冒険記録日誌
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2006年03月17日(金) |
たけたろうの冒険 ──FF番外・王子の対決編 その12── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
扉の先は漆でも流したかのような、真っ暗闇だった。 闇の中でかすかな気配がする、意識を集中すると、巨大な悪魔が宙に浮かんでいるのがわかった。 染みだらけで腐りかけた体は無数の触手に覆われていいて、無関心な表情で私をじっと見つめていた。 さっきの夢魔とは比べ物にならない存在感!私は旅が終わりに近づいているのを悟った。悪魔からしゅうしゅうと声が流れてきた。 「王家の血をひく者よ。三つの地獄の穴はいくつある?」 なんのこと?この旅で数字なんて、1と8と刻まれた指輪くらいしか…。 そのとき私は「地獄」と刻まれた指輪のことも思い出した。 間違いない。18か81が答えだわ。でもどちらが正解なのだろう? 文字通りに一か八かで、もらった指輪の順に答えてみた。 「そのとおり」 悪魔はしゅうしゅうと答え私を、数本の触手でつまみあげて3つの宝石の前に運んでくれた。 「おまえが国を治めるつもりなら、宝石を選ぶがいい」 私は悩んだ。目的の宝石は青い宝石のはずなのに、3つとも違う色だから。 しかし、宝石を照らす照明に色がついていることに気がついた私は、覚悟を決めてその一つに手を伸ばした。
「女王ともみ。聖なる宝石は汝を跡継ぎとして選んだ。さあ、祖国へ戻れ」 悪魔が私を扉まで戻して、そう呼びかけた。 やったわ! 私はホールに戻りながら、きらめく青い宝石を誇らしげに見つめた。 こうして私は見事に使命を達成し、冒険は終わったのでした。 完
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