冒険記録日誌
DiaryINDEXpastwill


2009年12月27日(日) 初夢トラの穴(奥谷道草/白夜書房)

 パズル雑誌クロスワードランドの2010年2月号に掲載されているはみだしゲーム(ミニゲームブック)です。2月号といっても、この雑誌はしばらく前から隔月発行になっていますから、実質新年号ですよ。
 今回の冒険は、来年の寅年にちなんで、初夢の中で貴重な「トラの子」を求めて何匹ものトラが待ち受ける危険な洞窟に潜入するというものでした。
 トラの穴というとタイガーマスクを連想した私は、おっさんでしょうか。同人誌やコミックの販売店の名前としての方が今は有名なのかね。

 さて、洞窟内は、はみ出しゲーム定番の迷路状になっていますが、ところどころトラがうろついているので、そこを通り抜けるにはトラを倒さないといけません。
 今回は、はみ出しゲームでは久しぶりに戦闘システムが採用されていますが、そのルールはいたって簡単。主人公は<行き当たりバッタリ拳>という必殺技を持っており、トラと戦うことになると、例えば1から3までの数字の中から一つ選べという指示があるので、選んで次のパラグラフに進みます。その先にある数字と一致していれば、トラに勝利。数字が違っていれば負けてどこか離れた場所まで逃走する羽目になります。3度戦闘に負ければゲームオーバーです。
 登場するトラは場所によって強さが違い、弱いトラなら1から3の数字の中から選ぶので、3分の1の確率で勝利できますが、強いトラだと1から5など選択する数字の幅が増えてゆき、巨大なトラにいたっては1から10の中から選ぶため勝率1割という事態になっています。

 私が挑戦したところ、危なげなく初回でクリアできました。状況があまりわからない序盤で幸運にもトラに無傷で2連勝できたことと、マッピングが進んだ中盤からは迷路状の地形を利用して、ある程度トラとの戦闘を回避して進めたのがよかったようです。
 粉じんが目に入って何パラグラフの移動以内に治療できないとゲームオーバーだとか、ダメージを回復する泉があるとか、いつもよりも正統派な冒険ゲームっぽい仕掛けが多い印象でしたが、肖像権の都合で洞窟に隠れて暮らしているというトラエモンとか、はみ出しゲームらしいふざけたキャラもいい味だしています。
 パズル要素はそんなにないけど、薬を使用する箇所はちょっとだけ発想の転換が必要かもね。最初、パラグラフに100加えたらページ数足りないじゃん!とか勘違いしていました。(汗)

 あと、ラスボスというか最後に立ちふさがるトラは10から100の数字から選ぶ必要があり、負けたら即ゲームオーバーという化け物でして、冒険中に収集したヒントを使って倒せる数字を見つけ出すようになっています。
 これは逆にいうと、いくつかの謎解き作業をすっとばしても、91分の1の勝率でクリアできるともいえるのですが、そんな想定外の方法でクリアした人がいたら面白いなー。


山口プリン |HomePage

My追加