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やすみ日記
梅子
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2007年04月30日(月)
藤原道長展、リサとガスパール展

「藤原道長展」(京都国立博物館)に行ってきました。
1千年前のタイムカプセル(中身・経典)などがあって、面白かったです。展示品の「合子」って何だろう…と思ってたのですが、仏前で焚く香を入れる容器だったんですね。仏像も多くて、格好良かったです。
常設展が充実してました。古代中国・日本の陶磁が沢山見れて良かった。志野・織部・古伊万里などがありましたが、やっぱり鍋島が一番好きです。江戸時代の友禅染も綺麗でした。手がこんでて、色合いがハッキリしてて。修復されたばかりの重文の「紅地束熨斗文様振袖」も見てきました。
http://www.sanyo.oni.co.jp/newsk/2007/04/10/20070410010002981.html
ミュージアムショップに銅鐸と土偶が売っててビックリです。古代史マニア向けかしら。
博物館の建物自体もレトロで素敵。庭も広いので散歩してきました。ロダンの「考える人」もあるんですね。

「リサとガスパール展」(えきKYOTO)も見ました。
可愛かったです。「リサとガスパールにほんへいく」で、お寺の庭でスリッパはいてんのは何故だ。しかも日本人にケガさせたあげく、その人のギブスに絵を描いてるし。何という傍若無人な!(笑)
リサとガスパールってどう見ても動物なのに、クラスメートが人間で、ペットが犬。謎です。



2007年04月29日(日)
「雪の断章」佐々木丸美

「雪の断章」(佐々木丸美)を読みました。
面白かったです。感受性の強い文章で、読んでて酔ったような気持ちになりました。孤児の女の子が、養子先でいじめられて、家出し、知り合った青年の家で暮らし始める…という話なのですが、主人公がしっかりした子で、辛気くさくならないところが良かったです。北海道の雪の情景もきれい。
最後はハッピーエンドで良かったのですが…史郎さんが気の毒で気の毒で。そんなあっさり裕也さんとくっつくぐらいなら、早く言えば良かったのに飛鳥ちゃん! 裕也さんも、飛鳥ちゃんの気持ちだだ漏れなのに、何で土壇場になるまで何もしないのー! 史郎さんの動機は、もっと根深い物を想像してただけに、拍子抜けでした。
でも、こういう、不幸な女の子が頑張って幸福をつかみ取り、二人の男性の間で揺れるっていう、メロドラマな話、好きです。飛鳥の気の強い性格のおかげで、湿っぽくならずに読みやすいし。

30年ほど前の本なのですが、作者の勤め先と住所が、バッチリ書いてあるのにビックリました…。

この本は、ふゆさんからオススメされて、読みました。知ったきっかけ自体は、何年か前の活字倶楽部の特集記事です。あと、相互リンクしてもらってる朝塚めいさんの日記。



2007年04月27日(金)
アニソン・カラオケ

昨日は、アニメソング・カラオケに行ってきました。
参加者は、多紀さん・ミヅキさん・nekoたまさん。nekoたまさんは、多紀さんのお友達で、初めてお会いしました。

6時梅田集合。ジャンカラで三時間歌ってきました。
多紀さんは、「皆きっと、アニメっていっても深夜放送の、おしゃれな歌を歌うんだわ…」と心配されてたようですが、杞憂です。私は、ナディアやセーラームーンを歌い、ミヅキさんはウテナを熱唱されてました。
ミヅキさん「どうしよう…私あまり歌える歌がなくて」とおっしゃってましたが、懐かしのアニメから最新の「ゲド戦記」まで、とってもお上手でした。

皆さん、タイトルだけで何の歌か分かるので、私が「空からこぼれたストーリー」を入れた途端、反応がありました。多紀さん「『名探偵ホームズ』って、階段から落ちてきたワトソンを、ホームズが受け止めるっていう、BLみたいな出会いなんですよv」とマメ知識まで披露してくださって。さすが(笑)

