冒険記録日誌
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| 2005年10月26日(水) |
キモだめし(奥谷道草/白夜書房) |
クロスワードランドのはみ出しゲーム、2005年10月号の作品です。 キモだめしというと、暑い夏を涼しくすごそうという趣向みたいですが、ちょっと事情が違うようです。恋人に「オバケが出るという噂の深夜の山寺まで行ってこれたら結婚」と言われて行くことになったのです。 これって、もし主人公が女性だとしたら、恋人はずいぶん意地の悪い男ですよねぇ。ところが主人公が男だとすれば、恋人は小生意気でチャーミングな女の子に見えてしまうのです。女は得だなと、作者の意図しないところで、変な納得をしてしまいました。
さて、今回の特徴は、キモ・ポイントという数字の管理があることでしょうか。10ポイントからスタートして、怖い思いをしたら減少していくという、「地獄の館」でいう恐怖点を逆さにしたみたいなシステムです。ポイントが0点になったら、さすがにショック死はしませんが、恐怖のあまり現場から走って逃げてしまいゲームオーバーになります。 もっとも恐怖点のルールとは少し違うところがあって、怪しい茂みなどを調べるときに事前にキモ・ポイントを1点消耗させることで、オバケに会っても怯えずにすむ“心の準備”というものをとることができます。“心の準備”なしでオバケに出会うと、キモ・ポイントを2〜3点消耗してしまい、逆に何もなかったら無駄におびえたために、“心の準備”でキモ・ポイントを消耗した分を損するわけです。 実際にゲームを始めてみると、キモ・ポイントを使用するタイミングが勘まかせで判断するしかなく、最初の挑戦ではまずうまく行きません。危険を避けたくても一通りのオバケに会わないと、クリアはできないようなので、ジレンマが発生します。数回くらいは失敗して覚えろという感じですね。
そしてエンディングですが…。回答の地図が今回はないですね。ゲーム中にも少しだけ地図を見ていいというシーンがあったので、掲載されてないとおかしいのですが。記憶が曖昧なんだけど、これについてMANATさんは何か言っていたかなぁ。 それはそれとして主人公さん、あなたの恋人はいったいどんな人なの?
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