カタルシス
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2002年12月31日(火)  ゆく年くる年 

一応大晦日なので、家の中を心持ち整頓し始める。
だからって畳を上げたり網戸を洗ったりするような、大掃除なんかは端っからする気がなくて、散らかった物を片したり要らない物を捨てたりする普通の掃除をしただけなんだけど(苦笑)
でも、電灯の傘を拭いたらスゴイ埃でビックリした。

夕方になって外出。
今夜は表参道FABでAnalog Machineのライブなのだ。

FABではオールナイトでライブイベントが催されるようだったけれどアナログさんは二部構成のイベントの第一部に出演だったから出番は早い方で、これなら終わって帰ってもゆっくり年越しができるな〜と、のんびり過ごしたい私には好都合。

今日の面子には『マイクロニクル』ってバンドもいたんだけど、ローカル局の音楽番組で見たことのある人達でちょっと興味があったから、会場に問い合わせて出順を教えてもらったら丁度アナログさんらの1つ前みたいだった。それならついでだから見てみよう、と思いアナログの出番時刻よりも若干早めに会場入りすることにする。

FABまではいつもJRの原宿駅を降りて歩いていく。
会場には地下鉄表参道駅が一番近いのだが、この駅を利用するのは家からだと不便な道順になってしまうので原宿からひと駅分歩くのが定番のコースとなっていた。
そして今日もそのコースで移動することにしたのだったが、今夜が大晦日だという認識がいまひとつ薄かったようで、駅に着いた途端に後悔する羽目になる。

原宿は、毎年この時期に日本一の混雑を見せるという“あそこ”に最も近い駅なのである。

こんな時期にわざわざこの場へ来たことがなかったので、この時期にのみ使用されるホームに降ろされ、普段はガッチリと施錠されている特別改札を抜けるよう指示された時は正直戸惑った。
それは神宮の杜に直接つながっていて 私の向かいたい表参道とは逆の方向なのだが、駅も駅周辺も既に一方通行規制がしかれ、指示通りにしか動けない状態である。
まだ夕方17時半くらいなので人通りはまばらだが、ひどく遠回りをさせられるのは避けられず、予想していなかった自分の浅はかさを ひとり呪った。

マイクロニクルを見るつもりで早めに出てきたのは正解だったかも知れないが、そのマイクロニクルを見るための時間は確実に削られてしまうじゃないか(汗)

結局、駅を半周するようなコースで表参道側に出た。すると、今度は歩道に立ち並ぶ出店の列が立ちふさがる。もう少し時間が遅くなれば車道が交通封鎖され歩行者天国になるらしく、そのことを知らせる看板が道の端に立てられていたが、まだそんな時間にはなっていないから車道には自動車が走り抜けている。
出店のお陰で道幅が半分になった歩道を進むより他 道はないという訳だ。

全くもってトホホな話である。

しかし進んでいくと、出店の列は明治通りまででプツリと途切れていて、交差点を渡れば会場までの道を邪魔するものがなくなるその様子に 信号待ちをしながらホッと息をつく。

そしてダッシュ!

FABに着いて受付の女の子に「今は誰らですか?」と尋ねたら「マイクロニクルさんですね」と言うので、慌てて中へ入った。ここはステージ位置が高いので遠くからでも演奏者の姿が見えるのだが、前の方の客が跳んだりハネたり両手を上げたりと大騒ぎなので、それがないときのように見ることはできなかった。
新・踊る系バンド! これはTVで見た以上に面白いかも!

と、期待を膨らませていたというのに、今の曲が最後の1曲だったらしく マイクロさんは賑やかしくご退場〜。

あちゃー!やっぱり着くのが遅すぎたか。無念!(><;)
この後彼らは新横浜で年越しイベントに参加とのことで、ファンの人達も一斉に外へと流れ出てしまった。ちなみに会場はBELLSで、同じイベントにN.U.も出るのであーる。

場内灯が点くのを待ってアナログさんに備えて前へ行こうとしたら、すぐ近くにMさんがいるのに気が付いた。
「わあ、すごい近くにいた!今の人達も見てたの?」と声をかけたら、彼女は私がマイクロニクルに興味があると言っていたのを聞いていたらしく「確かにこれちゃん好きそうな感じだった」と笑った。

そうだったのか、1曲だけじゃどんな感じかよく解らなかったや(苦笑)

それから2人で前の方へと移動をして、後から来たOさんも手招きで呼び寄せる。
このアナログさんで、私のライブ通いは今年ファイナル。新横浜なんぞにはもちろん行きません!(笑)
今年はバタバタと好きなバンドが解散したり活動休止になったりしたから、迷いのなさそうなアナログさんで締められるのはラッキーだった♪

終わってからちょっとだけ出待ちをして、少しだけど話とかもさせてもらって、メンバーそれぞれと一緒に写真撮ってもらったりして、最後に「良いお年を〜」とメンバー・スタッフ・ファンの皆さんで一斉解散になった。
何だかこの後メンバー&スタッフでVo.哲平さんの家に集まって鍋会なんだそうだ。多分そのまま年越しするんだろう。店じゃなく誰かの家ってところが、仲良さ気でイイよねぇ(笑)

表参道ユーザーのMさんとはその場で分かれ、私とOさんの2人で原宿に戻った。この頃には車道が歩行者天国になっていたので、狭い道を無理矢理歩く必要はなかったのだが、2人して小腹が空いたということで 出店に寄って買い食いを決行。実は祭の出店系が大好きな2人なのであった☆ むふ。
(でも本家で夕飯の約束があったから串焼き1本で我慢。私は松坂牛、Oさんは名古屋コーチンを買って半分ずっこしました〜v)

帰りはいつもの改札を通れたので問題なくスムーズに移動できたのだが、例のホームと改札はすごい人だかりになっていて 着々と“日本一の混雑”に近づいている様子。一気に人が降りてすっかり空いてしまった山手線に乗り込み、年越しを自宅で迎えるべく颯爽と帰路に就くのであった。

新年まであと3時間、来年こそは良い年になりますよーに。<(_ _)> 明治神宮拝!


2002年12月30日(月)  余韻 

家から一歩も出ずに過ごす。

朝寝をして、TVを見たりラジオを聴いたり、ちょっとだけ年賀状も書いた。

なんか年末っぽいな〜ぁ(苦笑)


2002年12月29日(日)  悲劇の終焉 



3時間遅刻してイベント会場に到着。開場は10時だから着いたのは13時くらい… 参加許可証を私が持っていたので、先に来ていた手伝いの友人は物を売ることも出来ず 軽く買い物をする他はずっと留守番をしているしかできなかったようだ。

面目次第もございません(土下座)

大慌てで準備会デスクまで参加手続きと見本誌の提出をする。これでやっと店?が開けるようにはなったが、すっかり力を使い果たした私は、かなりのグロッキー状態のまま店番をしなければならなかった。
買い物なんてしに行く気力は残っていない(黙) 今まで待たせてしまった友人に「思う存分お出掛けして来て下さい!」と平謝りするのが精一杯だ。


何とか半日をもち堪え、次なる予定の地へと移動を始める。
何とこれから下北沢でライブだったりするのだ(苦笑)
ああ、今日は何か 本気で死ねるかもアタシ…

今年最後のT29Jなので、当然のように花緯さんやTさんも愛知から遠征して来る。私はイベント会場で合流していたOさんと2人で現地を目指していた。
大荷物は駅のロッカーに預けて、待ち合わせの時間まで 一旦ひと休み… 疲れてはいたが眠いってことは全然なく、移動の電車内くらいでしか睡眠をとっていない“徹夜”状態は、かえってテンションを上げる効果を発揮していた。

下北沢251、前回来たのはSBワンマンの時。ちなみに初めて来たのは何を隠そうブルームさんだったんだよね(笑)当時進行役をしていたローカル局の番組収録なんかもあって、今となっては懐かしい思い出。確か12/27で関東では年内最後のライブだったから忘年会と銘打った打ち上げみたいな会が催されて、私もOさんもMさんもそこに同席していたんだった。
そんな251。

初っ端から勢いとばして演奏を始めたT29Jの様子に、年内最後ともなると気合いが入るのかしら〜と暢気に思って見ていたら、合間のMCでボーカル・スージーがとんでもないことを言い放った。

「僕ら次のライブは決まってない、っていうかもうないんだ。今日でお終い。…これって解散っていうの?」






…は?







スージーの上擦った声から冗談じゃないんだってことは、嫌になるくらい解った。困り笑いのモッティも、奥でいつもみたいな笑顔を見せているサンダーも、誰も「冗談だよ」と言ってくれそうにない。
周囲がザワつき出した。どうやら事態を飲み込んだようで、すすり泣きや落胆の声が聞こえてくる。
私はといえば、あまりのことに口が利けなくなっていた。

隣で花緯さんがヤダヤダ!とむずがる声も、その奥で泣き濡れた瞳をメンバーに向けているYuさんも、みんなみんな遠くにいる人みたいに見えていた。ライブハウスの喧騒も私の鼓膜を刺激しない。

なんだ これ。

寝ていない所為で頭が働かなくなったのか?
何も感じない自分に不安を感じて、隣や後ろをキョロキョロと見回してみた。
見えてるけど、聞こえてるけど、感じてるけど …やっぱり感慨は ない。

なんだよ これ。

「解散すんのに新曲、前向きだろ?」
スージーがそう言って、初めて聴く曲を演奏し始めたけれど、聞こえていたけれど、その時はただ耳をすり抜けるだけで、何も残りはしなかった。

なんなんだよ。

気付いたらライブは終わっていて、周りのみんながステージに詰め寄ってメンバーに向かい、各々の言葉をかけていた。
急に音声がONになった感じがした。

「なんで?どうして? 許さんぞぅ!」と詰め寄る人もあれば、「今までありがとう、元気でね…」と別れの挨拶をする人もあった。
そんな様子を近くで見ながら 私はハッと思い出し、奥に向かって

「サンダーさん、サンダーさーん! 折れたスティック頂戴!」と声を掛ける。

一旦その場を離れようとしていたドラムのサンダーが、足元を探って木片を拾い上げた。
演奏中スティックをカチ折っていたのを見ていたので、後で言おうと思っていたのだ。
解散宣言のショックで忘れそうになったが、ギリギリ間に合ったみたいでホッと胸をなで下ろす。

