くじら浜
 夢使い







赤い月   2007年06月28日(木)

赤い月をみた

雨のあがった夕暮れ時
まだはやい時間の
低い空

真っ赤に輝く月がいた









お知らせ   2007年06月24日(日)

「すべてのイノチ」をUPしました。
入口は探してください。







その宇宙    2007年06月20日(水)

君が真実をさがしていたとき
ぼくの宇宙は白の季節だった

森の木々も大地も雪でおおわれ
だからぼくの宇宙にくるとき君は
さらに深い傷を負っていた

わずかな隙間から入ってきた君の光は

もう とべないよ


つぶやいた

ぼくは雪の剥げた斜面に一本の木を植えた

弱々しくも必死にもがく君は
朝日になりその斜面をてらし
雪に反射して木の幹をてらし
夕陽になり木葉をゆらし
月光になりその木をみつめ

いつしか飛べない光は
大地の雪を少しづつ溶かし
その地中に深く繋がる根っこと
天にまっすぐ延びた枝葉は
君の光をぜんしんに浴びたんだ

その刻まれた年輪は
確かに君であり
君の光であり
君の宇宙だった


 感情は雨となり

 雨は血に交じり

 血は記憶となり意識となり

 感情は雪になり

 雪は光に溶かされ

 光は年輪になり地層になり

 根付いた一本の木から

 ぼくは森になり

 君は光になり

 その宇宙に向かっていった。









その宇宙 α   2007年06月19日(火)

森が真っ赤にそまったとき
君の宇宙には雨がふっていた

ぼくはその雨で全身の血をあらい
その流れ落ちた大量の血は
君の記憶の道へ流れこみ
ぼくは君のその歴史をひとつひとつ紐解きながら
君の意識の細胞へと組みこまれた

そして君の宇宙と繋がったんだ

君の雨はぼくの体から君の意識をつたり
記憶をつたり血と交わり
君の雨がぼくの痛みをつつんでくれた
君の雨はいつまでも止むことをしらず
君の雨は激しく清く

ぼくは血のひいた傷痕から
新たなイノチを入れるように
垂直にその雨にうたれ続けたんだ


 つづく。









まだ6月なのに?   2007年06月18日(月)

生れてこのかた夏バテというものをしたことがない。
と、いうのが唯一の自慢だったが・・
暑さで体がチョーだるい今日このごろです。
まだ夏も始まってないというのに、
夏男としては最大の屈辱であります。
なんとかせねば
と、思いつつ
今日もビールを呷ってます。












その宇宙 ∞   2007年06月08日(金)

滴り落ちるぼくの血が
君の宇宙へと続く細胞に溶けた時
いつかそれは
遠いぼくの記憶と繋がるんだ

君の光がまようことなく年輪に刻まれる時
幾度も感情はおしよせる

そうやってぼくと君は
互いに無数の傷を与えあいながら
その宇宙に向かっていったんだ


 君がぼくの宇宙にきたとき
 ぼくはまだ傷が癒えず
 静寂の森はぼくの意識をも消し
 だから君はなにも残さずに
 また会いに来るよ
 と
 静かにささやき
 君の宇宙に戻った


 つづく。








その宇宙   2007年06月05日(火)

 君の宇宙に会いにいったら
 君はまだ眠っていたから
 ぼくは君を起こさずに
 また会いに来るよ
 と
 静かにささやき
 ぼくの宇宙に戻ったんだ


ぼくの宇宙は
深い深い森の中にあるんだ

ある日
その覆いつくされた木々の
わずかな隙間から浸入してきた
一本の光が君だった

だれもくるはずのない
ぼくの宇宙に迷いこんだその小さな光は
とまどったように辺りを見まわし
そして少し考えこみ
しばらくして
負傷した足を引きずるように歩きだした

ぼくは黙ってその様子を見ていたけど
思いきって話しかけたんだ

こんにちは

突然の声にびっくりしたのか
一本の光はそのしゅんかん影になり
そして静寂の森はまた闇にもどったんだ

それが君との初めての遭遇


君の宇宙は
君自身の意識の中にあったね

ぼくは君の光の残像を追いかけて
それはそれは窮屈な細胞の道を歩いて
君をさがしたよ

途中なんかいか軌跡を見失ったけど
不思議なことに
ぼくは君の宇宙にたどりつける自信があったんだ

君は偶然ぼくの宇宙を見つけたけど
ぼくが君の宇宙に行くのは
必然だったと思うんだ

細胞の道はいつの間にか
切り立った崖になり
その断崖の上に君がいた

君の宇宙にたどりつくまでに
ぼくは二本の肋骨を折り
そして片目を失ったんだ

こんにちは

と君が言った
これが君との2回目の遭遇


 つづく。





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