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2003年07月31日(木) クラブ選手権 全国大会 ジュビロ磐田戦 (速報)

 詳細は、タナカ氏の観戦記からどうぞ。→ぽけっと三保日記

03年07月31日11:00開始 Jヴィレッジ Pitch 4
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 対 ジュビロ磐田ユース戦 ※40分ハーフ

▼布陣

−−−−−−八木−−阿部−−−−−−

− 鈴木真 −−−−−−−− 山本真 −

−−−−−−大瀧−−枝村−−−−−−

−−篠田−−高柳−−村越−−森安−−

−−−−−−− 山本海 −−−−−−−

交代:後半00分:篠田→高野、後半35分:真司→岡村、延長前半10分:八木→谷野

ジュビロ磐田ユース:

−−−−−−藤井−−岡本−−−−−−

−−−上田−−−船谷−−−山本−−−

−−−−−大竹−−−−徳増−−−−−

−−−−萩原−−峰村−−森下−−−−

−−−−−−−−松井−−−−−−−−

交代:後半33分:大竹→沼野、延長前半10分:沼野→山本


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−1 ジュビロ磐田ユース
      (PK戦 4−2)
 得点者:前半15分:磐田・藤井 貴 (中村豪 ・左クロス)
     後半10分:清水:阿部文一朗(枝村匠馬・FK)
 SH数:13−12
 クロス:17−22


(前半寸評)高柳がカットから持ち上がり、阿部にクサビを入れたところを森下がカット。カウンターで左の中村に展開すると、クロスに藤井がヘッドゴール。清水は大瀧・枝村のドイスボランチがボロボロで圧倒的にボールを支配され、チャンスは速攻から阿部が2発放ったぐらい。一方のジュビロは東海プリンス最終節・岐阜工戦と同様の船谷ボックスが機能しており、チャンスは10回近くあったとか。清水は1失点を感謝すべき内容。
(後半寸評)後半は磐田が息切れ。しかし、清水の調子も上がらないまま時間が過ぎていったが、枝村のFKを阿部が頭で決めて、清水が同点に追いつく。そのまま決着付かず、試合はVゴール方式の延長戦へ。

(延長寸評)清水優勢。だが、2度の決定機に阿部と真希が豪快に外して双方得点できず、PK戦へ。
(PK寸評)東海クラセン決勝に続いて阿部が外したものの、海人が2本ストップする活躍を見せ、4−2(清水先攻のため磐田の5人目は蹴らず)で清水が勝利。筆者の土曜日のJ村行きが決定した(笑)。

 村越・真希・枝村・八木・阿部に警告。2枚累積となった村越が、次の準決勝に出場停止となった。代役は石垣か?


○その他の結果
 広島 3−0 G大阪
 横浜 3−2 東京V
 浦和 1−0 鹿島

よって準決勝の相手は、昨年決勝の相手、浦和レッドダイヤモンドユース。



2003年07月30日(水) クラブ選手権 全国大会 ベガルタ仙台戦 (速報)

 詳細は、タナカ氏の観戦記からどうぞ。→ぽけっと三保日記

03年07月30日15:00開始 Jヴィレッジ Pitch 1
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 対 ベガルタ仙台ユース戦 ※40分ハーフ

▼布陣
−−−−− 鈴木真 −阿部−−−−−−

−−大瀧−−−−−−−−−−谷野−−

−−−−− 山本真 −枝村−−−−−−

−−篠田−−高柳−−村越−−森安−−

−−−−−−− 山本海 −−−−−−−

交代:前半08分:篠田→岡村(怪我?)、後半24分:谷野→八木


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−0 ベガルタ仙台ユース
 得点:後半27分:森安洋文(直接FK)
 SH数(枠内):13(4)−8(3)


 自陣から蹴ったFKが風に乗ってゴール!…って、マジですか? 得点者は村越説が有力(だったが、公式サイトによると森安であった)。内容はショボかったらしい。警告が真司と村越に出ている。
 何はともあれグループ1位で決勝トーナメント進出決定。川崎が大分に1−4と大敗(GKがいなくなってしまったらしい)したため、清水の他グリープとの比較上の得失点差は+1(得点2)となった(4位=川崎との対戦成績(5−0)は無視される)。そのため、清水は1位の中では6番目の成績となり、初戦の相手は1位の3番目である磐田との、静岡ダービーは今年4試合目となった。

 広島(1位の1番目)
 吹田(2位の2番目)

 横浜(1位の4番目)
 読売(1位の5番目)

 磐田(1位の3番目)
 清水(1位の6番目)

 鹿島(1位の2番目)
 浦和(2位の1番目)

 …異様に同じ/近くの地域でまとまってるなあ。



2003年07月28日(月) クラブ選手権 全国大会 川崎フロンターレ戦

03年07月28日11:00開始 Jヴィレッジ Pitch 3
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 対 川崎フロンターレU-18 ※40分ハーフ

▼布陣
−−−−−真司−−阿部−−−−−

−大瀧−−−−−−−−−−谷野−

−−−−−真希−−枝村−−−−−

−篠田−−高柳−−村越−−森安−

−−−−−−−海人−−−−−−−

交代:後半33分:大瀧→八木(真司を左MF、八木をFWへ)

川崎フロンターレU-18:

−−−−−−−都倉−−−−−−−

−−−木村−−磯矢−−高山−−−

−−−−−岩田−−鈴木−−−−−

−石井−−榎本−−猪熊−−山田−

−−−−−−−引地−−−−−−−

交代:前半38分:山田→岩見、後半13分:磯矢→斉藤、木村→落合、後半17分:鈴木→佐藤

▼試合展開

 2日目。平日にも関わらず、今日もユースヤクザさんたちが、J村だよ、(ほぼ)全員集合。皆さん、仕事があるのに、殊勝なことです。…自分もだが。
 前日に比べれば風が暖かく、半袖でも鳥肌が立たない程度。暑がりな自分には丁度良い。天気は曇りで良いコンディションだが、風が次第に強まった。ただ、2日目第一試合の清水の場合は、それほど気にならない程度。Pitch 3 はグラウンドのすぐ横で観戦できるので、とても見やすい。今日は清水のご両親ズの横での観戦。思わず毒舌を吐いてしまうことのない展開を望みたいものである(苦笑)。

(試合前のアップより大瀧。さすがに綺麗なフォームだ)

 関東9位で出場権を掴んだ川崎だが、9位決定トーナメントを勝ち抜いた実力と勢いは決して侮れない。昨年、関東9位のヴェルディは、全国では5位で高円宮杯出場権を手に入れている。昨日混乱に陥った大分と同じ4−2−3−1を採るチームで、同様に1トップは183cmで身体能力の高い都倉が務める。有望な下級生が多くおり、勢いに乗せると危ない。
 一方の清水は、昨日の苦戦を受けてメンバーを変えてくるかとも思われたが、そのまま。もう一度、自分たちのサッカーを見つめ直せ、といったところか。幸い、昨日の川崎−仙台戦もドローに終わったため、グループDは依然横一線。逆にいえば、今日は勝利だけが求められる。




(選手入場、そして整列。左から大瀧、真司、海人、村越、枝村、森安、谷野、篠田、真希、阿部、高柳。大分戦より、こちらの方が身長差が分かりやすいか。谷野・高柳あたりは登録より大きそうだ)


[前半]
 序盤、清水はファールが多く、相手にFK・CKのチャンスを与えていたが、前日のように相手に抗しきれずに犯したものではなく、プレスの掛かりがズレたもので、悪くない。7分、川崎・木村の左CKを跳ね返して速攻、真司が倒れながら横に叩くと、追いかけてきた大瀧が阿部とのワンツーで左へ、最後は追いついてきた篠田に戻して左クロスはDFクリア。続いて12分、枝村が捌いたボールから篠田が左クロス。その跳ね返りを大瀧が拾うが、突っかけたところでDFが入る。しかし、更に森安がフォロー、マークに対し体を前に入れてボールをキープすると、谷野とのワンツーで中に切れ込んで、スイッチした阿部がシュート。しかし、榎本がブロックし、右CKに。大瀧のキックは際どいところでGKがパンチングで弾くが、リバウンドをPA外で枝村がダイレクトボレーミドル。だが、宇宙開発。
 気合の入った激しいプレスに戸惑いを隠せない川崎だが、前述の通りFKで攻める。しかし、清水のGKは海人だ、不安はない。14分、森安がハンドの判定を受け、左40度30M程の距離から川崎のFK。木村が蹴った巻いて落ちるボールを、ニアで鈴木がヒールショットで流す。威力なく海人の守備範囲だったが、更に磯矢が突っ込む。海人は怯まずに交錯して、磯矢のオフェンスファールに。
 清水が17分、森安が奪うと阿部とのワンツーで突破、右クロスに枝村が飛び込んだが僅かに合わず、GK。川崎は22分、都倉の左クロスがファーに流れると、高山がフォローして再度折り返したボールに都倉が頭で合わせたが、威力なく海人が処理。25分、高山のドリブルを森安がファールで止め、またも川崎がセットプレーの好機を掴む。左センタリングエリアから木村のキックは殆ど回転せずにPA内をスライド移動、目測を誤った海人は体が伸びきった状態で触れたが十分に軌跡を変えることができず、ファーで磯矢がフリー。ダイレクトで合わせたが、精度なく大きく左に外れた。

 この時間帯、焦りからかややファールが続き、嫌な雰囲気になりかけていた。しかし、27分、大瀧のパスから篠田がクロスを入れたが、DFがクリア。ファーに流れたボールを谷野が追いつき、溜めて攻め上がりを待って後ろに戻す。走り込んだ森安が、右45度25Mダイレクトミドル。矢のような凄まじいシュートが一直線でゴール左上角に迫ったが、僅かに上に外れる。流れを変えるには十分すぎる一撃であった。
 すると29分には、クサビに対して真司がヒールダイレクトポストのファンタジーが飛び出し、受けた大瀧は枝村とのワンツーで左に抜け出すと、その大瀧の後ろに回り込みながら追い越した真司へとスルーパス。真司のクロスをPA内中央で枝村がヘッドで合わせたが、枠上に外れた。更に30分、波状攻撃から最後は枝村のロビングパスにPA内に飛び込んだ真希が、背面のボールをノントラップランニングボレーループシュート。だが、GK正面。

 勢いの乗る清水。34分、真司の突破で右CKを得ると、蹴るのは枝村。巻いてファーに落ちるボールを、中央から追いかけていった阿部がジャンプ、長い滞空時間から体を捻って折り返す。これをPA内右45度で待ち受けた森安が、狙い澄ましたコントロールヘッド。ボールはファーサイド角に吸い込まれ、今日も清水が先制する。1−0。
 若いチームの宿命なのか、川崎は完全に勢いに飲まれてしまう。35分、中盤右際からFKを直接PA内に放り込んだが、清水が簡単に跳ね返してカウンター。中盤の底で受けた枝村が反転、瞬間、大きくチェンジサイド。これが左サイドを駆け上がる大瀧にピタリと合って、大瀧も直ぐに中央の真司に当てる。真司は簡単に中央に戻すと、受けた阿部はワントラップでマークを外し、選択したのはミドル。凄まじいシュートがクロスバーにブチ当たると、ボールは地面にバウンドしてゴールに収まった。2−0。歓喜のジャンピングガッツポーズでアピールするブン。簡単に清水が突き放した。
 その後も清水の優勢は続き、ロスタイムには森安のアーリークロスを、PA外から阿部が捻転ダイレクトボレー。低く鋭い見事なシュートだったが、GK引地がこれ以上の失点を許さず。最後は前日のクルクルブンちゃんも復活して、試合を折り返した。

川崎        清水エスパルス
4(3) シュート 8(4) ×枝村、×枝村、×森安、×枝村、○真希、◎森安、◎阿部
               ○阿部
4(1) 右クロス 6(1) ×谷野、×谷野、×森安、×谷野、×枝村、○森安
1(0) 左クロス 8(2) ○篠田、×篠田、×篠田、×真司、×篠田、○真司、×大瀧
               ×枝村
1(0) 右側CK 2(0) ×大瀧、×大瀧
0(0) 左側CK 4(2) ○枝村、×枝村、×枝村、○枝村
1(−)  犯OS  1(−) 真司
7(−) ファウル 13(−) 大瀧、真希、真司、阿部、森安、村越、真希、森安、阿部、枝村
               不明、大瀧、真司


[後半]
 昨日と違い2点差の余裕は大きかったか、後半も流れは変わらない。今日はノーファールを心掛けながらも、球際の激しさまでは譲らなかった。早速3分、森安の中盤からのFKにPA内の阿部がGKと競り合い、こぼれたボールを真希がボレーを放ったが、素直すぎたか倒れたGKの正面。攻め手のない川崎は5分、岩田がミドルを撃ったがDFブロック、リバウンドをもう一度は枠上。しかし、7分、谷野の弱い横パスを浚って速攻、都倉へのクサビから高山が左に抜け出す。クロスは高柳にクリアされたが、一つ好機を作る。
 その後、暫時流れは拮抗したが11分、中盤左サイドで大瀧と阿部が相手を挟んでパスミスを誘うと、カットした真希から枝村を経由して自陣右サイドの森安へ。受けた森安は一目前線を見ると、50M級アーリークロス。これをいつの間にかPA内に飛び込んだ阿部が頭で落すと、これもいつの間にか走り込んだ枝村がGKの位置を見て、冷静に右足を合わせ、ゴールへと流し込む。3−0。これが枝村の復活の一撃となるか。
 川崎は直後、1トップ下の3人の内、2人を一挙に交代。だが、若いチームはまたも勢いに飲まれるように14分、自陣PA内に戻したボールに阿部が単独プレスを仕掛けると、受けた猪熊は切り返そうとしたがもたつき、体を寄せられると耐えきれずに、阿部が体を入れ替えてカット。そのままゴールへと流し込み、4−0。今度も簡単に点差を開かれてしまった。

 17分、森安のロングフィードはDFに跳ね返されるが、大瀧が中央で拾って阿部にクサビを入れ、ダイレクトで鮮やかに左サイドへと捌くポストプレー。大瀧と入れ替わった真希が開いて受けて左クロスを送り、中央で枝村が駆け込んでヘディングで狙う。だが、やや正直だったかGK正面。
 川崎は直接FKと岩見の右クロスから、それぞれ都倉と佐藤がシュートを放ったが、どちらも海人を脅かすには不十分。一方の清水は、21分に右から真司の突破からクロスを阿部がボレー、22分はセットプレーから大瀧の右CKを真司がニアで軌跡を変え、23分には再び右から谷野の突破からのクロスを大瀧がDFと競り合うと、こぼれを枝村が突っ込んでシュート。全て得点に値する場面であったが、引地が素晴らしい反応を見せて、防ぎきる。
 一矢報いたい川崎は24分、阿倍のファールからFKを得ると、PA内に放り込む。村越がFWと競り合いながらもクリアするが十分に弾ききれず、バイタルエリアで都倉が拾う。後ろ向きの都倉は背後からの圧力に対し、つま先リフティング数回でタイミングを図ると、瞬間反転、15Mミドルシュート。だが、精度を重視したか威力はなく、海人が正面でキャッチする。