ステージを降りる際に近寄って行った私にサンダーはニコリと白い歯を見せて、半分になったスティックを手渡してくれた。
「はい。でも、よく見てたね。」
「当然!いつも見てたんだから、今日に限って見逃したりする訳ないじゃん。」
務めて明るく。 と、いうか実際暗い気分ではなかったから、いつもと同じようなテンションで話しかける。
多分サンダーが相手だったから大丈夫だったんだと思うけど。
これが、申し訳なさそうに「ごめんね」を連呼するモッティや、不敵な笑顔を浮かべているくせに真っ赤な目を潤ませて言葉少なにしているスージーだったら、こうは自然に喋れなかっただろう。

「ホントにやめちゃうの?」
「うん、そうみたい。」

「みたい、って(苦笑)」
「いや、本当にそういう感じなんだよ。マジで。」

「ふうん、そっか。じゃあ… お疲れさま。」
「うん、ありがとうね。」

こんなやり取りをして、その場は彼を見送った。他の2人はまだ誰かしらに掴まっていたけれど、そっちを気にする前に後ろから抱きつかれる。
Yuさんだった。

彼女は早くからずっと彼らを応援していた人だから、この事態には人一倍ショックを受けたに違いない。
何週間か前にとても可愛がっていた愛犬を亡くしたと言って元気がなかったのを、今日のライブで浮上するんだ。と言っていたのに、浮上どころか落とし穴に突き落とされたような結果になってしまった。事情を知っているだけに私もどう声をかけたら良いものか困ってしまい、体を反転させてハグし合う体勢になり背中をポンポンしてあげるしかできなかった。

花緯さんがスージーを追った弾みで近くのテーブルにぶつかり、そこに置いてあった録音用のMDプレイヤーを床に落とした。解散発表でテンパっていた彼女が、そのことで更にテンパってしまったのを苦笑いで見ていたら、どうやら落ちたのは私のMDだったようで 何度も「ごめん!」と謝られた。
大丈夫、大丈夫。と言って落ち着かせながら、実際しばらく使いそうもないしな… なんて皮肉めいたことを考えた私は、自分を含めた周囲の誰もが常軌を少しずつ逸しているんだと、うっすら気付いたのだった。


外に出て、出待ちしている人達の姿を 通りの向こう側の歩道に腰掛けてボンヤリ眺めていた。

ライブハウスの熱気で火照った体は、12月の夜風も凌げる程度の余力を残している。というか、もしかしたら微熱があったのかも知れない(苦笑)寝てなかったし、ここんとこ心労続きで疲労はピークに達してるハズだ。今平気そうにしてられるのはきっと、不眠によるハイテンションと緊急事態に対応しようとする火事場の何とやらのお陰に違いない。

視線を少しズラしてライブハウスの隣にあるコンビニを見ると、見たことのある人影に気付く。
…あれ?
「清水さーん。」
キョロキョロとしてからこちらに気付いた人影は、前のめりになって私が誰かを確かめようとしている風だ。
両手を振って、おーい。と声をあげたら、小走りでこちらへ寄ってきてくれた。

「覚えてます?」と尋ねたら「覚えてる覚えてる!」と笑顔をくれる。ついこの間ライブがあったカムステのベース・清水さんだった。そういえば別に手伝っているバンドのライブが29日にLOFT(251のハス向かいにあるライブハウス)であると言っていた。同じ下北沢でその日は251に行くんだよ、と私も話していたので 彼は通りの向こうを指して
「あっち?」と言った。
「うん。」と応えて、「何かね、急に解散とか言われて皆で大騒ぎしてるトコ。」と添えた。
「へぇ… そうなんだ。」

それからどうもない話を暫くしていて、やたらと薄着な彼に気がつく。
「あれ、清水さんライブはもういいの?」
「あ?うん、大丈夫。休憩に水買いに来だけだから。」
「え!」
全然大丈夫じゃないと思うんですけど!(汗)

「きっとみんな待ってますよ!なんか寒そうだし、呼びつけちゃってごめんね。」と慌てて追い返そうとしたら
「まー、色々あっても何とかなるもんだよ?」何てことを言い残してLOFTの入口へ向かって行った。
「…はぁ?」なんの話?

でも、階段を降りる直前に振り返り軽く手を振ってくれたのを見て 唐突に思い当る。
「!あ。」
もしかしてT29Jの解散にヘコんでたのを元気づけてくれたのか?

「お礼言うんだった…(反省)」
全く、“はぁ?”じゃねーだろ“はぁ?”じゃ。
やっぱり頭が動いてないみたいだ。


それから残っていた人達に声をかけて、連名で花束を渡す算段をつけた。発案者のAさんと一緒に近くの花屋でブーケを3つ作ってもらう。それぞれ違うものにしてもらって、3人の各々のイメージに合わせて渡すことにした。

滅多に出て来なくなったT29Jのメンバーも、厳密にはスージーも 今夜ばかりは出てくるだろうと。
出て来なかったら呼び出してやる!くらいの意気込みがあったから、花束は絶対にみんなで手渡すことに決めた。誰が何と言おうと本人達に出てきても・ら・う!(炎)

しばらく待っていたらメンバーが階段を上がってきた。
さすがに今回はゆっくり相手をしてくれる気配だったので、一同ホッと息を付く。
花束の贈呈、ファンの子たちとの記念撮影、語らい。それらしい雰囲気に包まれて、段々実感が湧いてくる。

ああ、本当に解散すんだ〜…

私も皆に混じって写真を数枚撮らせてもらった。
3人揃って一緒に撮ってもらうなんて最初で最後だね(苦笑)
ちゃんと笑えてる自分が 少しだけスゴイと思った。

メンバーが去った後は未練を断ち切るように移動。
いつもの面子でミスドに寄り、ちょっくらダベってから解散した。

今夜はちゃんと布団に入って

ゆっくり眠ろう。


おやすみ。



それから、








バイバイ。


2002年12月28日(土)  悲劇の幕開け 

という訳で朝から原稿描き。
ブルームファイナルライブで色んな人から早めに集まってお茶でも〜と誘いを受けたけど、そんな時間ないので全て断った。会場は中野サンプラザ、席は決まっているから開演に間に合えば良い訳だし… ギリギリまで時間を使っても、おそらく今夜は眠れないだろう(汗)

ここ何年かは消しゴムかけが面倒なので下描きを水色鉛筆でするようになっている。水色だとコピーや製版の際に写らないので(濃過ぎると写る場合もあるけど)消しゴムかけの手間ははぶけるのだ。
しかし、今回はコピーの前にスキャンでPCに取り込みがしたかったので 果たして水色って大丈夫なんだろうか???(汗)と心配しながらペンを入れていったのだが、今更描き始めたものを直す時間もないので、最悪 一度コピーした原稿を取り込むんだな、と手は動かしたまま頭の中でシュミレーションを図ってみる。
それにしても原稿描くの久しぶりダナー(苦笑)

夕方、いい加減出掛ける用意をしろって時間になったので作業をひとまず中断する。でも、あらかたペン入れは済ませられたので、後は帰ってからスキャンしてPC上でネーム打ち込んで、トーンソフトで柄流し込んで、夜中か早朝にコピーだけしてイベント会場に持って行けば、開場までの準備時間で製本すりゃいいし、売り子の手伝いに来てくれる人もいるから何とかなるだろう… と、一応の落ち着きを見ることができていた。
少し早めに出て、途中の文房具店で本の表紙用に色紙を購入する。

そして中野。

久々の顔ぶれにお互い再会を喜び合う。…喜ぶっつーのも語弊のある場ではあるのだが(苦笑) 最近はすっかりライブから足が遠のいていた人なども、流石に今日のこの日には参加をしていて往年の盛り上がりを見ているような人の入りだった。
何だか複雑…

会場にはロシアの旅で身につけていたものや、帰国後のプロモーションに使われた衣装など、彼らの衣類が展示されていて、物販ではメモリアルグッズなんてものも売られている。
衣類展示で盛り上がった気分が物販で一気に冷めた… またおかしなタイミングでおかしな物を売り出しやがって(不快)誰がペアのマグカップやプレートを買うんだっつーの!ワインを買うかっつーの!

私のこの日の購入物は今回のツアーパンフのみ。
これも、3000円ってどうなんだよ… 毎回のことだったから、もういいけどさ。

最後の?ブルームライブの内容はというと、むーん… 贔屓目に見ても満点はあげられないデキだと思ってしまった。何かさ、2人のぎこちなさがそのまま音に出てるっつーか、最後くらい心通わせてやりなよ…(涙)みたいな?
変ななっちゃうまでは 異様なくらいウマの合っている2人だったから、足並みが少しズレただけでも解っちゃうんだよな。本人たちは気付いてないのかねぇ…(苦笑)

それでも懸命にステージを成功させようとしている雰囲気は感じられたから 黙って見ていたけれど、後半にはやっぱり悠さん泣いちゃったし。そういうタイプだって知ってるから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、ここは最後まで我慢してきっちり歌い切って欲しかったな、と。親心なファンは思ってしまったのだった。

今日のこのファイナルライブの様子は完全受注生産のCDセットとして発売されるらしく、S●ny Musicのフライヤーが会場で配られていた。
完全受注生産なのにCDなの?

DVDにせんかいアホんだら!

受注生産だったら損はしないんだろ?だったら単価が高くなってもちゃんとファンのニーズに応えろよ(怒)メモリアルグッズより売れるっつーの!!

仲間うちで大ブーイングだったのは言うまでもない。(中にはスタッフに直接文句垂れた人もいた/笑)

終演後、ゆっくり語らうという時間もなく 中距離組はいそいそと帰り支度。今日なんかは遠征組の方が宿泊覚悟で来ているから余裕があるみたいだった。
私はといえば、どちらにも属さない「適地」組だったから 残ってお茶するくらのことはできたのだが、やらねばならない仕事を残して来ているので、お先に失礼と 中距離組と共に退散した。

で、自宅。

スキャンしちゃえば後は楽… と思ってスキャナーをパソコンに接続。取り込み作業をしようと操作を始めたのだが
「…?」
動かない。

各部の接続を確認して、念のため再起動。そして操作
「……(汗)」
動かない。

おい おい おい おい おい おい! この期に及んでそりゃないでしょ!
独り慌てる夜中の自室。 設定を変えても、ソフトをインストールし直しても スキャナーはウンともスンともいいやがらない。そうこうして何時間経ったのか… 時計が午前3時半を回った頃、頭の中で何かがプツリと切れた。

「…もういい、行く用意しよう(濁)」

散乱した机の上を片付けると おもむろにイベント行きの用意を始めた。半分ボーっとしていた頭をスッキリさせるために簡単に入浴を済ませる。身支度を整えて在庫一式とペン入れを済ませた原稿と買ってきた色紙をカバンに詰め込み、まだ真っ暗な外を歩き出した。

私がした選択、それは 始発で会社に行く だった。

職権濫用? ああそうさ! ここまで来て諦められるかっつーの!ブルームの本出せるのなんて今回のイベントが最後のタイミングじゃないか。今日を逃していつがある!

