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| 2006年09月23日(土) | 中ノ丸おでん |
澄んだ空気でにぎわいの
〈ふるさと祭り〉ちょんちょん
一日進行のお手伝いをしていた ばてた
でも
次から次へとテントへ差し入れが届いて楽しかった
いにしえのフラ・ガール達スタンバイ
出番はじまってるのに小道具をとりにもどったり
・・・汗
ご年配のともだちがふえる
タカハシ老人と映画『太陽』について語り合ってしまった
おたがいズレを感じつつも面白かった
| 2006年09月21日(木) | 精製される日溜まりの |
渦
いちばん近所でいごごちのいい喫茶店が
昨年ふゆ一時閉店していて
《喪中》の貼り紙
隣の散髪屋さんにきくと
なくなったという
足がわるくて背がまるい独特のくぐもった声の御主人、
奥さんは朗らかなさっぱりしたしたおばさんで
ふたりでやっていた すきな御夫婦だった
閉まったお店の前を通るたび
どうしただろう 泣いただろう どうするのだろう
とこころが落ち着かなかった
五月頃から
店内が改装されはじめ、壁を貼り替え床を整備して
ちいさなお店なので男達が動くだけで店内がかくれてしまう
ここで
お店をやってゆくのだろうか、と
どこをみても亡きひとを思い出すようなところで ひとりで
と思い思い いた
夏に
新装開店してもみると
おばさんは痩せて髪を切っていきいきと働いている
わたしは一杯のお茶を飲んで出てゆくだけだけれど
お馴染みさんがあらわれると
おばさんは亡きひとの事を話す
どういうわけかそんな場面によくでくわして
なきことを共有してしまう
知らず知らずにしらなかった事を聞いてしまい
それもみんな優しいことばかりで困る
そんなとこだらうねと傍白を捨つそのそんなとこ意外にふかい
(岡井隆)
| 2006年09月20日(水) | きりこまれている円のふち |
に
沿って
ゆっくり歩いて帰ってきた
市Ｐの音楽交歓会の打合せで青少年センター・ホールへ
１００各校代表のみなさんが集まるとかしましいですね
細かい打合せもそっちのけで
舞台裏うろうろする
照明機材の数が、すごい
ママ・コーラスのかたたちは
ｱﾚもｺﾚも使用しないだろう
ゆきとどいた設備、袖のちょっとへこんだ空間にミシン台があった
真夏の可愛いオペレッタのこと
「昆虫や恐竜ははずせない」とフルヤせんせい
触角とかツノ、いろんな部分を、子供達よく壊して
袖でちょちょいちょい、となおしていたという
サコタさんの姿を思い浮かべた
そして
ここは芝居用の巨大劇場で回り舞台があるんですよ
(はすみさん、人力じゃないのよ)
| 2006年09月19日(火) | べからずバイセコー |
ごくたまに眼鏡を
かけていると
「べからず」
と人に言われた べからず、ってあだなされる女教師のよう、と
べからずは 朝夕、秋の空をみあげながら駆けるのが好きであるよ
木犀の香り、玄関を出ると包まれる
勤務のあいまにすいっと自転車で
姉妹が続けて風邪をひいて落ち着かない
保健室へ病院へ
すこし熱のある子供とのんびりたわいないことを話すのは
楽しい
１ゲンロ２ゲンロ３ゲンロ
あたらしい時間の単位など
あとは
でかってなに？
デカは刑事のことだよ、とおしえたところ
じゃあ、だいぶつでかもそうなの？
と
すけ、と ばん、と でか、について説明する
| 2006年09月18日(月) | 回廊日和 |
ユイと東横線に乗って
大倉山記念館へ
晴れていたら庭で遊ぼうと楽しみにしていたのに
石段をのぼっていたら
ざあざあ雨が降り出して
風も強くなって
台風なの?、と娘
「おみやげがー、ぬれるー、」と叫び笑いながら
ウサギ印のお煎餅をかばう
記念館はとても雰囲気のある建物、開演まで時間があったので
館内をうろうろ
革命うさぎさん教室『図書館日和』を観劇
記念館内のギャラリーを舞台(図書館)にしていて
うつくしくしんとした空間で落ち着く
あめあがりや曇天のびみょうな自然光にひかれながら
ひととひととの間に本棚があるのはいいものだ、と思っていた
本棚のなかに本が並んでいて
縦長の空間を本ではかるような感じ
展開されるにんげんのドラマよりも
中庭に散らばる紙の束や
しろい回廊に消えてゆくシルエット
ぼんやりしたものに目がいってしまう
娘と感想をおしゃべりしつつ
帰り道の夕焼けに
見とれながら帰る
帰宅して
おみやげにいただいた文庫本
妹に見せていた
「レイ、本をもらったんだよ」
「みてごらん、いい匂いがするよ」と
| 2006年09月16日(土) | ちゃあびらさい |
