程じゃないな、と再認識してしまう。
毎回メールに個人宛メッセージをくれるので申し訳ないなーと思いつつ、それでも時間的経済的なことをシビアに考えれば仕方のないことなので、次回からは付き合い気分で足を運ぶのはやめようと思うのだった。

ホント申し訳ない!ごめんね村上さん… 。・(´`;)


2003年01月19日(日)  世代交代 

『仮面ライダー龍騎』最終回。
結局1年間欠かさず真面目に見てしまったな…
というかこの最終回、絶対子供には理解できないって。大人ですら解釈難しいわ!
主役が最終回まで生き残ってないっつーところからしてオカシイしな。
次回作は『仮面ライダー555(ファイズ)』だって。今回以上難解にしちゃ ダメだぜよ東映&テレ朝さん(苦笑)

昼にいつものお寿司屋さんへ家族で出掛ける。
その後家電店を数件巡ってスキャナーの買い換えを図る。年末の悪夢をなぎ払うべく いつになく真剣に品選びをした。PC-DEPOで手頃な品を見つけたので古い方のスキャナーは下取りに出したら1000円になった。壊れていた訳ではなかったし大して使い込んでいた訳でもないので、買った時の値段を思うと随分なはした金だなとも思えるが、廃棄をすれば逆にお金を支払わなければならないので、例え雀の涙程度でも実入りがあるのは喜ぶべきことだ。
新しいスキャナーが1000円引きで買えたと思えば平和というものだ。

自宅に戻って早速接続&動作確認。正常に機能することを確かめてやっと落ち着いた。
これからはコンスタントに使うようにしよう。うん、そうしよう。


2003年01月18日(土)  地獄より 

レンタルして来たビデオで『フロム・ヘル』を鑑賞。
ジョニー・デップが敏腕だけど薬漬けの警部を演じる 切り裂きジャックの話。
ちょいグロだったけど、近世のイギリスが舞台だってことで服装や建物や文化の様式美がイイ感じ。始終不気味な雰囲気を醸し出すためか薄暗い照明効果がなされていて、せっかく綺麗なヘザー・グラハムも顔がハッキリ見えるカットは極端に少なかった。

盛大なモミアゲのジョニデは結構笑える。
薬漬けの警部をどうにかこうにか仕事に連れ出す面倒見の良い部下役に、ハリー・ポッターでハグリットを演じていたロビー・コルトレーン。
ヒゲがなくても小綺麗なスーツを着ていても恰幅の良さだけは健在(笑)

一応事件の解決まで描かれていたが、いまひとつ気持ち良さに欠けるエンディングで個人的には あまり好きな部類ではなかった。ジョニデもイマイチ可愛くない。←三十路男(当時)を捕まえて可愛いもへったくれもないもんだが 彼が時々妙に可愛いオーラを放つのは事実である!信じられない人は『スリーピー・ホロウ』や『妹の恋人』を見るべしッ!!


2003年01月16日(木)  額に稲妻 

仕事を急いでまとめて職場を飛び出す。
新宿歌舞伎町の映画館で18:00〜の回の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が観ようとしていたからだ。

何とかギリギリに滑り込み館内に足を踏み入れると、思いの外空いていて驚いた。席は好きな場所に座りたい放題だったので、真ん中のブースで 前に誰も座ることのない横通路のすぐ前の列、縦通路に出やすい列の一番端の席というポイントを選んで座った。私の他にこの列に座る人影はない。

到着した時点で場内は暗く、待機作品の宣伝が流れていたので 本編の上映まで間がないと思い慌てて席に着く。案の定程なくして本編が始まったのだが、30分もしないうちにトイレに行きたくなってしまった。

マズイ! ポッターは少なくても2時間半あるぞ! 我慢できるのか自分?!

