白日の独白
索引


2004年04月23日(金) 『n=1』記念日。

現象は同じだけれど全く違う2人。
3人だったら3通り・・・・要するに『n人』だったら『n通り』ということだ。
『n=1』はとても重要且つ重大だけれど、今日の僕にとっては重要且つ重大なことはもっと他にあった。
僕は無責任だと想う。

何だか気が付いたら1日が終っていた。
特に疲れたという訳でもなく、かといって高揚感もなく、妙に淡々としている自分に少し驚いた。


2004年04月22日(木) 恐怖の対象。

僕は頻繁に歯医者を訪れる。
怖いのだ。
虫歯とかそういうのではなくて。
『歯』が怖いのだ。


2004年04月20日(火) 治らない癖。

言葉にする程のことではなく、けれどどうにも処理できず持て余す。
『作っている』と知られない為には作り笑顔を閉店にする訳にもいかず。
ではどう致しましょうか。

鋏・新聞紙・ごみ箱・・・・

「もう少し我慢すればよかったのにね」
わかっているから余計な事は言わないでくれ。


2004年04月19日(月) マイノリティ。

彼女は自分の全てを理解して貰えることが理想だと言いました。
彼女の生活とか過去とか考えとか気持ちとか何でも他者に話します。
僕には彼女は自分の問題を他者に肩代わりさせているように見えます。
「話し過ぎたと想って怖くなることはありませんか?」
聞いてみたけれど、彼女には質問すら理解できないようでした。
彼女も極端だけど、僕も相当極端らしいです。


2004年04月18日(日) 異分子。

完成形ではないけれど、形成されているグループに、僕は時々紛れ込んでしまうことがある。
最初は知らないが故に、徐徐に態と、そのグループ内の暗黙の了解を少しだけ壊してみる。
それは『僕の』グループではないという無責任感と、他者を驚かせたいという僕の嗜好。


2004年04月16日(金) 期待は只ですから。

変化の為には必要なのだと僕は言い聞かせている。
貴方は只管過去のことを話し続けている。
捨てる為に、記憶を整理する必要がある。
いるものといらないものと。
捨てるものと捨てられないものと。
記憶も荷物と変わらない。
結局は何も捨てられなくて、変わり映えのない生活が再び始るだろう。
何かが変わるような、何かを変えられるような気がするに過ぎない。
例え裏切られたとしても、誰も何も責められない。
期待するのは貴方の、そして僕の勝手ですから。


2004年04月13日(火) 4.ディック・ブルーナ展

★ディック・ブルーナ展 ミッフィー、ブラック・ベア、そのシンプルな色とかたち 
☆そごう美術館

うさこちゃんの可愛さには何も言うことはありません。
けれど僕にとってうさこちゃんは『キャラ』としての方が好ましいと想いました。
美術館で鑑賞するのはちょっと違う感じ。
何だかどこにも『影』がなくて、大きな絵一杯の陽気さに苦しくなった。

奈良美智とは正反対だな。
彼の原画は『息遣い』のようなものを感じるけれど、本になったら至極詰らなかった。


2004年04月12日(月) いずれにしても不覚。

太宰治が嫌いでした。
否。太宰治を好きと言いそうな人が嫌いでした。
何だか暗くて、不幸自慢が好きで、自分は少し普通じゃないと言いたげな人。
軽蔑すべき人。
今まで絶対に読もうとはしなかった。

でも、太宰作品にすっかり魅了されてしまいました。
もしも僕が僕の事をよくわかっていない時に出逢っていたら、僕はもっと上手にできたのに・・・・
そう想わずにはいられないけれど、『もしも』は言いたくない。

僕は本当は読めば好きになることは最初からわかってました。
だから避けてきた。
僕は僕が想っているようなそんな人とは違う、『普通じゃないから』。

想定した事態です。
僕は自分で自分の首を絞める結果となったけど、それでも読む価値はあったということ。


2004年04月08日(木) 『国旗』という嚆矢。

中学校の入学式、壇上一杯に校旗と国旗が縦にぶら下っていた。
壇上に上がる人は全て、国旗に礼で始まり、国旗に礼で終わっていた。
僕はそれまで国旗とか国歌とかについて、何も感じたことはなかった。
その一瞬に絶望的な不信感。そして諦め。
何だか『式』って本当に馬鹿馬鹿しい。
入学するのは僕等なのに『壇上』は僕等を完全に無視しているのではないか・・・・
気色が悪くて吐気がした。

『国家に対する愛国心を育てる為』一体全体誰が言い出したのだろう。
僕のように反発心を感じた者がいたということは、愛国心を感じた者もいて当然。
全ては『切欠』がなければ何も始らないということか。

僕が吐きそうになったのには布石があります。

ジェームズ・クラベル 1988 23分間の奇跡 集英社文庫


2004年04月05日(月) 観るということ。

他者を観るということ。
他者に観られているということ。
他者に観られている自己を観るということ。

観えるものを観るということ。
観えているものを観るということ。
観えないものを観るということ。
観えていないものを観るということ。

観るとも無く観るということ。

僕はちゃんと観ている?
僕はちゃんと観えている?

爪先ばかり観ていたら、何も観えない。



2004年04月04日(日) 44。

 『御誕生日おめでと。』

君に直接言うことはもうできないから、ここにメッセージを遺して置きます。

君のはにかんだ笑顔とか、鼻にかかった声とか、とても理知的な話とかが、今でも不意に僕の中に侵入する。
僕はその度に、眼を瞑り 耳を塞ぎ 「出てけ」と叫んで君を追い出そうと必死になります。
君の影はいつまで経ってもなくならないで、僕を苦しめ続けています。
僕は未だ、君に囚われたままです。

御願いです。
僕を助けて下さい。
僕を見棄てないで。


2004年04月02日(金) 桜が訓えてくれた。

久し振りだよねと言いました。
やっぱりこの面子じゃないとねと言われました。
この次は花見の季節だねと言いました。
いいねと言われました。
日程を決めました。
場所を決めました。
僕は行きませんでした。

関係ない人からどうしてと聞かれました。
何がどうしてと聞きました。
青が決めた事なのにどうしてと聞かれました。
僕は間違っていると言われました。
何が間違っているのかわかりませんでした。

僕が居ない事で何か問題があるのでしょうか。
僕は皆の希望を叶える為に尽力したのにまだ足りないということでしょうか。
一体幾等甘ったれれば気が済むのでしょうか。

だから僕は何も言わない事に決めました。


2004年04月01日(木) 梶井基次郎様。

春が過ぎると忘れてしまう
その美しさを
その儚さを

春がくると再び魅せられてしまう
その美しさに
その儚さに

僕は桜という木が 花が 恐くて 怖くて
どうしようもない位に心動かされるのです
『好き』なんて陳腐な言葉ではなくて

気付かせてくれたのは貴方だったのかもしれない


夜 |MAIL

My追加