しゃぼん暮らし
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2006年01月09日(月) リムジンガン

スズキカズオ
リサイタル

団の部内発表会、みたいな



ここでこんなハモニカが聞けるなんて
思いがけず


歌うひとに出会って

歌に

出会う



2006年01月08日(日) ちびみかん

噛みにくい

らしい



ちいさいみかんの袋を
つまんで

はなれた部屋にいても
もってくる




2006年01月07日(土) その牙に

書き初め大会

姉は「生命」

妹は「大」

と描いている
体育館は寒い

おしるこ作りの手伝いが終わったので
すみっこで

「霰酒」「冬の灯」「春待つ」などと落書き
書道コーチのおじいちゃん達と談笑





午後から北鎌倉へ

線路のこちらがわの
池が凍っている

明月院を過ぎてのぼりのながい
坂道


ようやく目指すお宅へ

歌の練習,大型犬つき


ルークという名の犬は
わたしの拳をすっぽり口のなかにおさめた

伝わる


何度も何度も

噛んでくる






2006年01月05日(木) 空からのレスキュー

出初め式

ハシゴに骨をひっかけて
体重を支え
ポーズをとるはっぴのひとびと

低いかけ声

(や、やってみたい)


ふるえながら
ずっと空をみあげていた




雪がかすかに降った



色つきの煙

ヘリコプターもきた


年の初めから
こんなものを見て


今年はだいじょうぶ
と理由もなく思った


2006年01月04日(水) 『紙ピアノ』


伊津野重美さんの第一歌集
『紙ピアノ』をようやく

ゆっくりと読む

静かなところで

どこにふれても
あのいつのさんの声が
聞こえてくる

おそろしくうつくしい本

手のあぶらが

表紙の紙に
じぶんのにんげんの指紋が
たくさんついてしまって

緊張する

このように
魂が

本というかたちになって

たくさんのひとにそのままに届けられることを
とても嬉しく想います


花びらの死骸

ということを
想った

そして声

おもいのほか言い切りのかたちが
すっくとしている

文字のひとつひとつ
をじっと見つめる





   わたくしは小さき海であるらしく凪も嵐も併せてもちぬ
           (伊津野重美『紙ピアノ』)


2006年01月03日(火) けたけたのエッジ

こじんまりとしたリンクにて

氷上の家族

こわがる子供に活をいれると
レイが泣き出して「ママ、おじいちゃんみたい」と言われ
可笑しかった(父はもと体育教師)

コーチ魂いっとき燃やすわたし

「うまいひとをよくみよう」
「足をハの字に」

ざくざくと氷を削っているひとたち


ひろたさん(夫)ははじめてらしい 転ばない 
スポーツウエアのなか
ひとりだけながいくろいコートで
悠然とぼんやりしている

「やっぱり謎キャラだね」と
姉妹にささやかれていた


2006年01月02日(月) 『ガラスの使徒』

恵比寿へ

写真美術館のなかで

映画『ガラスの使徒(つかい)』を観る
唐十郎・原作 金守珍・監督

こんな日の早朝に
福袋には目もくれず
開場二時間前からならんでいたひともいると聞き
驚いた

とても空いていたのよ


ダム湖

湖の底に沈んだ廃校に潜ってゆくヒロインが
うつくしかった

つがいのレンズの

ことを想いながら帰る


2006年01月01日(日) 気骨06

あけましておめでとうございます。



元旦の早朝

走る


へんなものに遭遇

まざるところだった


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