「隙 間」

2006年04月30日(日) キッチンM

行きつけの地元の洋食屋M。
マスターとおしゃべりしながら一時間は軽くそこで過ごす。
取り立てて美味しいというわけではないが、学生好みのメニューと、マスターの人の良さがなかなか居心地がいい。
近所のオバちゃんオジちゃん達も溜まり場にしているようで、この谷根千界隈ならではの光景だろう。
ランチメニューを食べ終えると、
「ほい、デザート」
と、フルーツを切ってくれる。
この間はみかんだったけれど、今回はスイカ。
ひと口強の大きさだったけれど、初物だ。
人生論を諭してくれたり、只の世間話の相手になってくれたり、ただガヤガヤとしている広くは無い店内でぼーっとしていたかったり、色々と最近お世話になっている。
値段もお手頃だし、敷居の低さがまたいい。
気取ったカフェ飯なんて物足りない気がする時にはうってつけだ。



2006年04月29日(土) 祭りだ、祭りだ!

根津神社で今、「つつじ祭り」が開かれている。
根津神社へは歩いて五分かからない。露店が軒を連ねていて、とても魅力的な香りを漂わせている。
ついついふらふらと引き寄せられて……
気がつくと「お好み焼き」に「焼きそば」に「いか焼き」を手にしてウロウロしている有様。
下町サイズなのか、どれもでかい!
値段はどれもお手頃価格!
お好み焼きなんか、お店に食べに行くやつの倍近いボリュームでたったの四百円。
焼きそばも、パックからはみ出て「こぼれる、落ちちゃう……」というボリュームで同じく四百円!
しかも、好きなだけ青のりやマヨネーズやらをかけられるので、さらにボリュームアップ!
みんなが「つつじの花」に見とれている隙に、せっせと胃袋を満足させるのに勤しんできた。
見世物で猿回しのお兄さんが演技を始めるとまた人の波がそちらに流れ、その隙にまたこっちの食べ物を物色して、あっちで太鼓の演舞が始まるとそっちでまた食べ物を……。
いやぁ〜。下町のお祭りって、いいねぇ〜!
などと、他人とは違う観点でエンジョイしてきた。
祭りが終わるまで、当分ここで食欲を満たそうなどと不届きな考えを持ってしまいました……。



2006年04月27日(木) 日々是……

歩く歩く……。
とにかく歩くようにしている。
調子も悪くない。
日暮里から上野までは最低歩く。たまに秋葉原まで。
行った先でどこかでひと休み。
これがやはり必要で、ほとんどはひと眠り。
歩いていると、自分の中で自分が一歩ひいた感覚になる。
その時、物語の世界を垣間見る。
これが、心地良い……。
歩くのが止まらない。止まりたくなくなる。
自分だけの至福の時間……。



