白日の独白
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2004年05月31日(月) 装いは軽々しく。

今度は僕を救ってくれますか。 
それともまた捨てますか。

きっと君は何もしてくれない。
それは当然のことだとわかっている。
だけど確かめるのが怖い。


2004年05月30日(日) 飼育拒否。

毎月の御小遣が3万円。食費・交通費込みで。
嫁は働かず日中はTVを見たりチラシをチェックして過ごしているらしいです。
休日になると朝から買出しに駆出されるそうです。
「でも楽」と笑ってたので、何だかトリュフ犬(豚)みたいだなと想いました。
あぁ、想っただけじゃなくて言ってたな。


2004年05月22日(土) 神様の手を持つギターリスト。

☆ 岩永善信 ギターリサイタル
★ トッパンホール

ただ息を呑み、身動きもせずに聞惚れる。
演奏中に誰かが咳でもしようものなら、軽く殺意。
アンコールが寧ろ素敵過ぎる。

とても美しく、心地好い音色。
でも『音楽』を愉しめない僕には、何だか少し苦しい。
どうして音が記号にしか感じられないのだろう。


2004年05月21日(金) 左耳の住人。

夜になると聞えるのです。
何だかわからなけれど、左耳が五月蝿いのです。
五月蝿くて五月蝿くて眠れないのです。
寝ても1時間おきに目が醒めるのです。
時に悪夢を見るのです。
喉が渇いて水を飲んでたら戸にぶつかって口を切りました。
金曜日が終ればきっとよくなると想うのです。


2004年05月16日(日) 緑の白日夢。

近所にウィン・バロックの『森の中の少女』とかマット・コリショーの『良心の目覚め:ケイトリーン』の様な森がある。
僕にはそこにも少女の死体が落ちている気がしてならない。
獣道を外れて、緑の中を探してみたり。
あぁでも。
拾うのは1億円でも構わない。


2004年05月15日(土) 操縦不適格者。

唐突に大きな声を出し、後は自らの主張と他者の批判を繰り返す。
大声を出して語気を強めれば、ヒトを動かすのことは確実で簡単だろう。
その浅はかな遣り方は、己の無能振りを晒しているだけだというのに。
『精神科医』である貴方の、最も丁重に扱うべきものは『言葉』のはず。
それを疎かにして効率を優先させた貴方が、何だか可哀想になりました。
なんでこんな馬鹿が生きているんだろう。


2004年05月14日(金) 想像の閾を出ない存在。

留守番電話の君の声は、とても緊張していた。
夢の中の君は、できないことを次々と強要して、僕を霹霹させた。
電話越しの君の声は、とてもか細かった。
現実の君は、僕にどんなイメージを与えてくれるのだろう。
早く君に会いたい。



2004年05月13日(木) 包帯。

右手の傷が治らなくて、貼り続けたバンドエイドに気触れてしまった。
先生が包帯に触って「よかった。手首までじゃないんだね」と言って笑った。
僕もニコリと笑った。

怪我をしたのが右手で本当に良かった。


2004年05月09日(日) 5.クサマトリックス

★ 草間彌生展 クサマトリックス
☆ 森美術館

床も壁も天井も全部水玉だった。
水玉に見えてしまう彼女の世界の一部を追体験できるということだろう。
でも作品が大掛かり過ぎて、散漫な印象は否めない。
『グレープ』の時のような衝撃と衝動を得られなかったことがとても残念。

彼女のうたを聴いていると「ねぇ、おかしくなった?」と隣りにいた女が男に聞いていた。
大丈夫だよ。
君みたいな真直ぐでそして鈍感な人間は、誰かの作品でおかしくなんてならないよ。
それがどんなに力のあるものだとしても。


2004年05月07日(金) 浮気。

『個人的領域』への侵入と残された痕跡。
違和感を持たない女と何も言わない男。
男の妻子は、きっと知らない。
気持ちが悪い。気味が悪い。
僕は見たくなかったのに。
知りたくなかった。


2004年05月06日(木) 豪猪のジレンマ。

近付き過ぎると互いに傷付け合うということ。
僕の場合は『甘え』が根本にある。
僕の言葉の行間を、言葉の裏を読んで欲しいという『甘え』。
何も言わなければ、何も伝われないことなど承知のはずなのに。
何時の間にか幼児的な万能感に支配されてしまっていた。

僕と君は別の人間です。
僕は僕のことを100知らせる為には、140の言葉で君に伝えなくてはいけません。



2004年05月04日(火) 春の病。

今年は『親友』とすら別れようと本気で想った。
煩わしいことは全部無にしたかった。
何も考えられなくなる。
止められなくなる。
冷静になれば後悔しか残らないことが解るのに。
独りで乗り切るしかない。


2004年05月03日(月) 怪我のモト。

朝寝惚けたままに自転車に乗っていたら、傘が車輪に挟まって横転。
頭に瘤ができた。
顔を擦り剥いた。
手の肉がちょっと何処かへいった。
僕がボロボロなのは火を見るよりも明らかなのに、気の利かない人間ばかりだった。
皆死ねばいいのにと想った。
色んなことに対するムカツキを彼女にぶつけたら逆襲された。
駄目な時は何をやっても駄目だ。
傷は大きくなる一方。


2004年05月02日(日) 反故にする。

何ヶ月前であろうと前日であろうと関係なし。
『約束』なんて『嘘』をもってして簡単に破る。
僕が嘘をつき続けるならば誰も傷付かないから。
僕は何故そうまでしたのだろう。
彼等に一体何を求めていたのだろうか。
其処に一体何を期待していたのだろうか。
今日僕は何を得たのだろう。
そして何を失ったのだろう。


2004年05月01日(土) 破綻寸前。

身体も精神も披露困憊。
故にアドレナリン大放出中。
頭痛も耳鳴も眩暈も治らなければ、それが日常。
白い壁。白い天井。
僕を壊す何かがあるけれど。


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