目の下にクマを作って黙々と職場を目指す私なのであった…



2002年12月27日(金)  悲劇の序章 

今日で仕事納め。
早く帰って明日のブルームFINALライブや明後日の某所イベントに備えたいところだったが、毎年仕事納めの夜は遅くまで引き留められて会議室での酒盛りが始まる。

酒盛りといっても彼が好むのはワインであるから、ワインの苦手な私には非常に苦痛な時間なに他ならない。
何故かこの会社には定期的にワイン屋の営業が訪ねてきて、社長に試飲を勧めては注文をものにしていくのだ。一体どんな会社だよ!って思ってみても、中小企業の社長なんて大概はそんなもんらしい。

いつの間に買って来たんだかチーズやライ麦のパンを会議テーブルに並べ、仕事を終えて帰ろうとした私を目ざとく見つけた社員さんが否応無しにテーブルへと着座させた。お決まりの様にワイングラスが用意されている。

また今年もかよ…

ブルームが最後だから突発でコピー誌でも作ろうと思ってたのに、今夜が使えないんじゃ間に合わねーよ!(怒泣)

結局この日も終電間近な時間まで残されて、いい酔い加減になった社員さんとタクシーで帰る羽目になった。この人と帰るの面倒くさいから嫌なんだよー(涙)
でも、今日は珍しく終始すやすやとお休み下さったので あまり痛い話もされず、比較的楽に帰ることができた。

だからって、これから原稿描こうって時間じゃないのは明白な訳で。
ちくしょう。明日、ライブの時間までにどれだけ進められるかで勝負がつくな…
コンテは切ってあるし、アシスタントのバイトをしている友達からトーンソフト貸して貰ったし、ペン入れした原稿をスキャンすればそんなに時間はかからないハズ!

と意味のない概算をして床に就くのだった。


2002年12月25日(水)  マロンチック☆ナイト 

早めに帰れたので新宿で寄り道。
高島屋の地下にあるケーニヒスクローネという和風ドイツ菓子?の店で和栗のパイを買って帰った。

ここの店は何年か前に友人のすすめで買い物をしたのがきっかけで、時折思い出したように立ち寄る店になっていた。基本的にはそう安いものではなかったが、ものによってはお買い得な商品もあって 今回買ったパイなんかはその部類に入る品だ。

和栗の他に洋栗もあり、林檎、小倉、洋梨、カスタード等のパイの“定番”も並んでいたが「和栗」というキーワードに惹かれたので購入。
ちなみにハーフカットが500円、1ホールが1000円と この店の中ではかなりのお手頃価格。

本家に「ケーキを買った」と連絡を入れて、新宿の帰り道で合流した妹と2人パイを手土産に訪問する。
着く頃を見計らって紅茶の用意がされていたので、そのまま夜のティータイムとなった。

ザクリ

と包丁を入れて割るパイの中から渋皮煮になった栗が

ごろん

といくつも入っていた。見た瞬間に我々はそろって大仰天。
「渋皮煮?!」
「でっかい栗だな〜ぁ」
「随分たくさん入ってるねぇ」

実際に食べてみて再び驚愕。
「美味しいじゃん!」
「あんま甘くないね」
「お父さんにも食べれるよ」

普段だったら、ここがイマイチだとか これなら母にも作れるだとか、大抵既製菓子に関する批評は手厳しい一家なのだが、今回の買い物には皆口を揃えて
「これで1000円なら買った方が得!」
との意見で一致をみせた。

渋皮煮なる栗の加工法とは、外側の硬い殻のみを削って内側の渋皮は残し砂糖や蜂蜜でじっくりコトコト煮詰めて仕上げるものである。

我が家の母も栗の時期に大振りのものが手に入ると この渋皮煮を作ることがあるが、外殻は完全に除かなければならないのに 勢い余って渋皮まで剥いでしまうと、それはもうちゃんとした渋皮煮にはならない。
更にそれを長時間かけてトロ火で煮詰めていかねばならず、加減を間違うと焦げついたり飴化したりする。

これらの難関を乗り越え首尾良く仕上がれば、上品な甘さの中に栗の風味が活きた絶品の菓子となる訳だが、栗そのものの味にも左右されるので 本当に納得いくデキになるのは非常に珍しいケースなのだ。
要するに

とてつもなく面倒くさい 行程を踏んで初めて出来上がる芸術品なのである。(大袈裟)


パイの中から栗を掘り返してマジマジと見つめている母に
「でも栗だけ食べたら やっぱりおかんが作る方が美味しい」と言ってみたら
「そりゃ我が家好みの味に作ってますからね〜 でも1000円でこれだけのモノが買えるんなら苦労して作るの馬鹿らしくなっちゃうわね〜」とニヤニヤする。


しまった!我が家の渋皮煮 存続の危機か?!(汗)


2002年12月24日(火)  鐘が鳴るなりクリスマス 

イブだけど、普通に仕事がある日で。
その後の約束も会たい人も別にいないし、
そんならローザ・パークスのライブに行ってみよっかな。
と思った。
出番早いみたいだから、さっさと帰れそうだし。

ってな訳で下北沢へ。

今日の会場は屋根裏ってところ。
初めて行く場所だったけど、いつも前の道を通り過ぎていたんで行き方は簡単なもんだった。
入口をちょっと探したくらいでね(どこ行っても入口に迷う/苦笑)

なんかこの会場ソフトドリンクはのみ放題らしいよ。
とは言っても、ドリンクなんてそんなに何杯も飲めるモンじゃないけどさ。
でも、それを考えても解るように 1ドリンク500円ってどう見積もったって絶対元取れるんだから、このくらいのサービスっていうか 粋心出してみても良いと思うんだよねー。同じ下北沢でも251なんて終演後はカウンター閉まっちゃうんだぜ、ケチくさいよ。
何て文句垂れてる方がケチなのか?(苦笑)

このハコはステージに対してリスニングスペースが縦長になってた。真ん中ら辺に一段段差があるんだけど、そこより前に出て聴くと爆音気味、そこより後ろだと籠もったような大人しめの聞こえ方になる。
これって計算されてるのかなぁ? …いや、多分そんな大層なもんじゃなかろう(苦笑)

イブながらも狭いだけあって場内は結構な人だかり。
演奏側も客のいる中を抜けてステージにあがり、終わるとそのまま降りて客の中を行き来しなければならないので一苦労だ(苦笑)
なんちゅーか こう、手作り感のあるハコだなぁ〜とホンワリきた。
受付&ドリンクカウンターの子らも感じの良い人達だったし。(…手作り感とは何ら関係がない)

今日のローザ・パークス、お気に入りの『彼女は』が聴けて満足感は得られた。
サクっとアンケートを書いて、サラっと退散。

アンケートを渡す時 Yさん達に「これちゃんだよ」とボーカルのセイジくん相手に紹介された。
何か適当に挨拶したら「ああ、これさん!」と何かに反応した様子。
「なに?」と訊いたら
「チケットの予約名簿に“これ”ってしかなくて、何にか足りないんじゃないかと気になってたんだ〜」
と屈託のない笑顔。歯がキラン☆とか光っちゃいそうな爽やかさだよなーこの子(笑)
「ははは、そういうことか。そのまま“これ”だけで良いのよー。」

「本当は“是●”さんなんだよね」
「珍しい名字ですねー」
Yさんが私の本名を明かすと、言葉の通りに珍しがる表情。
瞳がキラリ☆とか光っちゃいそうな純真さ! ピュアー ピュアー(笑)

元々長居はしないつもりだったので、このくらいのやり取りで「お先に」と会場を後にした。
出口を出てすぐのところに事務所のボスとマネージャーのお姉さんがいたので、通り抜けざまに挨拶をする。

さささ、早く家に帰って暖まろーう。
何てたってイブだもんねぇ。(とってつけ/苦笑)


2002年12月23日(月)  表現者たち 

池袋サンシャイン劇場まで「演劇集団キャラメルボックス」の舞台を観に行く。演目は『裏切り御免!』、幕末の物語だというのでチケットを手配したのだった。

以前に演った『風を継ぐ者』という演目の続編に当たる話らしく、こちらの舞台も観ていた私は迷わずに今回のチケット取りに手を回した。
前作を面白いと思っていたからだ。

新感線ほどチケット取りに難儀はしないが、キャラメルボックスも人気のある劇団だ。良い席を取ろうと思ったら難しいのかも知れないが、席種を問わなければ今日の様な祝日を押さえることができる。昼の部なのも取りやすい要因かも知れない。
基本的に夜は何かしらのライブが入るといけないと思って、避けるようにしているのだ。

そして、たまたま今回はN.U.のワンマンが飛び込んで来たので、対策は万全を期したと言えよう(笑)

そう、池袋で芝居を観た後は その足で新横浜のライブハウスへと向かうのだ。当初、芝居〜ライブの両方の同行を予定していたOさんが急な仕事でライブをキャンセルしてきたので、芝居で会った折りに既に買ってあったライブのチケットを預かり、一人で長の旅路へ繰り出すことになってしまった。

前売り預かってもね… 多分売れないと思うよ(苦笑)


ほとんどロスなく移動したのに開演時間ギリギリの到着となった新横浜BELLS。N.U.のワンマンはどうも毎年12/23を狙っているようなので来年からはこの日に他の用事を入れないようにしよう、と思った。
ハシゴするには距離があり過ぎる…(汗)

終わってから自宅へ戻るのも一苦労なんだ。
もっと都内でライブしてくれないかなぁ、この人達 (^^;)


