冒険記録日誌
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2006年12月09日(土) 通勤電車60分の興奮 官能ポルノゲームブック(朝倉秀雄/日本文藝社)

 タイトルを見てのとおり、エロイゲームブックです。
 簡単な分岐小説タイプのゲームブックで、100パラグラフ前後の短編が3編収録されています。
 現物が手元にないため各話の正しいタイトルは忘れましたが、簡単にそれぞれの内容を言うと「若いOLとオフィスラブ編」「人妻としっぽり不倫編」「ヤンキー女子高生を調教編」とでもいった感じで、これで大体どんなストーリーかは想像がつくのではないでしょうか?男のロマンですな。
 いたって、普通にあるエロ小説がそのまんまゲームブック仕立てにしてあるのですが、この手の作品が存在すること自体、発売当時のゲームブックブームの隆盛をうかがわせますねぇ。
 私は「ヤンキー女子高生を調教編」だけ遊びましたが、これはあるホステスのママから依頼を受けた主人公が、美人だがすっかりぐれている一人の女子高生を一流のホステスに育てようとする内容です。
 読んでみるとエロイシーンもあるのですが、その表現は思ったよりあっさり目で、セックスにそれほど興味のない女子高生に対しどう話しかけてみるか?とか、更生しつつある女子高生を狙ってきた仲間の不良どもに対してどう切り抜けるか?とか、そんな選択肢が続きます。少しでも選択を間違えるとあっさりバットエンドです。もっとも「間違えると」といっても、どう判断していいか困る選択肢もあります。ヤクザから逃れようとする場面で隠れ場所に潜む主人公が、「ここで一緒にいるホステスのママとセクースして、無関係なアベックを装う」という選択肢を選ぶと、この作戦はうまくいくわけですが、そのあと「調子にのりすぎ」とママにビンタされてゲームオーバーとかなったりしますし。
 そうじて割りと淡々と進んでいる印象ですが、この手の本を購入する人はエロさを求めていると思うので、もっとエロシーンやそこへ到達するドキドキ感を重視した構成で作ってほしかったなという気もしますね。残り2話を読んでいないので断言はできませんが。ゲームブックとの融合という異色エロ作品としては不もなし可もなしな出来で、それが逆に物足りないかなという感想でした。


山口プリン |HomePage

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