白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年08月30日(木) 「街のあかり」 (映画ネタバレ有り)


 

渋谷のユーロスペースに、映画を観に行った。


アキ・カウリスマキという、監督の映画で。

フィンランドの、ヘルシンキが、舞台となっていた。




けして、大きな話では、なかったのだけれど。

何もかも、控えめで、静かであったけど。



テーブルに、落とされた、花瓶の影までが。

見る者の、心へと、そっと、染み入った。






ただ、独りで生きている、主人公の青年。


いくたびも、裏切られ、
けれどなお、誠実に、生きている男が。



古ぼけた、テーブルで、コーヒーをすすって。

横の、窓から入り込む、陽に、目を向ける。




そこに、ひと言の台詞も、説明もなくても。


その、画面を見る者は、みな、受けとめる。


それで、充分であるのを、見ている者は知る。


それ以上、語っては、うそに、なることを。







最後、私は知るよりも、先に、泣いていた。


筋立てに、気付くより、涙が先に来た。





わけもなく、泣くという、言葉があるけれど。


この今が、そうだって、泣きながら思った。








何に、涙があふれたか、今も、わからない。


けれど、心が知ったなら、多分…それでいい。


















 



2007年08月29日(水) ぜひ、お出かけを……

 




 
川の上、美しい、花が、咲きました。


青く、右手に咲いたのは、川崎市の花で。


目の前で、咲いたのは、世田谷の花です。

 



こんばんは。うきうきと、リンクのお知らせです。


遙か・ノーマルサイト様の、ご紹介ページに。

本日「ときの彼方」様を、ご案内しました。



地白虎さんと、神子ちゃんの、
優しさと、幸せに、あふれた作品を。


とても、素敵な文章で、
丁寧に、あたたかに、綴っておられます。



ぜひ、お訪ねいただいて、
つやに、あふれた文章を、
愛が、いっぱいの世界を、
うっとりと、ときめいて、ご堪能ください――




















2007年08月24日(金) 旅日記3 山の、レストラン (中編)

 




目も、食事して

 



テーブルに、鎮座する、美しい丸皿。


そのそばに、本日の、料理のお品書き。



座る、わたくしの気分は、
まるで、譲くんの部屋に、招かれた景時…



わくわくと、期待する、気持ちが高まります。




やがて、食前酒に続き、届く、白ワイン。



そして、現れましたのは、
イグレックの、ケーキのよう、お美しいキッシュ…!!



…と、トマトちゃん。


面長で、愛らしい、
小さなトマトちゃん。




「…わぁ、このトマト…
可愛いらしいですね!」

「ええ、こちらのミニトマト、
このそばの、農家での、オリジナルなんです。


ちゃんと、名前もありまして、
「あいこ」ちゃんと云って……」



これが、あいこちゃん。

…あ、合い過ぎる…!!



あまりにも、愛らしい、トマトであった上。

名前まで、伺うと、情が、わいてきて。


その皿の、最後まで、置いていたのですが…



いざ、お口へ入れますと、これが、美味しくて…!!


おかわりを、したいほど、気に入ったのでした……







もし、器用な景さんが、野菜を作ったら。



「これは、優しい味だから、鷹ちゃんがいいかな?


これは、最初にピリリッと、刺激がくるけれど…
よく噛むと、甘いから、うん、幸ちゃんだ。



そして、この味は…

あ、あはははは〜〜」




景さんは、お野菜に、毎日話しかけ。


そこで、一等気に入りの、大切な野菜に。


「ゆずちゃん」と、名を付けて、育てていそうです……























2007年08月23日(木) メルフォメッセージ御礼


 
 
○嬉しいお言葉を賜り、ありがとうございます……!!


> 8/23 午前2時台に、「鷹通は案外ゆらりとかわしそうですが、
翡翠さんはゆらりとは〜」のお言葉を下さいました貴女さまへ



こんばんは、貴女さま

先の、日記に上げました、
「どっちが?」の、その後への、
とても、「うふふ」なご考察を、ありがとうございます……!


お言葉を、拝見し、
「わはっ、そのとおり…!」と、
二人への、ご考察に、
おのれの膝を、叩きつつ、おおうけをしました……(笑)


(匿名で、いらしたので、
ご返信は、こちらにて、お送りをしますね。)



鷹通は、そうですね。
何せあの、友雅と、付き合っていますし…


つやめいた、お声にも、
極上の、美貌にも、
そして、フェロモンなんかにも、耐性があるので。


ひーさんが、迫っても、
にっこりと、微笑んで、
その上に、たしなめて、かわしていそうです。




一方の、ひーさんは、
お言葉の、その通り、
鷹通に、惨敗を、喫したその上に。


それを見た、幸ちゃんの、
無言の攻撃に。


つい、云わんでいいような、言い訳をこねくり…


それで、事態を一層に、悪いものにしたり……



また、こちらは某さまに、
頂いた、説ですが、
幸ちゃんに、味方する、譲くんなんかに。



ちくりっと、思わない、攻撃を受けたり……


(〜 ゆずくん攻撃例 〜

  「翡翠さん、ひどいなぁ。

   幸鷹さん、うちに、しばらく泊まったらどうです?」)





――ひーさんと、しましては、
ちょっと、可愛い鷹くんを、からかったつもりが。


意外にも、どつぼへと、
はまる、予感です(笑)



ぷちネタに、関わらず、
とても、嬉しいお言葉を、
お贈りくださり本当に、ありがとうございました……!!








