Leonna's Anahori Journal
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2005年07月31日(日) RAIN@東京国際フォーラム、ホールA

 
時間がないので、今日は、ひとことだけ。

思っていたよりも、歌がうんと上手いので驚いた。なのでもう、そんなに脱いで(誇示して)見せなくても、歌メイン+ダンスで十分いけるように思われ(絡むなって言ったろ!・笑)

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それにしてもあの子は、おとななのか子供なのか、ほんっとにわからない(笑)




2005年07月29日(金) RAIN@国立競技場

7/28、国立競技場でのプレマッチショーのことを書いていなかった。なので、あと出し。

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仕事を30分早く切り上げて会場へ。天気が良かったのは幸いだけど血圧は低く、耳の調子も悪い。フラフラと歩いて来て、着席した場所はカテゴリ2。アウェイ側(マンチェサイド。反対側は茨城軍団で真っ赤っか)。結構いい値段したけれど、ピッチまでの距離はそこそこ近いではないか。よしよし。

でもってここらへんの席というのはあまりサッカーに詳しい人は来ないようで、彼女と友だちと3、4人のグループで観戦に来た大学生が「マジ、ルーニー見てぇ〜」なんて大きな声で話しておりました。しかし、ふらふらなどと言いながら、何故私の右手に生ビールの大きな紙コップ。ふっ、習慣ってこわいわね。

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ジフンチャンがナップン・ナムジャ+イッツ・レイニングを演ったのは正面スタンド前のトラックのところで、真ん前ででも観てなかったらほとんど何だかわからないような感じだった。でもこの手のセレモニーってのは、だいたいがこういうもんだから。仕方ないよね。

国立は大きなスクリーンもあるし、双眼鏡も持っていたからジフンチャンの顔も一応は見られた。で、これ後出しで書いてるから余計にそう思うんだけど、この日のジフンチャンは歌手というより賓客顔してたように思う(コンサートのステージで見せた顔とは少し雰囲気が違ってた)。日本公演はまだこれからだし、そんなに疲れていなくて、きれいな可愛いらしい顔してました。実物見るのは初めてだったけど、想像してた通りだったのでホッとしました。

彼がダンスチームと一緒に出て来て歌い始めると「なんだよ、」とか「誰だよ。韓国人?」とかザワザワ。一般的にはまだまだ知名度は低く、こころない言葉(まさかこれ全部自分を観に来たとかって勘違いしてねーよな、とか)も聞こえてきたけれど、ま、そういうもんです世間って。別に気にもならなかったわ。

気にもならないどころか、私はいい気分で手拍子&レイン、ゴーレイン、のかけ声。あと韓国のひとが遣う「イェ、イェー」という合いの手(アルファベット噛み潰したみたいな独特の発音で)も忘れず。
え、酔っぱらってたのかって?いいえ、血圧低くたって、ひとりだって、素面でこれっくらいのこと、朝飯前よ。

もちろん小声で控えめに、ごくごく個人的に楽しんでたんだけど(だって私イッツ・レイニング大好きなんだもん。ノるなと言う方がムリ)そのうち周りの野郎どももジフンチャンのこと、なんにも言わなくなったわ。うふふん。

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つらかったのはむしろ、サッカーの試合が始まってから。着替えてきて(黒っぽいジャケットにノータイでシャツ&ジーンズ)ロイヤルボックスで観戦してるんだけど、最初のうちはいろんな人が訪ねてきて挨拶(お辞儀)したり、なにかプレゼント渡されたり、オバさまと一緒に写真撮ったりしてるの。で、ピッチ上の選手(試合)も気になるし、ロイヤルボックスでもなんだかガサゴソしてて気になるし。

しかも私の双眼鏡ではピッチを挟んで反対側のロイヤルボックス、遠すぎてはっきり見えない。辛うじてアレは間違いなくジフンチャンだとわかるのだけれど、顔の表情まではわからないの。こういうのが一番イライラする。なんか此処と彼処を隔てているのはピッチのように見えてピッチではない。この隔たりは実はマリアナ海溝よりも深いのだという気分になってね、嫌でした(笑)。

ところで、ジフンチャンは立っても腰掛けても、凄く姿勢が良いの。ピーンと緊張してる姿勢の良さではなくて、リラックスして椅子に掛けてても他の人とはシルエットが全然違う。とてもキチンとしてて、止ん事無いかんじ。ロイヤルボックスにおとなしく座ったきり少しも動かない。

で、そのノーブルな観戦っぷりにまた、なんとなくイライラさせられるんですわ。ほんと人間、ロイヤルボックスでなんかサッカー観るようになったらおしまいだぜ(←逆切れ・笑)。試合に集中したいのにままならず、見れば向こうはさっきから止ん事無いポーズ。あまりの辛さに、私叫びそうになりました。
 

   チミ、もう帰ってくれないか!


