しゃぼん暮らし
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2006年08月29日(火) お能と飛行機

二ヶ月ぶりのヴォイトレ


机のうえにうつぶせに寝て腕を伸ばす、腹部の一点でからだを支えて
声を

ひろがってゆくようだ

あと
腰を落として立ち、そのまま前へまっすぐ歩くような感じで

背骨をかためるな、筋肉を流せ、

歌う

共鳴するところがふえてくると
等身大、が消えてしまう


夏のことを思いだしていたら
練習曲のひとつが
「夏の思い出」

女声三部で

そよそよと♪の

風を

横に流すように、

風を、声を、じぶんにもどさないように、と




みずばしょう、の、はなが、

のところの休符で


「花をみて」と

ゴノカミ先生がピアノをひきながら
こちらを見返して

まっすぐに言うのだ


2006年08月28日(月) 地軸

後ろの車輪が夏中べこんべこん

音をたてていて

気にしつつ走っていたのだけれど
今日やっと自転車屋さんにみてもらう

小柄なツナギのおじいちゃんはタイヤの
なかみの袋がやぶれている、と取り替えてくれた

きゅっきゅっとボルトをしめる

ブレーキを一度外して
また取り付ける



午後から

塾の教室でマルつけをしていたら
さわがしい子供にセンセが注意をしている

君ちゅうしんに星はまわっていない、と

それからゆっくり天動説と地動説があらわれて
しばらく歴史がもどっていた

惑星のままでいてほしい


と誰かが言った




2006年08月27日(日) 天窓まで

花園神社から
新宿ゴールデン街

夕刻

埃のかぶったちいさな窓々をのぞきながら
歩く 以前きたのはいつのことであったか

猫くさい


目指すは すみれの天窓
キクチアヤコさん主催の朗読会《ユメ乃隠レ家》へ
狭い階段をのぼってゆくとまさに隠れ家
お客さん達がひしめいて開演を待つ

ひみつの話を聞くような

でももっと聞きたかったな、あっというまに終わってしまって
これだけのメンバーなのだから
もっともっと、と


ひさしぶりに東さんに会う、もろもろ補給


浴衣の東直子さんは
「夕暮れのひなたの国」を読んでくれた



ああ、夕暮れのひなたの声、と思って聞いていた




2006年08月26日(土) 〈緑陰銀行〉から

県内手配まで


夏休みももうじきおしまい

関内1929ホールへ
松本秋則展

しろい会場いっぱいに竹のオブジェや竹の楽器があふれていて
それはそれはいい風と音色

ゆったりしたソファに埋もれながら
姉妹も思い思いの竹と過ごす







午後から伊勢佐木町で買い物をしていたら
妹のほうが迷子になってしまった

ちょっと叱ったらぱあっーっと駆けだして
人混みへ

するすると消える後ろ姿



姉の手をひいてうろうろ捜す 暑い通りを行ったり来たり
そのうち貧血になってしまって立っていられなくなり


ちかくの交番へ
無人

ドアのむこうから談笑する声


声をかけると
6人の若手巡査達があらわれテキパキ働きだす


行方不明時の子供の背格好等を説明しながら
なんだかおかしなきぶんになってしまう

「背はこの子よりすこしちいさくて、でも」

「ぽっちゃり」


「ぽっちゃり、」と返す巡査




「さんだるは黄色、うすっぺらくて、」



隣で姉さんが

「歩くとかぱかぱ音がする、」

とぼそり





(ほどなく見つかりました、ああ)