運動会
すっと晴れた
姉妹が赤と黄の組に分かれてしまったので
PTA競技には父も母も分かれてたたかう
天にむかってちいさい玉を投げあげていた
６�綻絛�の籠の中へ
お昼のお弁当のとき
たくさん果物を剥くのが好きだ
クロスカントリーでユイがうしろを気にしていて
あっというまに抜かされてしまう
娘がふりむく一瞬が何故かこころにのこる
みじかい競技のなかでも
いろんなものが出る
ちゃあびらさい、という沖縄の民謡を踊るこどもたち
ここちよかった
手に手に
竹の楽器
去年お話をうかがった(過去のしゃぼん12月)職人さんが
今回、四つ竹という竹の楽器を１００ばかり手作りして贈ったという
風にのって
ゆったりとしたリズム
やさしい土の心音のように校庭に
やってきた
| 2006年09月14日(木) | リボン |
友人の子供に
名前をつけた
というユメをすこしみる
実際は夏物を丁寧にたたんで糊のひつようなものはほどこして
秋物をだして並べて もう着られないとわかるものは
処分したり 切れ端をリボンにしたりしていた日
ふるくからの友人に子供が生まれて
その名前を知った日
そのひとの名前のしたに
一をつけた男の子
| 2006年09月06日(水) | 目を積む |
あきめき
暗譜の季節
モーツアルトのレクイエム
フーガの部分を練習していて
「目を積んで」と先生
編み物の目をみっしりと積むようにわたしたちは音譜を追いかけてゆく
(編み物としてはよくないのだけれどね)
もっともっともっとしつこく練習しましょう、ここ
無骨で手強くつくりましょう、ここ
さいきん通しで練習するとその夜は覚醒してしまって不眠気味
翌日はぐったりしてしまう
まだ見ぬオーケストラの音のことをかんがえる
11月のオケとの練習日の確認をしながら
「譜面台をたくさん用意」
「本数、パートごとに確認してください」
もってこれる本数の指をたてて
手があがる
わたしは夏に買ったばかりもの、(その日までに、すばやくひろげうつくしく折りたためるようにしておきますから)どの楽器のそばにゆくのだろ、それ
一本指をあげる
| 2006年09月04日(月) | まぶんすう |
苦手分野なれど
分母と分子のことをおしえていて
いろんなものをわりきっていく
過ぎる分数
帯びる分数
約分の感覚が備わらない生徒
うえの数字が大きいと重いからおろす、横に
と言いつつ 何故ﾆﾓﾂをおろすのか、と思う
算数の想像力ってなんだろう
さわることのできない 大きさや遠さをてわたすことは
わすれることだろうか
本の
ところでこの著者の作品は全部読んだはずなのに、と思って手にとり
よみすすめるうち、あ、これは以前読んだ、と気づく、が
結末が思い出せないことが多くなりました
ここ数日
ちいさな本(豆本)作成していた、小指の第一関節にも満たない本を、
出来上がると文字を書き込んでピンセットで小瓶に詰める
夕方
約分のできない子供がブランコを漕ぐ
もうはんかけの月がみえていて
漕ぎながらずっと声を出している
ふしぎな声
ブランコの音なのか
じぶんの音なのか
きっと本人にもわからないのだろう
| 2006年09月01日(金) | トンネルと友 |
夏のあいだは夕刻に走っていたな
陽射しを避けてすこし遠くの高架、トンネルのなかを何度も往復した
すぐわきを騒がしく車が通り過ぎる
トンネルのなかは異国の歌のことばを憶えるのにいい
とてもゆっくり走る 汗があがってくるのも鈍い
ごくまれに足が速くなると足のいいようにさせておく
はやく帰ってごはんの支度、
と思いつつ
いつまでも止まらないときがある
音楽を聴きながら走るときはまず足元を点検しながら走る
しんでいる生き物がいたりするのだ
この夏いちばん印象的だったのは
羽をひろげてしんでいた黒い蛾、羽のぶぶんがとくにひろがって
今にも飛び立ちそうに、しかし動かない
ふと車の列が途切れる瞬間があるのだ
トンネルのなかの透んだオレンジ
まだふやふやしただるい夕焼けが筒のふたつの口から見えてくる
休日の夕刻は
入り口の住宅のひとつの庭で
ボールを弾かせて遊んでいるちいさい男の子に会う
そろそろ早朝に戻そうかな、と考える
ママコーラスのピアノ弾きで
ｖｏｃａ(バンド名)でわたしの伴奏をしてくれたヤマギシさんは
御夫婦でウルトラ・ランナーなのだか
(百キロ走りにゆくふたりって)
一度、郵便受けに音源を届けにいった早朝
団地のなかを走っているひとを見かけた
植え込みの緑に
すっーっと消えるしろいシャツの切れ端を
あれはそうだったのかな
とても規則正しくかなり速いピッチだった
競争したら負けるな、と思った