自分で言うのもなんだけど、ひどーい!(笑)。ジフンチャンは途中、ハーフタイムで一度席を立ったけれど、後半始まるとまた席に着いて最後まで観戦。後半パク・チソン選手が途中交代で入ったときは2テンポくらい遅れて、温かい拍手(ちゃんと見とけよ)。ただし、チソンがニステルローイからの絶妙のバックパス(神業)をシュート、ばっちり外しちゃったところとキーパーと交錯して倒れた場面では、ほんの少し身を乗り出して見ていたようですが…
 
 
 結 論: 二兎を追うものは、とっても疲れる。
 
 
でも、良い試合だったから満足です。ジフンチャン、お仕事してただけなのに、勝手なことばかり書いてゴメンナサイ。以上。(8月8日、記す)







2005年07月28日(木) リオ、ギグシー、ニステルローイ!

 
本日、国立霞ヶ丘競技場、鹿島アントラーズ×マンチェスターユナイテッド戦。プレマッチショーにRAIN出演。観てきました。





…いやはや、何が感激したって、RAINもさることながら、マンUの面々が!

試合前、ピッチ上で軽くアップする選手たち。まず目に入ったのが、リオ・ファーディナンド。それからライアン・ギグス。ファンデルサールにニステルローイ。これらスター選手たちの表情、雰囲気、身のこなしがあまりにも若々しくってビックリ。身体付きも足なんかも、筋肉質だけれどほっそりと縦長で、まるで少年のようなんです。

ギグシーやニステルローイなんてあんなにヒゲ濃いのに、発するオーラが、サッカー少年オーラ(笑)。これには感激したなぁ。当たり前だけれど、この人たちは本当にサッカーが好きなのね。でもって、ピッチの上にいるときが一番輝いてるときなんですねえ。リオ・ファーディナンドなんかもTVで観るのと、実際の姿を双眼鏡で観るのとではまるで雰囲気が違っていました。

それからもうひとつ感激したのは、後半、選手交代でパク・チソンが入るときの観客席からの拍手がとても大きかったこと。彼、韓国人だけれどJリーグ(京都)でプレーしていたからみんな良く知ってるもんね。それにしてもあれは温かい拍手でしたよ。

私も一昨年だったか、天皇杯、鹿島×京都の試合を観にいったときにパク・チソンを見ています。足が速くて、ゴールに向かって駆け上がって行くとき、もともと小柄な彼の背中が、みるみるうちに小さくなって視界の隅に消えていったのを覚えています。

試合は結局、本山くんひとりにやられたかたちでユナイテッドは負けてしまったのですが、あのスピーディなプレミアのサッカー、あっという間にゴール前へ運んで、早いタイミングで狙ってくる感じ、ディフェンスの薄さ(アウッなんということを!)等々、お腹いっぱいになるまで堪能しました。

あ、そうそうディフェンス薄いとか書いてしまったけれど、アラン・スミスは一人気を吐いていましたよ。30番、鈴木隆行をガッツリと!で、はい、イエロー!(笑)。鈴木には気の毒だけど密かに笑ってしまった私。鹿島にやさしかったファーディナンドとは対照的に、本気モードで金髪逆立てて見せてくれたのでした。イェー

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国立競技場のジフンチャンについてはまたあとで。(とにかくお行儀がよろしくて、ロイヤルボックスでほとんど身じろぎもせずに観戦していたようです)
 
 
 
 


2005年07月27日(水) アナスイの浴衣

 
血圧は90まで回復した。90あればもう、私にとっては普通なんだけど、内耳の異常は相変わらずで、ストレスがかかると内側に引っ張られる感じで耳が塞がってしまったようになる。鬱陶しくってしゃーない。

もう、よりによってなんでこんなときに耳が!
しかもストレスの原因、仕事がらみのほかにも、RAINの来日それ自体がいまの私にとってはヘンな緊張の原因になっているようなのだ。お昼の便で彼が羽田に着いたことを知ると、ドーンと気分が落ちてしまった。

