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Mi Pensamiento Diario

思い出は美しく

今朝はなぜだかお隣りも静かで。って思ってたら、いなかったみたい。道理で…って思っちゃった。今日はお昼に宿題をやって、それから図書館へ行ってたんだけど、図書館から戻ってきてみれば、案の定、低音公害が始まってました。やっぱりダメなものはダメか。昨日気休めにと思って貼った壁のシーツだけど、夜中にはがれていたからもう貼るのをやめてしまっちゃった。多分、今は神経がとがっているから普段以上に気になっちゃうのかな。いつもだったら全然気にならない音までうるさいって思うんだから。
宿題をやっていたせいで図書館へ行くのが遅くなっちゃったんだけど、夕方から図書館へ行ったの。レポートをやるために。でも終わりませんでした。あと6ページは書かなきゃダメなんだけど、もう何を書いていいかわからない。っていうか、今日だって何を書いたというわけではなく、参照って形でいろいろな文献をコピーしまくってただけ。この日記の方がよっぽどしっかりしてる。参照部分はリンクを辿って参照できるようになってるし。はぁー、レポートはなかなか上手くいきません。もう1つの方は全く手をつけてないから、今週は地獄を見ること間違えなし。あと10日だっていうのに…。苦しいです。

さて、ここ最近は、教育ネタ、留学ネタをこの日記に書くことが多いんですが、今日も留学ネタに関して。今朝、静かなお部屋の中でボーっとしたままちょっとだけネットを彷徨っていたの。そして1つわかったことが。っていわれれば当たり前の話なんだけど。とあるサイトにたどり着いたんだけど、そこに書いてあったことがちょっと心に残ったから。何となく気がすすまなかったからリンクするのはやめようかなって思ったけど、引用したいからリンクします。出典をしっかりしておかないで、無断転載してるっていわれたら困るから。詳細は「ここ」からどうぞ。
そのサイトを作ってらっしゃる方はアメリカのミネソタ州に留学されてた方だったの。そこでの出来事だったんだけど、クラスの中である白人の人に無視をされていたそうなんだ。ミネソタのような中西部は白人が多く、とても保守的なところだから白人優位主義があったってちっともおかしくないところ。ミネソタはドイツ系が多いのかな?ムースの知ってるアメリカ人で、ミネソタの出身がいるんだけど、その人は生まれてから黒人と話したことがないっていってるくらいだから。本当に白人ばかりなんです。多分、その人が初めて話した外国人はムースだったかもしれない。そんな人もいるようなところなんです。もちろん、ミネソタでもミネアポリスのような大都会は違うんでしょうけど。
さて、話をその人に戻すと、無視しあっていても何の解決にもならないからって先生に相談したみたいなの。そうしたら先生は話し合いの場を持つことを約束してくれたようなの。ただそのとき、先生から正直な気持ちを聞いたそうなんだけど、それは「この国では白人は、白人でない人々に注意を払う必要は無いと思っています。白人は特権を与えられていますが、その事に気づいていないのです」と。いやぁ〜、先生もすごく正直。アメリカってところは本当にそうでしょう。ただ、このあとにこの方が注意を払う必要はないと思ってるってことを書いてくれてたんだ。「パーティー会場で、同じテーブルに一人だけ外国人が混じっている状況を想像してみて下さい。どう考えてもその場にいる日本人にしか分からない話題が出てしまった時、あなたはどうしますか?その話題がその外国人に分かるように、説明しますか?それとも、気を使って話題を変えますか?多分、多くの人は、そのまま話を続けるのではないでしょうか。その外国人が、ひとりで孤独な気持ちを味わっていることさえ気づかずに。「注意を払わない」とは、そういう事」だそうだ。これはズバリでしょう。的を射た例えだよね。日本で日本人がたくさんいる中に1人だけあまり日本語のわからない外国人がいたとき、その人にみんなが話を合わせるかっていったら絶対しないと思う。その人にわかってもらうためにみんなが日本語をきれいにはっきり発音するかといったら誰もしないと思う。地方から東京に出てきた人だって都会で孤立することがあるっていうのに、それが他の国から来たとなると孤立してしまうのは当たり前のように起こってしまうと思う。じゃ、解決策があるかっていうと、ないとしかいえない。慣れるしかないんだと思う。だって誰1人、気を使わないでしょ?ムースだって東京にいるときに外国人の友達がいたけど、そこに日本人がいると疲れるってわかってたから絶対一緒には遊ばなかったし。ムースのような孤独のつらさを知ってる人間でも日本人同士でいるときには外国人に注意を払わなくなっちゃうんです。たまになら注意を払うってことはできますよ。でもいつも、いつもは出来ません。だってその人の通訳じゃないんですから。
じゃ、みんなの注意を引くために自分の話をすればいいかっていうと、これはちょっと違うような気がする。ややもすれば、「ここが変だよ、日本人」に出てくる人たちのようになってしまうから。確かに、相手の国のいいところはたくさんあると思うけど、そればかりをいってしまうと「だったら帰れば」ってことになりかねない。やっぱり郷に入っては郷に従えってことなんでしょうね。
ただ、1対1のときは状況が違うと思うの。前に書いたビルマ(現:ミャンマー)人の友達と話をしてるときや会社の同期の旦那さんと話をしてたときのムースは別人だった。ビルマ人の友達の話は「ここ」からどうぞ。ビルマ人の友達は日本語がかなり上手だったので、日本人相手にしゃべるのと全く同じにしゃべっていたけど、同期の旦那さんと話していたときはゆっくりはっきりしゃべってたし、相手が何をいいたいか最後まで聞くようにしてたし。大勢の中に1人だけポツンといるから孤立するんだよね。それとみんながみんな親切って訳じゃないから。中には外国人のことが好きじゃない人もいるだろうけど、でも多くの人は国籍や肌の色など関係なく接してくれると思う。それに外国のことを知らないとどういう風に接していいかがわからないんだと思うの。ただそれだけのことだと思う。ムースにとって初めての外国人の友達ってそのビルマ人の友達だったんだけど、最初はどう接していいかわからなかったもん。もちろん、時間が経ったら日本人相手に接するのと一緒でいいってわかったけど。所詮、人は人だから。
そこで今日、昔の出来事をちょっと思い出してみたの。スペインにいるときとイギリスにいるとき。スペインにいるときはこの上なく楽しいときを送り、イギリスにいたときはとっても孤独だった。その違いは?スペインにいたときって実はヨーロッパの他の国、オランダやノルウェーやスウェーデンから来た人たちといっつもつるんでいて、スペイン人と話したことなんてほとんどなかったんだよね。だから1年いて、学校では上のクラスにいたにもかかわらず、1歩街に出てしまうと人々のいってることがわからなかったもん。でも留学生同士で遊びまくってたからそれが楽しい思い出だったのかもしれない。しかし、それがイギリスではというと、最初から目的が違っていたのかも。スペインにいるときはスペイン人と友達になろうと強く思っていなかったから、そんなことを気にすることもなく楽しんでたけど、イギリスへ行ったときはイギリス人と友達になりたいって思ってたから。留学生同士仲良くしようって思いはあまりなかったんじゃないかな?といってもなぜかコロンビア人やポーランド人、クロアチア人とは仲良かったけど。これは前にも書いたよね。ムースは人見知りするので自分からはあまり話しかけることがないから、余計孤立してたのかな。って話始めると止まらないんだけどね。考えてみれば、彼女らはムースに話しかけてくれたのかも。ただ、当初の目的であるイギリス人と友達になるってことは出来なかったから悶々とした日々を送っていたんだろうね。
そう思うと、留学をしたらまずは留学生同士たどたどしい言葉で話し始めるのがいいのかも。それが出来るようになってきたら初めて現地の友達なのかな。留学生同士だとお互いに共通の話題を見つけようとするじゃない。多分…。だから仲良くなりやすいのかもね。そこでしっかりと言葉を磨いてから、現地の人の輪の中に入るのがいいんじゃないのかな?いきなり現地の人の中に入るのは無謀っていったら無謀なのかも。だって注意を払う必要ないんだもの。私は注意を払うわって人がいると思うけど、その行為が相手に気を使わせるものだったら意味ないのはわかりますよね。注意を払ってもらっている人の気を重くしてしまうのは、注意を払われていないよりよくないこともあるんです。誰だって自然な形を求めているのですから。