 この好機を逸したことに意気消沈したか、以後の川崎は確度の低いミドルが2回ほどあったのみ。一方の清水もやや雑な展開が続き、29分に真司のパスから大瀧が、36分に真希の右からのロビングにニアで谷野がシュートを放ったが、得点できず。
 このまま試合も終わりかと思われた39分、速攻から左サイドに流れた真司が中に向き直し、勝負。寄せてきたDFに対し巧く体を入れ直して突破したが、次のDFと交錯して潰される。だが、真希がフォローして横に小さく流すと、上がって来た枝村がPA内の阿部へとクサビ。このボールをなんと阿部がスルー、ワンツーを狙って走り込んでいた枝村がそのまま進入し、遂には自分のパスに追いついてフリーでシュート。GK反応しきれず、5−0。
 ロスタイムを含めて残り1分強の間では、これ以上試合は動かず、清水が完勝。もう一方の試合では終了間際の劇的な得点で仙台が勝利を収め、勝った方が決勝トーナメント進出(得失点差の関係で清水はドローでもOK)という分かりやすい形で、最終戦を迎えることとなった。

川崎        清水エスパルス
7(5) シュート 11(9) ○真希、◎枝村、◎阿部、○枝村、○阿部、○真司、○枝村
               ○大瀧、×谷野、×枝村、◎枝村
1(0) 右クロス 5(4) ×谷野、○森安、○真司、○谷野、○真希
3(0) 左クロス 3(1) ×篠田、○真希、×真司
0(0) 右側CK 1(1) ○大瀧
1(0) 左側CK 1(1) ○枝村
1(−)  犯OS  1(−) 真司
5(−) ファウル 11(−) 真希、阿部、谷野、阿部、村越、阿部、真司、真希、谷野、高柳
               真司


※ ここ数日、大分・川崎方面の方も含めて、多くの方にご来客頂き、大変感謝しております。しかしながら、すさまじきものは会社仕えというもので、管理人はグループリーグ最終節仙台戦と決勝トーナメント1回戦は観戦不参加の予定です。現地から速報を頂ければ転載する予定ですが、基本的に公式サイトを参照頂ければと思います。


▼試合結果
清水エスパルスユース 5−0 川崎フロンターレU-18
 得点:前半34分:清水・森安洋文 (阿部文一郎・ショートパス)
    前半35分:清水・阿部文一郎(鈴木真司 ・ショートパス)
    後半11分:清水・枝村匠馬 (阿部文一郎・ポストプレー)
    後半14分:清水・阿部文一郎(なし)
    後半39分:清水・枝村匠馬 (なし)
 警告:後半03分:川崎・石井俊輔 (異議?)
    後半13分:川崎・猪熊寛太 (ラフプレー)


▼選手寸評

山本海人−−空中戦他で能力の高さは伺えたが、あまり慌てる場面なし。

森安洋文−−攻守両面で完璧。相手ドリブルを潰し、ミドル・ドリブル・クロスの全てが良し。
村越大三−−昨日の反省か慎重だったが、最後の一線で跳ね返す粘り強さを見せた。
高柳亮太−−1対1でもライン統率でも慎重。カバーは的確だが、無難な内容。
篠田大輔−−好調を維持。課題の相手単独突破にも屈することなく、攻撃にもよく絡む。

谷野由紘−−単独突破成功率など諸所で実力不足も感じるが、最後まで強い気持ちで走り続けた。
山本真希−−相手の攻撃の殆どを中盤の潰した功労者。攻撃面でも渋く仕事している。
枝村匠馬−−4得点に絡む活躍にも「まだできるはず」。シュート8本。
大瀧義史−−好調篠田を使う意図かもしれないが、シュート・クロスの数は寂しい。突破も悪し。

鈴木真司−−全開とは言えないが、逆に攻守に連動的で実に有機的に機能していた。
阿部文一朗−くるくる、キレキレ。2ゴール2アシスト1スルー。

八木和秀−−試合が決まった後の7分間では、全く出番なし。


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03年07月28日13:00開始 Jヴィレッジ Pitch 4
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 サンフレッチェ広島F.Cユース 対 三菱養和サッカークラブユース ※40分ハーフ

▼布陣
サンフレッチェ広島F.Cユース:   三菱養和サッカークラブユース:

−−−− 馬屋原 −田村−−−−−   −−−−−染宮− 土岐田 −−−−

−西山−−−−−−−−−−錨帖檗   欹監−−−−−−−−−−米山−

−−−− 前田和 −高萩−−−−−   −−−−−小川−−潮田−−−−−

−高柳−−藤井−−中野−−森脇−   −後藤−−吉田−−塚原−−風間−

−−−−−− 佐藤昭 −−−−−−   −−−−−−−富居−−−−−−−

交代:後半10分:錨帖、田坂     交代:前半18分:米山→長谷川
   後半22分:西山 →吉村        後半34分:潮田→飯田
   後半33分:馬屋原→田中

▼試合展開

前半36分:養和、中央の佐藤がサイドに捌いたボールを、風間が大きくアーリークロス。PA内で染宮が合わせたが、中野に体を寄せられて当てただけ。しかし、それが幸いし、ループ気味にGKの逆を突いたシュートがゴールに吸収された。0−1。

後半24分:広島、それまでいくらシュートを打とうがサイドを崩そうが得点に結びつかなかったが、後方からポーンと蹴った(一説には前田和)ロングボールに馬屋原が抜け出し、冷静にGKを見て1対1を沈めて、1−1。これだからサッカーは分からない。

 サンフレッチェ広島F.Cユース 1−1 三菱養和サッカークラブユース

広島            三菱養和
10/11(2/5) シュート 2/3(1/1)
4/11(1/3) 右クロス 6/0(2/0)
4/5(1/1) 左クロス 4/1(1/0)
1/3(0/0) 右側CK 0/0(0/0)
2/3(2/2) 左側CK 0/0(0/0)
0/5(−/−)  犯OS  1/0(−/−)
6/5(−/−) ファウル 9/6(−/−) ※前半/後半(成功数・枠内数)


個人的好印象選手:森脇、錨帖聞島)、佐藤、吉田…昨日と同じか(養和)


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03年07月28日15:00開始 Jヴィレッジ Pitch 3
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 柏レイソルユース 対 名古屋グランパスエイト ※40分ハーフ

▼布陣
柏レイソルユース:          名古屋グランパスエイト:

−−−−−菅沼−−小森−−−−−   −−−−−津田−−遠藤−−−−−

−−−大峡−−−−−−船山−−−   −深谷−−−−高橋−−−−上原−

−−−−−柳澤−−福地−−−−−   −−−−青山−−−−稲垣−−−−

−遠藤−−石川−−岩崎−−石田−   −−−小寺−−諸江−−小出−−−

−−−−−−−諏訪−−−−−−−   −−−−−−− 森 −−−−−−−

交代:前半23分:小森→石戸      交代:後半39分:深谷→清水

▼試合展開

前半11分:柏、相手のミスから前線で船山が奪いかけるが稲垣が取り返され、小出に戻して組み立て直…そうとしたところに菅沼が殺到、小出のトラップが僅かに大きくなったのを無理矢理かっさらってそのまま加速、独走状態から落ち着いてファーに流し込み、一方的に攻められていた柏がファーストシュートで先制、1−0。

前半23分:名古屋、左45度30Mほどの距離からFK。上原が壁の前に小さく転がすと、そこで待ち受けた深谷をフリーにしてしまい、PA内を一瞥するや巻いたクロスを送ると、ファーの密集地から諸江がいち早く走り込む。豪快にダイビングヘッドを決め、1−1。

前半33分:柏、相手陣内左50度距離40MほどからFK。蹴った遠藤?は大きくチェンジサイド、そこに駆け込んだ大峡がフリーで抜け出し、狙い澄ましたクロス。ファーで石戸が落として、ダイビングボレーは船山。確実に決めて2−1、柏が再び突き放す。

前半40分:名古屋、右サイド抉った位置から稲垣?の入れたスローインは、DFを1枚飛び越してPA内の上原に。上原がループ気味に上げたクロスに中央の津田がスルーすると、ファーで深谷がフリー。冷静な切り返しでマークを転ばせ、後は丁寧にゴールへと送り込んだ。2−2。再度同点。

 柏レイソルユース 2−2 名古屋グランパスエイト

柏             名古屋
7/6(5/1) シュート 8/3(6/1)
2/4(2/1) 右クロス 8/6(2/2)
2/2(1/2) 左クロス 7/1(2/0)
2/1(0/0) 右側CK 3/2(1/0)
0/0(0/0) 左側CK 0/2(0/0)
0/2(−/−)  犯OS  0/1(−/−)
8/4(−/−) ファウル 7/14(−/−) ※前半/後半(成功数・枠内数)


個人的好印象選手:後半10分迄の菅沼、前半の船山(柏)、上原、前半の深谷(名古屋)



2003年07月27日(日) クラブ選手権 全国大会 大分トリニータ戦

03年07月27日13:00開始 Jヴィレッジ Pitch 1
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 対 大分トリニータU-18 ※40分ハーフ

▼布陣
−−−− 鈴木真 −阿部−−−−−

−大瀧−−−−−−−−−−谷野−

−−−− 山本真 −枝村−−−−−

−篠田−−高柳−−村越−−森安−

−−−−−− 山本海 −−−−−−

交代:後半10分:谷野→柴田(そのまま右MFに)

大分トリニータU-18:

−−−−−−−河内−−−−−−−

−− 古手川 −梅崎−−石田−−−

−−−−−三好−−相良−−−−−

−尾崎−−吉良−−西澤−−福元−

−−−−−−−西川−−−−−−−

交代:後半12分:相良→森重、後半21分:梅崎→甲斐


▼試合展開

 梅雨明け前の今年のクラブ選手権全国大会。上野での乗換時間5分という駅前探検倶楽部の検索結果に途中で気づき、強烈に焦りながらも無事に広野に到着したが、…寒い。寒すぎる。会場を見ても、半袖なんて私しかいない。すいません、東北、舐めてました。鳥肌を立たせながらの観戦となる。
 試合会場はPitch 1。ここは準決勝でも試合を行うピッチだが、唯一下の谷に作られたグラウンドであり、高い傾斜角で観戦することができる。しかし、バックスタンド?側で見ようとすると木々が邪魔をし、相手陣内右サイド(自陣左サイド)が見られなくなるという致命的欠点を抱える。清水・大分共にサイド攻撃を重視するチームのため、想像で観戦しなくてはならない事態が多発。いい加減に伐採してもらいたいものだ。

 大分は近年、急速に力を付けているチームであり、昨年のJユースカップでも16強に勝ち進んでいる。今年は常連の福岡を3−1で倒して1枠しかない九州からの出場権を掴んだわけだが、九州プリンスリーグに参加していないため、客観的な評価基準に欠き、よく分からない。海人から新潟国際でスタメンを奪った男、GK西川を中心に、韓国人監督・皇甫官(ファンボ・カン)氏の率いる好チームだとは伝わっている。
 清水は今年も予想スタメン的中! 要するに、慎重に緒戦に挑んだというところか。プリンス終盤は出場停止や怪我、代表選出などがあったため、ベストメンバーで試合を組むのは久々のこととなる。


(試合開始前の整列。左より大瀧、真司、森安、篠田、真希、阿部、村越、枝村、谷野、高柳、海人。登録上は村越177cm、枝村175cm…あれ?(笑) ちなみに森安が177cmで、彼は恐らく正しいかと)


[前半]
 試合は序盤から清水が攻勢。最近、戻ってポストを覚えたブンがクルクルクルクル回って、反転してはダイレクトでボールを戻してゴール前に突進、起点を作る。3分に早くも真希のFKの跳ね返りから阿部がボレーを放つと、5分には谷野と真司のフォアプレスに慌てたDFのパスが谷野の体に当たって真司が抜き出しかけるが、GK西川が素早く飛び出してキャッチ。クルクルブンは、7分にも篠田のアーリークロスをPA手前からリフティング反転ボレーを放つ。当たり損ねだったが、体は相当キレてる感じ。
 12分には、清水らしいボール回しが出る。左から中に切れ込んだ大瀧が詰まって中盤に戻すと、受けた真希がダイレクトで小さく右に流し、今度は枝村が中央突破。DFが対応したところで再び後ろに下げると、真希が左にチェンジサイド。大きく外に開いていた大瀧は対応に来たDFと勝負せずに後ろに戻すと、駆け上がった篠田がアーリークロスを放つ。阿部が走り込むと、テクニカルなバックヘッドで狙ったが、ボールは僅かに右に外れる。
 対する大分は殆ど攻撃を組み立てられず、効果的なプレーもなかったが、ならば彼らには飛び道具があった。18分、GK西川のゴールキック。低く鋭く伸びたボールは、なんとゴールtoゴールで清水PA内へ。バウンドしたボールを河内?が村越と競り合いながら頭に当てるが、体を入れられて威力の無いシュート。しかし、これが幸いしたかループ気味に海人の逆を突いて、ファーサイド上角に吸い込まれていく。どうにか間一髪、高柳が頭で掻き出す。

 清水はこの奇襲にも怯まず、定石通りのサイド攻撃を忠実に続けていく。21分、森安の右クロスはDFに跳ね返されるが、枝村がフォロー。ワントラップで縦に鋭く入れるとPA内の大瀧が外に叩き、そこに大瀧とポジションチェンジしていた真司が走り寄って左クロス。これもDFが跳ね返したが、今度はそれを真希がフォローして、ダイレクトでミドル。勢いはあったが、大きく横に外れた。
 23分。左の展開が行き詰まり、中盤の底の枝村に戻して組み立て直す。枝村は、やや当たり損ねたが、巧みに回転を掛けて横パスを巻いて村越に戻すと、村越が大きく右へ展開。ボールは林に隠れる幻のゾーンに渡ったが、恐らく谷野が受けて溜めると後ろに戻し、森安がダイレクトでアーリークロス。これでファーポスト付近の真司がフリーになり、ワントラップから落ち着いてニアに流し込む。西川の反応は間に合わず、遂に均衡破れた。1−0、清水先制。

 更に清水は30分、真希が斜めに左へ捌いたボールを大瀧、すぐに内側に小さく戻し、これを枝村が中央へグラウンダーのパス。一度引いてから飛び出した阿部が抜き出しかけるが、トラップミスでボールは左に流れ、DFに引っ掛かる。それを大瀧がフォローし、最終ラインの裏を狙ったグラウンダーのクロス。枝村が完全に抜け出して1対1になったが、西川も素早く枝村との間のスペースを詰め、余裕なく至近距離からダイレクトで放ったシュートはGK正面。
 しかし、攻めるしかなくなった大分も、決定機以下の好機を次々に作っていた。素早くボールを動かしてサイドを攻める清水に対し、1トップ下の3人がDFの枚数に関係なく次々とドリブルで特攻。特に狙われたのが1対1に脆さを見せる篠田の左サイドで、CKやファールによるFKでの危局が続く。37分には、出ましたGK西川のFK。


(ああ、こうやって見ると、結構カブってますね)

 しかし、これは壁に跳ね返され、真司が抜き出しかけるもオフサイド。GKが上がってるから、後ろに2枚DFがいないと、オンサイドにならないのね。30分間の恒常的優勢と先制点、残り10分間の若干の劣勢。後半に続く。

大分        清水エスパルス
2(1) シュート 10(4) ×阿部、○阿部、×篠田、×阿部、×真希、×阿部、◎真司
               ○枝村、×谷野、○大瀧
2(0) 右クロス 5(2) ×枝村、×枝村、×森安、◎森安、○枝村
2(0) 左クロス 6(2) ○篠田、×枝村、×真司、×篠田、○大瀧、×大瀧
2(0) 右側CK 0(0)
2(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  2(−) 阿部、真司
7(−) ファウル 7(−) 森安、真希、阿部、高柳、谷野、篠田、篠田


