しゃぼん暮らし
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2005年06月29日(水) 大陸

まわりの音がよく聞こえるひろいところで
とたのむと

視聴覚室をあけておいてくれた

あめあがり

風もいい


4年1組の国語の研究授業のお手伝いをした一日
ぞろぞろ参観者

わたしはあまり教材にふれず(ご、ごめん)
前半、こどもたちとからだをつかって遊んだ
熱と
息と
声と



(やんちゃでごめんなさい)

(打ち合わせどおりできないし)





ひろいところで
うちあげられる

少年少女達


思わず声が出てしまう


「すごいねー、いいなー、きみたち」


きっと

こどもたち
どうして褒められているのか
わかるまい


ぜったい
わかんないよ

小四


2005年06月26日(日) ホワイユ

合唱祭四日目
ほぼラストちかく

たくさんの人達が移動している
音楽堂

天井にしいろい管

むこうからこちらへこちらからも
正装したひとたちがどおっと
なだれるように
行き来している

なにしろとても暑い日
ながい待ち時間でくたくた

わたしたちの前の男声合唱団が『少年時代』『星のフラメンコ』
を唄っている

聞きながら出番を待ちながらみんな
汗をぬぐう


わたしのこころは♪


隣で肩をおとしてトガシさんがぼそぼそと口ずさんでいる
とても小声で


なつ

もよううう♪


すきなんだ、


け、


ど♪





そうして

そおっと
ずらさないように

さっき
ナカムラ先生がたしかめていた
角度そのままに

譜面台が運ばれてゆく

舞台へ


2005年06月25日(土) 夏帽子


ひとっ走りして戻ってきたら

姉妹はせっせとアイロンビーズをつくっている

「まま、まぼろしのスイカだよ」とレイ

なぜ、幻なのか、説明してくれる
まぼろしのように眠っているひろたさん(夫)をそのままにして

園の<表現展>へ遊びにゆきました

なつかしいひとたちに会う
子供達の絵と造形にわきわきと生き返る

ひとりじいっと見ていると
姉妹はかってに二階の園長室へあがりこみ
ソファでくつろいで先生たちとおしゃべり
そういちろう先生が笑いながら
「まだだめだよ、じじょうちょうしゅしてんだから」


現代美術家、川俣氏の資料をもっていったら
山奥の幼稚園で園児と木のプロジェクトをした記録、
偶然、その場にチームにかかわった大学院生が来ていて
びっくり



あの夏に木のトンネルをつくったことを
いろいろ話してくれる



専門は心理




2005年06月23日(木) 軟硬リピート

作業を終えてから

学校へ

研究授業のいろいろ打ち合わせ
指導案。とかなっつかしいですね。

きめられた時間できめられた事するのってなんなのかなあ
しかも、詩、で

音読、のことなど
いろいろ


ふたまわりくらい違う若手のひとより
未成熟のわが身を思うのであった(うはは)

おたがいの脳みそを
すこし貸し借りしていて

理解しがたいところが
面白い、といえるまで、


大変

でもコラボ、ってそういうことかな


2005年06月21日(火) 廃材ドライヴ

早朝、山梨へ

大月駅で待っていてくれた
友人の髭の画伯の
いはく「ゴミ箱みたいな車」に乗せてもらって
一路

ふかぶかとした緑のなかへ

山のうえの共同ギャラリー<民>を見学
近所の工芸家たちと手作りした
丸太の木造で、中二階(なぜか炬燵つき)、素朴なカフェもついていて
ところどころに小さな窓

ひとめぼれ

みんな畑や工房の仕事があるから
週末しかやってない、らしい
そういえば道すがらガラス工房や窯があって
白い髭の老人が手をふった



2005年06月20日(月) 「わらいかわせみにはなすなよ」

すきまをぬって図書館へ

教材研究のけんきゅう

来週ユイのクラスで授業をすることになって
とても急で、あわてる
ゲストてぃーちゃー、というらしいです
新米せんせの研究授業らしいです、ふたりでやるの、いったいどうなるのでしょう
ややや、何年ぶりかな? 娘おしえるなんて
可笑しいです