2006年08月24日(木) 白濁湯


ミヤモトさんのおさそいで
ごく近所にある高級スパ施設、みたいなところへ
あるのは知っていたけどはじめて


飾り気のないいでたちが浮いていた


マダムっぽい午後になるはずだった


プールで歩きながら夏のできごとを話ながら
途中からひとりずつになって
ひたすら泳いだ


いっしょにお風呂にはいりにゆくともだちは貴女だけであるよ
と思いつつ
汗をちらちら見る


2006年08月22日(火) 観察カード



ラジオ体操のおんがくが聞こえてからでいい

ぱっと起きてそのまま駆けだして

なんとなくまざる
姉妹


とても近くの公園でよかったね



真昼

歯医者にゆくのも暑い、アイスを食べながら暑さを騙して
医院へ 受付へゆく前にトイレで歯磨きをする




歩きながら

「アイス食べてライフがよみがえったよ」




とユイがしみじみ言うのだった


2006年08月21日(月) 射的と実験



忙しい日

目が覚めたでござる


とにかく大荷物を体育館に運んで
当塾の〈夏のお楽しみ会〉であった

何故、学習塾なのに、おたのしみかい、なのだろうか



尿素や気圧の実験、無数の風船を膨らましたり、散らばるフラフープに
不思議な鏡や糸電話、射的、ビンゴ、

わたしと理系のセンセが組むと、こうなる


面白かったのは

いっしゅん、ドライアイスができる、その一瞬に、我慢できない子供が
たくさんいて

ちいさな袋の口をひらいて何度でも待っている子供達



子供達が帰って 片づけをしながら



巨大風船をたかくたかく投げあげてみた、

ゆっくりと落ちてくる


頭をあげて



手をのばして待ってみる


2006年08月20日(日) 緑のなかに投げこまれるように



唄う


ディス、ア、ウェイ、とうたいはじめると

声が

どんどん放れてゆくのがわかった



水の音


鳥の声


山あいを過ぎる夕べのおんがく


濃い暗闇に刻まれるように浮きあがる緑の輪郭



遠い星々


挨拶はみんなそこそこ、なんであった


はじめてあうのに懐かしいようなひとたち


ガラスをつくるひとたち
と、もの

絵を描くひとたち
と、もの


あらわれてはみるみるなくなってしまう
葡萄のお酒


思い出すといつまでも微笑んでしまうような





《民》のみなさま
ほんとうにお世話になりました。





遊牧民たち


東京から長野のイベントのあいまをぬって山梨へ
バイクで走破、太鼓を背負って
かけつけてくれた魚さん

できたての劇中歌、ホーメイ講座他、
どういうわけかよく踊っていた久米さん


とびきりチャーミングなバンドを引き連れてきてくれた山口君
(http://homepage3.nifty.com/fuji-san/)





翌日

ガラス工房で白石さんのお仕事を見学、夏の窯、すきだ、
汗を流しながら
カタ チや色をとりだす手つきを

じっと見た


お招きいただいた原健吾さんに感謝





ガラスと油彩、素晴らしいですよ、会期はもうあとわずか

夏も






2006年08月19日(土) 〈民〉の夏




   ガラス・グループ展
   原健吾 油彩画展


   8月4日(金)ー9月3日(日)

   10:00〜18:00金・土・日オープン





ノミドサマーキャンプ


     遊牧民の音楽会


8月19日(土)16:00スタート


ギャラリー〈民〉0554-23-1488

gallery-min@ceres.ocn.ne.jp
山梨県大月市真木6216


出演予定(たぶん)


ひろたえみ


久米貴

平魚泳


山口隆之とその仲間達


原健吾


その他








■友人の画伯のお招き
 だいすきなギャラリー〈民〉で唄うことになりました

  周辺のアーティスト達が丸太で組んだ手作りの
  風通しのいい空間です

    おおきくなったらいつかここで個展をするのがゆめだ


    おちかくのかた遊びにきてください
    

晴れていれば星空のもと、草むらのなかでも唄えます

    
  たいへんのんびりした
    
    音楽会です


2006年08月16日(水) マイルズ

早朝から

大きな紙に設計図をかいて
レイが工作にようやっと取りかかる


横浜は雨。。



りぼんや貝殻をクレイにくっつけて
ぽってりした、ロボットのような、ものをつくるらしい




「名前は?」



「ダンスリン」



2006年08月15日(火) 盛夏転送



残暑。


みてごらん、夏の雲




ふるさとで三回くらい言った



なつかしいひとたちにあう
ハンチングの男
どもる男
しろい女のひと
暑がりの弟

泉さんが珍しく「孤独」をあいする、と言う


隣家の犬の毛を刈られてゆくのをじっとみる


父はすこし痩せてしまって、でもかるくなると柔軟性が
増すよう、屈伸をしてもとてもコンパクトなかんじだ


日本海の海水に浸されて携帯が壊れました



ユイは園芸委員の本領を発揮、水まき、草刈り、ぎっちょの手で持つ鎌の、ふしぎな角度





憧れの〈蓄音機館〉(金沢)にゆく、紙のラッパ口、鉄のラッパ口、木のラッパ口


花火


鉄路にうつる濃い緑






2006年08月06日(日) 夏ノミド


赤坂ノミド音楽会vol.3

暗くてあかるい日曜日



8月6日(日)17:30open18:00start

1ドリンク1500円



出演

ひろたえみ

雪舟えま

入間川正美

ハヅキヤスミ

久米貴


赤坂〈橋の下〉http://www.asahi-net.or.jp/~qq6t-ookb/

千代田線赤坂駅より徒歩5分
丸ノ内線銀座線,赤坂見附駅徒歩3分




■ノミドはやくも夏、三度目の〈橋の下〉

 御来場お待ちしています。

 むきだしの腕でいらっしゃい。


ひろたえみ |MAIL