「テレポーテーション―恋の未確認」が何の歌か、nekoたまさんだけ分からなくて、私たちが「ほら! タイトルそのまんまですよ」とヒントを出しました。そう、「エスパー魔美」です。ミヅキさんは「魔美のバッヂが欲しいー」と言い、多紀さんは「私は高畑さんが欲しい!」と叫んでました(笑)私もです。

そういえば、新しい曲のページを見ていたら、「お金がないっ」を発見。アニメになってるのか!と思ったら、ビデオだそうです…放送されてるのかと思って一瞬ビビリました。
「『最後のドアを閉めろ!』アニメビデオ、出たら買うんですか?」と多紀さんに訊いたら、「30分やそこらじゃ何もできないじゃないですか!」と渾身の叫びが返ってきました(笑)「買うとしたら3巻からです」と。

nekoたまさんは、ベルばら主題歌を歌い、多紀さんは「プリキュア」の主題歌を見事に歌い上げました。こんな歌なのか。初めて聞きました。皆さん、とてもお上手でした。大盛り上がり。またやりたい。UGAは、アニメ映像少なかったので、次回はDAMが良いですね。

その後、プロントで食事。
すいさんの好みは難しいですが(へたれオヤジ受)、更に、すいさんの友達も難しいという話に。「年下・敬語攻」好きだそうです。作品が思い浮かばない。「たとえば、ユギさんの『誰がお前を好きだと言った』みたいな」と言われて、やっと合点がいきました。
ミヅキさんにお薦めの本を考えていて、「うえだ真由さんは?」というと、「いいけど、地味すぎ」とのこと。多紀さんは「うえださんがシャレードに行ったら、ちょうど良い感じですね」と言って、なるほどなーと思いました。
ミヅキさん、他にも「エロのない崎谷はるひみたいなのは、ないんですか?」と難しいことを…。多紀さんは「それじゃ何も無くなっちゃうじゃないですか!」と言ってはりました(^^;

「ゴールデン・デイズ」(高尾滋)三巻まで、多紀さんから借りました。
面白かったです。大正時代物で、レトロな感じが良いですね。稜雲閣とか実際に見てみたかったなぁ。男の子同士の行き過ぎた友情も良いし(笑)絵も地味で好きです。



2007年04月22日(日)
「秘密」木原音瀬

「秘密」(木原音瀬)を読みました。
微妙。途中まではハラハラしてサイコサスペンス調で良いのですが。表紙がダークで怖いです。帯も「中は絶対に見ちゃ駄目だ」って。ホラーかこれは。
DV彼氏を殺して、死体を冷凍庫に入れた主人公が、行きずりの相手の部屋に転がり込むが、残してきた死体のことが気になって…という話。
居候の相手が、DV元彼とは全然違って凄く優しい人で、幸せを感じれば感じるほど、人を殺したという事実が重くのしかかる…という部分の逼迫感はとても良かったのですが、オチが、実は主人公の妄想で、殺してなかったっていう。なんだそりゃ! そこまで精神に異常を来しているのに、続編では普通に日常生活を送っているし。おかしい…。妄想にしても、そう思いこむに至った経歴とか、元彼は主人公が居なくなって不審に思わなかったのかとか、謎がいっぱい。
充も、冷凍庫を捨てるのを手伝ったとき、軽くて変だと思わなかったのかな? 
あと、充の設定も、識字障害で、知能は普通なのに読み書きができないってことなんですが、知能が普通の割には、感情が幼すぎる気がする。
あとちょっとで凄く面白くなりそうなところを、ことごとく滑ってるという印象でした(すみません)。啓太が、続編でずいぶんと性格変わってる気がする(小説家目指してたのに公務員になってたり、分裂症気味の嫌な奴だったのに、続編では甲斐甲斐しい良い人になってる)。充がつたない言葉で必死に啓太に告白するとことか、部分的は好きなんですけど。弟視点の続編が、凄い中途半端に終わってて、え? オチは? と思いました。