取りあえず展開が落ち着くまで…と我慢をしてみたものの 落ち着いた展開になど全然なる気配がなく、場面が切り替わる度にクライマックスのような状態で目が離せない。が、時間が経てば経つほど頭の中はトイレ一色に埋め尽くされた。
一体どこまで我慢すれば良いのか!ブルブル…(>д<|||)

結局、全ての事件のカタがついて 無実の罪で囚われの身となっていたハグリットがホグワーツに戻ってきたところで「もぉういいだろう!」と席を立ち、疾風のようにトイレへと向かった。おそらく残り10分あるかないかってくらいの終盤だろうと思ったが、さすがに最後まで我慢できる自信がなかった(汗)

数分後。
何とか大惨事を免れて、席に戻った私は 今度こそ落ち着いて物語の結末を見届け、折角なのでエンドロールも最後まで見続けた。
見終わってから思い起こせば、結構不必要なシーンがたくさんあったなぁ…と思い当たる。が、リアルタイムでは話がどう進むのか解らなかったので無理して見てしまった訳だ。

手に汗握る展開が絶え間なく続いた今回の『〜秘密の部屋』は、正直言ってあまり面白くなかった。全てが見所というのは、全てが見所でないのと同じで、テンションの高低が得られず時間とともに感覚が麻痺してくる。絶対値が高い位置をキープしたままでの不動なので、上がり下がりがないくせに肩には力が入り続けていて、見終わった後にどっと疲れが押し寄せる。
見場の派手さにばかり力を入れて本筋の物語がおざなりになっていたというか、納得できるだの根拠や起点が無かった気がして残念に思った。元を正すと結局何だったん?といった印象。
1作目の方がメリハリがあって話もついて行きやすかったと思うのは独断意見かも知れないが、疲れたのは確かなので敢えて迎合はしないでおく。

しっかしハリー役のラドクリフくんは育ったな〜… 12歳の設定に彼を使うのは無理があると思ったけれど、次回作も彼が主演と聞いている。撮影、急がないと でっかいハリーじゃ話のつじつまが合わなくなっちゃうんじゃないスかねぇ。原作は読んでないけれど、“どんどん背が伸びていくロンを羨ましがる虚弱なハリー”って設定は何となく知ってるし。

まー、次はゲイリー出るっぽいし 見ちゃうと思うけどね結局(苦笑)


2003年01月12日(日)  みたか みた 

昼間ヒマだっだので友人に借りっぱなしのトニーの映画を1本見た。あんまり面白くなかった。ビデオにタイトルが書かれていなかったのでOPテロップを見て判断しようと思ったけれど、どれがタイトルだか解らないまま終わってしまった。
私が見た映画は何だったんだろう…(汗)

夜、新宿ドクターにてグルタミンのライブ。

今日はYさん達が地元で鏡開き&カルタ大会の日だったので、Yさん本人はもちろんのこと いつも来ているMiさんも来ていなくて「一人で参加」な気分だった。ハリマオの夢立さんと和泉さんの奥さん、東海大つながりのIさんには会えたけど、そのくらいかな。今年初ライブはサクっと行ってサクっとお帰り。日曜だったし早目の帰りは悪くない。






駅貼りのポスター
「みたか」とふんぞり返る男性
「みた」と微笑む女性

「三鷹」と「三田」の駅に立っててさ、結構面白いなと思った。


2003年01月11日(土)  奮闘記 

新宿高島屋タイムズスクエア内 シネマスクエアへ『バティニョールおじさん』というフランス映画を観に行きました。
初日の朝一だった所為か、客足はまばらな感じ。でも、以前ここで観た『アマデウス』が大混雑で次の回まで入れなかったという前例があったので、わざわざ初回を選んだのです。だってデパートの開店が10:00で映画の開始が11:10だから、それ以上早く来る必要はないじゃない?終わって出てきてもまだ昼間だしさ。

フランス映画だけれどもテーマになっているのはホロコースト系。ドイツ軍の占領下にあったフランスの町を背景にしたユダヤ人の迫害が軸になった話です。でもちょっとコミカル色があって、あんまり気重にならずに観られました。でも、まぁ 大勢死んじゃってたし 主人公の気の良いおじさんも成り行き上とはいえ人殺しちゃったりして、割と殺伐とはしてたんだけどね。