2006年04月22日(土) 或る一日

四月二十二日。
特別な日。
そして今日も大切な日になった。

名古屋から我が人生最大の共犯者が我が家に来客。
そして毎年恒例の篠原美也子ワンマンライブ。

忘れられない一日。
素晴らしき時間を、素晴らしき友と、歌と、夜を抱き締める。
いつか自分も、誰かの胸に何かを残せるものを、
この世界に残したい。

そう、思った。



2006年04月18日(火) 映画レビュー

映画を観た。
まずは「そして、ひと粒の光」
コロンビアの少女がたった一人で家族を養わなければならない状況の中、仕事を辞め、恋人との間に子供ができるが、当たり前の結婚を拒み、自分の未来に向けて無謀とも思える第一歩を踏み出す……。
さくっとあらすじを書いてしまうと、お金を稼ぐために選んだのは麻薬の運び屋。包んだ麻薬を飲み込み、そのままニューヨーク行きの飛行機に乗り込む。様々な問題を乗り越えてなんとか帰りの飛行機に乗り込もうとした時、彼女は飛行機に背を向け、明るい未来が見えない祖国に戻ることをやめ、自分ひとりの力で自分の未来を切り開いてゆくことを選ぶ。お腹の中にいるたった一つの命のために……。
主人公の女の子は17歳。彼女が生きるために選んだ道を前に、最後に振り返る笑顔が印象的だった。
次に「好きだ、」
邦画だが、静かなラブストーリーだった。これと言った盛り上がりがあるわけではなく、ただ静かに主人公達の記憶とそしてたどり着いた二人の気持ちを追いかける。
高校生の時の恋の思い出から17年後(?)に偶然再会を果たした二人は、かつて一度も伝えなかった言葉を年月を経た今、初めて伝え合う……。その言葉が、
「好きだ」
……う〜ん。
恋人と一緒に観に行っていたら、迷わず映画館を出た直後に、口にしまくってるだろうね。単純なヤツだから……苦笑
二日連続で単館系を観に行ってしまった。
今だけだね、こんな贅沢ができるのも。
調子が良いとのお墨付きももらったから、この調子で有意義にネタ集めに精を出そう。



2006年04月15日(土) 疾走(上)(下)

重松清さんの「疾走(上・下)」を読み終えた。
帯に書いてあるコピーを見てかなりヘビーなイメージがあったけれど、実際はそんなことはなかった。
テーマはたしかに重いものだけれど、それを淡々と描写している。

誰かと一緒に生きてゆくこと。
強い「ひとり」と「ひとり」が弱い「ふたり」になる。
誰かと繋がっていたい。

さて、次なる作品はどれにしよう……って、もう手元にあるんだけれど(笑)



2006年04月14日(金) ぷちな幸せ

ぷち幸せな気分。
財布の小銭入れが、綺麗に一円も何もなくなった!
無意識の買物の中で、使い切った!
財布の中身はお札だけ!
こんな小さな、ささやかな幸せに、久し振りに気がついた。
デジタル時計の数字が同じ番号で揃ったとか、テレビのチャンネルを変えたら同じCMだったとか、そんな小市民的な(古すぎる表現?)幸せを、見逃しがちになりがちだったのかな?
ことさらに感動だとか、幸せだとか、悲しみだとか、辛さだとか……のアンテナばかりに気を取られがちになると、もっと身近の温かなささやかな、本来自分が描きたいものを、やっぱり見失わないようにしないとね。
描く事は見回せばごろごろ転がっている。
それに自分の張ったアンテナが引っかかるかどうかだけなんだから。



2006年04月09日(日) 朗報〜!

来ました!
待ちに待っていた時が!
コンテスト入選の通知!
前回応募した出版社とは違うところ。
入選といっても、優秀・最優秀賞の下の、佳作(50作品)の中だけれど、全応募作品が890作品の中から選ばれたとなると、やっぱり嬉しい。
少しでも、客観的な立場の誰かに「良し」と思ってもらえるものが描けているんだ、と自信の根拠にもなる。
あいも変わらず、街を散策中にポッと浮かんでくる風景を歩きながら携帯に打ち込みながら創作しているけれど、こんな時間があるのも今のこの状況だからだろう。
結構歩いているね。ダウンしそうな時を見計らって休みをとって、ぐるぐるぐるぐると街を通り抜けてゆく。音楽を聴きながら。
山手線内の四分の一くらいは、調子がいいと歩いている時もある。ただし、その時は帰りは電車で帰るけれど……苦笑
とは言え、さすがに夕方くらいで大体果ててしまうけれど。



2006年04月04日(火) 日曜日の夕刊

この間買った『日曜日の夕刊』を読み終えた……といっても、新聞ではなく、重松清の小説。
どんどん引き込まれていってる気がする。
ハマってる……。
短編集なので次から次へと読み進んでしまい、その一話一話の余韻を噛み締めたいのに、すぐに次へと進みたくなってしまう。
読み終えた勢いで、すぐに次の重松作品を手に取ってしまっていた……。
読む度に深く息をついてしまう作品に、その後ろ姿を追い掛けたい気持ちでいっぱいになった……。


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