Leonna's Anahori Journal
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2006年11月25日(土) もつ鍋屋

出勤の土曜日は勝手に遅く出て、勝手に早めに切り上げて帰る。
これならウィークディに集中して仕事して、土曜は休んだ方が効率的だと思うのだが。もう少し実績を作ったら提案してみよう。

今日も勝手に四時で切り上げて、友人と丸ビルのもつ鍋屋で食事。
この頃は休日前に外で食事することが増えた。普段は朝家を出て、夜帰宅して、食べて入浴して寝るだけ。ひとりで食事するのが嫌だとか何とか言う前に、疲れたな、早く寝ないと明日会社で眠いぞ、という世界。
なのでせめて週末くらいは誰かと会って、食べつつ話す、話しつつ食べる、というのをやりたいわけです。

さいわいこれからは鍋の季節。もつ鍋なんか安いしあったかいしで、ちょうどいいんだな。今日食べたもつ鍋は、なんだかいまひとつ上品すぎて迫力に欠ける気もしたけど、まあ美味しかった。

そうだ、電気鍋買うってのはどうかな、「グリル鍋」っていうやつ。そしたら材料買ってきて家でいろんな鍋を楽しむことができるではないか。鍋って材料そろえたら切って煮るだけだから楽だしね。

帰り、コンランショップに寄って、大きくていいにおいのする石鹸を買って帰る。お風呂場の使いかけの石鹸を洗面所へ移して、さっそく新しい石鹸を開けてしまった。こういうときの私は、堪え性ゼロだ。
 
 





2006年11月02日(木) ニワトリ

 
そして、ナカータが引退を表明したのだった。(前回、W杯のはなしから気分は引き続き、という感じで書いております)

別にショックというわけでもなく、なるほどそうきたかと納得するより他なかった。それに、プレミアへ移ってからのナカタには内心忸怩たるものがあった(これは決して私だけの思いではないだろう)。
ビッグクラブでやれなくなったナカタはみたくない、そもそも、どこでもいいからできるところでサッカーを続けるというタイプの人ではないとも思っていた。
 
普段からナカタとつきあいのあったデル・ピエロは、驚いて「やめるのは、やめろ」という電話をかけてきたという。しかし、こういう親交のある選手同士ならばまだしも、クリティカルな立場から仕事として発言する人たちの中にも「もったいない」「まだ続けられる」と発言するひとがけっこうあって、意外だった。

その、もったいない、まだ出来るという意見を見聞きして思い出したことがある。

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倉橋由美子は、かつて三島由紀夫の死を「もったいない」とする人々について、こう書いていた。
 
 
"ひとつの稀有な文才の消滅を惜しむのはよいが、生きていればまだ良い作品が書けたのにといういいかたには、金の卵を生む鶏の死を惜しむのに似たけち臭さがある。”(『毒薬としての文学』所収「英雄の死」より)
 
 
まっこと倉橋由美子らしく、痛烈というほかない。
私は、中田英寿を"英雄"だとは思わない。しかし、これまで多くのスポーツ選手の引退を耳にし、そしてお決まりの「まだできる、もったいない」発言を聞いてきたが、この鶏の話をありありと思い出したのは今回が初めてだった。

ナカタについて肯定的な発言(擁護するつもりでも何でもなく)をするたびに、何度バッシングを受けたかわからない。特に男性にナカタの話を持ち出すときは要注意で、小野、中村ならば波風立たなくても、ナカタの名前を出した途端に妙な雰囲気になる。女性の場合は、プレーの質の話をしていても、要するにナカタ=好みのタイプととられることが多かった。

しかし、それもこれもお終いだ。なぜなら私はサッカー選手をやめた、試合でボールを蹴らなくなったナカタには、興味がないからだ。
7月の引退の時点でそう思ったことはやはり間違いではなくて、その後テレビや雑誌で(もう蹴らない)ナカタを見ても、まるで食指が動かない。
 




2006年11月01日(水) 少しだけ、ドイツW杯のこと

 
そういえば、ドイツW杯についてはほとんど何も書かずじまいだったなあ。
ドイツ大会は、やっぱり欧州開催のW杯はいいね、違うね、ということを再確認した大会だった。

だいたい開会式からして違ってた。歴代の名選手がみんなして開会式に駆けつけて、次から次へとカメラの前に登場するのだ。うわー、おおおーてな感じで盛り上がってしまった。中にはレオ様(レオナルド)の顔なんかもあって、うれしかったな。

ところが、そのお歴々の中にマラドーナの顔が見えない、もしかして禁制の品を所持して空港でストップくらってるんじゃないかと真面目に心配したけれど、その後母国アルゼンチンの試合に駆けつけてスタンドから応援。大いに沸かせて(笑わせて)くれたのは周知の通り。こういうのは欧州開催だからこそだ。

で、結局わが心のモナリザ、青衣のプリンス、イタリア代表が優勝してしまった。ケガから復帰したピッポ・インザギまでが今大会ではゴールを決めて"ダーン"ならぬ"バッタシ(膝付いて両手をあげて前にゆっくり倒れた)"を見せてくれて。あれで何だか緊張の糸が切れてしまったのか、以降はセリエの試合をほとんど観ていない(ま、時間がないというのもありますが)。

 
W杯の会期中、ベスト16が出揃ってから以降は、ゲンコツ山を相手に得点まで含めた勝敗予想をして楽しんだ。チマリスは三つ当てて、鼻高々だった。
あと、フランスはよれよれしながらも決勝トーナメントへ行くよ、行ったら結構強いよっていうのと、イングランドは決勝トーナメントではせいぜい勝てて1試合っていうのもビンゴだった。侃々諤々、でも楽しかったなー。

その後、閉幕後にドイツの友だちと電話で話したら、開催国であるドイツが3位に終わったことについてドイツの人たちは「実力にみあった結果、3位くらいでちょうどいい」と、おおむねそんな反応だったそうだ。
思わず笑ってしまったけれど、それは私自身の感覚(日本代表チームに対する日本人である私の感覚)にとても良く似ていたからでもあった。






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