フランスの街角で肉屋を営んでいるバティニョールおじさん。家族で住んでいるアパートメントのお隣の医者一家が 実はユダヤの家族だったことが解って秘密警察達に家財応酬の上身柄を拘束されてしまうという場面に出くわしてしまいます。自分には関係のないことと見て見ぬ振りを決め込もうとしたものの、元来の人の良さで彼らの身の上をついつい案じてしまう。

家人のいなくなった部屋は金目の品の全てを応酬されてしまい残されたのは質素な家具が数点のみ。娘の婚約者が軍にコネを持っていることから、その部屋を下賜してもらうことになったバティニョール一家は、狭かった部屋から医者一家が住んでいたリッチな部屋へと引越をするのでした。

引越パーティの最中玄関をけたたましくノックする音。扉を開けたおじさんが見たのは 囚われた医者一家の子供・少年です。一家が捕らえられる際、この幼い少年だけが何とか逃げのびて来たのです。
「ここは僕の家だ」と訴える少年に対し「今は違う」と突っぱねるおじさん。本来ならすぐにでも警察に届け出なければ、反逆罪で自分の身が危ないというのに「僕のパパとママは?」との問いに言葉を詰まらせます。そしてパーティで賑わう家族の様子を伺いながら、おじさんは少年を屋根裏に匿ってしまうのでした。

大人しくしろと言っても育ち盛りの子供、少年はおじさんの目を盗んでは屋根に上がり、自分と同じように親を拘束されたユダヤの子供達と遊んでいます。アパートメントには他にも住人がいるので、いつ見つかるかと気が気じゃないおじさんは、ついに少年達を国外に逃がしてやることを決意するのです。

と、まぁこんな感じで こっから先は少年と別の家族の女の子姉妹とおじさんの4人で国外脱出を目指すロードムービーになるんですが、紆余曲折・幾多の困難をかいくぐって歩み続ける4人の姿が、真摯でありながらどこか滑稽にも見えてしまう軽快なテンポで映し出されていました。殺伐とした現実が垣間見える中、少年達の無邪気さと 何だかんだ言いながらも子供達の面倒をみているおじさんの優しさがホッと息をつかせます。

そして後半は 少年の賢さとおじさんとの間に築いた信頼関係がガツンとものを言ってくるんだー。さすが医者の息子なだけはある育ちの良さと頭脳の明晰さ!無邪気なだけの子供じゃなかった(>.<)

さてさて結末はどうなるのか! 気になったら是非見てみて下さいー。

その後、妹のリクエストで下北沢まで足を伸ばしウィンドウショピング?まぁ街の散策ってトコですかね。お昼にはアジアン・ビュッフェ。あんまり種類がなかったので ちょっとハズレだったな(苦笑)


2003年01月09日(木)  はりつけ魔 

という訳でローザ・パークスのライブを聴きに下北沢251へ向かう。
昨日もらったN.U.のステッカーを 受付から場内へ入るための2番目の扉にペタリ。なるたけ人目につく位置、つく高さを心がけた。
それから、枚数があったのでトイレの洗面台の壁にも1枚。男子トイレにも貼りたかったけど、さすがに無理だった(苦笑)

会場の後ろの方でローザの演奏を聴いていたら、Yさんとmiさんも来ているのが見えて、アンケートを書いた後何となく一緒に帰る雰囲気になって外へ出た。しばらく歩いていたらポケットの中にアンケートが入ったままなのに気が付いて、
「ごめん、アンケート出してくるから先行ってて」
と2人に伝えて251に引き返した。
階段の下のデスクにスタッフがいたので、彼女らにアンケートを渡してまた外へ出る。

251の向かい側にはLOFTという小さなライブハウスがあるのだが、まだその時間にはシャッターが開いていたので、しめしめ…と思って掲示板の隅にステッカーを貼ってみる。他の場所はキレイに整えられていたので、剥がされそうだと思い断念。
それから急ぎ足で駅を目指してみたけれど、分かれた2人には追いつけなかった。

小田急に揺られて一人 帰路に就く。
微妙な場所で引き返したからなぁ… ははは。(苦笑)


