しゃぼん暮らし
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2005年05月26日(木) べいびい

新聞作り講習会

講師の先生がとても可笑しな方で
丸一日楽しかった

いろんなお母様方が定規やハサミを手に手に
関内ホールに集っていました
ざまーす、とか使ってみたいけど
今やPTAってそんなじゃないんですね


地下鉄の駅に
『交渉人真下正義』のポスターがいっぱい貼られていて
そのしたに

<当駅も出演中>





ミヤモトさんとおしゃべりしながら
のんびり帰る

去年、盲目の子猫を拾ったこと
その子を毎日病院につれていって
でもミヤモト家の三兄弟、みんなどこかしら痒くなって
たいへんだったこと

「で?」

「今はね、もらわれて」

「ひろくてきれいな六畳の冷暖房完備の部屋で
ゆうゆう暮らしている」





帰宅して
あ、そういえば、と
ユイを迎えに

バスがちょうど到着して、子供達がつぎつぎ降車


「みどり、いっぱいだったよ」

と帰ってきた



その日は眠るまで森の話


2005年05月25日(水) はじまる




「はじまりましたね」


と電話口でいきなり

え、

と言葉につまった


こちらの名前を言っただけで

「はじまり」

と言われてしまい
これは

どの

なんの

だれの

はじまり

なのか

考えが巡らない





と、すこし気づいたような気分になって
「それで、」と続けた


あまり知らないひとなのに
はじまりを告げられて

あかるい声だった

この知らないひとに

これから
一目置こう、と思った


でも

一目、って


2005年05月23日(月) 木の信頼

総会

あわただしい一日

ハレの場

速報つくって
配布して

ようやく
サンドイッチにありついた
お昼時はとっくに過ぎていて

ありつく、というかんじの
ありつきかた

ありついていたら
「あさってのぶん」と言って
ユイがくっついてきた


いなくなるのです

森へ



2005年05月22日(日) みんなぼくの同じ手





1929ホールへ

『public=un+public』
ダンスカンパニー・ニブロールの公演を観にゆく

まっしろなホール一面に映像が流れるなか
矢内原美那、ジョー・ロイド、ふたりのダンサーの
でこぼこした感じ、洗練され難いとこ、そのくせドライな構成が
いい

空間全体にアソビゴコロがあって楽しかった


2005年05月20日(金) 半解凍のライチ

溶けかかった果物をたずさえて
棚から棚へ

探す

開店直後

たくさんのお話の前をすーすーと過ぎる

誰かにおくりだされたような気持ちだ

ジェンヌにさしいれ、と思ったのだけれど
ビデオの小部屋にもいない

よくみると
ダンガリーのシャツにまざって

わからなかったのだ


忙しそうなので
ウインクみたいのをして
その場を去る




果物はルームで
老人達がたいらげた



2005年05月18日(水) わたしのともだちの声の天使

ヴォイストレーニング月間

ヴォイトレの先生は可愛らしいひと
さすがにパワーのある声です

息の通り道のことを教えてくれる

口笛を吹いたり
鼻に指をいれてひろげながら声を出したり

面白い

全体発声のあとでひとりずつ
『LaSerenata』

「ひろたさん、舌かたい」
「そこんとこもっと目をきらきらさせて!」
「ここの響きにもってくるまでに、それまでの音を、すべて利用する」




ふたたひ゛
全体練習にもどって

『Regina coeli』


ソプラノのソロのところを
サイトウさんが唄った


わたしをこの合唱団にさそってくれたひとだ
今まで一緒に遊んだりおしゃべりして

知っていたと思ってた


知らなかった



こんな声を出すひとだったんだ、と




2005年05月17日(火) 星座早見板

太陽の光線がまぶしい

貧血気味

作業を終えてから
個人面談へむかう
坂道


すこしななめにさしている


去年の日傘の金具が壊れて
補修して使っている

わたし以外のひとは
この傘は使えない


他人がこの傘をひらくとも思えない

もうそろそろ
買い換えよう、とも

でも親指で一度ためて
輪ゴムをひっぱってひらく傘を





ふたつの教室をまわって
今日は

おしまい

ユイのせんせは新採、とても真面目
初任研で忙しいのかな、四月のころより無精髭がくっきりと
鉛筆をひたすら動かしている

学生時代、管弦楽団にいたという、

ほるん吹き







2005年05月16日(月) 「叩くから」

朝からPTA会議室

「バイクで印刷屋をまわる」
と言うのでおまかせした

校門のまえ
並木の一本にいつもたてかけている
ライトバン

ぶるん、ぶるん、ぶるぶるっ、


という音を聞く前に

いつも手をふって
「おつかれさまー」と言いあうのだ


ミヤモトさんは同じ歳、わたしの学校紙企画案(妄想)を
校庭に埋める新聞、とか変形版とか、へんてこなもの、を



「やろう、やろう」と

B型のひとよ、けしかけないでおくれ




「予算はまかせて、私が印刷屋を叩くから」



(叩く=ネギルの意らしい)