[後半]
 最初の10分は、前半の最後を引きずる形で始まる。2分、もたついた村越が古手川に詰められ、漸く入れたクサビは読んでいた三好がカット、自ら拾って逆に前へとクサビ。このボールを河内が簡単に逆サイド(清水の左側)に流すと、先ほど村越のカバーで全体が右に寄っていた関係で、大きく空いた高柳と篠田の間で石田?がフリー。しかし、篠田がシュートブロックを図って矢のようなスライディングで飛び込むと、これを交わすために切り返してしまい、再度シュート体勢に入る前に高柳がカバー、結局シュートはブロックされる。大分は続く5分には梅崎のミドル、8分には森安の裏を取って古手川のクロスは篠田がクリア。攻める。
 が、清水も手をこまねいていたわけではない。9分には、海人のゴールキックを競り勝った阿部が頭で後方に流し、抜け出した谷野の突破から右CK。ニアを狙った大瀧のキックが跳ね返され、真希?がもう一度PA内に入れるが、これも跳ね返される。だが、ほぼ中央で拾った枝村、20Mミドル。良いシュートだったが、僅かに左に外れる。押しているのは大分だが、ゴール前の決定力の違いで清水が勝ち抜きそうな雰囲気が、この時点では確かにあった。

 分水嶺となったのは、後半10分前後の交代。清水は谷野から柴田へ。攻撃的な意味合いがあるが、いつも通りに1年生2人を共に経験を積ませようとの意図が強い。一方の大分は、森重をDFラインに入れて、代わりに183cmの吉良をCBから1トップに。この吉良1人に清水のCB2枚が振り回され、すると1トップ下の3人をSB2人では掴まえきれない。真希が下がって守備に専念すれば、枝村1人では中盤中央を抑えられない。普段通りサイドに張る大瀧・柴田は孤立し、単独突破で打開を図るには力不足。例によって真司は消え、阿部も一人ポツンと前線に。勿論、サッカーは理論通り行く方が少ないのだが、この日の清水は完全に混乱し、皇甫官の手中にあった。
 14分、森安の50Mチェンジサイドで真司が左サイドを抜け、折り返しに枝村がニアで抜け出すも、トラップが大きくなってラインを割ったのが、清水最後の好機。以後は一方的に攻められ続け、17分には一本の長いパスから大分のカウンター。単独突破を図る河内の進路を高柳が塞ぐが、遅れて村越が応対に来ると、その隙間を利用して15Mミドルを放った。しかし、ボールはファーに外れる。21分に大分がちびっこドリブラー甲斐を投入すると、混乱はいよいよ拍車が掛かる。

 それでも、大分はゴール前の決定力がなく、シュートの殆どは清水DFのブロックに遭ってゴールへと飛ばせず。33分の甲斐の右クロス→吉良のヘッドは当たり損ね、34分のシュートはブロックに引っ掛かって海人は拾うだけ。37分、中央から捌いたボールから甲斐が精妙な左クロス。頭一つ高い吉良が裏に落として、2列目から抜け出た河内がボレーを打ったが。これも当たり損ねで海人がワンバウンドキャッチ。高柳を余らせて村越・森安をCBに置く3バックとか、大瀧を中央に置いて3ボランチにするとか、或いはもっとシンプルに高さ対策で石垣を入れるとか、有効な手立てはあったはずだが清水ベンチは動かず。グラウンドの選手に任せたとも言えるし、実際、逃げ切れる可能性は十分にあったと思う。
 終了間際の38分、それは起こった。大分の左CK。梅崎のキックはニアで大分の選手が触れて流すと、PA手前中央の所謂バイタルエリアへと渡る。このボールをワントラップで低く斜めに折り返すと、ニアの外側にいた石田が斜めに走り込みながら、抜け出しかける。その瞬間、内側にいてスクリーンできなかった村越が、反射的にスライディング、バックチャージ、石田が倒れ、判定はPK。遠く大分から駆けつけた親御さんたちが見守る中、古手川のシュートは完全に海人の裏をかき、ほぼ中央に決めた。1−1。土壇場で大分が追いつく。海人は遂に、大会初失点を喫した。
 歯車の噛み合わない清水が突き放す力はなく、阿部がキックオフ・ゴールを狙ったが、神谷でない阿部が決めることは能わず、4分以上あったロスタイムも無為に過ぎて、タイムアップ。今年は緒戦から躓いたが、ドローで終わったことを感謝すべき内容であった。

大分        清水エスパルス
6(5) シュート 2(0) ×枝村、×阿部
3(0) 右クロス 1(0) ×柴田
5(2) 左クロス 3(1) ×篠田、○真司、×大瀧
1(0) 右側CK 0(0)
1(1) 左側CK 1(0) ×大瀧
2(−)  犯OS  5(−) 阿部、谷野、大瀧、阿部、真司
11(−) ファウル 15(−) 真司、森安、村越、真希、高柳、阿部、真希、阿部、真希、真司
               高柳、枝村、村越、森安、大瀧


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−1 大分トリニータU-18
 得点:前半25分:清水・鈴木真司 (森安洋文・右クロス)
    後半38分:大分・小手川正忠(PK)
 警告:前半16分:大分・福元洋平 (ラフプレー)
    前半19分:大分・三好洋央 (ラフプレー)
    後半39分:大分・小手川正忠(遅延行為)


▼選手寸評

山本海人−−キックも含めて終始安定。PKは仕方なし。

森安洋文−−裏を取られる回数の多さは気になるが、その分、中央のフォローに奔走。
村越大三−−良いプレーもあるが、全体的に競り負け傾向。大事な場面で大胆さの負の面が出た。
高柳亮太−−1対1で勝てずにチーム全体が下がる起因となった。的確なカバーはさすがだが。
篠田大輔−−前半終盤に競り合いの脆さを出したが、後半は破綻寸前の中央を必死に繕い続けた。

谷野由紘−−決定的な仕事は無かったが、幅広い動いて攻守に絡み、悪くない内容。
山本真希−−後半は獅子奮迅。怠りなく中盤の守備・繋ぎをしつつ、第3のCBとして機能した。
枝村匠馬−−この劣勢の展開でファールが1回(しかもハンド)。これが全て。
大瀧義史−−サイドに孤立する状況は大瀧には酷だが、状況への対応力が彼にはあるはず。

鈴木真司−−先制点は見事。だが、特に劣勢の後半、殆ど消えた。
阿部文一朗−くるくる。シンプルなポストそれ自体は良いが、後半は前線で溜めるべきだった。

柴田和也−−同じくサイドに孤立。単独突破も彼には求められたはずだが、悉く失敗した。


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03年07月27日11:00開始 Jヴィレッジ Pitch 3
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 横浜F・マリノスユース 対 ヴィッセル神戸ユース ※40分ハーフ

▼布陣
横浜F・マリノスユース:       ヴィッセル神戸ユース:
−−−−−保崎−−村岡−−−−−   −−−−−稲田−−木村−−−−−
−坂井−−−−−−−−−−荒井−   −−−−−−−吉田−−−−−−−
−−−−−鈴木−−今田−−−−−   −久門−−市川−−大森−−安里−
−染宮−−奥山− 加藤広 −天野−   −−−中島−−古川− 小宮山 −−
−−−−−−−飯倉−−−−−−−   −−−−−−−安原−−−−−−−
交代:後半17分:保崎→杉山      交代:前半30分:小宮山→高田
        奥山→加藤健        後半06分:吉田 →木下
   後半27分:村岡→ハーフナー

▼試合展開

 前半16分:横浜、坂井のドリブルが正直、もたついてサイドに追いやられたところ、異様にファールに神経質な主審がホールディングのファールを採って、横浜のFK。保崎のキックは壁の裏へと抜けると、ファーに走り込んだ加藤広が頭でゴール左に流し込み、横浜が先制する。1−0。
 後半11分:横浜、左60度距離35MほどからのFK。坂井のキックに対し、巧くマークの前に入り込んだ奥山が頭でニアに流し込み、セットプレー2発で横浜が点差を広げる。2−0。

 横浜F・マリノスユース 2−0 ヴィッセル神戸ユース

横浜            神戸
10/10(5/7) シュート 4/3(0/1)
7/5(3/2) 右クロス 0/0(0/0)
1/5(0/2) 左クロス 1/2(0/0)
0/2(0/1) 右側CK 1/0(0/0)
0/1(0/0) 左側CK 0/1(0/0)
2/1(−/−)  犯OS  1/1(−/−)
14/9(−/−) ファウル 17/9(−/−) ※前半/後半(成功数・枠内数)


個人的好印象選手:加藤広、今田(横浜)、市川、吉田(神戸)


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03年07月27日15:00開始 Jヴィレッジ Pitch 1
 日本クラブユース選手権(U-18)大会
 ガンバ大阪ユース 対 三菱養和サッカークラブユース ※40分ハーフ

▼布陣
ガンバ大阪ユース:          三菱養和サッカークラブユース:
−−−−−江口−−三木−−−−−   −−−−−染宮− 土岐田 −−−−
−−−家長−−寺田−−松岡−−−   −− 長谷川 −吉田−−小川−−−
−−−−−−− 與 −−−−−−−   −−−−−−−塩田−−−−−−−
−森山−−野村−−丹羽−−河内−   −後藤−−吉田−−塚原−−風間−
−−−−−−−三橋−−−−−−−   −−−−−−−富居−−−−−−−
交代:後半12分:江口→出口      交代:後半39分:小川 →湯澤
   後半32分:與 →横谷              長谷川→飯田
   後半39分:三木→渡部

▼試合展開

 後半23分:養和、佐藤が河内を交わしてスルーパス、染宮は抜け出すのがワンテンポ遅れたが、右に大きく開いて流れたボールに追いつくと、林に隠れた幻のゾーンで何とかして右クロス。GKを越えてファーに抜けたボールを土岐田がフリーで合わせて、養和先制。0−1。
 後半36分:ガンバ、中盤の底から寺田のロングフィードに、それまでコンタクトを厭わなかった養和DFが何故かオフサイドを奪いに行って失敗。一度引いていた三木が抜け出すと、GK富居はPA境界線で飛び出しを躊躇、PA内で手を使えてもその場ジャンプとなった富居よりも、助走した三木が高さで上回り、当てただけのシュートはDFのカバーも間に合わず、ゴールに吸い込まれた。1−1。
 後半38分:ガンバ、DFの跳ね返しを拾った寺田、養和のチェックは非常に緩慢で余裕を持って20Mミドルを放つ。威力は並だったが、低く丁寧にサイドを狙ったシュートに、DFがブラインドになったか富居の反応は全く遅れて、土壇場でガンバが逆転する。2−1。

 ガンバ大阪ユース 2−1 三菱養和サッカークラブユース

ガンバ           三菱養和
6/10(2/5) シュート 2/6(1/1)
0/0(0/0) 右クロス 2/0(0/0)
6/3(1/3) 左クロス 2/2(0/0)
1/2(0/1) 右側CK 1/0(0/0)
0/1(0/1) 左側CK 0/1(0/0)
0/0(−/−)  犯OS  3/1(−/−)
6/9(−/−) ファウル 15/10(−/−) ※前半/後半(成功数・枠内数)


個人的好印象選手:前半の家長、最後3分の寺田(ガンバ)、佐藤、吉田(養和)



2003年07月21日(月) クラブ選手権 全国大会 展望

ハードディスクの故障によって、半ば書き上げていた原稿が水の泡と消え、途中、激しくやる気を失っていたり。ま、なんとか仕上げられました。

清水エスパルスユース

東海地区代表[静岡県] 監督・築館範男


 昨年度王者。だが、昨年のチームは夏に頂点に立った後、主将にて絶対的存在であった杉山浩太が静岡選抜、世代別代表、トップトーム、そして怪我などが理由で離脱しがちになったこと、更にトップ不振に伴う行徳→築館の緊急監督交代に伴い、調子を落としていたというのが正直なところだろう。そのチームを引き継いだ今年の3年生だが、Jrユース時代に高円宮杯を制したものの、「史上最強世代」の次ということで決して評価は高くなかった。更に今年の新入生は、篠田・高野一の2人がエスパニョール移籍で途中離脱したこともあり、「史上最弱」の声もあった学年だ。前途は多難に思われた。
 実際に順風満帆で来られたわけでは、決してない。元々、清水は少数主義の関係で下級生が主力にならざるを得ず、彼らの慣れと伸びに伴って秋口から漸く本領を発揮するチームなのだ。だが、今年は2月から中日本スーパーリーグなどの試合を精力的にこなしながら、築館監督は意欲的に新戦力のテストやコンバートに取り組む。その結果、早々に1年生を計算できるようになった現在、層の厚さは過去最高と呼んでも過言ではないだろう。中日本と東海プリンスで3戦全敗だった名古屋に3−1で勝ってクラブ選手権本大会出場を決め、そのクラブ選手権予選で2戦全敗だった磐田に4−1で勝って高円宮杯出場をほぼ手中にするなど、結果も伴っている。その磐田戦後の各務原戦も4−0で勝って初代東海王者に輝き、クラブ選手権は岐阜工の高円宮杯出場を賭けて(笑)挑むことになった。

 中心になるのは今年もセンターラインで、U-18日本代表トリオのGK山本海(3)、MF枝村(2)、FW阿部(3)が軸となる。だが、昨年と違い、今年は実力派3年生の主将・大瀧(3)や森安(3)をサイドに配することで、攻撃の幅が広がっている印象がある。布陣は去年と同じく、4−4−2。DFが最終ラインを離れて攻めることも多いが、今年は必ず2列目の選手が縦のポジションチェンジでカバーするようになっており、築館色が出ている。
 昨年から森安を残して入れ替わった最終ライン。しかも、昨年はせいぜい篠田(3)が森安と代わって交代する程度で殆ど固定されていたが、あまり未成熟という印象はない。GK山本海のコーチングは常に怠ることなく、高柳(3)は身体能力こそ低いが判断力に秀で、渡邊の知性と勇気に溢れた高いラインコントロールを忠実に引き継いでいる。
 中盤の司令塔は、枝村。今期序盤は共に攻撃に長のある大瀧とボランチを組んで、互いに互いを消し合っていた嫌いがあったが、ここにU-16日本代表の山本真(1)が台頭、中盤の潰しに奔走することで、枝村が捌いて大瀧の攻撃力を活かしながら、前線に絡めるようになってきた。彼らのパスを前線で待ち構えるのが、エースで昨年度大会MVPの阿部。大会通算12得点のストライカーは、ここにきて10試合連続得点と調子を上げてきた。前線の阿部、左の大瀧、中盤の底の枝村の三角形を埋めるセカンドストライカーは、今年のチームにおける課題の一つ。
 予選の組み合わせは、恵まれたと言ってよいだろう。無論、底上げの著しいクラブユースにおいて油断できる相手などはいないが、何とか勝ち進んで勢いに乗りたい。闘将大瀧を中心に気持ちの強い選手が揃っており、例年のようなひ弱さはない。空回りには気をつけつつ、一戦一戦を大事に闘ってもらいたい。


■選手名簿
別記参照方。


■基本フォーメーション(名前の横は学年)

−−−−−−−鈴木2−−−阿部3−−−−−−−
      (獅子内3)
−大瀧3−−−−−−−−−−−−−−−谷野1−
                  (柴田1)
−−−−−−−枝村2−− 山本真1 −−−−−−

