冒険記録日誌
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2016年12月26日(月) 奈落の帝王(ポール・メイソン、スティーブ・ウィリアムズ/社会思想社) その2

 今回は特にリプレイ仕立てにするつもりはないので、初プレイの状況を簡単に言いますと、しばらく旅を続けて無人の村からベタベタの液体をかぶった少女を発見して故郷の村に送り届ける。(ベタベタの液体は少女の師匠の魔法使いによってつけられたもので害はなく、むしろ敵を避ける効果があるらしい。耳なし芳一が、体にお経を書いてもらったようなものでしょうか。)
 東の果てにせまりくる軍隊を見た主人公は、いろいろ事情を知っていそうな少女の師匠を探すことにしました。ところが変化の森に入ったら、いつまでたっても抜け出せません。これは無限ループじゃないか!体力点を消耗し続けて、野たれ死にEND。
 延々終わらないわけじゃないだけ、若桜木虔ゲームブックの無限ループより親切……なのかな。

 2回目も平均的な能力値の主人公で大体同じように進みましたが、今回は変化の森を抜け出すヒントを忘れなかったおかげで、無事に脱出できました。
 でも、敵軍の将軍と一騎打ちで、あえなく撃沈。
 アイテムがないとこいつには勝てないようです。どこで取りこぼしたのだろう?

 3回目は魔法使いの捜索を後回しにして、カラメールの街に一旦戻るルートを選びました。
 道中で、主人公の師匠なる人物に遭遇。おや?FFシリーズの主人公は無色透明なものですが、こんな設定があるのは珍しい。なにか必殺技みたいなものを授けてもらいます。
 街に帰ると、出発時と違って衛兵がずいぶん横柄です。強引に突破しようとして返り討ちになってしまいました。

 4回目、5回目とかけて、カラメールの街でのひと悶着も解決したのですが、やっぱり敵の将軍には勝てず。勝つためのアイテムは、謎かけ盗賊が持っているらしいとは、以前パラ見した時に知っていましたが、どこにいるんだ。
 嫌な奴だが、会えないとそれはそれで腹の立つ奴だ。

 6回目で謎かけ盗賊にやっと遭遇!こんなところで登場するのかよ。
 将軍は倒したが、その後に向かった変な異次元空間で置いてけぼりくらって、END。

 こんな感じで10回目くらいでクリアできたでしょうか。
 後半の異次元空間っぽい世界での冒険は独特な雰囲気。ラスボスとの戦いは文字通りスケールのデカい戦いですが、ちょっとノリはついていけなかったかなぁ。まぁ、FFシリーズで、たまにはこんな展開もいいのかもしれません。
 それよりもプロローグで思わせぶりに登場したり伏線の出た、冒険者仲間のソフィアや英雄ラメデスの扱いが酷いのが気になりました。道中に登場する物乞いの方がキャラが立っているくらいです。
 ゲーム的な面はどうかというと、本作の特徴として時間ポイントが存在します。寄り道するのが基本のFFシリーズで、寄り道するほど時間を消費するこのシステムは意地悪な気もしますが、実際のプレイではそれほど負担に感じませんでしたし、適度な緊張感の演出になって良かったのじゃないでしょうか。
 戦闘バランスの面でも後半のFFシリーズでは珍しいことに、アイテムや必殺技をうまく使いこなすことで、強敵相手でも敵を弱体化したり戦闘自体を避けられる作りになっているので好感がもてます。ただそれだけに、一箇所だけ強敵との戦闘が避けられない点が惜しい。その相手がストーリー的に何の関係もない雑魚だけに、ここの戦闘を逃亡可能にしてくれていれば、例え最低能力でもクリアを狙えたのに。残念無念。
 他に体力の回復手段が、最初に持っている食料5食分以外にあまりないので、終盤はいつも体力不足気味でちょっときつかったです。技術点11・12クラスの主人公なら問題ないでしょうが。

 本作は完璧な作品ではないのですが、不満はどれも細かいレベルや好みの問題といったものばかりで、本質的には私も良作だと思います。
 以前、「FFシリーズ日本版最終巻は狹袈要塞アーロック”より、こっちの方がふさわしかったのに」という意見を見かけたことがありますが、まーわかる気がするな。アーロックが変化球とすると、こっちの方は王道路線の冒険をそのまま豪華にした、といった感じだしね。


山口プリン |HomePage

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