しゃぼん暮らし
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2005年12月30日(金) ボロ・アタック


公衆電話に誰かの
テレホンカードがつるんと出ている


誰かのわすれもの










という歌のカードだった

北島三郎がきりりと写っていて
拝借するのをためらわれた





買い物袋を両手に



小銭が出ない



しんねんね

と思う



言葉がおいつかないような
2005年でした


お世話になったみなさん

ありがとうございました。


2005年12月26日(月) 肉屋すかさず



ふたつくらいむこうの駅前の
肉屋のまえの貼り紙


【正月用入荷・セレブ純和牛】


2005年12月24日(土) キノウチニ




気がついたら

という意味らしい、どうやら
レイが最近よくつかうの

ただしいの

と問いながらパーティの準備
近所のゆりえさんのお兄さん一家のホーム・パーティにまざる


じゅ菜公園

を案内してもらう

わかなちゃんは小二、いいナビゲーター
湖があって梅林があって、

じゅ菜公園、さいこう

たくさんの冬鳥がきていた



聖夜

になるまえに
帰宅





2005年12月23日(金) 〈天使について語れ、然らばその羽音を聞こう〉

東山魁夷記念館へゆく

つめたい坂道をゆけどもゆけども
たどりつかない

うすく夕暮れ

閉館ぎりぎりにとびこんで少年時代の彼の書簡などをガラス
越しにじっと見つめおもわずケースを机にメモを取る

警備員に注意される




きょう二度目だ


冬のちいさい子たちとのちいさい旅です


その朝は仕事へゆくひろたさん(夫)とともに出かけ
わたしは姉妹と両国へ

開館前の相撲博物館の前庭がひろびろと素晴らしく
たいへん気持ちがよく

姉妹と駆けだして走りまわり
どこかいけない所によじ登っていたようで

警備員に注意を受ける

演劇集団・円のこどもステージ『おばけリンゴ』を観劇後
ゆりえさんの住む町へ


ゆりえさんは金沢のもと豆腐やの娘
ひさしぶりにあう

子供達がまだうんと小さい頃から遊びにきてくれていた
「ゆりりん、ゆりりん」と子供達が呼ぶ



姉妹とお風呂につからせてもらっていたら

「わすれてた」と

手がすいっと


はこぶ


柚子が


ぽちゃん、ところがった





2005年12月22日(木) あみだのムーヴメント

年末会議

ミヤモトさんにいろいろな頼み事

まだ実現しない絵について

途中、ってどうして終わるの


2005年12月20日(火) リィエゾン

ヴォイトレ

大口駅前で待ち合わせ
商店街とは別方向へすすむ


フォーレの『ラシーヌ讃歌』を練習


なぜみな初見で歌えるの、うう、フランス語

トガシ先輩の声にひたりと添う
このひとはなにかつめたい炎がこぼれるようなアルト




言葉と言葉がかさなるところを
ここは、リィエゾン、して、と



とてもやわらかく先生がおっしゃる




2005年12月11日(日) 沈没



ふるさとは
雪がふっていてとても寒い、という

つめたいつめたい空気が吸いたくて
とても早くから走ってしまう

めがさめてしまって

冬の朝

さいきんは線路沿いを走る

電車がひかりみたいに吸われるように
走る


むこうがわのトンネルへ消えてゆく車両は空で
ひとがいない 窓ばかりが走る


こちらへくる車両は
こんなにはやくから出勤するひとたちが、と思うほど
座っている 一瞬で通り過ぎるひとたちは膝をそろえて
行儀良くすわっている




週末はひとはしりしたら駅前のマックに寄る
このへんで24時間営業しているマックはここだけ


熱いコーヒーを飲むためだ
わたしは薄いコーヒーがあんがい好きだ


前夜から勉強中の学生さん、あるいは居眠りする若者
ぼんやりするおじさん等


こんなに早くから

小学生、
たぶん5年生くらいの男の子とお母さんらしきひとが入ってきた
朝マックを分け合いつつとても覚醒している感じで
周りとそぐわない

さいしょは算数の問題をしていた、子供が問題集をひろげて
ぼそぼそと質問している

どこかからこのあたりへ、試験を受けにきたのだろうか、と思った


お母さんの関西弁の口調がやわらかで
でもなにかひっかかる気がして


聞いてしまう



問題がかわった




日本沈没



という単語が聞こえる

文学史かな?
コマツサキョウですね、などと思っていたら


そのお母さんが説明をはじめた



「・・・大陸が、ずっと移動していって、そのあいだに日本が海面にはいりこんで・・・・数億年先だからわたしらは完全に・・・・そこで一度、全部ちゃらに・・・」






2005年12月04日(日) きな粉と涙

目が腫れていて
目薬をさして

いざ
お餅つき

早朝から火をおこして
姉妹は町会長さんの一輪車で荷物といっしょに
運ばれている



とてもとても寒い日でした

途中から降り出して




雨に餅が



餅に雨が


つきたての餅で暖をとる


2005年12月03日(土) スパイラル・シークエンス


「わらわれるのはいや?いのちをとられるわけじゃない」


音楽室でむかいあって
七人のテナーのおじぃちゃんと七人の子供

オープンスクール

わたしはカメラ小僧となって教室から教室へ
いろんな先生がきていて面白かった

トーンチャイムの演奏で
ファの音を担当する娘


終了後、ゲストティーチャー控え室でひょうたん作り名人の御仁と
はなしこむ

正しいひょうたんのかたちは5・3・7

もとは鉄工所で鉄をみがいていた
ほほえむと口元のあたりが不屈
なのである


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