2002年12月22日(日)  TRIO the スウィート 

吉祥寺曼荼羅で今年最後のカムステライブー。
愛しの葛迫さんに会えるのも今日が今年最後(笑)

少し早めに着いたので会場へ向かう前にLONLONの食品街をプラリと回ってみた。和菓子のコーナーで「苺どら焼き」なる奇妙な菓子を見つけて衝動的に購入する。

イチゴと言ったらかっぴん、かっぴんと言ったらイチゴじゃん。(なんだよそれ!)
取りあえずウケ狙い半分にメンバー分を確保☆

裏を回って会場を目指したけれど、裏口には誰もいなかったので そのまま表へ回る。
入口のところに葛迫さんとベースの清水さんがいたのでチケットをお願いしながら、さっき買った苺どら焼きを2人共に差し出した。
個包装してあるので袋を開けなければ中身は解らない。
「何?」と明らかに期待した表情で訊いてくる葛迫さん。

「甘いの平気ですか?」
葛迫さんに訊いたわけじゃない。
彼が甘いものOKなのは百も承知だ。

「超平気です!」
思いの他元気よく清水さんが応えてくれたのでニヤリとなった。

「和菓子は平気ですか?」
今度は2人ともに投げ掛けた質問だったが、2人とも揃って「全っ然平気!」と応えるので
「ではお好きな時に召し上がってください」と言葉を続けた。

「「今食べる」」 2人揃って開封。
どんな反応をするかと思いきや、対して驚く風もなく「苺どら焼き」に食らいつく。
ちなみにこの「苺どら焼き」は苺大福のように 餡の中に生の苺が入っている訳ではなく、正確に表現するならば「苺クリームどら焼き」なのである。
つまり、餡と一緒に苺味のピンク色したクリームが挟まれたどら焼きってこと。

私的には結構キワどい組み合わせだと思ったのだが、彼らにはそう大したものじゃなかったようだ。
ううむ、不発か!

遅れて出てきたボーカルの須田お兄さんにも同じものを渡すと、これまた普通にぺろりと平らげた。
えええ?お茶なしでイケちゃうもんなの?!
恐るべしカムステ3人衆…(汗)

そんな甘党な人達なのに演奏はね カッコイイからスゴイんだ。
今日はフライデーの頃の曲を何曲か演ってくれた。曲調は全体的にレゲエ?っつーかスローなテンポになっていたけど、懐かしいには懐かしい。
たった半年前のことなのに、こんなにもフライデーが恋しいよ(苦笑)

演奏後も時間の許す限り残ってメンバーを話をしていた。
ベースの清水さんが自分と同年だと知って驚愕する。
だってカッコイイのにー!大人っぽいのにー!ベースも上手いんだろうし!
(楽器全般に於てどのくらい上手いのかの加減はよく解っていない)

自分の不甲斐なさが身に沁みてしまった…(汗)


2002年12月21日(土)  メランコリック・サイン 

スプリングベルワンマンの為に花緯さん上京。
ライブまで余裕をみての時間設定で待ちあわせて、渋谷の『すずや』で早めの夕飯にする。前に新宿の本店で食べた“とんかつ茶漬け”が食べたいという彼女の希望だった。

渋谷の店の方が何故だか料金が安い。

内容が違うのかと思っていたがそんな感じでもなく、本店で1480円のものが1200円… のところ長めのランチタイムのおかげで980円で済んでしまった。
おおお、ボリュームはそのままに なんて素敵な価格!
大喜びで席に着く我々。

食べるのも目的だったが、長っ尻をしてSBトークに花を咲かせることこそが本命だった我々は、お替わり自由の付け合わせやお茶で場をつないでダラダラと話に耽っていた。

何かね、最近の彼らをどう思う?みたいな話をライトに語ってた訳さ。


ライブの会場は下北沢251、渋谷を適当な時刻に引き払い京王井の頭線で移動する。
スプリングベルのライブは今日で今年最後だから、年末のご挨拶なんかした方が良いのかな?
個人的にはこの後まだ葛迫さん達のカムステがあって、N.U.があって、ローザがあって、ブルームがあって、T29Jがあって、Analogがあって終わる2002年なんだけどね(行き過ぎだろ/苦笑)

251は椅子が出ないから会場の両サイドにある据え付けの腰かけ台?を確保したくて早めの番号を持っていた私は花緯さんたちの荷物を何個か預かっての入場だった。
そらまぁ愛知からの長旅の後で立ちずっぱりのライブはキツいだろうて。

ステージが見渡せる側の台は撮影隊の場所にされていたので、仕方なく対岸の台に場所を確保した。
ステージの出入りの際メンバーが通り抜けるすき間の前だから、こっち側にも美味しい条件はあるってことで許してもらおう。

今日のスプリングベルはバンド編成。
アコースティックじゃないのがちと残念だったけど、本人達が楽しめるのならそれでも良いや。バンドが嫌いな訳じゃないし、最近感じてた違和感がこれ以上色濃くなって欲しくないもの。
2人が納得してできる音楽を演って欲しい。

前回発表していた『スピードで』はやっぱりバンドで演奏して更に栄える楽曲だった。
『真昼に見た夢』も相変わらずバンド仕様だなって思うし、今回演らなかったけど『Homesick Gray』もそう思う。
本日の新曲『オレンジ』もキャッチーだし、バンドを意識して作ってるんだろうなって印象があった。
決して嫌いな曲ではないのだけれど、何かちょっと寂しくなった。私の好きだったスプリングベルが薄れてきているようで。彼ら本人の求めている先が私の好みとは違う方向を向いているんだと思い知らされたようで。
突き放されたようで。

それが いけないっていう意味じゃない。
彼らが彼らの好きなようにするのが当たり前で、それが肌に合わないならファンをやめれば済むことだ。
ただ、本当に本当に大好きだったから 離れてしまう時が来るかも知れないと予感するのが辛い。
だからって肌に合わないまま過去に縋って彼らの音楽に触れ続けるなんて、もっと辛そうだ。

ここらが潮時なんだろうか…と その身にライトを浴びて輝いている2人の姿をボンヤリと、でもしっかりと この目にとらえていた。

新曲の『オレンジ』、キャッチーだね。今後はこの方向でいくの? …ふーん(苦笑)
アンケートには確かこう書いた。
良いとも悪いとも、好きとも嫌いとも書けずに
感想の欄を埋めることもできずに
ただそれだけを1行書いて、出そうか出すまいか少し考えて。

スタッフに缶バッヂの件で声をかけたらすぐに解ってくれて、スタンプ満了の賞品として缶バッヂを2つもらった。
カードを回収されたくなかったので、その旨を申し出ると「受領」のマークを記してスタンプカードは返してくれた。

良かった、これはライブに通った証だもんね。

ライブ終了後、どういう風の吹き回しだかメンバーが物販に立って買い物をした人にサインをする、なんてサービスをし始めた。一気に長蛇の列が出来上がる。
私は特に何も買いたいものがなかったので、その様子を少し離れた場所から眺めていた。
もっと早くそういうことしてれば良かったのに。
絶対もっと早いペースで新規客獲得できてたのに。

まぁ、それに気がついたってことかな?
今後はこうするつもりなのかな?
なら良いんじゃん?今からでも遅くないと思うよ。

皆にサインしている2人の様子に少し安心できるものを感じた。


花緯さんが“カイへ”って自分の名前入りでサインしてもらっていて、大喜びのご様子。今までの尽くし方を考えたら、その程度じゃすまされないくらいの恩情が向こうにはあるハズなのにね。ファンって健気な存在だよね(苦笑)
そういや私、彼らのサインってもらったことがないなぁ…
また次のライブでもサインしてくれると良いなぁ〜(笑)


2002年12月20日(金)  挑戦☆タイムトライアル! 

劇団☆新感線のチケットを押さえていた日だったのに残業で退社が少し遅れてしまった。
ただでさえ開演時間ギリギリだったのに、これじゃ移動の時間がない!どうする私?!

「赤坂ACTシアターまで、できる限り急いでもらえますか!」

職場の最寄り駅である信濃町から電車を使って赤坂へ出るには、乗り換え乗り換えで移動にかなりのロスが出る。どう計算しても開演には間に合わないのだ。
だから駅まで走った私は改札ではなくタクシー乗り場へ直行した。

「ACTシアターってどこですかね?」
車を走らせながら運転手が嫌な質問をしてくれた。おいおい、結構利用頻度高そうな場所なのに知らないのかよオッサン(涙)

「どこって… TBSの裏手です!千代田線の赤坂駅は解りますか?」
泣きたい気分だった。
オッサン頑張ってくれ、アンタの腕に私の演劇鑑賞がかかってるんだ!
このチケット取るのにどれだけ手間を取ったかなんて思い出したくもない。

やや緊張感に欠ける運転手だったがTBSは解ったらしく、それならこっちの道が近いから…と裏道へと入り込む。
ほ、本当に大丈夫か?信じていいんか??(汗)
細い道と曲がり角の連続に体を左右に揺さぶられながら、見慣れた道に出てくれるのを今か今かと待ち侘びた。

「お客さ〜ん、この辺じゃないですかね〜?」
「……へ。」
大きな通りに出た途端 渋滞にハマって動かなくなったタクシー。窓に寄って上方を見上げるとTBS社屋の“ビックハット”が目に飛び込んだ。

「あ、本当だこの辺!」
と方向を確認してACTシアターを探す。
慣れない方向からのアプローチというのは自分のいる地点がハッキリしない分 建物の位置関係を混濁するものだ。目に見えているTBSの位置から割り出した方向をじっと見つめるとACTシアターの建物が目視できた。

「あった!」
運転手に指差して知らせると、のんびりした口調で
「あそこだったらお客さん、こっから歩いた方が早く着きますよ。」

確かに。
タクシーはさっきから全然前に進まぬ渋滞にハマっていた。

「じゃあここで降ります」
「はいはい、降りる時気をつけて下さいねぇ」
信濃町で乗り込んでから11分しか経っていない。開演には余裕で間に合うタイミングな上、料金も1680円で済んでしまった。

…信濃町〜赤坂ってこんなに近いの?(汗)