2003年01月08日(水)  始動の空気 

原宿ルイードでN.U.がライブ初め。
私も今年初「ライブ」で、都内でN.U.が聞けるのは久々な気がした。珍しくOさんも都合をつけられたらしく一緒にライブを聴くことができた。

「もっと都内でライブして!」とアンケートに書いて、本人が来る前にさっさとデスクに出してきてしまった。横浜のライブでもよく見かける顔ぶれが出待ちをしていたので、遠いところご苦労さ〜ん…と思いながら、素知らぬ顔で通り抜ける。別に知り合いでも顔見知りでもないから いいんだ。
唯一デスクにいる受付の女の子だけは、お互いに顔と名前が一致しているので気安く声をかけて来たけど。

3月の1000人ライブまで、あちこちのライブに行きそうだったので、その子に「都内ばっかだけどステッカー貼れるだけ貼ってくるから何枚か頂戴」と言ったら大喜びで「お願いします!」とゴソッと一束手渡された。後で数えたら25枚あって、さすがに3ヶ月で25箇所は行けないかな…(^^;)と、一人苦笑い。
取りあえず明日のローザから貼って行こうかな。下北沢251☆

家に着いて何やかんやと起きていたら、自室でTVを見ていた妹から「これお姉ちゃんが好きな人じゃない?」と声がかかった。何事かと覗きに行っくと、深夜番組に千綿ヒデノリ氏が出ていた。
「うわあッ千綿さん!」
この番組の1コーナーで今月のアーティストになっているらしく、1月は毎週出てくると予告して終った。公式サイトで確認したら、今日が2週目で残り3回放送とのこと。しまった… 1.5回見逃したかい。

今のTVで次週からの録画予約を入れてビデオデッキの電源を落としたら画面がTV放送に切り替わり、お笑い番組らしきものが映った。何となく出演者を確認したら笑福亭鶴瓶と若手芸人コンビが2組
「アメリカザリガニ」と「ますだおかだ」。

どっちのコンビも名前は知っていたけれど、顔とか一切認識していなかったので「へぇ〜こんな顔してんだ…」としばらく見ていてふと気付く。

なんか… 似てない?この人  …春山さんに。

思わず妹に「まだ見てる?」と声を掛けると「見てないけどTVはついてるよ」というので彼女の部屋まで行き、その人物を指して「この人春山さんに似てると思わん?」と聞いたら「…あー、似てるねぇ。え?似てるよ、本人??」とまで言い出した。
いや、間違いなく本人ではないんだけど。でも顔の造作とか割と似てる上、丁度髪型が似たような感じだったんで余計に思ったのかも知れない。
名前を確認するまで見ていたら「ますだおかだ」の岡田くんだった。

ので即行ネット検索。
たまたま今のだけ似て見えたのかも知れないしさ… と思っていたら、ことごとく似た写真がUPされていたので大ウケしてしまう。

似てる!似てるよー!(笑)

12/21のワンマン以来SBに飢えていたので、これは丁度いい欲求昇華だと思い「ますだおかだ」を何となく気にしとくことにした。
明日あたり掲示板に書き込んで、皆の意見も訊いてみよ〜う♪

ちなみに千綿さんが出ていた番組が AM2:00頃からの放送で、お笑いはその後2:45頃からの放送。
いい加減もう寝ろって時間だな。むはー。


2003年01月07日(火)  誠一字に 

妹が土曜の夜まで出張で留守なんで 夕飯はひとり鍋
豆腐と 舞茸と ぶなしめじと キャベツを キムチ風味に仕上げる
本当は白菜にしたかったんだけどね 高かったんでやめたの 最近野菜が高くてイカン

鍋をつつきながらTVを見始めたら NHK『その時歴史が動いた』で新選組スペシャルをしていた 新選組っつーより近藤勇スペシャル? この番組 新選組は何度も特集してるから ところどころ使い回しっぽくて イマイチ真剣には見られず 他局の「ダーツの旅総集編」と交互に見るような感じになった

あのねー 再現映像とかはいいんだけどさ ゲストを呼んでアナウンサーとトークするのがウザいんだよね 小説家や漫画家じゃ絶対主観的なものの言い方するしさ したり顔されんのも決め付けて喋られるのも 好きじゃないんで その部分はすっ飛ばす

