冒険記録日誌
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2008年08月24日(日) たけたろうの冒険 ──FF21・迷宮探検競技編 その2──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 その日はそのまま宿舎へ連れて行かれ、5・6人ずつ分けられて牢に入れられました。
 みんな明日の試練が気になるらしくソワソワしています。無理もないです。私も緊張のあまりにお腹の調子が悪いです。しかし海賊船内で酷使された体が要求する眠気には勝てず、いつの間にか眠ってしまいました。

 翌朝になるとパンと熱々のこってりした鶏肉と野菜のスープの朝食が配膳されました。まともな食事は久しぶりなのでガツガツと夢中で食べ、最後に皿にわずかに残ったスープをパンで拭って口に放り込むとお腹がすっかり落ち着きます。
 しばらく美味しかった食事の余韻に浸っていると、衛兵がやってきて牢の扉が開きました。
 「最後の食事はすんだか?死の覚悟ができたらさっさと闘技場に出ろ」
 覚悟なんかできてませんからずっと牢の隅でうずくまっていたのですが、衛兵が乱暴に槍でつっついてきたので仕方なくついて行きます。
 闘技場の広場には運動会で見るような楕円形の白い白線がひいてありました。中央に並んだ私たちにカーナス卿とやらが、見物席から立ち上がって演説してきます。
 「もう聞いているだろうが、わしは迷宮探検競技に最高の戦士を名代として送り込む。おまえたちのうち、今日死ぬ者、明日死ぬ者が続き、最後には一人だけが生き残る。死にゆく者たちへわしのエールを送る」
 カーナス卿は勝手なことを言うと、椅子に座りました。これから死の競技の始まりらしいです。

 私を含めた6人がスタートラインに並ばされ、全員重い石ころを積んだ荷物を背負わされました。そのうえライン上のところどころに、衛兵たちがまだ真っ赤に火の篭っている石炭を撒いています。衛兵が簡潔に説明します。
 「えーまず最初に徒競走をする。合図したら、円周を走ってまわり続けろ。一番先頭の者が一周先行して最後尾の者に追いついた時点で競争は終わりだ。んで、追いつかれた奴は死刑な。では、走れ」
 みんな一斉に走り始めます。おわわっ、かけっこで最下位になったら死刑だなんて冗談じゃないですよ。慌てて私も走りながら、時々まかれている石炭の上をジャンプします。こんなキツイ障害物レースは初めてです。あっという間に順位が後の方になりました。
 後を振り返ると大柄な北方人が先頭になって猛烈な勢いで走ってきます。どうやら一気に追いついてこのレースを終わらせるつもりのようです。ぬ、抜かれてなるものですか!(ここで技術点のロール………失敗)
 無我夢中で走り続けていると、頭がモウロウとしてきました。もう駄目、息が切れて走れないと思いながら石炭の上をジャンプして着地した瞬間、軽く足首を捻ってしまいました。捻挫こそ避けられましたがこんな状況では最悪です。当然、速度はガタ落ち。みるみる背後の北方人が接近してきます。(ここでサイコロを一つふる………6)
 ギャー!もうだめです!観念しかけたとき「それまで!」と衛兵の制止の声が聞こえました。
 前を見るとドワーフが過酷な競争に耐えられなかったのか倒れて死んでます。つまり彼が最下位になったわけです。助かりました〜。
 衛兵たちは私達を牢に戻しました。
 牢の中は昨日と同じメンバーでしたが、ハゲ頭の男が帰ってきませんでした。ぶるる、恐ろしい。こうして少しずつ減っていくのでしょうか…?

 次の日も朝食を食べるとすぐに私たちは闘技場に引き出され、今度は1人ずつ怪物と戦えと命令されます。戦う前に剣と盾か、鉾と投網のどちらかの武器を選べといわれたので、鉾と投網を選びます。
 私の番になって登場してきた怪物は、人型ではありましたが上半身の筋肉が異様に発達した「骨砕き」でした。武器はもっていませんが、馬鹿でかい胸と太い腕をもつ骨砕きにつかまったら簡単に絞め殺されてしまうでしょう。はっきりいって、まともに戦える相手ではありません。鉾と投網を選んで正解でした。なぜなら骨砕きは上半身に比べると下半身がもろいので、網でくるんで地面に倒せばこちらのものだからです。もし剣と盾を選んでいたら、きっと普通の戦闘ルールで戦う羽目になっていたでしょう。そうなれば間違いなく負ける自信があります。負ける自信でみなぎれるくらいです。いや、よかったよかった。
 というわけで、投網を骨砕きに投げると(ここでサイコロを一つふる………3)網はみごとにそいつの体を外れて砂地にパサリと落ちます。(運点1を減らす)えっと…。汗が吹きでます。
 骨砕きがつかみかかってきました。ヒィィィ!(ここで技術点のロール………成功)悲鳴をあげながらなんとか避けると、もう一度網を投げました。(ここでサイコロを一つふる………6)今度こそ網がかかります。骨砕きがもがいてバランスを崩した瞬簡に、思いっきり網を引っ張ると見事にそいつは転んでしまいました。起き上がれないうちに鉾を突き立てて息の根を止めると、私はまた牢の中へ連れ戻されました。

 その日の試練はそれで終わったようで、夜になりました。私のいる牢屋には、もう私と東洋人の男の2人しかいません。それにしても東洋人っていっても、アランシアで東洋地域ってあるのでしょうかね?まさか、遠いクール大陸にある八幡國の出身なのでしょうか?このゲームブックには後半で「東洋の武将」とかいうサムライそのものも登場しますし。
 なんてことを考えていると、衛兵が廊下までやってきて大声で言い出します。
 「これで各牢には2人ずついるわけだ。だが、翌朝を迎えるのは1人で十分だ。ぐっすり眠れよ」
 そういって大笑いしながら戻っていきます。お休みの挨拶にしては変な言葉ですね?一瞬考えこんだものの、意味がすぐにわかりました。同室の東洋人が貸し持っていたヘアピンを武器に襲い掛かってきたのです。

東洋人  技術点10  体力点8

 ぐはっ、強いです!ほとんど選択肢の余地がないまま、こんな戦闘をしないといけないなんて、やっぱりリビングストンのバカァ!
 私は叩きのめされて、ヘヤピンでプスプスつつかれてしまいました。

END


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