このサイトを見ていて何であまりリンクしたくないかといったら2番目の話がちょっと引っかかったもので。実はこのサイトの管理人さんの気持ちは痛すぎるくらいわかるんです。留学をしてるとき、日本人の最大の敵は日本人、もしくは東洋人だって思ったことが何度もあるムースなものですから。悲しいことなんですけど、ムースが体験したことはこのサイトの管理人さんのいってることに当てはまるんです。ただ書き方がちょっとどぎつかったもので、ムースは引いてしまったんです。それがあまりリンクをしたくなかった理由です。いってることはわかるんですけど…。あまりいいたくなかったものですから。って何度もいってるかな?

留学って本当に華やかなイメージがあるけど、実際には苦しんでいる人もたくさんいるんです。年間何万人の人が海外に留学をしてるんだかわからないけど、もしかしたらムースがスペインにいたときのように楽しかったぁーって思えるような経験をしてるのはほんの一握りなのかなって。楽しい思いをしてた頃は他の人のことなんて気にもとめてなかったたから、どうしてるかなんて知らなかったけど、今こうやってネットで留学経験者のHPを見ると決して華やかなものでなく、つらく苦しい経験をたくさんしてるんだなぁって思ったの。でも、みんな日本に帰って来てからはいい思い出になってるといってるようなので、そこが救いといったら救いなんだけど。思えば、ムースもイギリスのことはつまんなかったとかイヤだったって散々いってたけど、日本に帰って来てからはいい思い出になったもんね。過ぎ行くときが思い出を美化してくれたのかもしれないけど、それでも思い出が美しいってことはいいことだから。思い出はいつでも美しくありたいもんね。今苦しい思いをしていても、いつの日にか笑って話すことが出来るようになる日を夢見て。美しい思い出を…。


2002年07月21日(日)




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