何だかよく解らないけれど、とにかく助かったので運転手によくよくお礼を言って車を離れる。
実際ACTシアターまでは車に乗っているより早く辿り着けた。

てっきり先に入っていると思っていた友人とは会場前の階段で合流でき、揃って席に着く。
例によってキャンセル待ちでGETしたチケットだから一番端の2席だったが、それでも取れなかった時の悔しさを思えばずっと良い。
端だからといって死角がある訳ではないし、舞台まで少々距離があるというだけのものだ。オペラグラスを用意していれば、その辺も何とかカバーできるし。

まぁ良し、まぁ良し。

今回は客演に元光GENJIの佐藤敦啓と奥菜恵がいてコミカル度の高い話だった。タイトルは『七芒星』
何となく中華な感じで?時代物っぽい感じ? 普通に面白かったけど、いつもよりひねりがなくて ちょっと残念。
でも久々の生・古田新太だったから、来た甲斐は感じられた。

まぁ良し、まぁ良し。


2002年12月19日(木)  ロシアからの贈り物 

今日は妹の誕生日なので何か買って帰ろうかね、と思いながら 予約していたDVDを取りに新星堂へ立ち寄った。
棚を眺めながら店内を進んでいる途中、ふと目に留まったロシアの人形アニメーション『チェブラーシカ』のDVD
最近この作品が店頭に並んでいることが少ないので思わず手に取った。

……。

妹は大学でロシア語を専攻していた経緯でロシア関係に興味を持っている様だし、英国留学から戻る前に一月程ロシアで語学研修を受けている。

どうせ買うなら自分が気に入ったモノにしたいし(意味が違う)

手にしたDVDを棚には戻さず、そのままレジへ持って行き「プレゼント用に包んで下さい」と依頼した。
予約していたDVDはチェコの人形アニメーション『僕らとあそぼう』全3巻。このセレクションで4本のDVDって、ごっつい人形アニメ好きっぽいよなアタシ(苦笑)
しかもチェコとかロシアとか、似たような方面のお国柄で揃ってるし。

いや、実際好きなんだけどね。

妹の嗜好は二の次で選んでしまったプレゼントだったけれど、本人に渡したら想像以上に喜んでくれて逆に驚いた。
実は、もし気に入らない風を見せたら自分のモノにして別のプレゼントを用意しようと思っていたのだよ(笑)

そんな訳でチェブは晴れて妹のモノとなった。
いやはや、おめでとう。


2002年12月18日(水)  目立とう精神 

母がラジオ投稿でライブのチケットを当てた。こんな時期だから「クリスマスワンマンライブ」と銘打たれているようだが、ど平日なところがインディーズっぽい(苦笑)

会場は原宿アストロホール、スプリングベルのライブで2度ほど行ったことがある場所だ。母は他に誘う人がなかったようで、私に声をかけてきた。たまたま言われた日がヒマだったので付き合うことになり今日に至るのだ。

アーティストの名前は『Cry & Feel It』、縮めてCafi(カフィー)と自ら名乗っている辺りがちょっぴり寒い気がしたが(苦笑)ア・カペラの女性ボーカルユニットだそうで、それぞれに可愛らしい女の子達だった。配られたプロフィールに目を通すと20代半ば〜後半の面子で、4人ともがメインボーカルをとれるらしい。

ステージはクリスマスを意識した小芝居で始まり、クリスマスソングやオールディーズ、往年のポップソングとカバーが続いた。オリジナルも合間に入れていたようだがイマイチ印象が希薄だ。

ワンマンライブなら2時間くらいだろうという予測はバッチリしっかり当たっていたのだが、立ちっぱなしのライブに慣れていない母は愚痴をこぼし始めるし、私的には少し飽きが来ていたしで、後半は少々居辛い状態になってしまったが何だかんだで最後まで聴いて帰ってきた。

うーん… 上手かったし可愛かったし、悪いことはなかったんだが だからって特別良かったところも印象に残ったコトもなく、無難無難な人達だった気がする。
もっと個性を光らせないと 半端なまま終わってしまいそうだ…


2002年12月15日(日)  捨てる神あれば拾う神あり 

昼、桜木町のランドマークタワーまでN.U.のインストアイベントを見に行く。クインズスクエアの奥にある新星堂でマキシシングルの発売プロモーションがあるのだ。
その方がポイントになるからとメンバーが必死のPRをしていたので、遠いと思いつつもそこの店に予約を入れてあげた。そんな訳でどのみち取りには行かなくちゃいけないから、それならイベントある時に行けば丁度良いじゃんね、って話。

実は今日はその後15:30会場16:00スタートで松ヶ下氏の「ピアノの夕べ」がありまして。16時と19時の2回まわしなんだけどチケット取れたのが16時の回だったのだから仕方がない。取れない人も多かったそうだからラッキーと思わないとね。そしてそちらの会場は南青山なので、桜木町からはちょっと手間のかかる道のりの場所。最寄り駅は銀座線「外苑前」だから、桜木町(東急線)→渋谷(銀座線)→外苑前 という経路で割とシンプルなんだけど、いかんせん距離がね… あるからさ。

時間的にはダッシュで動いても松氏の開演にギリギリ間に合うか?って感じだったんだけど、インストアイベントでミニライブ&握手会&サイン会だったので 頑張って最後までいることにした。勿論CD買って握手してサインもらったら即行で移動しなきゃいけない。

事前にメンバー庭瀬くんとやり取りしていたメールで「当日はタイムトライアル」と書いていたのを向こうも覚えていてくれたらしく握手の際に
「タイムトライアルなんよね?次間に合うん?(笑)」
と話しかけてくれた。
「うん!超ギリギリ!」
元気良く応えてみる私…

自分のCDには2人のサインのみ、最近彼らを気に入ってくれた花緯さんには「○○さんへ」と彼女の名前も入れて貰ってサイン終了。
「どうもありがとう またライブでね」
と一言添えて店を後にする。
余談だけど私、この人らに対して もとい、庭瀬くんに対して「頑張れ」という言葉を使わないようにしている。初めて会話をした時に「頑張れって言われるのが一番しんどい」と言っていたのが強烈に印象に残っていて、以来使えなくなってしまった。だから大抵メールの締めくくりなんかには
「次のライブも楽しんでね」とか
「遠征お疲れさま スケジュールハードだけど負けるなよ」なんて書き方で逃げ続けてる訳なんだけども(苦笑)

実際自分自身「頑張る」って苦痛のイメージが強くて確かにプレッシャーになるなと思っていたし、具体的には何の応援にもなっていない言葉だから もしかしたら使うだけ無意味な言葉かも知れないなと、彼とのメールのやり取りで思うようになった。
だから、本気で応援している相手にはできるだけ「頑張って」以外の言葉をかけてあげようと思う。

閑 話 休 題

さて。
新星堂を出た私は店を出るナリ猛ダッシュ! クインズスクエアの中を疾走、動く歩道を黙々と歩き東急の駅まで再びダッシュ。ちなみにこの日のワタシクは珍しくスカート姿でありまして、履き慣れない靴で足は靴擦れを起こしておりました。こんれが最悪に痛い!

でも松氏のピアノリサイタルのために頑張った(まさに苦痛)

そして目指した南青山MANDALAに到着したのが なんと開演5分前!うっひゃ〜ホントにギリギリだった(><;)

中に入ったらチケットを一緒に取った友人2人が席を確保していてくれて(もともと番号が遅かったから一番後ろだけど)、おかげで一人淋しく鑑賞という事態からは免れることができた。

冬の最中だけど必死に走っていたので暑い暑い。友人達に招かれるまま席に着こうとしたら
「スカート?!」と驚かれた。
うん、そうだね 普段の私を知っている程この格好には驚くハズだ(苦笑)

でもでも、愛知から来ていた友人だって滅多に履かないスカート姿だったから
「○○さんだって珍しいじゃないですか」と返したら
「○○さんも確かに珍しいけど時々履くのを見ているもん 君のスカート姿を見たのはディナーショーの時以来だよ!」
…確かに 実際その時以来履いてないしな(汗)

ちなみにディナーショーというのは2000年のクリスマスシーズンに行われたブルームさんのイベントで、京王プラザのホールを借り切って食事にライブにと大騒ぎだったのだが、何が一番騒がれたって 価格よ価格。何と一晩で3万4千円だったのだ。ついでにそのホテルに宿泊するとメンバー直筆のクリスマスカードとオリジナルラベルのワインがプレゼントされるという特典がついていたが、お一人様一泊2万円… おーい、一体どこまで搾り取る気だい?って感じで、本当はそのディナーショー自体も参加を考えていたのだが、抽選ということだったので じゃあ当たったら行きゃ良いや、程度の気分で申込をした という昔懐かしいお話である。
その時はみんなが着飾って参加していたので私のワインレッドのスーツは全然大人しい方でホッとしたものだった。

閑 話 休 題

そんな感じで、今回も一応「ピアノの夕べ」という小洒落た雰囲気を壊すまいとの配慮から 慣れない格好をして出歩いていた訳だけれども、松氏の演奏を聞いている最中からもう 足が痛くて痛くて(苦笑)こっそり靴を脱いでストッキングの状態でくつろいでしまった。(せっかくスカート履いててもこれだもんな/苦笑)

さて本題の松氏の演奏なんだが…
夏のソロ企画の第二弾的な今日のリサイタル、ハッキリ言って落第点! 前回がすこぶる良かった所為で期待し過ぎな部分があったにしても、今日のはダメだ。
構成もMCも前回と似過ぎだし演奏は間違うし、ゲストのMCはかみ合わないしで アンケートにも手厳しいことばかり並べて来てしまったが、全て愛あるが故の意見だ。心して読めいッ

会場を出て駅に向かう途中で19時の回に参加する友人がやって来るところに丁度出くわして、お互い軽く声をかけて過ぎようとしたら ここでも
「あ、スカート!」と突っ込まれた(苦笑) 構ってあげるべきだったのかも知れないが、いい加減靴擦れが深刻化して無口になっていた私は、イマイチ鈍い反応しかできずに終わった。ああ、ごめんよMさんMiさん(汗)

外苑前から銀座線で渋谷に出て、山手線で新宿に降りて、最寄り駅につながる私鉄の駅まで 足の痛みを我慢しながらノロノロと歩く。私鉄の駅はその駅が始発なので並べば座って帰れるのだ、この足だから是非とも席をGETしたい。

JR新宿の駅から地下道を使って移動すると、サブナード(地下ショップ街)に入れるんだけど、ここには数件靴屋が入ってる。地下道からサブナードに入ってすぐのところに1軒目があり、何となくウィンドウを見ると好みのショートブーツが目に入った。