ついに、とうとう、本物のジフニが観られるってときにこの体調かと思うとガックリなんだよ。あーー

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午後。仕事の用事で立ち寄った銀座のデパートで、ふらふら〜っと衝動買いしそうになる。アナスイの浴衣、地色が紫がかった藤色で、そこに矢羽根と金魚の柄をアレンジしてあるやつ。どうも香港以来、アナスイとか金魚モチーフなどの東洋趣味には敏感に反応してしまうようなのだ。

で、浴衣買ったら帯も下駄もとなって、それから袋物買って、この際だから新しい扇子もひとつってなるんでしょう。いやぁ危ない危ない。よく踏みとどまったエライぞ。

しかし確かに素敵な浴衣ではあった。金魚なんかパッと見すぐにそれとはわからないんだけど、でも気付くと確かに赤い金魚なんだよ、プリティー。
十代、二十代の子がよろこんで選ぶような柄じゃあないんだけど、変わったセンスで細部が面白い。これにわざと年増っぽく白っぽい、地味めの帯を締めて、4日の大阪公演に着てくってのもありなんじゃないの…?

(うわぁ、うわぁーーーー!きけーん!)
 
 
こういうこと考えてるときが一番楽しい。もっともストレスから解放されるときなのです。


 
 


2005年07月22日(金) ヘロヘロ〜

 
少し前から耳がおかしかった。それも両方。耳が内側に引っ張られて、耳たぶもぎゅーっと丸まって閉じていくような感覚。

これはもしやiPodの聴き過ぎではないのかと、もしそうだったとしたら、ちょっと恥ずかしいぞと、半ばiPodのせいと決めてかかっていたのだ。でも、そんなに音量上げて聴き続けた覚えないんだけどなぁ。

それに、かなり鬱陶しくはあるけれど(しょっちゅう耳たぶ引っ張ってる)、人の話やTVの音声などは思ったよりも聞こえているようなのだ。いまのところ仕事にも大きな差し障りはない。

しかし何時まで続く、この不快感。このまま治らなかったらどうしよう。というより、原因は何なんだ。

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というわけで、本日、意を決して耳鼻科を受診。聴力検査は鼓膜、骨伝導とも正常値の範囲。最近飛行機には乗ったけれど、それ(気圧の変化)も原因ではない。目をつぶって平衡感覚のテストをすると、これはちょっとヘンだった…。

で、血圧を測ってみたら、えーーー、最高血圧78ー?
先生曰く「あなたよくここまで歩いてきたね。普通ならこんなふうにしてられませんよ」。とたんに力が抜けて気力30%減。ヘロヘロ〜。おいおい、どうしたんだ情けないぞ、チマリス!(でも、ヘロヘロ〜)

もともと低い方ではあるのだ。上は90とか95とか。検診のときなどはたいてい看護婦さんが「あら?おかしいわね、もう一度測ってみましょう」って言う。でも70台っていうのはなあ…。最低記録更新だ。

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先生は、自律神経の失調だろうっていう。それで血圧が下がり過ぎて、内耳に異常をきたしたのではないか、と。しかし何故自律神経が失調したのかその原因ということになると、とたんに憂鬱な気分になる。けっきょく行き着く先は“ストレス”の四文字だからだ。

ストレスについて考えるということは、自分がしてはいけない我慢をしているのか、はたまた、しなくてはならない我慢が出来ないのかについて考えることになる。まず、これが苦痛。情けないはなしだけれど、私は自分のことなのにこれがワカラナイのだ。考えれば考えるほどわからなくなる。

そして、グルグルしているうちに、結局自分の本当にやりたいことと、それを実現させるための能力(度胸とかそのあたりまで含めて)という問題に直面せざるを得なくなる。最後には、自分の小ささに嫌気がさしてくるというお決まりのパターン。このミニチマリスめ!

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とにかく医者からは薬を出してもらった。この場合血流を促して血圧を上げるとか、そんなことしかしようがないみたいだ。
しかしさ、来週にはRAINが来るっていうのに、だめだよこんなんじゃ。この際仕事は二の次、三の次。ヘロヘロ〜直してRAINに集中といきますか、ええ。






2005年07月16日(土) なぜかチャン・ドンゴン

チャン・ドンゴンが夢に出てきた。

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ええと、たぶん場所は横浜市中区山下町辺りだと思うのですが、個人の家でやってる古い喫茶店みたいな場所なのです。入口のドアを入るとレジ(というより帳場?)があって、そこは店主が、タバコ屋のおばあちゃんよろしく一日中なんとはなしに座ったり立ったりして過ごしている場所らしい。で、私が入って行くと、ちょうどその場所からドンゴンssiが立ち上がって出てくるところでした。

