冒険記録日誌
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2016年02月21日(日) 日本縦断キャノンボール火の玉レース(RED BOX/光文社文庫)

 「爆走バイク!アメリカ大陸縦断レース」(2016年01月23日の冒険記録日誌参照) と同じRED BOXがおくるカーレースゲームブックです。
 内容は爆走バイク!の日本版です、と言えば一言で説明が終わりそうですが、せっかくクリアしたのでもう少し書きます。
 日本の最北端の宗谷岬からスタートし、車で行ける日本最南端の鹿児島枕崎を目指して、20台ほどのライバル達と一緒に優勝を競い合う闇レース。舞台の国以外は爆走バイク!とほぼ同じ設定です。さらにタイトルから映画「キャノンボール」を意識していることが、よりハッキリわかりますね。
 本作の主人公は倒産寸前になっている町工場の社長のドラ息子。カー雑誌の片隅に載っていた「バート・レイノルズになってみないか?」という奇妙な広告文から、賞金5000万円をかけた非合法レースが開催されることを知ります。親父の町工場を救うためと建前を言いつつ、愛車の�爍劭悄檻轡蹇璽織蝓璽拭璽棔匹愍茲蟾�み、勇んでレ−スに参加するのです。相手は、スカイライン2000GTRや、セリカXX、ポルシェ911などに乗ったライバル達。ちなみにゲーム途中でレースの進行役の男が、このレースが大金を賭けた闇賭博であることを明かしています。爆走バイク!よりは理解できる設定ですね。あくまで爆走バイク!よりは、ですけど。

 本作も3部構成に分かれていて、北海道、本州、九州と舞台を移していきますがルールは全て同じで、早くゴールを目指すだけです。時間ポイントの管理があって誤った選択肢を選ぶほど浪費していくようになっています。
 実際にゲームをしたところ、割と簡単にクリアできましたが、途中でスペシャルステージというバイクのミニレースに強制参加するイベントがある以外は、ずっと同じような道を走るシーンが続くので単調でした。
 早くゴールに着くのが目的なので、ライバルを潰したり、寄り道をするより、ひたすら走った方がいいのは当然といえば当然ですけどね。ライバルと競り合うシーンもまれにありますが、むしろ警察の取り締まりの方が主な障害になります。
 途中で警察に捕まったり、崖からダイビングしたり、新聞配達の少年を撥ねたりすれば即ゲームオーバー。無事に中間地点まで到着しても、その時点で一定の到着時刻が過ぎていればゲームオーバーです。
 ゲームブックとしてはルートを選んだら、すぐに土砂崩れで塞がれた道に突っ込んで車が大破してしまうとか、プレイヤーにはどうにもならない理不尽ゲームオーバーも多いのが難点ですが、それよりもストーリー的な描写がほとんどない点が本作最大の難点と思いました。
 中間地点やエンディングでは、ほんとうにおめでとう、とかナレーションにいわれるくらいで素っ気ないことこの上なしなんですよ。特にエンディングはゲームクリアに対するご褒美ですから、チキンと書いてほしいところです。

 このようにストーリーの弱さとゲームの単調さから、本作ははっきりいって退屈な作品です。しかし、後発作品となった爆走バイク!では、そのあたりがかなり改善されていました。(爆走バイク!でも理不尽ゲームオーバーは健在ですが。)
 つまり、爆走バイク!にたどりつく為の捨て石だったと考えれば、この作品にも意義がある……とは思わないか。でもまあ、和製ゲームブックの歴史でも初期の作品ですから、こういった作品を積み重ねながらゲームブックは進化していったという考え方もあるのではないでしょうか。
 あと、個人的に印象的な選択肢として、山中を走っていた時にヒッチハイクしていた女子大生を乗せてやるかという選択があります。乗せてあげると、ハイキングで道に迷って困っていたと感謝されたうえ、自宅に誘われコーヒーだけじゃないお礼があったとかで5時間のロス。無視して通り過ぎた場合はその後、道に迷って3時間のロスという展開です。ゲーム的には乗せない方が2時間分得なわけですが、どう見ても乗せてあげる選択しか考えられません。こんな風にゲームクリアより気分優先で選択肢を選んでいるから、山口プリンはFFシリーズとか高難易度のゲームブックがクリアできないんだと思います。
 それから私は頭文字Dの登場人物を脳内で主人公にあてはめて遊んでいました。RX−7ロータリーターボというと、高橋兄弟ですが、このゲームブックの主人公はそれほど二枚目のイメージはないし、かといって、ギャグ担当のいつきよりはテクニックはありそう。ということで選んだ脳内主人公は、秋名スピードスターズの健二先輩。このくらい普通な人の方がゲームブックにはいいんじゃないかな。わかる人しかわからない事書いてすいません。



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