−篠田3−−−高柳3−−−村越2−−−森安3−
(岡村2)       (石垣1)
−−−−−−−−− 山本海3 −−−−−−−−−


 ほぼ固定されていた昨年と違い、森安や大瀧がボランチも務めるなど、選手起用は多様を極める。ほかにも、GKに前田(1)、右SBに杉山(2)・小林(3)、左SBに高野(1)、右MFに上埜(2)、FWに八木(1)なども考えられる。


■チームプロフィール
 平成4年、清水エスパルスの下部組織として発足。当初より一定の成果を上げていたが、Jrユース1年生から6年間一貫指導を受けた市川・平松の世代をトップに送り込むことで、育成の基本プログラムを完成したと言われる。故に、この学年はユース1期生と呼ばれており、今年の3年生は6期生となる。望月保次・現強化育成本部副本部長が「指導者の指導者」という立場にあり、練習前と後は指導者同士でミーティングを開くなど、監督の色は残しつつ、選手が常に一定の方向性で導かれように心掛けられている。
 その指導方針は、監督が思案した様々な状況設定の中で、選手たちに自主的な工夫を求めるもの。ただし自主性とは言え、常に前向きに攻めること、即ち相手を抜く楽しさ・シュートを放つ喜び(或いはそれを阻む面白さ)を追求するのが前提で、試合中でも上級生から下級生に対して頻繁に「勝負!」という声が上がる。一方、決して放任主義ではなく、テクニック重視。中でも、一体感のあるボール扱い、独特の素早しっこさ・リズム、正確なボールインパクトなどが意識されている。最終的には、あらゆる状況の中で通用する「これだけは」という独自の武器を持たせることが狙い。それ故、選手がやれないのか、やらないのかを見極める必要があり、そのためには6年間一貫指導・少数主義が有意義なのである(以上、望月氏のインタビュー記事などを参考にした、筆者の私見)。

 監督は昨年9月に就任した築舘範男氏、43歳。愛知県豊田市出身で、豊田西高校からトヨタ自動車に進み、引退後はトヨタ・ランパスで指導・強化を担当した後、日本文理大附属高校(大分)での監督を経て、清水ユース監督に就任した。前述の通り、大胆な抜擢・コンバートを躊躇しない勇気ある監督だが、戦術自体は極めてオードソックス。ポジションの流動性を前提に、スペースへの動き出しとカバーを意識するよう指導している。結果を求める姿勢が強く、試合中は独特の高い声で積極的に盛んにコーチングをしているが、選手の自主性を育てるという点ではマイナス面もあるだろうか。また、高校での監督歴のせいか、挨拶や整理整頓、身だしなみなどを躾る姿も見られる。息子の秀飛は四中工でポストプレーヤーを務めるが、ブンと同じ4月2日生の監督も、現役時代は同じプレースタイルだったのかもしれない。
 コーチは小池良平氏、22歳。静岡学園から大分に入団した後、2年目の冬に移籍リスト掲載の憂き目に遭う。その後も現役続行に拘ったようだが、昨年7月に地元クラブであるキューズFCでコーチとして指導歴をスタートさせた。築館氏の意向もあるだろうが、アップの際に例年より盛んに指示を出す姿が見られる。GKコーチに中原幸司氏、32歳。選手としては203試合(18,818分)連続フル出場を達成した真田の前に殆ど出場機会を与えられることはなかったが、99年のステージ優勝を機に引退すると、GKコーチとして鶴田・浅山をトップに送り込み、山本・前田の世代別代表選手を育成するなど、高い貢献を果たしている。試合前のアップでは、冗談を交えた選手に近い目線ながら、プレーを厳しくチェックしている。


■主力選手
●阿部文一朗 1985.04.02生 [182cm/75kg]
 U-18日本代表候補、二種登録。昨年度大会MVP。圧倒的な身体能力・運動能力を宿す生粋ストライカーだが、戻ってのポストからゴール前に入り直す動きが洗練され、厳しいマークも苦にしなくなった。裏に抜けながらのドリブルシュートに完成された形があり、ゴールを向かせたら終わりである。

●枝村匠馬 1986.11.16生 [175cm/67kg]↑
 U-18日本代表候補、U-17日本代表、二種登録。Jrユース時代は中盤の底で自在に捌くことに没頭していたが、近年は前線の作ったスペースに飛び出す動きを常習し、高い決定力を発揮している。冷静に試合全体の機や壺を見極められる選手だが、身体能力自体は高く、競り合いに臆することはない。

●山本海人 1985.07.10生 [188cm/78kg]
 U-18日本代表。堅硬かつ柔軟なGKで、身長を活かしてハイボールには滅法強い一方、コースを狙えど巨躯を嫋やかに倒してゴールを防ぐ。ポカもあるが自信に満ちて安心感があり、コーチングでチームを統一。果敢な飛び出しと確かな足技でフィールドプレーヤーを翻弄する姿は、ふぁんたじー。

[WHO'S THE KEY]
●森安洋文 1985.04,23生 [177cm/68kg]
 大瀧は黙ってても本分は果たすだろうということで。ボランチ以下、守備の6ポジション全てを標準以上でこなすユーティリティ。その理由は、高い身体能力と基礎技術を習得しているがため。特にキックは繊細かつ強力で、ミドルは高い決定力を誇る。

●山本真希 1987.08.24生 [175cm/68kg]
 U-16日本代表。今年は主にボランチとFWを担当するが、DF・サイドに関係なく、できないポジションはない。彼もまた、身体能力の高さを評価されるが、攻守の切替の速さが何よりの強み。それも自分のプレーだけでなく、周囲の状況に応じて切り替えられる。

[NEW COMER]
●村越大三 1986.05.15生 [177cm/67kg]↓
 CBとしては小柄ながら、身体能力の高いDF。声とプレーで鼓舞できるところが、杉山・石垣に対して優位に立つ部分だろうか。その勇猛な姿に反して、フィードは実に優雅で正確なものがある。

●谷野由紘 1987.04.08生 [170cm/66kg]
 今年度の外部参入組。粘りある突破が魅力の身体能力系だが、山本真同様に周囲の状況を視る目があり、攻守のバランスが良い。柴田・上埜とのポジション争いを勝ち抜けるか。


■出場までの軌跡
[県大会・成績/2位]
第1戦:1−2 ジュビロ磐田(静岡) 得点:阿部
第2戦:8−0 掛川JFC(静岡)  得点:阿部3、大瀧2、篠田、石垣、山本真
第3戦:3−0 本田FC(静岡)   得点:阿倍3

[東海大会・成績/2位]
1回戦:7−1 三好FC(愛知)     得点:獅子内3、谷野、枝村、阿部、村越
準決勝:3−1 名古屋グランパス(愛知) 得点:大瀧、阿部、枝村
決勝戦:1−2 ジュビロ磐田(静岡)   得点:阿部

[参考・プリンスリーグ東海]
9試合7勝1分1敗、得点33失点10(1位)
 得点者:枝村7、森安6、大瀧6、阿部5、八木4、山本真2、岡村、石垣、鈴木
 得点占有率:枝村287%、森安218%、阿部150%、大瀧97%、八木62%、山本真35%、鈴木25%、石垣17%、岡村10%



■出身現役Jリーガー
平松康平、市川大祐、池田昇平、太田圭輔、村松潤、鈴木隼人、高木純平、塩澤達也、杉山浩太(いずれも清水)和田雄三、鶴田達也(いずれも甲府)、野澤洋輔(新潟)


■試合日程
7月27日(日) グループリーグ第一戦 13:00  対 大分トリニータ
7月28日(月) グループリーグ第二戦 11:00  対 川崎フロンターレ

7月30日(水) グループリーグ第三戦 15:00  対 ベガルタ仙台
7月31日(木) 決勝トーナメント初戦 11:00/14:30

8月02日(土) 決勝トーナメント準決 14:00
8月03日(日) 決勝トーナメント決勝 14:00



2003年07月20日(日) サテ:サテライトリーグ 横浜F・マリノス戦(H)

03年07月20日15:00開始 藤枝総合運動公園サッカー場
 2003Jサテライトリーグ Bグループ
 対 横浜F・マリノスサテライト(H) ※45分ハーフ

▼布陣
−−−−−塩沢−−平松−−−−−

−−−−−−−沢登−−−−−−−

−−−隼人−−吉田−−浩太−−−

−純平−−津田−−高林−−太田−

−−−−−−−真田−−−−−−−

控え:羽田、村松、田中、枝村、阿部
交代:後半00分:平松→阿部(そのままFWに)
   後半00分:吉田→村松(浩太を中MF、太田を右MF、純平を右SB、村松を左SBへ)
   後半19分:沢登→枝村(中盤ボックス型へ、左から枝村−隼人−浩太−太田)
   後半29分:塩沢→田中(太田をFW、枝村を右MF、田中を左MFへ)

横浜F・マリノスサテライト:

−−−−−阿部−−北野−−−−−

−大橋−−−−−−−−−−飯田−

−−−−−本橋−−金子−−−−−

−三上−−尾本−−河合−−佐一−

−−−−−−−榎哲−−−−−−−

交代:後半00分:飯田→永山、後半14分:榎本哲→下川、後半23分:佐藤一→山瀬
   後半30分:金子→後藤、後半37分:三上→小原



▼試合展開
 3連休中日ということもあってか、300人強が集まった試合。セネガル代表のキャンプ地だった藤枝総合運動公園サッカー場は、芝も綺麗で見やすい、素晴らしい専用スタジアム。国体用で終わらせるのは余りに惜しいのだが、Jリーグ規定をクリアしているかは微妙。どうせなら、もう少し予算を掛ければ…。
 国体向けのテストを兼ねてか、場内アナウンスばかりか試合前・ハーフタイムにはエスパルスの応援歌を流し、サテは思えぬプレッシャーをマリノスの選手とサポーターに与えた、はず。ボールボーイ・担架要員にも、藤枝東・藤枝明誠の地元強豪校とエスパルススクール藤枝の選手を余すことなく動員。さらに、三保でもサテの試合では余り見られない応援団も集結し、声援を送った。なお、昨年のサテライト横浜戦の観戦記は、こちらから。3年前のユースで、の2回の激戦に出場したメンバーが多くおり、個人的にはかなり楽しみな対戦。

[前半]
横浜M       清水エスパルス
9(3) シュート 7(3) ○沢登、○太田、○平松、×浩太、×高林、×塩沢、×沢登
3(1) 右クロス 4(2) ○沢登、×沢登、×塩沢、○太田
4(1) 左クロス 3(1) ×沢登、×塩沢、○塩沢
2(1) 右側CK 2(1) ×沢登、○隼人
3(2) 左側CK 2(0) ×沢登、×沢登
1(−)  犯OS  2(−) 塩沢、平松
3(−) ファウル 9(−) 浩太、吉田、純平、平松、純平、沢登、高林、高林、高林

[後半]
後半20分:自陣やや右寄りからのロングフィード(純平?高林?)に下川が飛び出すが、目測を誤ったか、PA外に飛び出してヘッドで跳ね返す。だが、クリアは阿部の正面。待ち受ける阿部は、わざわざダイナミックなジャンピングボレーで打ち返し、豪快にゴールに突き刺した。1−0。

横浜M       清水エスパルス
4(1) シュート 9(4) ×沢登、○阿部、◎阿部、×隼人、×隼人、○枝村、×枝村
               ○純平
4(2) 右クロス 6(1) ×塩沢、×塩沢、×太田、×純平、×純平、○隼人
3(0) 左クロス 5(1) ×沢登、○隼人、×阿部、×太田、×田中
1(1) 右側CK 3(1) ○隼人、×隼人、×隼人
1(0) 左側CK 3(1) △沢登、○沢登、×浩太
1(−)  犯OS  3(−) 太田、不明、田中
8(−) ファウル 4(−) 津田、村松、阿部、隼人


 試合終了後には、勝利を称える「王者の旗」まで。正直、やりすぎだろ(笑)。


▼試合結果
清水エスパルスサテライト 1−0 横浜F・マリノスサテライト
 得点:後半20分:清水・阿部文一郎(なし)
 警告:前半22分:清水・太田圭輔 (異議)
    後半35分:横浜・後藤大輔 (異議)
    後半44分:清水・真田雅則 (異議)



▼選手寸評

●平松康平 (FW、1期生・23歳) 5.0
 45分間出場。昨日30分間走り回ったこともあり、お疲れモード。ボールを持った時は貫禄を示す場面もあったが、肝心のオフ・サ・ボールの動きが少なく、ボールを持つこと自体が乏しかった。

●太田圭輔 (DF→MF→FW、2期生・21歳) 4.5
 慣れない右SBだからと言い訳しても構わないが、それにしても簡単にフェイントに引っ掛かり過ぎて、体を寄せることすらできなかった。これでは、いくら豊かなスピードに粘り腰があろうと、宝の持ち腐れ。本来の右MFに入った後半も、開始早々こそ純平とのホットラインで快速を飛ばす場面があったが、中盤ポゼッションで上回って相手を押し込むと、例によって消える。FWに回った後は、右足に持ち替えようとしてシュート場面を潰したり、スルーパスに反応できなかったり、太田らしい思い切りは終ぞ見られなかった。

●村松潤 (DF、3期生・21歳) 7.0
 素晴らしい内容。特筆すべきは守備面で、前半良かった対面の佐藤一・大橋を高いプレスで封じ込みつつ、何度も裏を取られかける中央CBの裏を的確にカバー。カバーリングセンスだけでなく、体を張ったスクリーニングの力強さも披露。SBの2人がDFリーダーになる不思議な4バックを支え続けた。攻撃面では裏に抜ける場面こそ無かったが、それは村松のプレスタイルと違うので仕方がない。むしろ適度な上がりから正確な左足で繋ぎに加わる場面が多かった。試合後、小原・飯田・金子らU-16日本代表時代の仲間と談笑する姿も。ここらへんが、何とも村松っぽい(笑)。

●鈴木隼人 (MF、3期生・21歳) 6.5
 前半は可もなく、不可もなく。攻撃面では純平が絡まないと局面を打開できなかったが、守備で中盤の底を広くカバーする動きが目立った。後半は、浩太との相性の良さを示す。中央を前後に激しく動く浩太の背後を半円状に動き、こぼれ球を落ち着かせて起点となった。前に出ることは少なかったが、低く強く正確な長いフィードで遠くからでも攻撃に絡み、またプレースキックは良質だった。試合後、村松の姿を見てU-16代表の仲間と親交、サポへの挨拶に遅れそうになる(笑)。

●高木純平 (DF、3期生・20歳) 7.0
 出色。守勢の前半は、対面の飯田を完全に抑え込む。後半はまず前のスペースを利用して塩沢・太田を走らせ、相手がマークを徹底させると今度は自らが第三の動きで走り込み、完全に押し込んだ後は浩太・枝村と絡みながら試合を創り、最後は久々に得意のドライブシュートも飛び出した。高い位置でプレスを掛けて簡単に交わされる場面もあるのだが、もう一度追いつける走力があり、また交錯を厭わない粘り強さもあって、好機が決定機になる前に潰していた。もうサテライトで満足して良いレベルではないだろう。試合後、村松や隼人が横浜の同期と語り合う中、スタスタとベンチへ。確かに純平はU-16代表に選ばれていないのだが、如何にも純平らしい(笑)。

●塩沢達也 (FW、3期生・20歳) 5.5
 74分出場。平松とは逆に、オフ・ザ・ボールの動きは豊富。特にサイドスペースに流れた時は、良いプレーを見せていた。だが、ゴール前でのプレーは全く駄目、というかユース時代より下手糞。ポストプレーがトラップ大きすぎてカウンターを食らった場面もあったし、絶好のゴールチャンスでのシュートミスもあった。深刻なのは、太田のように「何が悪い」というのではなく、根本的に力不足なところ。しかも、練習不足のせいか後半はバテた。