「わたしなんか、おばさんパワーよ」

「おばさんではなく、ミヤモトさんのパワーですよ」


2005年05月15日(日) 五月の歌


舞台奥

しろいパネルが並んでいて

つくりかけのシェルターみたい

降ったり照ったりのあやしい空模様にくわえ
微震までの三時間余


わたしにとっては
はじめての音楽祭


いつも暗い舞台にたって
へんな動き?をしていたせいか
こんなふうに一糸みだれぬ、という感じで
あかるい照明にいるのって

ちとてれる


M2のとき
舞台では薄桃色のドレスの淑女達が
ア、ヴェ、マリィアァァ、、、、、と歌っていて
びくともしなかったな



あと某男声合唱団が70人くらい、無伴奏、

ろうろうと

『月光とピエロ』堀口大学・作詞/清水脩・作曲
を歌いだして



おろおろした




   泣き笑いしてわがピエロ

   泣き笑いしてわがピエロ

   秋じゃ秋じゃ

   秋じゃ秋じゃと歌うなり


     うーとーおーなーりー♪




いきなり思い出して
おろおろした

これ、中学の時、混声で歌ってたよー
忘れてた、

どうしてどうして、



激しく思った

だいすきだったよ、私、この唄





後半
出番

『Kyrie』『MisericordiasDomini』

緊張した

祈りの唄はさまざまなエネルギーが充満して
息が苦しくなる



五月、レクイエム、本望でした




そして

ピエロはふたたびわたしのものに





2005年05月14日(土) 筒を運ぶ

土曜日の体育館
幼稚園のちび同窓生のミニ運動会

紙の筒をふたりで運ぶ
競技


わたしは新聞紙を一枚
カラダの前面につけて手や顎を使わずに落とさずに

走る

風がおさえてくれるのだ

これが面白くって面白くって
いつまでも走っていたくなった


合間にジェンヌと談笑
近所のビデオ屋さんでバイトはじめた彼女
「そのうち君のコーナーをつくるんだー」
「マニアックなやつ揃えるよー」



ちいさい子、すこしおおきい子、お兄ちゃんお姉ちゃん達
帰りのおみやげを渡す時こんらんしないよう
受付で色違いのテープを肩に貼ってゆく


これを選んだひとを聞くのを忘れた

とてもきれいなテープだった


2005年05月13日(金) 枝豆と牛乳


ユイのぱらぱら漫画『はりがねくん』は
『はりがね1、2、3』(ワン、ツー、スリーと読むらしい)
に改題

夕刻、静かなので
何してるのかとのぞいたら針金を細かく切って
はりがねくん人形を作っていた

あまりに小さいもので
驚く






ひろたさん(夫)の帰りを待って
でかけたかったのだけれど


いつのさんと静ちゃんの
『ろうどく』ゆけなかったなあ

とても残念



2005年05月11日(水) 「みるい」

「東京では、みるい、にあたる言葉はないね」
と指揮の手をとめてナカムラ先生


「みるい」若い、あたらしい、柔らかい
しんめがこころをつつくー♪と歌っていたところだった

南のほうの言葉かな


みるいみるい

呪文のよう




2005年05月10日(火) 「矛盾を矛盾のまま」

by甲野氏


PTA総会の資料作成の一日


マツウラ副会長さんから電話があり

相談

「広報だいじょぶ?他の委員会にすこし間違いあったので
今からならいっしょに差し替えられるよー」



あわてて
名前だけ知っているタカダさんに電話をして
字の確認をとった


「ふつうのタカでもいいんですけど」


「はい」


「ほんとは梯子のタカ、なんです」


「は?」


「ハシゴの」


「は?はしごの?」


「ハシゴの」


「はしごの」


「ハシゴの」「はしごの」



2005年05月09日(月) ルミノール反応

さわやかな
いいお天気が続いている


そろそろ貧血の季節


老人達に体操をおしえつつ
ペタンクにさそわれる午後


しかし

「手のひらに太陽を」の振付は
あんまりだよ、と思いつつ
彼等の腰のおとしかたにいろいろと学ぶ




夕刻

たかいところを走ると
まだ

魚がたなびいているよ



2005年05月08日(日) ガッシュ(不透明水彩)


南大沢
ぷらむ短歌会へ

途中ひろばのフリーマーケットにひっかかり
ちいさい麦藁を買った

夏用




教室が開いてなかったので
椅子にもたれて田島さんと話す

東直子先生がほんわり現れる

それにつれて一人、二人と
ほんわり現れる


お茶当番の男ふたりが菓子を分けあう姿が
ほほえましい


東先生の短歌ミニ講座は
早川志織さんの巻

今月のお題は<ガラス>

最近
身の周りのいろんな素材のことをかんがえる


木村さんの短歌について
話しながら

ビイドロたくさん、

どこにしまったかな、と想っていた


2005年05月05日(木) ビニルの魚


合唱の練習

稽古場は幼稚園なので
とうめいな魚がたくさん
天から吊り下げられていて


声に


どうしたって揺れてしまう



練習中

テナー後列の男のひとたちが
そっと手をさしあげて
すこしずらしながら


指揮の先生の声に耳をむけている



2005年05月03日(火) 川にいる男(プラス)

川を歩く

渡り石のうえを跳ねる姉妹
小声で唄う妻
ぼんやりするひろたさん

のそばで
もっとぼんやりと頭をたれて
ずっと座り込んでいる男がいるのだった

時々
顔をぬぐっている


ほかには人気がなく
わたしたちは気にしないふりをしつつ
遊ぶ







2005年05月01日(日) 谷中





下町を歩く


一日三円の化粧水を売る声に
ひきこまれ
声を聞き続ける
店前に設置された
テープレコーダー
老女の声が流れてとまらない


消防署前では
ひいて巻いてそろえて
休日の消防士達がホースの点検を
行っているのだろう

背中がみえる

いくつか




長閑である




ひろたえみ |MAIL