ところがね。なぜか泣いてるんですよ、ドンゴンssi(ま、韓国の俳優さんに涙はつきものですが)。それで私は、しまった、変なタイミングで入ってきてしまったなぁと思いつつ「見たけど見てないよ」という無言のメッセージを発しながら店の奥へと入って行ったのです。どうやら、チャン・ドンゴンは店のマスター(それも二代目ぽい)で、私はたまに来る客(顔見知り)らしい(笑)。

で、そのあとはいきなり場面が変わってクルマの中。マイクロバスかバンか、とにかく大きなクルマにドンゴンssiとチマリス、あと2、3名の常連客だかご近所さんだかが乗っていました。私たちは少し前に、じゃあそろそろ行こうかとか何とか言いながら、店の前からクルマに乗り込んだのです。ところが、クルマが走り出してもまだ涙が止まらないドンゴンssi、チマリスの隣でいつまでも両手に顔を埋めております。

ところで、この夢で不思議だったのは、天下の美男チャン・ドンゴンが出てきたというのに、チマリス、これっぽっちもときめかなかったということ。あ、ときめかなかったというと表現が悪いか。つまり、ちーとも慌てず騒がず、ドキドキせず。アラ、ドンゴンssi、てなもんで、まったくの平常心だったのでございます。

そんなチマリスが次に夢の中でとった行動は…泣いているドンゴンssiの背中を、よしよし、トントンと叩いてあげた!(笑)なにがあったかしらないが、しょーがないねードンゴンssi。らしくないぞードンゴンssi。いい大人がなにさ、おとこだろッ。口には出さないけれど、心の中でそう思いながら、なついてる犬や猫にいつもしてやるみたいに、トントントントン、トントンと、エンドレスで、ね。

それで、トントンしてるうちに目が覚めてしまったのですが。ときめかなったとはいうものの、目が覚めたときにはちょっとばかし残念な気がしましたねぇ。あのあとの展開や如何に。もう少し先までみてみたかったなあ。(しかし一体なんだったんだろう、あの夢は)

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ところが、ところが。なんだったんだろうと思いつつ家を出て、英会話行って、そのあと仕事して。帰ってきて、夜家でネットをしていたら、エエエエエッと思うような記事に出くわした。今朝みた夢の意味とか、チャン・ドンゴンが何の(誰の)メタファーなのか分らされるような話に出くわしたのです。

でも、それを詳しく書いているとすごーく長くなっちゃうので、割愛。このジャーナルは、こんなことがあった!という私のメモにしておきたいと思います。("誰にでも秘密がある"チマリス編)

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チャン・ドンゴン様。この次私の夢に出るときは、二代目店主(しかも泣いてる)ではなくて、ユン理事(オール・アバウト・イヴ)のお姿でお願いします。そうしたら今度は私が泣く側にまわりたいと思いますので。うふふふ。
 
 
 



2005年07月14日(木) シノワズリ


その後、次はいつ香港へ行ってやろうかと考えているうちにだんだんと香港行きの途が逸れ、いつしか上海のことを(かなり熱を込めて)考えるようになっていた。

すると、あまりにもナイスなタイミングで書店に並んでいた雑誌フィガロ、ヴォヤージュ。特集は、アイラヴ上海、ですと。しかし、お洒落すぎるんだ、きれいすぎるんだ。これを真に受けたらちょっと違っちゃうんだ。私だっていろんな経験からそれくらいのことはわかっている。わかってるけど、やっぱり買うんですよねえ、フィガロを。

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でもって、やっぱり!やっぱり!キレイでお洒落なフィガロだったのですが、思わず笑ってしまったのが、持って行く鞄の中味で構成したページですね。だってー、どうしてこれから上海へ行こうってのにチャイナ柄サテン生地のルームシューズを持って行くのよ。それも1万8千円もするやつー。向こうで買えばいいじゃないの!

もっと可笑しいのが、ポンパドールのティーバッグ、カモミールティーっていうの。油っこい広東料理や四川料理で胃腸が疲れたときに飲むんだって。向こうで上等のプーアルなり、ウーロンなりいくらでも調達できるでしょうに。だいたい食べる所で出してくれるわよ、お茶くらい。なのになにゆえ成城石井でハーブティーを?