私信:いつもあたたかなYさまへ


上で、Yさまのご説を、
勝手に紹介してしまい、申し訳ありません…


Yさまが、くださった、
3白虎説、友雅説、
両説が、大好きで、
頭の中で、転がして、にやにやしています……


















 



2007年08月20日(月) お日様と夏帽子


 

伺った、話では、
暑い夏、日中に、
長く、外出していると、
髪の毛が、50度の、温度にもなるとか。



特に、小さなお子さんは、
頭の位置が、地面から、
とても、近いため。


高い、地熱の影響で、
大人より、一層に、上がってしまうそう……




…と、云うことは。



丘の上の、鷹くんが、
幼少の頃には。


かの、友雅先生は、
夏の昼、鷹くんが、
外出の際には。



いそいそと、つばのある、帽子を持ち出して。



「外に、出るのかい…?

お日様が、高いから、かぶってゆきなさい――」



そう云って、鷹くんに、
帽子をかぶらせて。


にっこりと、微笑んで、彼を、送ったり……




また、小さな鷹くんは、
大きめの、つばの下、
にっこりと、お日様の、
ように、微笑んで。


「ありがとうございます、先生。

では、行ってきます」



そう云って、たったっと、駆け出していったり……






そういうことも、あったかと、想像をしました。






…熱く、煮えていますものは、おのれの頭です……


















 



2007年08月11日(土) 「どっちが○○○?」


 

大人気の、あの絵本、
「どっちが?」を、白虎sに、あてはめてみました。



「どっちがピンチ?」 〜 白虎編 〜






調子いい、ひーさんに、口説かれる鷹通。



上の、現場を幸鷹に、見られた翡翠さん。





――鷹通と、ひーさんは、どっちがピンチでしょう……


















 



2007年08月10日(金) 旅日記2 山の、レストラン (前編)

 




山の、オーベルジュ。

標高1600メートル。

涼しくも眩しい――

 



清里を、出発し、
車は蓼科へ。



日は、次第に傾いて、
刺すような、夏の陽の、
色は、柔らかに。



窓からの、風たちも、
より、涼やかに。






やがて、夕方5時半に、オーベルジュに到着。




荷ほどきを、済ませたら、
夕食の、時間まで、
窓の、向こうを眺めつつ、
足を、休ませる。






6時半、電話にて、夕食の案内。




部屋を出て、うきうきと、レストランへ向かう。



(続く)




















2007年08月09日(木) ラ○DXネタバレ、友鷹万歳日記

 


旅の、日記をお休みし、
ラ○DXにつきまして、
少し、綴ります。



本編は、白虎sは、お休みでしたけど……



なんと、4コマコミックに、
こんな、ご馳走が……!!



『鷹通の店に当たり前のように入り浸る友雅、
店はどんどん鷹通の本意ではない方向へ…。』


LaLaDX 9月号 p118 p/b白泉社



上の、鷹通のお店は、
背景を、見る限り、
メンズ・レディースを扱う、
セレクトショップ系…?



そんな、鷹通のお店に、
入り浸る友雅。


彼は、アドバイザーとして、
鷹通を、フォローしに、
自分の稼業もおいといて、訪れるのでしょう…



で、一番友雅が、
ノリノリに、なる時は、
きっと、客相手ではなく、
対・鷹通で。



「ほら、こちらのトップスは、
全部、ボタンを留めるより、
二番目の、ボタンまで、
あけて、着てはどう?」

「…ですが、友雅殿…

私は友雅殿のよう、
人様に、胸元を、
見せびらかす趣味は……」

「ふふ、固いねえ…。

じゃあ、こうしよう。


私と共に、居る夜は、ここまでは外すと」




















2007年08月08日(水) 旅日記1 目に染みる

 




晴れた午後、清里で、フットパスを歩く

 



東京を、あとにして、車で数時間。


旅の、最初の目的地、清里に到着。



小屋風の、喫茶にて、
外の、木立を見ていたら、
緑が目に、染みてきて、
そのせいか涙が……



すると、お肌に塗っていた、
日焼け止め、アネッサが、
目の中へ、どんどんと、
こちらも染みてきて。



文字通り、痛い目を、見たわたくしでした……




















2007年08月04日(土) 光る、海のよう


 

今日、ネットの大海で、輝く波を見た。




黒い、普通のゴシック体。

装飾も、色彩も、ないはずのフォントが。


八月の、海のよう、きらきらと輝き。




その先を、見たいのに、
文の、続きを見たいのに、
まるで、サングラスもなしに、光を見るようで。



懸命に、画面へと、意識を向けないと。


目を、そらしそうなくらい、眩しいものだった。









こんな、出会いをくれたのは、六本木のTSUTAYA。



ありがとう。
ありがとう。


次は、お礼にこの人の、本を、きっと買う。


















 



2007年08月03日(金) 「○○の多い料理店」 (友鷹)

 




○○の多い料理店。

 



「大丈夫?鷹通。

食べるのが、無理ならば、引き受けてあげるよ?


ここは、基本のポーションが、向こうサイズだから…」

「…ですが、あなたもそれ以上、詰めこめないのでは…」

「いや、これくらい。

まだ、メインの分だって、ちゃんと、あけてるさ」

「…まだ、この上に…

召しあがるのですか?」

「…ふふ、もちろんさ――

鷹通は別腹」



















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桂子 [HOMEPAGE]