詩の授業




お昼、ちかくのカフェで
ランチAやみつきドックとサラダのセット
ランチBポテトピザのセットがあって

Aを頼むと

眼のきれいな、髪をうしろできゅっと束ねた女の子が
ななめうしろに声を投げた



「やみつき、ひとつ」


2005年06月16日(木) 素揚げ

野菜天をつくろうとすると素揚げになってしまう

夜の口笛はやめられない

この音符のつらなりはパトロール形式

とてもとてもちいさい頃の話で
こころにのこっていることを取り出してみると

たわいない


ときどき
あなたが口にいれたものを欲しくなる


2005年06月13日(月) キラコーラパール


「名前は、キラ、コーラ、パール、キラコーラパール ね」

家のなか走り回る女の子たち

お隣のなみちゃんが遊びにきて
みんなハムスターになっているのだ

ごっこ

「わたしたち、まだ出会ってないのね」
と言い放つ



ぱあっと、散っていく



これだから小動物は、ったく、と思いつつ
ベランダでマルセ太郎の本を眺めていた

こういう顔、ときどき見たくなるね


2005年06月12日(日) ぷらむ茶

ぷらむ短歌会

南大沢
さらさらと人が集まってくる
冷茶を注いでいる

今月のお題は〈朝〉
東直子先生の短歌ミニ講座は
大津仁昭氏の巻
亡くなられた巨人、のことなども


相互批評のなかでエレベーターのうたから
軌道エレベーターの話に飛び
いろいろ飛びながら和やかな六月のぷらむ


そして後日
こんなうた
ふと思いだして


不可能と可能をむすぶものとして宇宙エレベーターはあれかし(大滝和子)





2005年06月08日(水) 床ずれ

脇に手をいれて
ひきあげるとき

すこし息が
胸にかかる

身動きのとれないことと
苦しんでのたうちまわる寝台と

どちらが

と想えば

窓辺は答えよう


2005年06月07日(火) ミズマル氏

施設のおつかい帰り



伊勢佐木町の地下ギャラリー
『わたしのフランス物語』展へ

134人のイラストレーターが描くフランスへの想い、とか
横浜にルーブルきてるからでしょうか


(ちょっとだけ、)

ふらふら足は潜り込む



そこはテレビ撮影のリハ中
夕方のニュースっぽい



眼鏡のレンズを拭いているひと



(わ)



(ほんもの)




2005年06月06日(月) ジュースの内訳

「フルーツが五個、やさいが七個はいってる」

とユイがパックの表記をながめ
つぶやく朝




今日プール開き


もう夏めいている



PTA実行委員会では
最近出没する不審者への対応について
ひとしきり

会長さん(落語家さん)の絶妙な
つっこみとぼやきに
笑いっぱなし

こんな大人の人が学校のお世話係もするって
いいなあ、と思う 笑い、ってひつようだよ


故志ん生師匠が
関東大震災のとき逃げもせずひたすら酒屋で
酒を飲んでいた逸話を思い出す

「東京中の酒が地面にのみこまれちゃうから」



2005年06月05日(日) 草いろの日

曇天

堀切菖蒲園のゆるい祝祭感を
たのしんで

あら川へ

草の丈がたかく
かきわけてかきわけて
猫を追いかけ

ちいさな家にたどりつく

草にかくれて
暮らすひとたちだ

気配があった

自転車もとめてある

入り口ふきんに敷かれたゴザがまだ
あたらしいような

『草の巣』(角田光代)を思い出す


すこし風がひんやりする



あてどない気持ちはどこからくるの
だろう


歩く


2005年06月04日(土) <うた澤>

金沢から友人がきた

雅楽の演奏会

三味線、鈴、着物とさぞかし、と思いきや
ロビーにおりたった人は軽装だった

話しだすと瞬く間に


2005年06月03日(金) 天国広場

歯のないひとびとと
過ごす一日

学校帰りの姉妹がやってきて

「てんごくひろばだね」とユイ

レイはこのところずっと
双眼鏡をさげている

雨なのだ
この日も



「雨って、なに」


ひろい公園をつっきって
帰るとき


「はなしだ」


「きょうはおしゃべりだね」


雨のうえのせかいとこちらのせかいの時間の
違いを問われる

かなり長いこと問われていてずぶ濡れだ
探検家はさきに帰ってしまった


小学四年に問われると

わたしは小学四年のころから
なにももってこなかったように思われる


2005年06月02日(木) Sogno(夢)

ゆれが

きれいなイタリア歌曲は


前奏のピアノからもう

オシカワ先生の膝におかれた左手が
すうっと鍵盤にあがってきて右手を追ってゆく瞬間を

きょうは見られた

ピアノもたっぷりと歌っている


「そのうたごごろ、もらった!」


という気持ちで唄いださなければ



「いただき!」




2005年06月01日(水) <えみめくり>更新




あたらしい

<えみめくり>更新されています。

東京漂流委員会のみなさん
今回は野外撮影、強い風のなか
つくってくれました。

梅雨前の最後の

晴れ空


撮影は大谷さん、
コーディネイトはヤマザキさん

御堪能あれ!
よろしければ御感想なども


こちら

紙のPスペースより
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/psfin/


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