…でもね、いいんです。実は私、大好きなのこういうページ。エルだのマリ・クレールだのでこういうのばっかり見て育ったんだもん。そういえば私も香港行く前にこんなん買って持って行ったんだった。





これ、アナ・スイのサングラス。こめかみのあたり、片側にだけバラの花が付いてるんだけどこれがなんとも東洋趣味で。ただし、シノワズリを意識してアナ・スイのを選んだわけではないのです。顔の幅が狭いので、フレームのカーブが一番きついやつを選んだら、たまたまアナ・スイだった(笑)。

でも、結果的にはとても気に入りました。個性的だし、他のオトナブランドに比べたら少しばかりお安いし。あ、あとこのサングラス影の入り方がちょっと独特で…ノーメイクでかけても目の辺り、そこはかとなくローリー寺西になるのよ。ほら。ね。アナ・スイってほんとグラマラスだなぁ!スッピンにアナ・スイ、マストバイなアイテムではないでしょうか(笑)






2005年07月13日(水) 上海灘(ションホイタン)

 
香港では蓋付きの茶碗を求めて歩き回ったが、なかなか気に入ったものを見つけられずにいるうちに、帰る日が来てしまった。それでもあきらめきれずに、チェックインしてからも空港内のショップを見てまわっていたら、ムム、獲物の匂い…!

そしてとうとう、搭乗30分前に手に入れたのがこの茶碗。ターコイズブルーに赤い金魚。縁に金彩。上海灘という店で。






これは正確には茶碗ではなく、急須のようにお茶の葉を入れて使う。茶葉とお湯をいれたら蓋をして、親指と薬指、小指で茶碗を掴む。さらに人差し指をまげて、少しずらした蓋の中央を押さえながら注ぐ。






この小さなカップに注いで飲む。
それにしても、他に類をみないモダンな柄だ。上海灘は香港発のシノワズリ(中国趣味)セレクトショップ。私はすっかり虜になってしまった。






2005年07月12日(火) Map of the Human Soul

朝6時、不思議な空間が出現した。

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朝5時半に目が覚めたりしたのは昨晩11時過ぎに寝てしまったからで、それは早寝(23時就寝は私にとっては異例の早寝)しようと思ってしたのではなく電車の中で立ったまま眠ってしまうくらい疲れていたからで、要するに起きていられなくて寝たというだけのことだった。

23時就寝も異例なら、朝5時半起床も異例中の異例で、それこそ旅行に出かけるとか何とか、嫌でも起きなければならない理由なしに、こんなことはありえない。(通常5時半といったら私にとっては深夜である)

しかも、なぜか、馬鹿にすっきりしているのだ、頭が。それで二度寝もせずに起きだして洗濯機を回し、洗い上がるまでの間にお風呂に入った。そうして、風呂から上がって洗濯物を干すとき、何の気なしに、香港で受け取ったEPIK HIGHのアルバム"Map of the Human Soul"をかけたのだった。
 
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夜は明けていたけれど曇天で、いわゆる朝の光というようなものはない。ダイニングテーブルの脇に物干用のスタンドを出して、庭に面したサッシを開けるとひんやりとした空気が心地よかった。そうして、そこへEPIK HIGHの音楽が流れてきたのだ。すると、空間に、異様な調和が訪れた。

朝と曇天とひんやりと濡れた洗濯物と庭の植物が、完全な調和を保って私の周りに在った。この感じはかなり昔、まだ子供の頃に経験したことがあるようも思ったが、時間に過去と現在の区別がなく大きなひとかたまりになっているので、懐かしいというような感情は湧いてこない。

そういえば最近は、今が此処にあって(あちら側に)過去があって(向こう側に)未来があるというような時間についての考え方(感じ方)をしなくなった。過去が懐かしいとか、未来への希望とか、以前に持っていた感じ方のパターンが急に陳腐なものになってしまった。いまの私にとっては、過去も今だし、未来も現在なのだ。

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洗濯物を干しながら、私はしきりに香港はソーホーのカフェのことを思い出していた。香港の曇り空の下、客などいてもいなくてもかまわない、関係ないという風情で小路に向かって開いていた暗闇カフェのことを。

暗闇カフェとは私が勝手につけた名前だ。黒い木製テーブルが並んだ店内は、路に面した箇所には壁もドアもなく、したがって自然光で明るい。真ん中あたりはまっ暗で、さらにその奥に小さな明かりが灯っていて、あるかなしかの人の気配が感じられる。私は一目でその店が気に入り、座って休んでいこうかどうしようかと迷いながら、結局通り過ぎてしまったのだ。