●杉山浩太 (MF、5期生・18歳) 前半4.5、後半7.0
 前半は最悪。体は張れないし、動き出しは少ないし、挙げ句には判断まで遅いし、これは本当に浩太なのかと疑問に思うほど。おまけに何故かゴールキックのターゲットにされて、予想通り競り負ける。しかし、後半は本物の浩太に変わり身(笑)。スルーパスこそ少なかったが、高い位置でのプレス、激しいチェック、自然なボール扱いとボディバランスでの奪取、フィールドを縦横全体に見渡す広い視野、味方の攻撃参加を促すスペースへのパス…、本物だった。
 これは2つの問題を提示している。1つは、浩太自身の問題。結局彼は、守→攻の切替における一瞬の隙を最大に活かすプレーヤーであり、隙の無い状態でボールを貰っても何もできない。使う立場と使われる立場で、パフォーマンスが違い過ぎる。もう1つは、チームの世代間格差。隙を活かすとはいえ、相手が隙を埋める前にパスを貰えれば問題はない。実際、後半は隼人や純平が奪ったボールを、速やかに攻撃に繋げている。だが、沢登や吉田の場合、プレー自体はサテのレベルを超えているが、そのテンポの遅さ故に噛み合わなかった。前半、速いテンポに促されたタイミングで出した沢登のパスが、東一同期の吉田に合わずにタッチを割った場面は、それを象徴していたように思う。

●阿部文一朗 (FW、6期生・18歳) 6.5
 45分間出場。祝・11試合連続得点、と言いたいが、それを言い出すとこれまでサテでは3戦不発なので連続得点記録が途切れてしまう(笑)。まあ、得点はオマケのようなもの。最近意識しているダイレクトのポストプレーは周囲と合わない場面の方が多く、空中戦も五分、速さを活かす場面も少なかった。浩太がボールを奪うと、何処に浩太が居ようが必ず裏を狙う動きをするところは、躾が行き届いていると感心した(爆)。試合後、サポの「阿部」コールに気づかず?にクールダウンに行ってしまったが、そういうところも教育してほしいぞ>浩太。それとも、「ブン」と呼ばれないと気づかないのか?(笑)

●枝村匠馬 (MF、7期生・16歳) 6.0
 26分間出場。アウトサイドMFでの出場だったため、枝村の魅力である盛んなポジションチェンジの機会は少なく、基礎技術の正確さは伺えたが全体的には無難な出来。ただ、もう一つの魅力である積極的なミドルは、シュート欠乏症に悩むチームには刺激になったようだ。特にCKのこぼれ球をダイレクトボレーで跳ね返したシュートはなかなか。年齢が倍違う永山に、結構削られてた(苦笑)。

真田雅則 5.5 セービングは無難。セットプレーの守りは怪しい。キックは不安。
高林佑樹 6.0 冷静だが当たりが軽く、抜かれて引っ掛けがち。沢登交代後、ゲームキャプテン。
津田和樹 5.5 正に荒削り。身体能力の高さは見せつけた。キックはお話にならん。
吉田康弘 5.0 最終ラインの穴は速やかに埋めるのに、攻撃の判断の遅さ・狭さは何故だろう?
沢登正朗 6.0 明らかに次元の違う選手。プレーそのものも、プレースタイルも。
田中大輔 6.0 良い時間帯に入ったこともあり、自分の良さ(キック)を存分に発揮していた。

 横浜で目立った選手は下川、…は当然だが、ポジティブな方向で大橋・本橋・佐藤一・北野。逆に3年前のユースの激戦を彩った選手、飯田や金子、後藤はあまり目に付かなかった。マジョルカ帰りの阿部祐大朗も、その経験を披露するには至らず。


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03年07月19日12:00開始 磐田市営安久路グラウンド
 JFA プリンスリーグ U-18 東海 2003
 ジュビロ磐田ユース 対 岐阜工業高校 ※45分ハーフ

▼布陣
ジュビロ磐田ユース:

−−−−−藤井−−岡本−−−−−

−−上田−−−船谷−−−山本−−

−−−−大竹−−−−徳増−−−−

−−−萩原−−峰村−−森下−−−

−−−−−−−松井−−−−−−−

交代:後半23分:大竹→沼野、後半43分:沼野→大杉、上田→岩本、中村→曽我

岐阜工業高校:

−−−−−−−伊藤−−−−−−−

−−−後藤−−岩田−−岡田−−−

−−−−−市原−− 林 −−−−−

−田中−− 榊 −−松本−−速水−

−−−−−−−坂本−−−−−−−

交代:前半35分:後藤→青木

 ※東海プリンスリーグのパンフレットを参照してますが、間違えている可能性高し


▼試合展開
[前半]

08分:岐阜工、磐田陣内の後藤に入れたクサビのパスを、交錯しながらタックルにビクともせずに徳増がカット。そのまま逆にクサビを入れると、マークが緩んでいた岡本が受けて反転、激しくドリブルで仕掛けると切り返しからシュート。相手の股を抜いたシュートは当たり損ねのボテボテだったが、それがフェイントになったかGKが飛びついた先を抜け、ゴール左隅に転がり込む。1−0。

44分:周囲が見送る中、岐阜工陣内・右CK付近に流れたボールを取りに行ったGK坂本、しかし思い出したように、遅れて岡本がプレスに走る。これに慌てたのか、慌てたのなら外に蹴り出せば良かったと思うのだが、中央に大きくクリアしたボールは船谷の正面。ワントラップから放った40M近くのロングシュートは、無人のゴールに吸い込まれていった。2−0。J開幕戦でモネールに決められた真田のようだ(爆)

岐阜工       磐田
7(3) シュート 7(5)
3(0) 右クロス 3(1)
3(1) 左クロス 7(0)
1(0) 右側CK 1(0)
1(0) 左側CK 2(1)
0(−)  犯OS  7(−)
7(−) ファウル 11(−)


[後半]

20分:徳増のファールで敵陣ハーフライン近く左寄り、距離50M程のFKを得た岐阜工、蹴るのは岡田。大きくPA内に放り込んだボールに、ファーで伊藤?が競り勝って前に落とすと、スッと裏に出た榊がフリー。落ち着いて名手松井のファーに流し込み、追撃する。2−1。

30分:磐田の波状攻撃。左サイドで上田が拾うと、トップ下の山本を経由して斜め右前にパスを送る。そこに沼野がダイアゴナルランで入り込んでシュート。GKもどうにか反応したが、こぼれた先に位置した岡本が美味しく詰める。3−1。

32分:左45度35Mほどの距離から磐田のFK。中央の密集地の手前で大きく巻いて落ちたボールを、一人待つ岡本がDFと競り合いながらも前に落とす。そこに密集地から走り込んだ峰村がダイレクトボレー。見事に決まり、4−1。

44分:ロスタイム、後方からのロングフィードから、磐田の藤井がドリブル突破を仕掛ける。DFが正面からボールごと藤井をブロックするが、姿勢を崩さなかった藤井が逆に相手を押し退け、突破、そのままミドル。綺麗なシュートが決まって、5−1。

岐阜工       磐田
3(1) シュート 11(7)
5(0) 右クロス 7(1)
1(0) 左クロス 3(2)
1(0) 右側CK 2(0)
0(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  4(−)
9(−) ファウル 11(−)



▼試合結果
ジュビロ磐田ユース 5−1 岐阜工業高校
 得点:前半08分:磐田・岡本達也(徳増欣也 ・スルーパス)
    前半44分:磐田・船谷圭祐(なし)
    後半20分:岐阜・榊親平 (伊藤裕司?・ポストプレー)
    後半30分:磐田・岡本達也(なし)
    後半32分:磐田・峰村琢磨(岡本達也 ・ポストプレー)
    後半44分:磐田・藤井貴 (なし)
 警告:前半10分:岐阜・伊藤裕司(異議)
    後半09分:岐阜・田中克典(ラフプレー)
    後半35分:磐田・沼野成吉(ラフプレー)
    後半44分:磐田・峰村琢磨(ラフプレー)
    後半44分:岐阜・榊親平 (ラフプレー)


 F(船谷)ボックスの磐田だが船谷自身の内容は悪く、むしろその周囲で流動的に動いた上田や徳増が目立った。得点こそ奪ったものの劣勢の時間は長く、松井の安定したセービングが無ければ逆転されていてもおかしくなかった。後半沼野を投入すると、トップの川口よろしく積極的な突破で疲弊していた岐阜工DFにトドメを刺した。
 一方の岐阜工は、堅実な主将・林のサポートを受けて、トップ下の岩田を軸に大竹・萩村の守る磐田の左サイドを再三破ったものの、流れの中では整備されたDFラインを崩し切るまでには至らなかった。DFラインは、奪ったオフサイド11回と信じられないほどの完成度を誇ったが(かなり怪しいのもあったけど)、必死に同点・逆転を目指した精力的な姿勢が仇になって、最後は完全に足が止まってしまった。



2003年07月19日(土) 東海プリンスリーグ 各務原高校戦

03年07月19日14:00開始 磐田市営安久路グラウンド
 JFA プリンスリーグ U-18 東海 2003
 対 各務原高校 ※45分ハーフ

▼布陣
−−−−−真司−−阿部−−−−−

−大瀧−−−−−−−−−−谷野−

−−−−−枝村−−真希−−−−−

−篠田−−高柳−−村越−−雄也−

−−−−−−−前田−−−−−−−

控え:風間、小林、石垣、小林、高野、田淵、岡村、上埜、八木
交代:前半27分:村越→石垣(そのままCBに)
   後半14分:谷野→上埜(そのまま右MFに)
   後半24分:雄也→田淵(そのまま右SBに)
   後半27分:篠田→高野(そのまま左SBに)
   後半43分:真司→八木(そのままFWに)

各務原高校:

−−−−−矢澤−−河村−−−−−

−−−−−−−原田−−−−−−−

−村橋− 小野島 −笠原−−餅田−

−−−佐村−−大坪−−矢島−−−

−−−−−−−堀江−−−−−−−

交代:後半00分:堀江→磯谷、村橋→北倉、小野島→三木田、後半14分:餅田→堀田、
   後半19分:原田→青木?

 ※東海プリンスリーグのパンフレットを参照してますが、間違えている可能性高し

▼試合展開
 今週も安久路へ、久々に歩いて到着。駅から30分弱なので、散歩には丁度良い塩梅の距離である。会場は、先々週の東海プリンス(静学−ジュビロ、エスパ−藤枝東)が嘘のような静けさ。ううむ、なんとなく落ち着くぞ(笑)。観客はご両親を含めて、第1試合が50名弱、第2試合が80名弱というところだっただろうか。午後からは雨も予報されていたが、最後までもち、湿度こそ高いものの最高気温も28度と良いコンディションでの試合となった。
 最初に書くべきか迷ったが、外せない要素なので書いてしまおう。第1試合は、磐田が岐阜工に5−1で完勝。清水はその時点で高円宮杯出場を決め、後は静学との順位のみが変動のある状態だった(磐田の勝利に沸く清水メンバーの姿が見られるかと思ったが、淡々としてて残念)。ちなみに他会場で行われていた静学−東邦戦は、東邦がGK一発退場となる展開ながらも2−1で辛くも静学が逃げ切り。得失点差から、勝ちさえすれば優勝が決まることになった。

 清水は前節警告を受けた森安が出場停止で、怪我の獅子内と共にホペイロに(笑)。森安は前節、負傷退場しているが、ハーフタイムには獅子内とボールを蹴っていたので、大したことはあるまい。代役は雄也。また、U-18代表の新潟国際大会メンバーに登録された海人は、お休み。ジュビロの森下や船谷は帰ってきていたので、このあたりは所属チームの要請に拠るのだろう。
 一方の各務原は…、よく知らない(爆)。県下のライバル、岐阜工とは総体予選でPK戦での敗北、東海プリンスでも2−3での惜敗と、侮れない相手なのは確かなはず。とはいえ、東福岡に対する東海第五よろしく、岐阜工相手だと強さが数倍になるという噂もあるが。東海プリンスのここまでの結果は、1分6敗。別会場同時刻に行われる藤枝東−グランパスの結果次第だが、この試合に勝つことが残留への最低条件となる。

[前半]
序盤、後のない各務原が大攻勢。というよりも、清水の内容が悪い。藤枝東戦同様に前田とDFラインとの間に意志疎通を欠き、前田が高柳とお見合いしたまま中途半端に飛び出し、弱いクリアを慌てて高柳がカバーする場面もあった。それだけでなく、明らかに気の緩みが原因と思われる単純なパスミスが相次ぎ、まともにボールも運べない。一方的に攻められるが、相手のゴール前での精度の悪さに助けられると、10分には枝村のチェンジサイドから谷野が突破、その右外を真希が追い越して受け、戻すと雄也がアーリークロス。GKがキャッチされるが、漸く一つまともな攻撃の形を作る。
 その後は、サイドの意識を高めた清水も持ち直すが、それでも各務原優勢。16分にも、河村が篠田を交わして突破、カバーすべき高柳が遅れて、そのまま抜け出してPA内でシュートを放ったが、ニアを狙ったボールはGK前田の正面。すると、前田のパントキックは各務原DFが跳ね返すが、その落とした先で真希が出先良くカット(高柳がカットして真希に渡したのかも)。すぐさま低く強くブレのない真希らしいボールを縦に送る。これで中央から抜け出した枝村が、冷静にGKの逆を突き、1本目のシュートで清水が先制、1−0。それはもう、直前の各務原の攻撃場面をメモしていた筆者はネットを揺れる場面しか見ていないほど(爆)、あっさりとしたゴールだった(情報提供感謝)。

 これで清水も持ち直すかと思ったが、なおも締まらない展開が続く。SBが攻撃参加してサイドを崩しに掛かるのだが、展開の速さが不足しているため、スペースに抜けられずに潰されてしまう。逆にSBの裏のスペース、特にポジショニングの悪い雄也の右を狙われるが、やはり精度が足りない。26分には、孤軍奮闘していた村越をピッチの外に歩いて出させ治療、その間は10人で戦うなど、何だかんだでベンチワークも安全第一(当然だが)。結局、村越は足を捻ったのか、石垣と交代。
 見所の少ない展開が続いた後の30分、真希が中盤でカットし、その勢いのまま中央突破でスペースを踏破。DFがブレイクしてチェックに来たところで、阿部に縦へ。PA手前でDFを背負った状態だったが、半身でのトラップから左にスライドしてミドルを放つ。当たり損ねのボテボテのシュートだったが、DFの前でスライドしたことがブラインドになったのか、横っ飛びしたGKの手の先を通り抜けてゴールへと吸い込まれた。またも、何ともあっさりと、2本目のシュートで、2−0。阿部は遂に10試合連続ゴールを達成する。
 気落ちする相手を余所に、余裕の得た清水はやや余分な程、パスサッカーを展開。続けて32分、今度は大瀧の奪取が起点となっての攻撃。クサビのボールを真司がダイレクトで戻し、それを枝村が大きく右へ「らしい」ダイアゴナルフィード。走り込んだ谷野が中に持ち込むと、更に右外に回り込んだ雄也にスルーパス。フリーで上げたクロスはファーに流れたが、大瀧が追いついて再度折り返す。が、これはDFが跳ね返す。
 しかし、ここから波状攻撃。最後は谷野が右サイドで拾うとPA右角手前の真希に当て、ダイレクトで戻したボールを枝村がチェンジサイド。PA内の左に流れて大瀧が受ける、…と見えたが、殆ど角度のない位置からワントラップボレー。強烈なシュートが低くファーサイドネットに突き刺さり、3−0。3本目のシュートでの3得点目であった。しかも結局、これが前半最後のシュート(爆)。