もっと客観的に番組構成できんのか?と 国営放送さんよぉ

だからむしろドラマにしてくれた方が「作り物」として見られるから良いのよ 何気に今年の大河楽しみにしてるしさ(笑) 三谷氏は『竜馬におまかせ』で結構無茶苦茶やってくれたから その辺の免疫はついてるし 何より彼本人が幕末マニアらしいので(戦国も好きだとか)登場する人物や それぞれの人物観がなかなかに絶妙
歴史愛好の仲間内でも賛否両論渦巻いているけれど 私は結構イケる配役だと思ってんだよね

初めの頃 参謀の伊東甲子太郎に草ナギ剛というキャスティングを聞いたときは「何でさ?!」って思ったけど 実際には谷原章介が配役されて ああ 章介さんなら合うかも〜vみたいな

それから最近まで知らなかった栗塚旭の出演には 往年の新選組ファンのツボを狙ったんだろうな〜ってな勘ぐりも入った というか三谷氏本人が“栗塚歳三”のファンなのか?

とにかく『〜政宗』以来真面目に大河ドラマを見ていなかった私の好奇心をここまで煽ってくれているのだから 最後まで“面白い大河”を見せて欲しいよね

三谷幸喜には期待大
松平アナはもういいよ〜…(苦笑)

『新選組の旗は行く』春日八郎


2003年01月06日(月)  始まりなんて こんなもん? 

今日からお仕事再開です。
再開と言っても新年初出勤の日は取引先も似たようなもので、本格的な活動がまだな分あまり仕事もありません。きっと忙しくなるのは来週辺りからでしょう。

ということでサクっと定時退社。

最近あまり「正月」の気分が出ないのは、元日から街が普通に動いているからかな?今日も新年初出勤て気分じゃなくなってる自分の 季節感の歪みにちょっと不安を感じるのでした。

世間一般の人達は どうなんだろう?


バイクメンのドラマーセコッチこと葛迫さんのお誕生日だったので、日付が変ってすぐくらいに「おめでとメール」をしておいたら、夜になって返信が届いた。
結構律儀な人だ(笑)


2003年01月05日(日)  無駄なようで必要な日 

体調は持ち直したが大事をとって外出を控えよう。
という訳で本日は、一日中自宅でHPの内容整理や更新作業に没頭することにする。

散々放ったらかしにしていたブルームの方のサイトの中身を整理していく。今年からバラで活動するから、どうまとめたものか…(汗)

そういやSBの方も何気に更新が滞っているけれど、今月は活動しないって聞いたから仕方ないっちゃ仕方ないよな。早く次のライブの予定が入らないもんだろうか。

夕方になって本家へ行く。
昨日風邪っぴきで一日寝てたなんてことは言っていない。何でって?面倒だから。
ただ、自宅にいるよりもはるかに精のつく物が食べられるので、薬を飲むよりも早く元気が出そうな気がして思い切り食べた。

今日で正月休はおしまい。
明日からまた仕事が始まるんだ。

ちぇー。


2003年01月04日(土)  寝正月 

高校の時の友達に誘われて鎌倉まで初詣に行く予定だったんだけど、昨日はしゃぎ過ぎてしまったのか風邪が悪化してしまい、朝からズ〜ンと頭が重い。熱を計ったら微熱があったので仕方なく友人にお断りの連絡をする。

昨日の天気が嘘のように晴れたお出掛け日和の朝だったが、朦朧としながら布団で丸くなるのも何となく夢見心地で気持ちが良かった。明後日は仕事始めだし、それまでに回復しなくちゃ… と薬を飲んだり温かいものを食べたりして殊勝な一日を過ごす。

昼過ぎ頃、鎌倉行きを決行した友人達から写メールが届いた。添付を開くと真っ青な空をバックにした大仏様。

鎌倉だねぇ…

「大仏に布団の中から初参拝」



…字余り(笑)