その誰もいないカフェに、"Map of the Human Soul"が流れていたらどんなに素敵だろう。私は妙にすっきりした頭で、いますぐ香港へ行きたい、と思った。別にノスタルジーではないのだ。ただあまりにも暗闇カフェのことが生々しく思い出される(音楽のせいだ)ので、そんな気持ちになっただけだ。




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EPIK HIGHは2MC、1DJと表現されるユニットで、要するにこれまで私がほとんど聴かずにきた類いの音楽。小柄で、小さな顔にいつもちょっと怒ったような表情を浮かべているTabloは、聞けばスタンフォード大大学院、英文学科主席卒業という秀才クンだとか。そのtablo、「リリックなら自分たちが韓国で一番だ」と言ってはばからないそうだが、残念ながら私には彼らの言葉がひとこともわからない(ゴメンチャイ)。

それでも、なんだか訳がわからなくなるくらいかっこよいのだ"Map of the Human Soul"は。一番の特徴はひやっとした手触り。でもそこに流れている感情は手触りとは裏腹に、けっこうエモーショナルだ(と感じる)。いずれにしても、とにかく、この音楽は空間を出現させる。








2005年07月11日(月) 漢江かヴィクトリア湾か

 
香港にいる間中、どこかで韓国、ソウルのことを考えていたように思う。同じ外国、同じアジア、同じ都会の人ごみということで、どうしても無意識のうちに比べてしまうようなのだ。

香港は海(ヴィクトリア湾)に面しているけれど、ソウルに海はない。そのかわり、市の真ん中を漢江(ハンガン)という大きな川が流れている。私はソウルの景色の中でも、この漢江のある景色が特に大好きなのだ。

蒸し暑い香港でじっとりと湿気を含んだ風に吹かれながらビクトリア湾を航行するフェリーを眺めていると、私はきまって漢江のことを思い出した。そうして帰る日にはとうとう、香港の空港から成田へではなく、仁川(インチョン)へ飛びたいとまで思うようになっていた。

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しかし、実際に香港から仁川(インチョン)へ飛んで韓国へ帰って行った人もいるのだ。我らが韓国連絡事務所の、たったひとりの事務所員、チエちゃんである。

チエちゃんは7日に韓国から香港へ飛んできて、ホテルで私たちと合流した。ラウンジで一同が顔を合わせて「えー、これからの予定ですが…」なんて部長がやっているときに、わざと端っこの席に着いた私は「ブツは持ってきてくれたかな」などと言いながらチエちゃんの脇腹を突ついていた。

ブツとはコリアンミュージシャンのCDのこと。チエちゃんと香港で会えることがわかったとき、私はすぐ彼女に電話した。もしも〜し、あのさ、買ってきてほしいCDがあるんだけどな…。ラウンジで私に突っつかれたチエちゃんは「バッチリですよ」と言いながら、いつも斜め掛けしている大きなバッグから包みを取り出した。

チエちゃんがソウルから運んできてくれたディスクは以下の4枚。

 CLAZZIQUAI PROJECT "instant pig"
 EPIK HIGH "Map of the Human Soul"
 EPIK HIGH "HIGH SOCIETY"
 パク・チニョン "GAME"
  
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CLAZZIQUAI PROJECT(私はクラジクァイと呼ぶ)は、所謂ラウンジミュージックで、日本のモンドグロッソとよく似ている。お洒落な音楽と言ってしまえばそれまでなのだが、私は彼らのライヴをm-net(韓国の音楽番組。KNTVで放映)でたまたま目にしてすっかり魅了されてしまった。

まさに出会いがしらの一撃というやつで、それが何なのか、背景もカテゴリもなにも分からないまま、ただ夢見心地になってしまったのだ。楽曲はひどく洗練されているのに、泣けてくるほどあたたかい。それは男女二人のヴォーカルの声と発音がうっとりするほどきれいだから、なのだろうか。

そして、そのm-netのCLAZZIQUAIのライヴでゲストとして一緒に歌ったのが、なんとEPIK HIGH。ほんとに素敵だったんだな、そのパフォーマンスが。それまでもm-netで、EPIK HIGH単独のステージは何度か観ていたのだけれど、CLAZZIQUAIと一緒にやった"COME TO ME"という曲でのパフォーマンスには何か特別なものがあった。