 その後、39分には枝村が、コーチに促されてピッチ外に歩いて出て、コールドスプレーで治療(1分後に戻る)。まったりとした展開は続くが、42分、今度は雄也が相手の先を取ってカットし、カウンターの起点に。中盤の底の枝村に預けると、枝村は縦の関係になっていた真希へとクサビの縦パスを送る。真希は素早く反転して、更に縦へ展開。阿部が右に流れながら裏へと抜け出すと、右クロスを上げるが誰にも合わず。と言うのは、真司が走り合いの中で相手と交錯して倒れていたからなのだが、築館監督が絶叫空しく、ノーファウルの判定。
 残りは特に動きなく、ハーフタイムへ。効率良くというか、ゴール前での精度の差が如実にスコアに表れた格好で、清水が大差を付けて折り返す。ボールを持つ時間だけなら、殆ど変わらなかったはずである。スタッツを見ても、ファウルの数以外はほぼ互角。

各務原       清水エスパルス
3(2) シュート 3(3) ◎枝村、◎阿部、◎大瀧
3(0) 右クロス 6(1) ×雄也、×谷野、○雄也、×谷野、×雄也、×阿部
6(1) 左クロス 2(0) ×篠田、×大瀧
0(0) 右側CK 2(1) ○大瀧、×大瀧
0(0) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  4(−) 阿部、阿部、枝村、阿部
10(−) ファウル 3(−) 真希、大瀧、大瀧


[後半]
 後半開始を機に一気に3人を入れ替えてきた各務原だが、気合を入れ直したか、ペースは清水。左サイドの攻撃を主将の大瀧が先導し、1分、阿倍の中央突破から左の大瀧がゴールへ切れ込むが抜ききれず、後ろに戻すとフォローした真希がチェンジサイド。谷野のクロスはDFに引っ掛かるが、こぼれ球を枝村がミドル、枠上。各務原も5分、餅田の右クロスを矢澤?が頭で落とし、そこに原田が抜け出して決定機を掴むが、前田の横っ飛びの逆を丁寧に突いたシュートは足で弾き返された。
 7分、真希の奪取から、前半とは逆の縦の関係になっていた前の枝村にクサビ。枝村がこれを戻すと、左に流れながら真希が受けて、更に左に展開。大瀧とポジションチェンジしていた真司が受けて、サイドを突破。PA左角辺りでグラウンダーのクロスを送るとFWの位置にいた大瀧が合わせ…ると見せて、スルー。その先に枝村が走り込み、PA手前中央からミドルを放つも、ゴール左に外れる。
 しかし、全体としては5分の決定機を機に各務原が前半序盤の勢いを取り戻し、激しい潰しで怪我には及び腰の清水から主導権を奪い返す。それでも、やはりゴール前での精度の違いは明らかで、12分には、ルーズボールの競り合いに勝った枝村が、引いてきた真司へとクサビを入れる。真司は反転せずに不思議なタッチで斜め前に送ると、引いていた阿部が受けて中央突破。DFが進路を塞いだ所で右に展開すると、谷野が大きく開いて受けて折り返す。このクロスは長すぎたかに思えたが、左大外から回り込んだ大瀧が、ワントラップボレー。GKの頭上を狙うシュートだったが、僅かに上に外れた。その後も13分、大瀧→篠田と繋ぎ、下がった阿部と入れ替わって前線に上がった枝村がクサビを戻すと、大瀧がスルーパス。真司が抜き出しかけるが、GKが一足早くクリア。

 ポゼッションは優勢の各務原だがPA近くへ入れるボールを悉く読み取られ、5分の決定機の後、シュートは14分にロングシュートが1本あったのみ。それに苛立ちを募らせたのか15分、矢澤がドリブル突破がファウルになりながら、笛が吹いた後に蹴り出してしまって警告。すると16分、雄也のドリブル突破が奪われて各務原のカウンターは、まず佐村の左クロスは逆サイドに流れるが、堀田がフォローして右クロスは高柳がクリア。またも拾って波状攻撃を仕掛けるが、守備の枚数が戻った清水に行き詰まって奪われ、上埜がカウンターを仕掛けようとしたところで、遅れた矢澤が後方からスライディングタックル(17分)。これでは言い訳は聞かず、退場。勝負は事実上、決まった。
 しかし、清水も10人の相手を攻めきれない。横幅を大きく使ってボールを動かし、数的不利の相手の穴を探して効率良く攻めるが、得点を奪うには強引さが乏しかった。20分には、大瀧が左サイドから突破を仕掛けるが抜ききれず、やむなくフォローに来た真希に戻す。真希がワンタッチで中に叩くと、真希の居たスペースに斜め後方から篠田が入って、更に中央へと繋ぐ。そこに中盤底から駆け上がった枝村がまたもミドルを放ったが、DFに引っ掛かり、GKは一度こぼすも、自ら拾い直した。
 逆に各務原も22分、ロングフィードを右に流れた青木が頭で戻して、トップ下の原田が頭で前に落とすと三木田が裏に抜けてシュートを放つが、GK前田の正面。清水も26分、高柳がアンティシペーションで奪ったボールを左の大瀧に展開、何故か下がっていた真司が追い抜いてパスを受けると、左クロスを送ったが枝村に合わず。

 30分、カウンターから大瀧が中央突破。DFに進路を阻まれて一度後ろの真希に戻して、今度は大瀧と入れ替わって左に流れた枝村へスルーパス。スペースに抜けた枝村の上げた左クロスが狙う先は、ファーサイド。そこで真司が、高いジャンプから滞空時間の長い超絶ダイレクトボレー。その強烈なシュートは、ゴール左上角に跳ね当たる。
 34分、高野のドリブル失敗で奪われたボールを、縦に入れ替わっていた大瀧とサンドして奪い返し、高柳を経由して枝村がチェンジサイド。田淵が中に切れ込みながらスルーパス、上埜の右クロスは流れるも再び大瀧が折り返したが、DFクリア。39分、後方(石垣?)からのクサビのパスをゴールに背を受けて受けた真司が、何だかよく分からないが、とにかく凄いスピードで1回転(マルセイユ式ルーレット?)。で、1回転したんで当然前は向いておらず、大瀧に戻す。その卓抜なターンに何の意味があったかは、いまいち不明(笑)。ともかく、大瀧はこれを再び前の枝村にクサビを入れ、もう一度戻して中盤の底から真希が右サイドの上埜にダイアゴナルフィード。しかし、上埜からのクロスはファーに流れた。
 そして、41分。高野が機を捉えたアンティシペーションで、前に出てボールを奪取。縦にポジションチェンジした後ろの大瀧に戻すと、ワンツーで再び高野へ。縦に突破した高野がマイナスに折り返すと、バイタルエリアで受けた枝村がスルーパス。長い距離を走ってきた大瀧が抜け出し、至近距離からシュートを放ったが、GKも素晴らしい反応でこれをカット。そのこぼれ球を阿部がPA内で拾い、そのまま10秒近く粘るも、奪われもしないがシュートコースも作れず、仕方なしに後ろに戻す。それを真希が切り返しから、低くて強烈な15Mミドルシュート。ゴール角に決まって、4−0。
 その後も、八木・大瀧のフォアプレースから枝村がカット、スルーパスに八木が抜け出すもシュートはファーに外れた場面などを経て、タイプアップ。はっきり言って、私の見た中では最悪に近い内容の試合だったが、それでも要所を抑えたプレーとゴール前の精度の違いで完勝。中断明けの4試合を全勝で終え、見事に東海プリンスリーグ初代王者に輝いた。おめでとう。

各務原       清水エスパルス
6(2) シュート 10(3) ×枝村、×枝村、×大瀧、○枝村、×枝村、×真司、×真司
               ○大瀧、◎真希、×八木
4(2) 右クロス 11(2) ○谷野、×枝村、×上埜、×上埜、○田淵、×上埜、×上埜
               ×田淵、×上埜、×阿部、×上埜
3(1) 左クロス 8(3) ×篠田、×大瀧、○枝村、×大瀧、×真司、○枝村、×大瀧
               ○高野
1(0) 右側CK 0(0)
2(0) 左側CK 1(0) ×枝村
1(−)  犯OS  5(−) 篠田、真司、真希、枝村、阿部
10(−) ファウル 4(−) 雄也、真司、田淵、田淵


▼試合結果
清水エスパルスユース 4−0 各務原高校
 得点:前半16分:清水・枝村匠馬 (山本真希 ・スルーパス)
    前半30分:清水・阿部文一郎(山本真希 ・前方ミドルパス)
    前半32分:清水・大瀧義史 (枝村匠馬 ・左方ミドルパス)
    後半41分:清水・山本真希 (阿部文一郎・ポストプレー)
 警告:前半35分:各務・笠原拓真 (ラフプレー)
    後半05分:各務・餅田修  (ラフプレー)
    後半15分:各務・矢澤未来 (遅延行為)
    後半17分:各務・矢澤未来 (ラフプレー)
    後半44分:清水・田淵将天 (ラフプレー)
 退場:後半17分:各務・矢澤未来 (警告2回)


▼選手寸評

前田陽平−−ゴール前の場面では機敏な反応を見せたが、最終ラインとの連動性に欠け、不安定。

杉山雄也−−ポジションが悪い上に当たりが弱く、軽い。恵まれた体格でガツガツ行ってほしい。
村越大三−−最終ラインが意思統一を欠く中、唯一1対1で対抗できる存在だったが、早期交代。
高柳亮太−−知性を発揮しない高柳はキックが正確な他は、普通の選手だ。徐々に持ち直したが。
篠田大輔−−1対1に脆さもあったが、攻守にバランスを取って、生じがちのスペースを埋めた。

谷野由紘−−粘り強さとポジショニングの良さで安定感をもたらす一方で、突破でアクセントも。
山本真希−−気の抜けた試合でも怠らず走り抜き、味方のマークを外す動きなど見えない貢献大。
枝村匠馬−−左右に巧みに捌き、前後に縦のポジションチェンジ。楽をしようと狙いすぎの面も。
大瀧義史−−精力的な運動量で両ボランチと再三入れ替わる一方、前線では粘って起点を作った。

鈴木真司−−ファンタジーが炸裂。サイド突破にスルーパスと、初めて機能している真司を見た。
阿部文一朗−MFが好き放題してるので出番は少ないが、手数を掛けないポストでそれを支えた。

石垣勝矢−−空中戦無敗。最終ラインは乱れていたので、石垣の空中戦の強さはむしろ際立った。
上埜健太−−独特のタッチで、好機と思えない位置から好機を創る。が、普段の精度は低かった。
田淵将天−−石垣同様1対1での強さを発揮。一方、巧みな連携と積極性で攻撃にも多く絡んだ。
高野美臣−−個人能力では競り負けてたが、ポジショニングとダイレクトプレーで先の先を取る。
八木和秀−−相変わらず面白いライン駆け引きをする選手だが、出番が短く、評価不能。

※字数制限に伴い、東海プリンスリーグ・磐田−岐阜工戦はこちらへ。



2003年07月13日(日) サテ:サテライトリーグ 湘南ベルマーレ戦

 Jrユースの東海大会決勝に行く予定が、香港来客に際してどうしても仕事が片づかず、急遽取り止め。午前中は会社に向かい、一段落つき次第、平塚へと向かった。結果、ドタキャンとなってしまった友人方々には、本当に申し訳ない。
 会場は小雨交じりにもかかわらず、300名ほどだろうか、かなりの人数が集まった。私の見た限りでは、大木監督、望月強化育成本部副本部長、主将のアレックスの姿も。他にも、湘南の選手が何人もいたらしい(私の見た限りだと、坂本・小林)。会場の写真は何枚か撮ったのだが、PCのハードディスク故障により全てお釈迦(涙)。

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03年07月13日15:00開始 
 2003 Jサテライトリーグ Bグループ
 対 湘南ベルマーレサテライト ※45分ハーフ

▼布陣
−−−−−平松−−北嶋−−−−−

−鈴木隼−−−−−−−−−太田−

−−−−−吉田− 杉山浩 −−−−

−村松−−平岡−−高林−高木純−

−−−−−−−真田−−−−−−−

交代:後半00分:真田雅則→羽田敬介 (そままGKに)
   後半00分:杉山浩太→田中大輔 (そのままボランチに)
   後半00分:吉田康弘→津田和樹 (隼人をボランチ、純平を左MF、津田を右SBへ)
   後半23分:北嶋秀朗→塩沢達也 (そのままFWに)
   後半34分:平松康平→阿部文一朗(そのままFWに)

湘南ベルマーレサテライト:

−−−−−戸田−−石原−−−−−

−−−−−−−永里−−−−−−−

−中嶋−−田辺−−西川−−石田−

−−−時崎−−照井−−渡部−−−

−−−−−−−船津−−−−−−−

交代:前半20分:西川→吉野、後半04分:中嶋→鶴見、後半10分:永里→サントス
   後半25分:照井→杉本


▼試合展開

[前半]
00分:相手のロングフィードを悠々キャッチした真田は、素早く右の純平へ。2タッチ目で柔らかく縦にフィードを送ると、北嶋が裏を取り、追い縋るDFを体でブロック。その間に快速を飛ばして太田が追い越し、パスを受けて右クロス。これはファーに流れたかに見えたが、飛び出した隼人が左足インサイドで的確に合わせると、中央でダイレクトゴーラー平松が美味しくゴールを頂戴した。1−0。

湘南        清水エスパルス
6(3) シュート 7(4) ◎平松、×村松、×吉田、○隼人、○平松、×北嶋、○浩太
4(2) 右クロス 7(1) ○太田、×太田、×太田、×純平、×吉田、×純平、×純平
2(1) 左クロス 4(2) ◎隼人、○純平、×村松、×隼人
1(1) 右側CK 2(0) ×隼人、×隼人
2(1) 左側CK 1(0) ×平松
2(−)  犯OS  1(−) 太田
9(−) ファール 6(−) 純平、平岡、浩太、平松、不明、平岡


[後半]
27分:ドリブルを突っ掛ける太田から、それを追い越した津田にスルーパス。スペースに抜けた津田からクロスが上がるが、これは大きく逆サイドに流れる。だが、フォローした純平が反転、ダイレクトで戻すと、待ち受ける村松が直接アーリークロス。DFが跳ね返すが、その先の右PA角平松が拾う。足下にボールを静止し暫く溜めると、素早く細かいフェイントからスルーパス。右外から津田が回り込んでクロスを入れると、そこに太田や塩沢や純平が詰める中、渡部?がオウンゴール。2−0。

33分:湘南、右からの展開から後ろから上がってきた渡部にボールが渡り、これを更に左サイドへと最終ラインの前を横切るようにパスを流す。そこには広大なスペースが生まれており、鶴見がスピードを加速。津田は中に絞り過ぎていた上に、最終ラインをブレイクさせてチェックに向かうのも遅れた(前半や左サイドを見ている限り、WBはSBがマークする約束事だったはず)。PA内に侵入する鶴見に慌ててチェックに行くが、鶴見は切り返してマークを外すと、角度35度から即シュート。真田の腕を抜けたボールは、巻いてファーサイドネットに突き刺さった。16歳に1点返され、2−1。