型が綺麗で色も良い。つま先が細くなく、踵も安定感のある形だ。
「………。」
吸い寄せられるようにヨロヨロと店内へ。サイズを確認したら欲しい色には合うものがなかったので色違いでサイズを合わせて履いてみる。すると

(わあ〜…柔らかいv)←心の声

鏡で見た感じだと、今の格好にも合っているし おそらく普段履いているようなジーンズにも問題なく合うだろう。値段は1万2千800円(リアル/笑)
「………。」

試し履きのまま店員に声をかけ、色違いはあるかと尋ねてみた。もしここで在庫がなければ、この出会いは無かったことにしようと小さく決意していたのだが、にこやかな店員はアッサリ
「ございますよv」と曰うた。

「!」







帰りの私鉄の中。
並んだおかげでちゃんと座ることもでき、手には靴屋の紙袋。靴擦れの足先を買ったばかりのショートブーツに埋め込んで 一人ご機嫌な私がそこにいた。
よそ行き用の硬い靴はショートブーツの代わりに箱の中。

予定にない買い物だったけれど、これはもう運命だったに違いない。
だって珍しく後悔してないし、とにかく良い気分なんだもの。

地元の駅に着いたあとは ヨロヨロと歩いていた半日が嘘のような颯爽たる足取りの自分が、閉まった店々のウィンドウに映り込む。ガラスの前を通る度に足元ばかり見ては、

ひっそりとニケける 冬の夜。


2002年12月14日(土)  貴重な出会い 

去年の冬に観た芝居『岡田以蔵』の好演で印象を残した劇団め組という小さな劇団が 今度は『坂本龍馬』を演るというのでチケットを取った。本当は夏の公演『新撰組』も観たかったのだが都合が合わず断念… 池袋の芸術劇場で3日間しか期間がなかったので合わせられなかったのだ。去年や今日は下北沢「劇」小劇場という会場で1週間ほどの期間を設けていたので日程が合わせられたという訳だ。
芸術劇場と下北沢「劇」、キャパの違いもあるだろうが借り賃が大幅に違っていると視た(苦笑)

前回武市を演っていた座長?と思しき役者さんが今回の龍馬役で そりゃあもうハツラツとした豪気でおおらかな龍馬を演じていた。個人的には去年の龍馬の飄々としたとぼけ具合が好きだったが、今回その役者さんは亀山社中の一員としてエゲレス語の練習に励む滑稽な姿を披露してくれている。
この劇団は小さい規模ながら個性派揃いで良い。

時代劇を得意とするだけあって殺陣にもこだわっているようだ。多分ちゃんと習っているんだろうな、という佇まいの人が数人いて 必ず見せ場で盛り上げる。
これは大きな舞台で遠くから見る物じゃないだろう。「劇」小劇場の距離感は彼らにプラスの効果を与えているハズだ。芸術劇場ではまた違う魅せ方をするのかも知れないが、個人的にはこの“距離感”を優先させたいと思った。

今回も満足して帰る。 ちなみに次回は『徳川慶喜』だそうだ(笑)

その足で渋谷へ移動、ハリマオのライブに向かう。
一緒に移動していたOさんがTSUTAYAに寄りたいと言うので、出番時刻にはまだ余裕があったし 一緒に着いていくことにした。各階を周り適当な時間に切り上げて出る。

会場のTAKE OFF 7 に着くと誰もいない。そろそろ時刻だからスタンバっていうのだろうとエレベーターに乗り入口を目指すと、場内から耳慣れた音が…

あら?

時計を確認してみたが言われていた時間にはまだなっていないし… でも今始まったばっかって感じでもないぞ?とにかく慌ててチケットを交換して中に駆け込んだものの

1曲終わるところだった

…今の何曲目だったんだろう(汗)
渡されたフライヤーの中にハリマオのアンケートがあり 見れば今日のセットリストが書かれている。今歌い出した曲が1曲目になっていたので、さっきの曲は数に入っていないらしいことが解ったが、これは一体どういうことだ?

新曲は可愛い感じの曲 と言っていてタイトルがまだ決まっていないようだった。

終 演 後

真っ先にギターの和泉さんに「ごめんね!」と言われた。我々が「?」ととぼけた反応を示すと、
「巻いちゃって予定より大分早く出順になっちゃったんだよ」
そうだったのかー。
「セッティングに時間かけてみたんだけどまだ足りなくて 急遽あたまに1曲付け足ししたんだ」
なるほど!謎が解けた(笑)

今日で今年最後のライブになるので打ち上げは忘年会っぽく、ということで 渋谷駅の方に出て居酒屋に雪崩れ込んだ。席の都合上OさんやRさんYさんとテーブルが別れてしまい 一人で慣れない面子の中に入ってしまったのだが、Nさん(和泉さんの奥さん)やサンダーさん&彼女、Iさん(ハリマオやBAMBI、Bahahaの同級生)が色々話を聞かせてくれたので面白かった。この場にいない春山さんや鈴木さんの学生時代の話が聞けたのは美味しい(笑)

朝までという訳にもいかなかったので終電の時間でお暇することにして席を立った。立ったら丁度グルタミンの豪さんが姿を現した。ハリマオのライブにはいつも来ている豪さんが今日はいないなーと気になっていたので姿を見つけて おや?と思う。
見た感じデキ上がっているご様子で(苦笑)一緒に壮年の男性を連れていた。それを見るナリ突然立ち上がって姿勢を正すハリマオボーカル夢立さん。

「?」

帰りの身支度を整えながらその様子を伺っていると、どうやらその男性は豪さんのお父さんで夢立さんには伯父にあたる人のようだった。時々会話の中で聞いていた「厳しくおっかない叔父さん」ってやつ? お酒が入ってご機嫌な感じだけど、確かに迫力のありそうな人だ…

我々が席を離れ豪さんに「お先に失礼します」と声をかけたら「なんだもう帰るのか!」と絡まれる。お父さんからも「俺達が来たからって逃げるこたぁねーだろう」と首根っこを掴まれた。
なんだ?!このノリ… アワワ

本当に終電の時間がヤバいから、と挨拶をしたら首から離した手で豪勢な握手をしてから解放してくれた。Oさんも続いて腕を振り回される。モタつく我々の横をサンダーさん&彼女がスッと横切ったので チャンスとばかりに後を追う。

「山田てめぇ!メンバーのくせに先に帰るとは何事だー!」
夢立さんの声が頭の上を通り越した(笑)


後から聞いたら豪さんのお父さんて有名な映画監督さんだったらしく、名前を聞いても「?」と首を捻るような私にはあの場で紹介されていても失礼な反応しかできなかっただろうと思い、あの程度の接触で済んで良かったと胸をなで下ろしたのであった…

豪さんの映画好きは父親譲りなのかな。


2002年12月13日(金)  “間”に勝つ 

今日はブルーム松ヶ下氏のお誕生日。
でも全然関係ないライブに行っちゃうのだ。
それも2本(笑)

私が普段ライブによく通っている2つのバンドが どちらも下北沢の会場で今日ステージの予定があった。
19時半頃から251でAnalog Machine、21時頃からQueでローザ・パークス。うまくすればハシゴが可能な時間と場所だ。

まずは251のAnalog Machineライブへ向かう。
少し押してのスタートだったが21時よりは前に終わってくれた。外に出るとMさんがメンバーの出待ちをしていたので少し話てから
「ローザ行ってくるね」
と伝えて離脱、一路Queに向かった。

Queに着いたら丁度セッティングの最中で、それがお目当てのローザ・パークス。
うおぉ、ギリギリだったか。セーフセーフ(^^;)
息を切らして中へ入るとRさんやYさんmiさんが「もう次だよ!間に合って良かったねー」と声を掛けてくれた。外は身を切るような寒さだったが 走って来た所為で汗をかいている。上着を脱いでライブを鑑賞。
終演後はアンケートだけ出してQueを後にした。

そのまま帰っても良かったが、何となく気が向いたので251に戻ってみたら丁度Analog Machineのメンバーが搬出作業の最中で、まだ残っていたMさんを見つけて近づいて行ったら ボーカルの哲平さんが声をかけてくれた。Mさんのカメラで2ショット写真を撮ってあげたり ドラムのばくさんとも ギターのキザシさんとも 思いの外ゆっくり話すことができた。
ああ、戻って来て正解だったな(笑)

ここんとこ彼らのライブには 行ってもサクサク退散することが多かったので、久々にメンバーを話ができて嬉しい。そしてこんな私でもちゃんと覚えていてくれた彼らに大感謝。特に哲平さんはちゃんと名前を呼んでくれるから好きだv
良いよね、名前覚えてくれて尚かつ呼んでくれる人。

2つのライブにちゃんと間に合って、“間”の悪い私にしては上出来な夜だった。
うーん、気持ち良い週末だ♪


2002年12月11日(水)  もったいないオバケを知らないか? 

7月からスタートした我が社運営の経営コンサルHPに会員登録してくださっている方を募ったオフ会を企画して、長らく準備に明け暮れていたが とうとう開催日当日となった。

事前に都内某所に会場を借りて立食用のメニューを手配し、参加者の名札を作って受付リストを用意した。
当日の今日はいつものように業務をこなし、定時を過ぎてから行動を開始する。

40人前後の参加者を会場前の受付でチェックし 案内するのが私のしなければならない仕事だ。

受付開始の時間を過ぎてパラパラと集まり始めた参加者が 場内で名刺交換や談笑して盛り上がっているのを背に、静かな廊下で受付用にと据えられた机の前に一人ポヤっと座っている私… ああ、早く帰りたいなぁ。

社長の挨拶が終わり会食の開始。しばらく経って社長のスピーチ、参加者からの一言挨拶… で後半またゆっくり食事や歓談の時間をとってあったハズが 参加者一人一人の挨拶が長くて、会場を借りている時間がギリギリになってしまった。

…マズイ このままでは食いっぱぐれてしまう(汗)

仕方なく挨拶の合間を縫ってテーブルに食べ物を取りに行くものの テーブルが演説台の横に並んでいるので行き辛いことこの上ない。私の他にも食事を続けている人はいたが 料理を取りに行く際はどうしたって目立ってしまうのだ。

この配置考えたの誰だよ!(泣怒)

演説者が入れ替わる時のわずかな隙をついて皿に料理を取って 演説中にもぐもぐ… それの繰り返しでは大した腹ごしらえにもならず 目の前にズラリと並んだ料理の半分も片づかないうちにタイムリミットがきてしまった。

残った料理は間違いなく捨てられるだけの運命だろう? 全くもって勿体ない。

参加者を見送って片づけを始めたところで会場のスタッフが料理を下げにやって来た。
近くにいた女性社員さん(独身一人暮らし)曰く
「タッパーとかに入れて持ち帰りたいね…」

すべからく同感だ!