両者のアルバムとも、少し前ならばネット(日本語サイト)でも手に入ったのだが、入ってきた数も少なかったのだろう。いまは軒並みSOLD OUTになっている。

最後のGAMEというのはRAINの師匠であるパク・チニョン氏の二枚組ベスト。本当はベストではないアルバム(特に4集)が欲しかったのだけれど、もうどこにも売っていないらしい。ソウルのCDショップからかかってきたチエちゃんの「ベストしか売っていないんですよ」という電話の声に「じゃあ、とにかく、それ買ってきて!」と頼んでやっと手に入れたアルバムだ。

…私が、部長の話そっちのけで狂喜乱舞したことは言うまでもない。
 
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チエちゃんはその後、ピークトラムに乗って頂上から香港を眺めようよ、とか、ソーホーへ行って骨董屋と雑貨店巡りをしようよとか、乙女チックな計画に誘う私を一人残してオジサンたちと一緒にマカオへ行ってしまった。チエちゃん以外のお嬢様たちは、すでに免税店のこと以外何も考えられない状態。

おかげで私は、あちこち好きな場所へ出かけることが出来たのだが、それでもまだ、もう少し攻め足りないなという思いが残る。これは近々もう一回行かなければなるまいな香港へ。

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ところで今、チマリスのTOPページに使っている画像は4月に韓国へ出張したとき、帰りの空港へ向かうリムジンバスの中から窓越しに撮った漢江の図。ソウルっ子であるRAINが「漢江の河川敷からの眺めが好き。子供の頃よくサッカーをして遊んだ」というのを何かで読んで、漢江の河川敷ってどんなんだろうと思いながら、初めて窓越しにしげしげと眺めたのだった。

とはいうものの今の私は、その昔RAINがどんな場所でボールを蹴って遊んでたのかよりも、カン・ドンウォンとチョ・ハンソン(元プロサッカー選手。GK)がサッカーをしているというグラウンド(彼らはTVゲームだけではなくて実際のサッカーもするそうなのだ)の場所の方に興味があるんですけどね。いやほんと、どこでやってるのか知りたい、スンゴク知りたい(笑)。

さて。それはそれとして、TOPの画像、漢江からビクトリア湾の画に替えようかと思っています。ビクトリアピークから撮った、これぞホンコ〜ンという写真。せっかく撮ってきたので。(→画像、更新しました)
「月と太陽が教える“ジフナってこんなひと”」は25日にアップしますので、も少し待っててください。ミアネ、ミアネヨ〜、チョンマルミアネー!
 
 
 
 


2005年07月10日(日) 香港帰りのリス

※10日のジャーナルは2回アップしています。
 後半(画像あり)、まだ見てないひとは↓へスクロールしてね。

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このタイトルが『上海帰りのリル』のパロディーだってわかる人が一体何人いるだろうか・・・・。

 
今日の夕方、香港から帰りました。7月の香港は暑気と湿気で、水蒸気のなかを歩いているようでした。社員旅行とはいえほとんど丸二日間の自由時間があったので徒歩に地下鉄、バスにフェリーにトラムと、いろんなものに乗ってウロウロしてきました。男性はマカオ、私以外の女子は免税店へGOだったので、ほとんど野放し状態でクルクルクルクル走り回ってました(しかし変な会社だ)。

今回面白かったのは香港島、セントラル駅の山側にあるソーホー(ウォン・カーワァイの映画に出てきたエスカレーターのある坂の町)と、二日目と三日目のディナーをアレンジしてくれた、ボスの知り合いで在香港25年の日本人のオジサンの話(このヒト5回結婚して現在独身なんだって)。あとは何と言ってもグラフィックデザイナーのアラン・チャンを発見したこと。

アラン・チャンはとても有名なひとだけど、今まで私はどんなひと(どんなデザイン)だか詳しくは知らなかった。それがペニンシュラアーケードのアラン・チャン・クリエイションズというお店に入った途端にドォ〜ンと来ました。お茶の缶だのノートだの、あれこれ抱え込みながら(全部欲しい)「私クレイジーになってきたわ!」と言ったら、店員の男の子に「僕はクレイジーな人間ならたくさん知っていますが、あなたみたいな人はいない。大丈夫ですよ」と言われてしまった。

というわけで、しばらくはアラン・チャンに狂いそうです(次は腕時計がほしいな)。

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あっ、あっ、狂うと言えば!(キター!笑)

私が香港へ入ったのが7日。で、北京から中国入りして香港へ至ったRAINが韓国へ帰国したのが6日。香港の町中、コンビニやスタンド、書店に並んだ雑誌の表紙にはRAINの顔、顔、顔。だいたいチェックして何冊か買いましたけれども、ま、お元気そうでなによりでした。なんかダンサーのひとりをダミーにして5日に出国したことにして、実は本人、香港島(ビクトリアピークや蘭桂坊のバー)で遊んでたらしいです。

それでわたくし、ここで声を大にして言っておきたいことがあるのですけれども、アイドルの方にはどんなときでも人から見られることを前提に行動していただきたいのです。要するに、ファンが出迎える(報道が詰めかけている)空港では、

 ちゃんと化粧してから人前に出て頂戴!