湘南        清水エスパルス
7(4) シュート 6(3) ×隼人、○北嶋、×北嶋、○純平、×北嶋、○純平
4(2) 右クロス 10(4) ×津田、×津田、×太田、○津田、○太田、×津田、×津田
               ◎津田、○塩沢、×津田
1(0) 左クロス 4(1) ○村松、×村松、×村松、×田中
2(0) 右側CK 3(0) ×隼人、×隼人、×隼人
0(0) 左側CK 1(0) ×平松
1(−)  犯OS  0(−)
3(−) ファール 6(−) 津田、北嶋、田中、村松、田中、阿部


▼試合結果
清水エスパルスサテライト 2−1 湘南ベルマーレサテライト
 得点:前半00分:清水・平松康平  (鈴木隼人・左クロス)
    後半27分:清水・オウンゴール(津田和樹・右クロス)
    後半33分:湘南・鶴見聡貴  (渡部翼 ・ショートパス)
 警告:前半22分:湘南・照井篤   (ラフプレー)
    前半44分:清水・平岡直起  (ラフプレー)

※公式記録は、こちら


▼選手寸評
●平松康平 (FW、1期生・23歳) 6.5
 ゲームキャプテン。84分間出場。サテライトにいるべき選手ではないが、実際に実力差は明らかで、ボールを奪われることは殆ど無かった。だが、そのせいか、持ちすぎの嫌いは顕著。特にサイドに流れた時、マークを外そうとして相手数人を寄せ集めてしまい、サイドスペースを消すことが多かった。この点で鹿島戦、素早い反転で前にパスを出せる体勢を作っていた久保山に劣る。中央にドリブルで相手を引き寄せてサイドに展開、クロスに対してゴール前でワンタッチゴール、そういう平松を見たい。

●太田圭輔 (MF、2期生・21歳) 6.5
 先制点に絡んだ後もこれでもかと右サイドを闊歩、これは早々に試合を決めるかと思いきや、相手が修正すると見事に消える。後半、津田の上がりで復活したが、守備には大きな不安を抱えた。ドリブル・クロス、共に高い威力を誇ったが、動き出しが直線的で単調。要はいつも通りということだが、太田の場合、このままで良いと思うのだが。先発では無理でも、例えば横山は総合的に代表を狙えるようなFWではなかったが、交代出場時は抜群に機能してたわけだし(太田とタイプは違うが)。

●村松潤 (DF、3期生・21歳) 6.0
 CB両名のビルドアップ能力が低く、必然的に両SBが攻撃の起点となったが、高林が平岡を経由せずにチェンジサイドできる分だけ、村松に回ることが多かった。その村松に収まればボールは落ち着くのだが、落ち着かせすぎ。素早くボランチに入れたい所を縦に入れざるを得なくなり、左サイドが詰まる一因となった。相変わらずフィードの質は高いが、相手の強引なパワーやスピードに遅れをとる点も相変わらずで、トップ先発で非難されていた頃に比べ、格段の進歩はない。

●鈴木隼人 (MF、3期生・21歳) 5.0
 左MFとしては狙い所のスペースを空けずに、そこで待ち構えてしまう傾向があり、テンポを悪くしていたが、ボランチではボールも集まり、攻守の軸になっていることを実感させた。だいぶ判断も速くなり、それでいて巧みに左右に捌いている。だが、ありえないバックパスミスを浚われて、速攻を許すことが2度も。集中力も問題だが、球足の遅さはもっと問題。例え、味方と自陣で回す時でも、強く速いパスに慣れておかなくては、とてもトップでは使えない。

●高木純平 (DF→MF、3期生・20歳) 7.0
 珠玉の内容。確かに前日の鹿島戦で10分ほど出場した影響か、いつものように長い距離をフリーランする場面は少なかった。だが、判断速度の次元が違う。殆どを1タッチ、2タッチで正確に繋ぎ、相手に的を絞らせなかった。その上で、アーリークロスや前方フィードに独特の柔らかさがあるので、ますます相手の予測が追いつかない。塩沢が転倒しながら粘って繋ぎ、太田が折り返したボールを、駆け込んだ純平が強シュートを放った場面は、この日最大のハイライト(GK正面)。

●塩沢達也 (FW、3期生・20歳) 6.0
 27分間出場。塩沢投入と同時に試合のテンポは加速。3期生4人がポンポン繋いで左サイドを一気呵成に突破した場面は、凄みがあった。判断が速い上に、第三の動きが豊富。だが、持病の喘息で暫く練習から離れていたこともあって、失速も早かった。活躍は10分ほどだったか。平松とは上手く差別化できず、阿部が投入された頃には既にチーム全体が逃げ切りモードだった。

●杉山浩太 (MF、5期生・18歳) 5.5
 45分間出場。怪我で鹿島戦の出場を見送ったこともあってか、体は重かった。パスミスも何度かあり(浩太が繋ぎのパスをミスするのは、本当に珍しい)、「やべっ」と叫んでミスをフォローする姿も久々に見られた(笑)。それでも浩太らしさは随所に見せ、横に叩いて味方の攻撃を促すパスや、相手のチェックを一発でいなすボールタッチには、相変わらず痺れる。左クロスがDFに引っ掛かって流れたボールを、角度のない位置からダイレクトでループ気味に合わせる、テクニカルなシュートも放った。

●阿部文一朗 (FW、6期生・18歳) 評価無し
 6分間出場。守備を頑張ってた(爆)。羽田がGKを蹴る時、「ブン!」と叫びながら、ボールはあらぬ方向に向かってしまい、ブンが必死に追い掛けてるのには、少し笑った。

真田雅則 6.0 無難。安心できるが、期待を越えるスーパープレーもない。
羽田敬介 5.5 交代してたのか…気付かんかった。失点は好シュートだが、桜戦でよく見られた形。
高林佑樹 5.0 フィードは正確だが、視野が狭くて台無し。攻守に思い切りが足りず、ジリ貧の傾向。
平岡直起 5.5 当たりは強いし、当たる狙いも良いが、フィードは逃げのものばかり。
吉田康弘 5.5 積極的だが、飛び出した先を混雑させているだけのような。早めにバテた。
北嶋秀朗 6.0 裏に抜け出す動きの質が高い。とにかく強いが、ひたすら遅い。
田中大輔 5.5 消えすぎだが、決定機を導ける独特のタッチが面白い。化けてほしい。
津田大輔 6.5 猪突猛進。右サイドを完全粉砕したが、クロスは信用できん。ポジショニングは一考。

 湘南で目立った選手は、田辺、永里、得点の場面でのみ鶴見。ユース出身選手ばかりじゃん!(爆) CB・FW陣は清水のチビッコたち(除くキタジ)相手にパワーで圧する場面が目立ったが、これがソリッドな相手の多いJ2リーグで通用するかどうか。



2003年07月06日(日) JY:クラブ選手権 東海予選 1回戦〜準決勝

03年07月05-06日 三好町旭グラウンド
 日本クラブユース選手権(U-15) 東海地区大会 ※30分ハーフ

--- 1回戦:対 愛知FC庄内Jrユース (5日) ---

▼布陣
−−−−−町田−−山崎竜−−−−

−小出−−−−−−−−−−小泉−

−−−−−長沢−−池田−−−−−

−桑原卓−佐野−−岩本−桑原彬−

−−−−−− 山崎晃 −−−−−−

交代:後半23分:山崎竜男→滝戸諒 (そのままFWに)
   後半26分:長沢駿 →神田和哉(そのままボランチに)
   後半29分:町田朋弥→望月雄介(そのままFWに)



(試合開始前。主将は岩本。その隣から、長沢・山崎晃・佐野・小出・町田・小泉・桑原兄弟・山崎・池田、かな? 正直、JYは詳しくない)


愛知FC庄内Jrユース:

−−−−−09−−10−−−−−

−08−−−−−−−−−−07−

−−−−−06−−13−−−−−

−02−−04−−05−−03−

−−−−−−−20−−−−−−−

09小畑、10野口
08徳増、06熊木、13島、07宇津井
02長島、04大石、05新開、03伊東
20野口
※名前は会場のアナウンスから聞き取ったもので、正確ではありません。
交代:後半09分:09→13、後半23分:08→09


▼試合展開

[前半]
28分:清水、長沢が大柄だがキレで勝負する独特のドリブルで仕掛けるが、DFがカット。だが、中に絞っていた桑原卓がフォローすると、ダイレクトで左サイドスペースに縦へ入れる。これに小出が抜け出し、狙い澄ましてクロス。PA内に密集するDFに引っ掛かる形で流れ、町田も意表を突かれたのかワントラップ。混戦になり無理かと思われたが、DFの寄せが遅く、ハーフボレーでついに均衡を破った。1−0。

FC庄内      清水エスパルス
2(1) シュート 12(5) 町田6(3)、小泉2(1)、池田2(0)、桑卓1(1)
               山崎1(0)
0(0) 右クロス 4(4) 桑彬2(2)、小泉2(2)
1(1) 左クロス 7(4) 小出4(2)、池田2(1)、町田1(1)
0(0) 右側CK 2(2) 小出2(2)
0(0) 左側CK 3(0) 池田3(0)
0(−)  犯OS  2(−) 山崎2
3(−) ファウル 7(−) 岩本2、長沢、池田、小泉、山崎、不明


[後半]
23分:清水、ロングフィードをGK山崎がキャッチすると速攻。スペースにフィードすると思われたが、思い切ってパントキック。これを右サイドに流れた山崎が競り勝ってポスト、すると再三キレキレの突破を披露していた小泉が受けに走る。しかし、山崎はこれを囮に反転、DFを振り切ると中に切り込みながら、右クロス。これが流れたかに見えたが、小出が全力走でフォロー、追い付いて折り返す。するとPA内中央至近距離で町田が正確にインサイドを合わせ、ゴールを揺らした。2−0。

FC庄内      清水エスパルス
0(0) シュート 15(4) 町田6(2)、長沢3(1)、池田2(1)、小出2(0)
               小泉1(0)、佐野1(0)、滝戸1(0)
1(0) 右クロス 8(6) 小泉4(4)、町田2(1)、山崎1(1)、池田1(0)
1(0) 左クロス 6(1) 小出4(1)、佐野1(0)
0(0) 右側CK 3(1) 小出3(1)
0(0) 左側CK 3(1) 池田3(1)
0(−)  犯OS  2(−) 山崎2
1(−) ファウル 4(−) 長沢、桑卓、不明、望月



▼試合結果
清水エスパルスJrユース 2−0 愛知FC庄内Jrユース
 得点:前半27分:清水・町田朋弥(小出洋孝・左クロス)
    後半20分:清水・町田朋弥(小出洋孝・左クロス)
 警告:前半26分:清水・小泉慶治(ラフプレー)



▼選手寸評

小泉慶治−−切り返しは大き過ぎるが、この日はキレキレ。振り回して入れるクロスは精妙。
池田康彦−−判断の速さとパスの狙いの攻撃性は、浩太を見ているよう。フィジカルも強し。
小出洋孝−−勝負への強い意志は純平を思わせる。スペースの意識も高く、走力を活かした。
桑原卓哉−−ダイレクトの意識とポジショニングの良さに知性を感じる。攻守に貢献度高し。


(最終ライン。奥から桑原卓・佐野・岩本・桑原彬。佐野はフィードに、岩本は競り合いにミスが散見されたが、素質の高さは伺わせた。桑原彬はこの日は左の卓哉ほどではなかったが、攻守にバランス良く、アーリークロスの狙いも良し)


--- 2回戦:対 ヤマハジュビロ磐田Jrユース (6日) ---
▼試合結果
清水エスパルスJrユース 3−0 ヤマハジュビロ磐田Jrユース
 得点:前半07分:清水・町田朋弥(桑原卓哉)
    前半21分:清水・山崎竜男(長沢駿)
    後半14分:清水・山崎竜男(小出洋孝)


某女史より速報頂きました。
桑原兄弟が攻守に万全で、磐田のサイド攻撃をシャットアウト。その前で小泉・池田・長沢・小出が自由奔放にやっているらしい。長沢のインターセプト、池田の鬼のスルーパス、小出の敵も味方も騙すスルーパス(…)が目立っていたとのこと。
終盤は選手交代を経て、組織がバラバラに。また試合を通して、相変わらず効率は悪かったらしい。


--- 準決勝:対 ヤマハジュビロ掛川Jrユース (6日) ---
▼試合結果
清水エスパルスJrユース 2−1 ヤマハジュビロ掛川Jrユース
 得点:前半20分:掛川・溝垣  (松下)
    後半03分:清水・町田朋弥(小泉慶治)
    後半20分:清水・町田朋弥(杉山和毅)


タナカさんのところから、無断引用(爆)。詳細は本家をご覧ください。
これで決勝&全国大会進出決定。決勝の相手は、ジュビロサッカースクール沼津。ジュビロ勢、3連戦目。



2003年07月05日(土) 東海プリンスリーグ 藤枝東高校戦

03年07月05日14:10開始 磐田市営安久路グラウンド
 JFA プリンスリーグ U-18 東海 2003
 対 藤枝東高校 ※45分ハーフ

▼布陣
−−−−−八木−−阿部−−−−−

−大瀧−−−−−−−−−−谷野−

−−−−−真希−−枝村−−−−−

−篠田−−森安−−石垣−−雄也−

−−−−−−−前田−−−−−−−

控え:海人、小林、田淵、杉崎、望月、柴田
交代:後半21分:谷野→柴田(そのまま右MFに)
   後半35分:雄也→小林(そのまま右SBに)

藤枝東高校:

−−−−−柴田−−閨谷−−−−−

−−−鈴木崇−−−−−赤星−−−

−−−−−滝口−−木村−−−−−

−立田−−小関−−新庄−鈴木大−

−−−−−−−高橋−−−−−−−

交代:後半00分:鈴木崇→北村、後半12分:柴田→河津、後半31分:閨谷→中村
   後半35分:鈴木大→佐々木


▼試合展開

何気ない気持ちで「あ、この日はJrユース→ユース→トップでハシゴできるな」と言い出したら、駅前探検倶楽部の弾き出した回答、…6時前に家、出ないと駄目ですか? すいません、三好町、舐めてました。前日、職場の食事会で無意味に食べた310kgステーキが胃もたれする中、起床。一路、西へ。途中、お二方に車で送って頂き(深謝!)、何とか両会場、共に間に合うことが出来た。
ユースの会場は恒例の安久路グラウンドだが、普段と大きく異なる点が一つ。観客の数、数、数! いつもはグラウンド脇の20台ほどの駐車場すら埋まらないというのに、ヤマハの駐車場まで満杯。地元の磐田ユースとの対戦に際し、静岡学園応援団が大挙して駆けつけたようだ。応援団側には行かなかったので正確には分からなかったが、駐車場に停まっていた車は100台ほど、観客は延べ1なら000人近くにはなっていただろうか。静学−磐田戦(静学の2−0の勝利)後には、だいぶ人も引いたが、それでも200名近い観客がこの試合を見守った。天気は曇り、時々思い出したように雨粒が落ちてきた。暑苦しくはないが、蒸して不快指数高し。

