くじら浜
 夢使い







こころの唄    2001年09月01日(土)

こころころころ
せみを追いかけころころころ
魚を追いかけころころころ
トラにほえてころころころ
カラスのなき声まねてころころころ

ころころころところがって
夏を追いかけどこまでも
ころころころところがって

ぼくの心と
きみの心に
ころころころと音がする

ころころこころ


【 8月29日 じゅんぎからこころへ 】






いっつもいっしょ   2001年09月02日(日)

いっつもいっつも
いっしょに遊んで
遊びながら
こころが つながる
みんな こころが つながった後は
みんな そろって
明日に向かう

この遊びを はじめたのは
じゅんぎとこころとマミィです


【 8月31日 こころからじゅんぎへ 】







線香花火   2001年09月03日(月)


ぼくの中途半端な愛しかたが
君の胸を徐々に切り裂いていた

たとえつなぎ合わせることが出来なくても
少しずつぼくが結んでいくよ

君からもらった数えきらないほどの好きと
数えきらないほどの愛しているを
ぼくは自分の胸にナイフを入れて仕舞っておくよ

そして
もう一度線香花火をやることがあったなら
すぐにぼくの胸からそれを取り出して
今度こそあの時できなかった打ち上げ花火を
あげるよ。








大事なものと大切なものと好きなもの   2001年09月04日(火)

大事なものはいつもそばにあり
大切なものはいつまでも変わらず
好きなものはいつもおもっている

すべて揃うことはなく
全部失うことはなく

どこまでも欲張りで
わがままで
傲慢です。









それは、   2001年09月05日(水)

培った歴史であり
費やした時間であり
流した血の量であり
落とした水滴の流れであり
抉った肉の塊であり
暗闇に見えたいっぽんの道であったり
絶えることなく繋がる雨水だったり
四季の変わり目であったり
浅い叫びだったり
深い眠りだったり
そういうものだから。






午前5時15分の朝焼け   2001年09月06日(木)

見上げる大海原のできたての青に
生まれたばかり強い意志と
真っ白な満月が

白いうろこは天海いっぱいに広がり
やがて千切れて弾けて
オレンジは白や灰や青と混ざり合い

刻々と変化するその光景を作るのは
変わらずに放っている光の核






きらきらきらら   2001年09月07日(金)

夜明けの青空にちぎれたうろこ雲がきらきらきらら
照らす光はオレンジ色にきらきらきらら
ポトリと落ちたぼくの透明な水滴が
きららのまっ白な背中にきらきらきらら
ぼくを見上げるきららの瞳がきらきらきらら
きららと見た朝焼けはきらきらきらら

すべての宇宙のつながりのなかで

【 きららへ 】





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