2003年01月03日(金)  頑張りましょう 

洋物玩具の営業をしている妹が、営業先にあたる可愛い店雑貨屋の福袋が買いたいと行って 恵比寿へのお出掛けを誘ってきた。
夜まで特に用事もなかったし、年が明けてから食べてばかりだったので少しは動くか、と その誘いに乗ることにした。

恵比寿に着いたらなんと雪。おいおい、今夜アタクシ新年会なんですけど(汗)
寒いのを堪えて妹が案内する商店街を進むと 正月三日な所為か多くの店はまだ営業を始めておらず、駅前の大通りは閑散とした佇まいを見せている。おまけに調子こいて降りしきってる雪が元から少ない車の騒音を更に遮り 街は静かだ。

雑貨屋の入口は建物の2階にあり、知らずにいたら通り過ぎてしまうような目立たなさだった。
階段かエレベーターを使って入口までいけば、いかにも女の子の好きそうなファンシーショップが来店客を明るく出迎える。
ここだけ春みたい。

店員に新年の挨拶をしている妹を横目に品物を眺めて歩く。確かに可愛いとは思うけど、この値段じゃ買わねーなー… というのが密かな感想だったが、妹はこの店を気に入っているようだったので口をつぐむことにした。

福袋は 大3000円、中2000円、小1000円の3種類があり、妹は「大」を、私も気まぐれに「小」を買ってその店を後にする。いったん駅まで戻り駅ビルATLEにあった休憩所で一休み。早速福袋の解体を始める。そのまま持ち歩くにはちょいとお邪魔だったんでね(苦笑)

空けてみればいらない物もチョロチョロ混じっている訳で、不要なものはその辺のゴミ箱に捨ててしまおうって腹づもり。箱ものはパッケージを崩してポイ、かさばる包装も不必要だ。サイズや形を揃えてみれば、そう大した量じゃなくなるもので 妹はちょっと中身に不満が残ったらしく早くも後悔し始めているようだ。
バカだなぁ、福袋なんてそんなモンじゃんか(苦笑)

荷物を自分のカバンに入れ替えて、手荷物だった紙袋は丸めて捨てた。昼にはまだちょっと早い時間だったから、ATLEの各階を回ってウィンドウショッピングで気を紛らすことにする。

雑貨屋で福袋を見かける度に にらめっこを始める妹は、どうにも懲りない性分のようだ。確かに価格的にはお得なんだろうが、欲しくない物をもらっても嬉しくないし、そもそも自分のお金を使っている訳だから何の得にもなってないじゃないか。毎年デパートの高額福袋に長蛇の列を成すおばちゃん達の気もサッパリ解らない。
そんなことを考えながら半ば呆れ顔で様子を伺っていたら、不意にこちらを向いて「やっぱやめる!」と唐突に売場を離れる妹。

おや。

どうやら懲りているらしい。
「懲りない性分」というのは撤回しておくか(笑)

小腹が空いたのでランチを求めて移動。表に出るとさっきまで降っていた雪は雨に変わっていた。雪だとあんなに静かになるのに、雨ってうるさいもんだなぁ…
駅から少し離れたところにあった手作りパスタの店に入ってランチにした。
正月だからか 雨だからか 客は我々1組のみ。時々ある来訪者も店の身内のような雰囲気で、少しの間カウンターに座り喋っては すぐにどこかへ行ってしまう。誰かが来る度に奥にいる我々に目をくれるので、何となく落ち着かなかった。
ランチセットは美味しかったけどね(苦笑)

それからのんびり移動を始めて原宿のラフォーレを目指す。今『MOON CHILD』って映画の写真展が開催中なので、それを見に行くためだった。GacktとL'Arc〜en〜Cielのhydeの共演で巷の話題を呼んでいるSF?映画っすよ。ラルクファンとGacktファンが身近にいるので何となく気になってて、ポスターで見かけた写真が綺麗だったもんだから、急に見に行きたくなっちゃったって訳だ。妹に声をかけたらまんざらでもないらしく、すぐに同行を申し出てくれた。
そんな経緯で会場を目指すに至っている。