2002年12月09日(月)  カレちわブル 

カレイド・スコープ、千綿ヒデノリ、Bluem of Youth の3アーティストが合同で回っていた全国ツアー。
ファイナルは東京会場 ON AIR WEST!
ということで定時で職場を飛び出したワタクシは一路 渋谷へ向かっていた。“雨男”ならぬ“雪男”別所悠二(ブルーム)のおかげで 今日のライブも見事に寒々しく降る白い粒。
ち!

道々ライブやイベントのお知らせメールをくれたN.U.の庭瀬くんに予約や世間話の返信をしたら 即行で返事が来たので渋谷を歩きながら受信をチェック。
これから雪の中(といってもこの時にはもう雨に変わっていたけれど)ON AIR へ行くと送り「nest?WEST?」と聞き返されたので「ヒミツ!」と返したら
「雪なんやからあの辺の坂で転ばんよう気ぃつけてなー(笑)」だって。
「にわ先生の言いつけを守って 気ぃつけて行ってきます」と返信して携帯の電源を切る。
さぁ、いい加減“カレちわブル”モードに切替だ!(おい)

寒いけれど邪魔な荷物をロッカーに預けて開場を待った。しかし、あまりの寒さに我慢できず下のコンビニで肉まんを購入(苦笑)入場前に一気に屠る。
そうこうしているうちに何とか入場。今回は2階席が使えなかったので仕方なく人混みに紛れて視界を確保しようと試みたけれど、最近の女の子は背が高くてねー(苦笑)ステージなんか全然見えねっちゅー話さ。真ん中よりはちょっと後方やや左寄りの位置で待機、距離を取らないとステージが見えないからだ。
…ガクリ↓

3組が出る順番はローテーションで替え、会場によってまちまちだったらしい。今日はファイナルということで 他の会場での様子を収めたハンディ録画の映像がザラっと大ざっぱな編集で流されて、今までのツアーの流れを追いかける。そして日付と会場が 今日のこの場を示す画面になったところで開演前の興奮はピークに達した。

現れたトップバッターは千綿ヒデノリ氏。
細身で長身のシルエットがとてもよく映えていた。初めはアコギ1本で、途中でサポートに可久さんのギターが加わったり ブルーム松ヶ下氏のピアノが入ったり、更にはカレスコ児島さんのパーカッションやブルーム悠二氏のギターまでが参加し やたらと賑わいを見せる。

二番手が我らがブルームさん(笑)なんか頑張ってるのが解って思わず応援の拳を握る。時々音程を取りッ外す悠氏の声にビビりつつ 微妙な感じの新曲も生で聴いてみればそれほど悪いものじゃないと知った。
こちらも後半にプチセッションがあり千綿さんのアコギ 、カレスコ田辺氏のベースが加わったブルームの楽曲が楽しめた。

本日のトリはカレスコさんで、映画やアニメ番組の主題歌になった歌などを織り交ぜた選曲で 唯一のバンドスタイルで充分会場を盛り上げる。

このツアー恒例になっているセッションECはトリだったカレスコの曲『愛すべき人』とビートルズのナンバー『Hello Goodbye』。ギターソロ ドラムソロ ベースソロ 歌い上げボーカルソロなど、元の曲がわからなくなるほどに脱線脱線のアレンジで 大変なことになっていたが、楽しかったので 良しとする!

ファイナルECで全員が着ていたツアーグッズのTシャツを 退場の際カレスコの児島氏が脱ぎ捨てて会場に放り投げた。汗まみれになっている肌に直接着ていたものだったので3アーティストのファンが入り乱れて埋まる場内は阿鼻叫喚の大騒ぎになる。

私と言えばTシャツの落下地点から離れていたし、コッヂー(児島氏)自身に特別入れ込んでもいないので、彼の引き締まった上半身を眺めながら「おおースタイル良いねー」と他人事のような気分でいた

ら。

裾に下がりかけていた千綿さんが戻ってきて コッヂーと同じくTシャツを勢い良く脱いだ。そんなタイプだと思っていなかったので、目前で露わにされた真っ白い肌にビックリ仰天してしまう。
そして、よりにもよって彼が放ったTシャツは 私の真ん前に落ちて来たのだ。気付けば阿鼻叫喚のるつぼにいる私… 押され殴られもみくちゃにされた。

残念ながらTシャツは私の手には届かず、私のすぐ前にいた女性の腕の中に落ちた。咄嗟にその表情を伺ったら心底嬉しそうに周囲を見回していたので“千綿さんファンかな?”と思った。
もし違っても今日の千綿さんに惚れた人に違いない。もらって困る人の元に落ちなくて良かったと ちょっとホッとした。

そんな小パニックのあと 落ち着きを取り戻した私が改めてステージに目をやったら
「あれ?!」

ブルームの悠さんが いつの間にか上半身を晒していた。

「ええ?悠さんも脱いだの?どこに放ったの??」
隣の友人に慌てて尋ねたら、「あっち」と彼方を指さす。
…君は見ていたんだね? ちゃんと。 えらい。

むーん、コッヂーや悠さんの裸よりも 千綿さんの裸に過敏な反応をしてしまった自分は一体誰のファンなんだ(汗)

でも、本当白くて余計な肉がいっさいついてない体だったなー。余計どころか 必要な肉もついてないんじゃないかと思うような細さで。でも締まってて(空手の有段者だからね)

実はあーいうのが 理想!(爆)

ひゃ〜っv


2002年12月08日(日)  12月のイマジン 

昼間何となくヒマだったので たまたま家にいた弟と父を誘って昼を食べに出掛けることにした。
地元の情報に疎い3人で車を走らせて、近所を徘徊した結果入ったのは 手作りハンバーグの店。食べ盛り?の弟や大の大人の父が一緒だから この辺が妥当な選択かも知れないな(笑)

ハンバーグとステーキの店で “手捏ねレアハンバーグ”なんてそそられるメニューもあり、なかなか面白かった。ジュウジュウいってる鉄板の上のハンバーグに ソースをかけた時の香ばしい匂いと飛び跳ねる液粒に「うわぁ」とはしゃぐ。
一瞬 童心に還った感じだ(笑)

満腹になったところで腹ごなし?のドライブ(全然こなれねーだろ)
家電屋を3ヶ所ほどハシゴして各々入り用の買い物を済ませた。私はMDとHGビデオテープを買い置き用に購〜入〜。
MDは余程デザインが酷くない限り“安価”を追求するがビデオテープは再生するほどに劣化するので“スタンダード”ではなく“ハイグレード”を選ぶようにしている。試してみたら画質の違いは確かにあったので(気にならない人もいるみたいだが)まとめ買いすれば単価にして50〜80円程度の額差にしかならないし、自分が納得できればそれで良い。
たかがそれしきのことで納得できる自分も相当にお安いと思うが、敢えて口にはするまい…。(でも日記には書く/笑)

夕方になって自宅に戻り 外出の身支度を整える。今夜は六本木でグルタミンのライブがあるのだ。
相変わらず六本木は好きになれない街だが今年最後のグルタミンライブだし ジョン・レノンの命日だからカバー曲を演るって言っていたのにも興味があったんで、頑張って行くことにした。
それにしても一人で行くには心細いぞ 年末の六本木…(汗)

地図を片手に黙々と歩く。ここは六本木。
会場のEDGEがなかなか見つからなくてしばらくウロウロしてしまう。初めての場所だったので時間に余裕をみて来たのは正解だったが、地図を見て歩いてるのに何で見つからんのじゃ!(泣)
スゲー寒い! スゲーむかつく! スゲー怖えぇ!!
頼むからからかい半分に声掛けて来んのやめてちょーだいよ客引きの黒人さん。

やっぱり嫌いだ こんな街ー!!!(大泣)

不慣れな道を巡り巡って やっと見つけた看板の明かりにホッと安堵の溜息をついた。それでも予定の時間は過ぎていたので足早に螺旋の階段を降りると、扉の前にメンバーがいた。出番には間に合ったのだと解りやっと落ち着いた。

中へ入るとYさんとRさんの姿。
外は凍える寒さだったが、ついさっきまで早歩きで動き回っていた所為か汗の止まらない私は場内の暖房に閉口した。上着を脱ぐ程度ではこの熱は引きそうにない… やだなー汗っかきは。

グルタミンの出番は予定を大幅に遅れていたが今回に限ってはそのおかげで命拾いしたので別段不満に感じることもなく、『A Hard Day's Night』のカバー演奏にも満足できた夜だった。

演奏後はとっととこの街から出て行きたくて挨拶も手短にライブハウスを後にした。
階段を上がって外に出るとポツリと頬を打つ雫。

「……げ。」

寒さに拍車がかかる。

何だか急に寒気に襲われたような気になって駅まで小走りに移動する。
明日は休みじゃない、早く帰って寝なくっちゃ。



この冷たい雨が 雪に変わって路面を白々と埋め出すのは
それから一時間ほど経ってからだった。


2002年12月07日(土)  娯楽道 

先週借りたビデオを返さなくちゃいけないのにまだ1本見ていないのがあった!
そう気付いて慌てて見たのは『超あぶない激辛刑事カリー&ペッパー』(阿呆なタイトル…)

チャウ・シンチーとジャッキー・チュン(チェンじゃないヨ)が主役のドタバタアクション・コメディなんだけど、これがまた2人とも若くって! まずもう、それだけでしばらく笑いが止まらなかった。(阿呆は俺か)

内容的には無茶しぃのアウトロー刑事ペッパー(シンチー)と、彼とコンビを組んでいるスマートな紳士風のカリー刑事(ジャッキー)が毎度世間をお騒がせしながらも事件はそれなりに何とかしていく毎日(必ずしも人道的な解決とは言えないブラックさもあり)で周囲の人気も悪くない。
上司はそんな問題児に頭を抱えながらも“馬鹿な子ほど可愛い”の典型で、何だかんだと叱りつけながら面倒だけは見てくれる愛すべきボスだ。