さて、東海高校王者、藤枝東。だが、プリンスリーグでは不調が続いている。清水も中日本でU-18U-17と2回当たっているが、連勝。とはいえ、その後の藤枝東は県・東海と高校総体を制覇。主将の木村がますます存在感を増すと共に、彼とダブルボランチを組む滝口の成長、更に立田と1年生鈴木崇によるサイド攻撃も威力を増しているということだ。
一方の清水、先日の静学戦で警告を受けた真司・村越が、累積で出場停止なのかベンチ外。それに加えて、DFリーダー高柳、左サイドの岡村もベンチ外(寄稿された観戦記にはないが、同様に静学戦で、それぞれ遅延行為とラフプレーで警告を受けていたとの情報あり、なお出場停止は累積2枚)。更に海人をベンチに置いたのは、7月12-16日のU-18代表候補合宿(候補が取れれば21日まで)を考慮して、前田に経験値を積ませたいとの意図だろうか。全員チームには同行し、ハーフタイムではボールで戯れていたので、怪我とは考えづらい。何はともあれ、GKも含めて守備陣は大きく組み替えられ、1年生7人中5人を先発に並べるフレッシュな布陣で挑むことになった。

(主将の大瀧と藤枝東主将・木村。共に質の高いプレーでチームを率先した)


(左から森安、真希、篠田、前田、阿部、石垣、枝村、谷野、八木、雄也。学年ごとにまとまってると思いきや、意外にバラバラ)

[前半]
開始後は、いきなり藤枝東。久々の公式戦となった前田は試合勘が戻らなかったのか、無理にクロスや裏を狙ったパスに反応してしまい、クリアも曖昧で無用なピンチを招く。だが、藤枝東の方もクロスは1本、シュートはDFにブロックされ、効果的なプレーができない。
相手の拙攻にも助けられた清水は5分、大瀧のクロスを鈴木大がブロックし、左CKを得る。枝村が蹴ったボールはPA内中央を抜けると、ファーに石垣が走り込みながら折り返す。雄也が競り合うが、これはDFがクリア。そこに森安、素早く中盤から駆け上がってフォローすると、バウンドするボールをノートラップ15Mミドルシュート。ボレーの基本で叩き付けたシュートはGKの手前でバウンドし、その腕を抜けていった。1−0。初シュートで先制に成功する。森安は東海プリンス、5得点目。

主導権を握ったことで漸く落ち着き、両SBが意欲的に上がって、アーリークロスで効率良く崩しに掛かる。藤枝東も赤星が30M強の位置からFKで強襲するが、枠上に外れる。すると14分、枝村の突破を赤星がカット、そのクリアボールから閨谷が右サイドスペースに抜け出しを図るが、篠田が体を入れ替えて再奪取する。こぼれたボールを真希が素早くフォローすると瞬間、クサビの低い縦パス。これを大瀧が受けて体を張って粘るが、反転しようとしたところを新庄と鈴木大に潰され、…たかに見えたが、一緒に倒れ込みながらも左足を動かし、そのマークの裏へとスルーパス。ここに阿部が反応、裏に抜け出してのシュートは阿部が最も得意とする形。寄せる小関を力でブロックし、速さで惑わすと、低く強烈なシュートをゴール角に突き刺した。2−0、2本目のシュートで突き放す。阿部は、GW中のU-18代表候補合宿で落選以降、県クラセン磐田戦から8試合連続ゴールを達成した。
藤枝東も柴田が積極的に撃ってきたが、もはや流れは清水。少ないタッチでシンプルにスペースを使うサッカーで、プレーに一呼吸多い藤枝東を判断速度で圧倒した。左サイドから、16分に阿部が落としたボールを大瀧がミドルで狙うと、18分には後方からのロングフィードを中盤で真希が頭で落として、大瀧。そのまま前方のスペースにパスを送ると、ポストした真希がすぐさま走り込む。PAに侵入すると、軽い切り返しから早いタイミングでシュート。低い軌跡で唸りを上げたが、GK正面。
続けて19分、枝村が自陣中盤の底で奪うと、反転して右サイドの雄也に戻す。すると雄也は逆サイドへ大きくチェンジサイド。ハーフラインやや進んだところで篠田が受けると、今度はアーリークロス。ボールは左SB立田のまた外のファーへ流れていくが、阿部はそれを一目確認するや、猛然と突進。誰もいないスペースに一人侵入すると、狙い澄ましたダイビングヘッド。ボールはゴールに突き刺さった。3−0。

点差が開くと、リードしている方は無用の警告と怪我を恐れて、ノーファウルを心がけるものである。だが、この日は違った。20分まではファウル数は、清水2:藤枝東1だったのが、その後の25分間で、清水8:藤枝東3。贔屓目だが、急に清水のプレーが荒くなったってことは、無かったと思う。ともかく、これで清水の攻撃の連動性は損なわれ、次第に藤枝東ペースに変わっていく。
22分、藤枝東陣内での大瀧のファウル。このFKを蹴った先で、今度は森安のファウルの判定。労せずして清水陣内左45度25Mの位置でチャンスを掴んだ藤枝東、赤星が2枚の壁をふわりと越えるボールを蹴ると、その裏で小関がバイシクル! だが、威力無く、ボールも左へと転がって外れていった。続いて23分にも、閨谷の突破から枝村のファウルを誘うと、左45度25Mから赤星が巻いて壁の裏に落としたが、前田が弾き、詰めた選手はオフサイド。
ファウルの判定が続いたことで、清水はドリブル突破にも及び腰になり、サイドを崩される場面が増えていく。29分、阿部のオフェンスファウルから素早く試合を再開させた藤枝東、枝村のチェックを軽く交わして木村が突き進むと、戻ってチェックに来た阿部が追い付く前に閨谷にクサビを当てる。閨谷はダイレクトで左に流すと、そこに柴田が流れて受け、そのままドリブルからシュート。パワーはあったが、真っ直ぐニアに外れる。
30分、鈴木崇に谷野と雄也の間をスルスルと抜かれ、30度からシュートを放たれるが、前田がキャッチ。32分、赤星のドリブルからCKのチャンス。左CKを赤星が自ら蹴ると、中央の競り合いを抜けたボールに、ファーで藤枝東の選手がフリー。前田は競り合いから戻りきれず、これをワントラップから無人のゴールに流し込んだに見えたが、石垣が冷静に戻って、きっちりとカバーした。
正直、藤枝東が「ドリブルのためのドリブル」ではなく、「シュートのためのドリブル」・「クロスのためのドリブル」がもっと多ければ、危険な場面は増えていただろう。だが、ドリブルが成功したことで「ドリブルのためのドリブル」が増えてしまい、清水としては守りやすかった。その後も、壁が必要な位置で2度、FKの判定を受けたが、凌いでハーフタイムへ。この時間帯、攻撃はクロスが単発で上がるのみ、見るべきものは少なかった。

藤枝東       清水エスパルス
7(3) シュート 5(4) ◎森安、◎阿部、×大瀧、○真希、◎阿部
3(1) 右クロス 3(1) ○雄也、×雄也、×雄也
1(0) 左クロス 6(1) ×真希、×篠田、×篠田、×大瀧、◎篠田、×真希
1(0) 右側CK 0(0)
1(1) 左側CK 1(1) ○枝村
1(−)  犯OS  3(−) 阿部、阿部、八木
4(−) ファウル 10(−) 篠田、森安、大瀧、森安、枝村、篠田、阿部、不明、谷野、
               谷野


[後半]
試合再開後も、最初の5分でいきなり4回もファウルの判定。だが、次第に藤枝東の運動量が落ちたことで、審判を意識できる余裕が生まれる。2分、真希の左クロスの跳ね返しを、枝村が奪って再度左に展開。今度は大瀧が受けて、マイナスのクロス。PA内中央の阿部はスルーすると、ファーサイドで谷野が走り込み、PA外距離20Mからミドル。質の高いシュートだったが、反応した高橋がボールを逸らし、CKに逃れる。
その後も押し気味に進めたが、今度はオフサイドに引っ掛かり、攻めきれない。一方の藤枝東は、3−5−2の左WBに回された立田を中心にドリブルを仕掛けるが、最後のクロスのタイミングがPA内のFWと合わない。
清水ベンチに飛んできたボールを、獅子内がボレーで跳ね返し、それが座っていた海人を強襲したりした後の11分。中に切れ込んだ大瀧だが行き詰り、谷野に斜めに戻す。これを谷野はダイレクトで低く強く縦に入れると、いち早く反応したのは八木。ブレなく直進するフィードの軌道上に走り込むと、CB2人の間に巧妙に抜け出す。2人挟まれると、本来どんなFWでも仕事はできないものだが、八木は両CBが寄せ切る前に自ら体を倒し、スライディングシュート。W杯ベルギー戦での鈴木隆行のようなテクニカルな左足キックは、GKの脇の下を抜いてゴールへと吸い込まれた。4−0。

流れを掴んだ清水は12分にも、谷野が入れた右クロスに、阿部がクライファート的な難しいボレーで合わせたが、GK正面。17分には、枝村が右サイドPA角手前に散らすと、そこへサイドから斜めに入ってきた谷野がクサビになり、更に右へと流す。中盤の底から大きく回り込んできた真希がサイドスペースに抜け、ダイレクトでクロス。すると、PA中央に起点となった枝村が走り込む。枝村には珍しい飛び込みながらのヘディングシュートを放ったが、これもGK正面。
藤枝東も河津を投入。河津が意識して右に流れることで、左の立田を合わせて攻撃の幅が出てきた。18分、森安が戻したボールを石垣がフィードし損ね、河津の下へ。フリーでシュートを放ったが、前田の正面。不安定だった前田だが、21分にも赤星のスルーパスに右に抜け出した河津の角度のないシュートを、ニアに位置取りながらファーに軽快な横っ飛びでキャッチ。乗ってくる。
攻撃面では谷野に代えて入った柴田が、積極性を見せる。21分には、枝村の中央ドリブルから真希に戻し、その前に斜めに走り込んだ柴田がポスト、右に叩いて流れた八木がクロス、ファーで大瀧がもう一度折り返すも、GK。
28分、左サイドで八木が素早くスローイン。受けた大瀧は幾らかタイミングを図ると、サイドスペースにスルーパス。タッチを割ろうかというところで八木が追い付き、低い弾道の左クロス。中央の阿部が見送ると、ファーサイドで柴田がインサイドで合わせる。しかし、ボールは僅かにバーの左へ。柴田は更に30分にも、大瀧の35Mアーリークロスに斜めに駆け込んでボレーで合わせたが、GK正面。

逆襲の機を狙う藤枝東、ここで1年生・中村を投入。中村自身のプレーよりも、ターゲットマンが入ったことで狙いが明確になり、再三繰り返していたサイド突破が「クロスのためのドリブル」に昇華したことが大きかった。早速、32分には立田の左クロスから中村が頭で合わせたが、昨年までのチームメイト・前田がガッチリとキャッチ。32分、再び左サイドを突破した立田のクロスは、ニアで石垣がカット。だが、そのリバウンドを拾った木村が、20Mの位置からミドルシュートを放つ。ゴール前でポップする強烈なボールだったが、敏活に反応した前田が弾き、こぼれ球は自らキャッチ。
すると藤枝東は右のWB鈴木大に代えて、スピードのある佐々木を投入。サイド攻撃を強化する。一方の清水も、雄也に代えて小林を右SBに投入。幾度も狙われていた柴田と雄也の間合いの悪さの修正を図る。この対策で試合は再び膠着状態に。中村はJrユースの同期、石垣がキッチリとマーク。柴田が通算10回目のオフサイドを受けたのにキレた阿部が警告を貰った場面の他は、動きなく時間は過ぎていく。
そんな状況に43分の赤星、切り返しで真希のマークを一瞬外すと、右45度20Mから強引にミドル。だが、前田も反応してディフレクト、CKに逃れる。44分、右CKは立田の左足のキック。これがファーに抜けると、タイミングを待ち構えていた河津が、高い打点で折り返す。このボールにGK前田が食らいつこうとしたがカブり、佐々木がボールを受けると、誰もいないゴールに冷静に押し込んだ。4−1。
土壇場で一矢報いた藤枝東、ロスタイムも続けて攻勢。再び、立田の右CKは、前田がパンチングで弾いたボールを、新庄がシュートに行くが宇宙開発。次の場面では、左に流れた木村がクロスを入れるが、森安がカット。左サイドに戻して篠田に繋ごうとしたが、篠田の反応が遅れて木村が再び拾う。これを今度はPA角に戻すと、そこに佐々木が走り込んでシュート。だが、枠上。この強引さが、もう少し早く欲しかった。既に残り時間無く、フレッシュな面子で清水が快勝。得失点差を広げたことで、静学を抜いて東海プリンス首位に躍り出た。

藤枝東       清水エスパルス
8(6) シュート 9(5) ○谷野、×枝村、◎八木、○阿部、○枝村、×阿部、○枝村
               ×柴田、×柴田
2(0) 右クロス 3(3) ○谷野、○真希、○八木
5(2) 左クロス 8(3) ×真希、○大瀧、×大瀧、×大瀧、○八木、○大瀧、×大瀧
               ×篠田
2(1) 右側CK 1(0) ×大瀧
0(0) 左側CK 1(0) ×枝村
0(−)  犯OS  7(−) 大瀧、阿部、八木、八木、阿部、大瀧、柴田
5(−) ファウル 5(−) 石垣、雄也、八木、不明、不明


この後、東京在住シーズンチケットホルダーとしては当然、国立にハシゴする予定だったのだが、旧友の上京に伴い焼き肉パーティーへ(連日の肉かよ…)。無念、だったのだが、現地の友人からはメールが。「来なくて良かったですね」。…いやはや。


▼試合結果
清水エスパルスユース 4−1 藤枝東高校
 得点:前半05分:清水・森安洋文 (なし)
    前半14分:清水・阿部文一朗(大瀧義史・スルーパス)
    前半19分:清水・阿部文一朗(篠田大輔・左クロス)
    後半11分:清水・八木和秀 (谷野由紘・スルーパス)
    後半44分:藤枝・佐々木太朗(河津恭平・ショートパス)
 警告:前半26分:清水・篠田大輔 (ラフプレー)
    後半40分:清水・阿部文一朗(異議)



▼選手寸評

前田陽平−−序盤は混乱。次第に復調、軽快に際どいシュートを防いだが、失点には責任大。

杉山雄也−−強く速く高く、フィードも正確。しかし、ポジショニングの悪さは相変わらず。
石垣勝矢−−時折、気の抜けたクリアがあるが、凶悪かつ冷静な守備でゴール前に蓋をした。
森安洋文−−攻守で八面六臂。先制点を叩きむと、広範にカバーしつつ局所戦でも圧倒した。
篠田大輔−−徐々に節制したが、大瀧と巧く攻撃に絡んだ。新顔の揃う最終ラインをカバー。

谷野由紘−−バランスが良い。サイドに限定せず、守備に戻り、切れ込んでクサビも受ける。
山本真希−−代表の遠征後、覚醒か。判断の速さと潰しの激しさは、枝村を補って余りある。
枝村匠馬−−赤星との痛烈な個人対決に終始。そして共倒れ。互いに激しく当たり、消えた。
大瀧義史−−魔法の左足は健在。だが、それ以上に粘り強さを見せ、攻撃の厚みを誘引した。

八木和秀−−前半は消えがち。後半は適切にサイドに流れ、サイドプレーヤーの本領を発揮。
阿部文一朗−絶好調。異議以外は文句なし。素早く的確に繋ぐポストは昨年に比べ隔世の感。

柴田和也−−PA内に飛び出す動きに良さを見せた。戻りが悪く、右SBには負担を掛けた。
小林拓矢−−短時間だったが、前掛かり気味の柴田の裏をカバー、投入目的は果たしたはず。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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