客層はやはりGacktかラルクのファンだろう?って若い女の子が多くて… いや、そんなのばっかりで我々ちょっと場違いな雰囲気(汗)それでも写真の他にメイキングの映像や撮影に使用された衣装の展示なんかもあったので、思っていたよりも見応えがあった。まぁ、映画の内容はちょっと何かアレな感じっぽかったけど(苦笑)hydeとGacktを見るという点では価値のあるものかも知れない、と 少〜しだけ思った。

夕方には雨も止んできて、傘なしでも大丈夫なくらいになった。原宿から渋谷までダラダラ歩いて、私はそこから京王線で新年会の待ち合わせ場所である下北沢を目指し、妹は少しブラついてから家に帰るといって別行動になった。福袋の名残のかさばり物を少し持って帰ってもらう。

下北沢にてグルタミンの新年会。
私はOさんとMさんを誘ってみた。他にRさん、Yさん、miさん、Kさんがライブ仲間かな?あとはグルタミンメンバーのお知り合いだとか、お身内だとかが加わって 最終的に結構な人数が集まっていたようだ。まとめて一ヶ所のテーブルには座れたけれど、向かい両隣2人までくらいしか声が聞こえないから、同席していたにも関わらず一言も喋っていない人とか、名前や顔が分からないままの人までいたみたい(苦笑)
大人数って賑やかで楽しい半面、そういう弊害があるから微妙っちゃ微妙だよね。
でも、こまめに席を移動して皆とコミュニケーションを図っていた豪さんや、いつにも増して友好的だったハリマオの夢立さんと楽しく話ができて、個人的には大満足の集まりだった。
ライブに通いはじめのMさんも、実はまだ彼らのライブに行ってないOさんも、ハートをつかまれてるっぽかったので、誘った甲斐はあったろうってな首尾♪

オールの面々を後目に終電で帰路についた正月三日の下北沢。

グルタミンの皆さま お誘いありがとござんした。
今年も宜しくお願い致しやす〜v


2003年01月02日(木)  螺旋 

今年の正月10時間時代劇は中村吉右衛門主演の『忠臣蔵』。

去年は『壬生義士伝』で幕末・新撰組・渡辺謙と三拍子揃えられて10時間ビッタリTVに張り付いていたから、今年は気を付けなくては… と思っていたにも関わらず冒頭部分を見てしまい、結局10時間何だりかんだりで見切ってしまった(汗)

去年と同じくOさんとリアルタイムでツッコミや感想のメール応酬をして、見終わった瞬間に
「またやっちゃった〜…(苦笑)」と突っ伏した。

でもやっぱ、去年の方が断然面白かったなぁ。浅田次郎の原作はどうでも良かったけど 謙さん名演技だったし、他の面々も面白いのが揃ってたからな〜あ(思いだしニヤリ)

中井貴一は嫌いじゃないけど、映画版観る気にならんのは あの10時間見てしまった所為だろうねぃ…


2003年01月01日(水)  わたしの好きな人 

明けましておめでとう。
元旦は毎年恒例の親戚宅訪問。

と言っても別に大勢が集まるって訳じゃないし、嫌いな親戚な訳でもないし、
電車を使えば駅3つ、車を使えば15〜20分という近さに住んでいる大叔母(母方の祖母の姉)の家に 一家揃って遊びに行くって感覚で。

この時ばかりは人見知りの父も、出掛けてばかりの弟も、ちゃんと都合をつけてこの家を訪れる。我が家の決まった行事のようなものだけど、強制参加じゃないから別にすっぽかしたって厳密には問題ないもの。
でも みんな律儀に集まるのは、大叔母の人柄というか母の教えの賜物というか、要するにみんなこの家が好きなんだよね。

そこの娘さん(母の従妹)… といっても、もういい年齢したオバさんなんだけど、私にとっては小さな頃によく遊んでもらい、大人になってからも気安く話のできる大好きな“お姉さん”で、その彼女がお嫁に行ってからは 毎年元旦に大叔母の家に集まるのが唯一の再会の場になっている。