じゃないと驚く人がいるのよ、涙目になって「不吉だわ」とか言いだす人が。頼むわよ!

それから、ソウルでのライヴコンサートを収めたDVDがもうすぐ発売になりますけれども、発売してからだと東京公演に間に合わなくなるかもしれないので今のうちに。韓国でのことは済んだこととして、もう言いません。が、日本のステージでは、

 脱ぐな!!!

(ネタはあがってんだぞ。あ。あと、絡むなよ)
大和撫子はああいうのよろこびません。本当です。唇噛みしめながら俯いて、小さく肩で息したりします(ほんとかい)。同じアジアったって個別にマーケティングしないと駄目なんです。そのあたり、もう少し細かく。ほんっとに頼んだからねッ。(←困ったアジュマだ)
 
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【最新情報】

・ドラマ『悪い愛』の製作が無期延期に。すでにいわくつきのドラマではありましたが…。けっこうガッカリしている自分に気づいて驚く。

・DVDの日本発売がまたしても延期。いったい何度延ばしたら気が済むのだ。こんなことなら香港で買ってくるんだった。プリッ

・RAINが疲労と風邪でダウン、点滴を受けて休んでいるらしい。あららら、かわいそうに。「だから言わないこっちゃない、夜遊びなんかしないで早く帰って休めばよかったのに」と書こうと思ったけど、やめた。あのスケジュール、あのファンの過剰な熱狂ぶり、パパラッチのしつこさを考えたらまっすぐ帰っても一日延ばして遊んで帰っても結果は同じだったよね、きっと。




これ、蘭桂坊(ランカイフォン)のC Clubでひととき羽根をのばすRAINの図。往きの飛行機でみた新聞に載ってたの。北京の空港でのあの顔とまったく違って、楽しそう。C Club、特に派手な場所でもなかったけれど、やっと自由になれてうれしかったんでしょうねー。
(あたし?ええ、もちろんC Clubの前まで行って見てまいりましたわ。蘭桂坊はソーホーのすぐ隣町だもん、散歩がてら歩いて行ったの)

えー、今回も偶然とはいえRAINのおかげで、初めてにしてはディープな香港を楽しむことができたと思っております。来日まであと二週間位しかないけれど、よく治して元気になってから来てね。いつものように“寿司”と“原宿”をご用意してお待ちいたしておりマス。以上。



 
 


2005年07月07日(木) 香港

このまえは取り乱したりしてごめんなさい。

とにかく私、ちょっと香港いってきます。

冗談じゃなくって、本当に、香港。

社員旅行で。

この期に及んで、香港…。

すぐ帰ってきますので、そうしたら、また。再見。

 
 


2005年07月03日(日) ありがとうリンゼイ

たった今結果が出た。
ウィンブルドン、芝の女王はヴィーナス・ウィリアムズ。

ダベンポートに勝たせたかった、勝たせたかった、勝たせたかったんだけどなぁー。連戦の疲れは如何ともしがたく。そしてヴィーナスは試合が進むにつれて尻上がりに調子を上げた。

それにしても、リンゼイ・ダベンポートのこのナチュラルな美しさをどうしてみんなわかってくれないの。確かに大女、しかし昔っから私はこの人のおおらかさ、そして可愛らしさのファンなのだ。特に表情がいい。さらに最近はその表情になんとも魅力的な陰影が加わった。

ヴィーナスには、おめでとう。リンゼイには、ナイストライ。口惜しいけれど、でもチマリス、過剰に残念がるのはやめておこう。だってまだこれからも、疲れを知らない若手を相手の、タフな試合の日々が続いて行くのだろうから。なんのこれしき、と言っておこう。

しかし今日のダベンポートは本当に美しかったなあ。負けたあとは特に。頂点を極めれば追われる立場になるし、(往々にして)自分の年齢との戦いも始まる。あれは対外的な戦いだけではなくて、自分の年齢とも戦わなくてはならなくなった人だけが身にまとう、シリアスな美しさなのではないだろうか。ありがとうリンゼイ。あなたはまだまだやれるわ。
   
     
 
  
 


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