タイプは違えど根本的に似たもの同士のカリーとペッパーは、同じ部屋に同居する公にも私にもとくされ縁を誇るパートナーだったが、刑事の取材を申し込んできた美人レポーターに2人揃って恋してしまう。それをきっかけに2人の関係がギクシャクしてきて仕事の方も上手く行かなくなっていく。

そんな中、凶悪な犯罪組織を検挙するための大掛かりな作戦が始まり 息が合わないままの2人はいつの間にやら事件に巻き込まれていってしまうのだった… みたいな話。

ネタバレもクソもないと思うので言ってしまうと、事件に巻き込まれた2人は絶体絶命の大ピンチに!でもお互い心の奥では信頼し合っているから、いざって時に名コンビが復活して めでたしめでたしっつーオチなんだけれどもさ。何気に気の毒な死人は出るし、女はしっかり片方を選ぶしで 本当にめでたいのか?!それで良いのか??! なんて印象も色濃く残っちゃったりしてる訳だ。

しかーし!そこは天下の香港電影、細かいことなど気にする方がナンセンスッ!
そう、香港電影とはそうやって見るものなのだ!!(ウソ)


いや、マジな話 興味のない人にはさして面白くもない話しか知れないけれど、シンチーかジャッキーか香港映画が好きな人だったら、これ結構おすすめです。特にシンチーが色んな意味で美味しい(笑)

そういやmさんが『少林サッカー』でシンチーが気に入ったと言っていたから、返す前にアレして彼女にも見せてあげよ〜っと♪ なんて思い立って作業を済ませ、それからのこのこビデオ返却のためだけに新宿まで出掛ける私なのだった。


2002年12月06日(金)  本当の出会い 

仕事を適当に切り上げてもうダッシュで渋谷に向かった。
何のためって、千綿ヒデノリが無料イベントをする時間に間に合いそうだったから。

実は昼間まで何も知らないでいたんだけど、そろそろCDの発売日だよな〜…と思って公式ページを覗いてみたら今日のところに「渋谷マークシティ1Fエントランスにて無料ライブイベント」と書かれてあったんだ。

TFMが主宰するイベントでクリスマスまでの毎日が何らかの催しで埋まっていて、今日はいくつかのアーティストがそのエントランスで屋外ライブを行う日になっているようだった。
千綿さんは夕方から間をあけながらの3回公演で各30分の持ち時間。そのうちの18:30〜っていうのが丁度良い感じだったんで「よし、行ってみよう!」と思い立った訳。

予定時間ギリギリに現地に着くタイミングでマークシティの2階通路を走っていたら、どこからともなく聴き慣れた旋律… わわぁ!もう始まってる〜(≧△≦;)""

走れ!

人混みをかき分け、エスカレーターを駆け降りたら すぐそこに特設の小さなステージが設えてあって、千綿さんが歌っている真っ最中だった。見物客もそこそこ集まっていて、明らかにファンと思われる一団もいたにはいたけれど 後ろの方で間隔を空けて立っている人達はたまたまそこに居合わせただけの一般のお客さんらしく、その人数もなかなかのものだった。

取りあえず私はファンと一般の間に自然とできてしまったらしい微妙な幅の隙間に紛れ込んで 何とか千綿さんの顔が見える位置を確保する。

初めて彼の音楽を聴いた時、彼は自ら奏でるギター1本のみで歌っていた。スプリングベルと対バンだった横浜でもその形態は変わらず、抜群の歌唱力で補ってはいたものの バンドの音を聴いて初めて彼の音楽に興味を持った私としては少し物足りない気がしていた。

でも、今日は違った。

千綿さんの後ろにサポートギターの姿がある。初めて聴いたときにも途中からフォローに入っていたサポートの人だと、その独特のファッションから思い出すことができた。

彼の名は伊藤可久(いとう・かく)

この可久さんのサポートが入ると入らないとでは音の厚みが全然違っていて、初めて私は千綿さんの“音楽”を凄いと感じて心底ビックリした。たった1本のアコギが加わっただけで、こんなにも変わるものなのかと あんぐり口を開けて聞き入るしか出来なくなる。

今まで彼の“歌”や“音楽に対する姿勢”に惹かれたことはあっても、“音楽”というトータルの形ではアコースティックよりも断然バンドを評価していた私だったけれど、このアコギ2本編成はバンドにも匹敵する強さを持っていた。千綿さんの声が何にも邪魔されずに届く分、バンドよりも上にさえ感じられる。

そのくらいの迫力があったと思う。

「この人達すげぇ…」素直にそう思ったし、そうとしか表現できなかった。

ビックリして 感心して 嬉しくなって
うわうわ言っていたら30分なんてあっという間で

千綿ヒデノリというアーティストを本当の意味で認めた瞬間だった。

家に帰って彼の公式サイトにアクセスして、初めて掲示板に書き込みなんてものをしてみた。
とにかくこの感動を何かに残しておきたくて、自分の運営するサイトの掲示板にも書き込みをしてしまった(別アーティストのサイトだっちゅーねん/苦笑)
それでも足りなくて 千綿ファンの友人にメールを打って思いつく限りの言葉を駆使して感慨を伝えてみた。


この夜の私は 相当の千綿熱を発していたに違いなかった





…文体が やや『プロジェクトX』風?(苦笑)


2002年12月03日(火)  それってどうなの? 

突然思い出して帰り道の途中にある新星堂に寄った。
何を思い出したのかって、ブルームのシングル発売が明日に迫ってたんだわ(苦笑)
すっかり忘れていて予約をしていなかったから、出来るんだったら予約してこようと思ってさ。

しかーし!
さすがは新星堂というのか 明日発売のブルームのシングルは既に入荷されていて、予約をしようとしたら「もう来てるみたいですね 少々お待ちください」と店員がレジを離れた。
…今ちょっと恥ずかったゾ(汗)

店員が持って来てくれたシングルを買いつつ、この後発売になるブルームのDVDを予約して(今度こそ忘れずに!)店を後にした。

未だに(っつーのもファンとしてアレだけど)新星堂では予約特典があったりするからありがたいんだが、
“新星堂のみで予約受付”ってのは一体何?

本当にアレな感じな訳ですかい?(汗)


2002年12月02日(月)  少しは考えろ 

今日の10時から松ヶ下氏ライブのチケットが発売だった。
12/15(日)南青山MANDALAで行われるピアノリサイタル?で会場のキャパは120、つまり限られた人数限定のライブということになる。

なのに何故に平日の10時発売で先着順なのか!(怒)

抽選とかにしろよー。
10時に先着順なら土日発売にしろよー。
平日なら夜受付開始とかにしろよー。

平日の10時なんて普通の勤め人や学生には購入不可能な条件だろうがよッ!(激怒)

そんなことしてっから客層がどんどん高齢化してくんでしょッ。
有閑マダムの集いにでもしたいのか?っつーの(`_´;)

10時 in 職場。
仕事の合間にダメ元で電話をかけてみるものの一向につながらず、昼休みになって本腰入れてかけてみたら「予定枚数完売」と言われた…
ほら見ろー!ダメだったじゃんかー!!バカーッ!!!

と一人憤慨しているところに友人からのメールが届く。

「12/15松ライブ電話がつながったので4時からの部チケット3枚押さえました!」

え。マジ? …すごい。

友人3人で結託し手分けして電話をかけていたうち、自営販売業の友人が店の電話を使ってコールしたのがつながったらしく、奇跡的にチケットの手配ができたという寸法だ。
私ともう一人の友人は職場で人目をはばかりながらの作業だっため箸にも棒にも引っかからず、諦めの溜息をついていたところだった。

ビバ☆自営業!

前回非常に良ろしかった松氏のピアノが再度聴けることになったのはラッキー♪と思うけれど、当日会場がどんな客で埋まるのかと考えたら 薄ら寒くもなった。

…アーメン・。+*


2002年12月01日(日)  お決まりのパターン 

昨日借りたビデオを早速1本観ることにする。まずは一番見たかった『ワンチャイ外伝アイアンモンキー2〜街頭殺手〜』。
これはドニー・イェンが主役のアクション映画だが、いやーもう本当 アクション映画には全くもって不必要な衣装替えがこれでもか!ってくらいに披露されて笑いが止まらない。
そしていちいちド兄さんが 綺麗!綺麗!(笑)
ストーリーを二の次にした強引かつ妙にテンポの良い展開は、香港アクションの王道と言っても過言じゃない。
アクションが良ければそれで良いし、ド兄さんが美しく映っているなら更に願ったり叶ったりだ。

妹も今まで見てきたドニー作品に付き合ってくれていたので今回のも一緒に見てくれたが、最後まで見て曰く
「毎回終わり方が笑えるよね(笑)慣れたから言えるけど。」だってさ。

慣れましたか!
慣れちゃいましたか!(笑)
その調子でこれからも この姉に付き合ってやって下さい♪


過日注文した妹のパソコンが届いたので、ネットに接続するためのコード類を揃えるために近所の家電屋まで買い物へ出掛ける。
取りあえず無線LANは金額がかかり過ぎるので却下して、有線で私が使うターミナルアダプタまでつなげられるように長めのコードを買って帰ってきた。

私のプロバイダー契約は2人使用までは料金の追加が必要ないコースだったので、元々TAの口が2つついている。だから妹の部屋から私の部屋まで延ばせるコードさえあれば 後はピンを差し込むだけで大した作業は必要なかった。無線LANを考えたのは、この先ノート型を買ったときに便利かと思っただけだったので、店に向かう前にコードを設定した壁のラインを計測しておくのは忘れておらず、おかげで長さが不足で困るようなこともなく、妹のパソコンとTAは無事接続を果たした。

それからアクセスポイントの設定をして、日が暮れるまでには妹のWinからもインターネットが利用できるようになった。
唯一、壁に沿い梁を伝って延ばしたLANコードを固定することだけができなかったので、安全ピンで壁とサンドイッチに仮固定だけしておき、後は父の助けを借りようと夜は2人で本家を訪ねることにした。

後日、そのコードは父がU字の釘でキレイに処理してくれるハズだ。(甘え)


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