彼女がお嫁に行った先というのが、地域的にはウチと大叔母の家とちょうど三角形を結ぶような位置に当たる 近しい場所なんだけれども、地元の旧家で地主さんみたいな一族なんだ。旦那さんはその家の跡取りだったから彼女は家長の嫁として常に家を守っていないといけないらしい。おまけにそのご主人は結婚してから数年後に不治の病に倒れてしまって以来ずっと寝たきり状態。
その病気というのが、名称は知らないけれど徐々に四肢の筋力が衰えて、意識はあれども自力で動けない体になっていくって難病で、言葉も段々喋れなくなり、最近ではもう ほぼ植物状態といえた。そんなご主人を付ききりで毎日看病するのも、お嫁さんとしての彼女の日課になっているのだ。

明るくて、大らかで、時には豪快で、でも面倒見の良い優しいお姉さんが、そんな苦労を背負っていたと知ったのは物心ついてからのことで、それまでも何度も顔を合わせていたのに以前と何ら変わらない人柄で 楽しく相手をしてくれた彼女の身の上について 親がこっそり話ているのを漏れ聞くまでは、全然そんな事実に気付きもしなかった私。…器の違いを痛感した瞬間だ(涙)

そんでもって、ますます彼女が好きになったのは 言うまでもないこと。

毎年元日だけは家を空けることを許されているのだそうで、何で?と訊いたら 一族の長が住まう家なので親族がそこに集まるから、必ず家人が在宅している日なんだって。それに、年末に正月の準備をしっかりしているから、お節やおもてなしの料理・お酒等が充分にある訳。家の人はそれを運んで出していれば良いので「あなた出掛けても良ろしくてよ」ってなるらしい。
もちろん年末にそれらの準備を整えるのはお姉さんの仕事。

一年中そんだけ働いてもらえる休みが元日だけって、江戸時代の奉公人にだって盆暮れ正月・親の命日くらいには休みがもらえたってのに、全く涙なくしては語れぬ有様だ。それでもお姉さんが黙って従っているのはご主人や可愛い2人の息子のためだって解るから、やたらなことは言えないし、そもそも とやこう言える立場に私はいない。
大変だねー、って労いの言葉と共に お茶お入れしましょうか? 肩お揉みしましょうか? なんて冗談ごかすのが精一杯だ。

結婚するまで美容師さんとして働いていたお姉さん、時々家で息子さんの髪の微調整などをしているらしい。その息子兄弟も、上の子はうちの弟と同年で下の子はその2つ下。小さい頃はよく遊び相手になってあげたものだったが、最近はめっきり顔を合わせなくなった。今日も上の子だけが来ていて、ぎこちなくしているな〜と思っていたら、お年玉が目的だったようで 貰う物を貰ったらさっさと帰ってしまった(苦笑)お姉さんは気に病んでいるようだったけれど、大叔母にしてみたらお年玉目的でも孫が顔を見せに来てくれるのが嬉しいことだったようで、
「いいんだ いいんだ」って笑っていた。

下の子は人一倍のシャイというか、真面目で大人しく控え目な男の子に育った様子。
と、いうのも上の子は一族の中で「跡取り」として扱われていて我が儘放題な育ち方をしていたらしい。特にお祖父様は長男次男をハッキリ区別して接しているらしく、次男である下の子は絵に描いたような無視のされ方なんだそうで、お姉さんも大叔母も そのことをとても気にしているようだった。

結果、好きなように過ごしていた上の子は 髪を金に染め、バンドを組んでみたり 無免許でバイクを乗り回したり、更には高校を中退して左官職人の元でバイトをしながら単位制の学校に通ってみたりと、まさに波瀾万丈に振る舞って今に至っており、対する下の子は指定の制服を地味に着こなし、学力ランクの高い公立の高校へ入って真面目に勉学に励んでいる最中だ。

どっちが良いとか悪いとかではなくて、こうもかけ離れた様子には いっそ感心すらできてしまう。

子育ては親だけが頑張ってもダメなんだな〜… と「一族」という集団の怖さを垣間見た気になった。


今年もまた一年頑張ってね お姉さん。
私は、いや我が家はいつでも姉さんの味方だぜ!(涙)


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